すももの剪定方法を解説!収穫のコツ・元気に育てるお手入れも

すももの剪定方法を解説!収穫のコツ・元気に育てるお手入れも

すももを育てる楽しみは、何と言ってもおいしい果実を収穫することですね。ただ、おいしい実をならせるためには、多くの大変な作業が必要です。とくに剪定は、適切におこなうかどうかで、収穫量や実の質が違ってしまう重要な作業です。

本コラムでは、すももの正しい剪定方法や時期について詳しく解説していきます。時期やポイントをおさえれば自分でチャレンジすることが可能です。自力で剪定するための道具・方法・時期などについても詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。

すももの剪定でおさえておきたいポイント

すももを育てるうえで、剪定はとても重要な作業です。適切な剪定をすることで、大きい実がなり、収穫作業も楽になります。剪定のタイミングや方法を詳しく紹介しますので参考にしてください。

道具があれば自分で剪定してみよう!

道具があれば自分で剪定してみよう!

剪定をする際には、作業に適した道具が必要です。すももの剪定に必要な道具は、ほかの植物を剪定する場合と同様です。以下のような道具があれば自分で剪定にチャレンジしてみてください。

・刈り込みばさみ
枝をカットするのに使います。樹形を整える場合には欠かせない道具です。柄が長めに作られていて、枝をまとめてザクザク切りながら形を整えることができます。

・ノコギリ
太い枝をカットするための道具です。ノコギリには、両面に刃がついているものと、片方だけに刃がついているものがあります。剪定時に、ほかの枝を傷つけることがないように、片側だけに刃がついているものがよいでしょう。

・植木ばさみ
細かい枝を切るための道具で、盆栽の手入れなどにも使用されます。指を入れるところが幅広く作られていて、持ちやすいのが特徴です。

・剪定ばさみ
力のない方でも簡単に握ることができる剪定専用のハサミです。少ない力でも切りやすいように、バネがついていたりグリップの形状を工夫したりしてあるのが特徴です。女性におすすめのタイプなど、多くの種類があります。植木ばさみがあればそれで代用できます。

基本の剪定は冬!

すももの実をしっかりつけさせるためは、冬の剪定がとても重要です。時期は12月~2月までの間におこなってください。枝が伸びすぎると、枝や葉に栄養が吸い取られて栄養不足となり、実の数が減ったり、実が小さくなってしまったりする原因となります。

また、冬の間は葉がない状態ですので、剪定するべき枝を見分けやすくなりますし、後のごみ処理も楽になります。

基本の剪定方法

剪定で重要なポイントはおもに3つあります。ポイントを抑えつつ、剪定をおこなっていきましょう。

・メインの枝を決める
メインとして伸ばしていく枝を決め、その他の枝を切ります。メインの枝は、中心から外へ伸びていくように剪定します。そうすることで、木が横へ広がり、葉や果実全体に日光が当たるようになります。

・徒長枝をカットする
徒長枝とは、上にむけて勢いよく伸びている枝で、立ち枝と呼ばれることもあります。この枝には花がつきにくいうえに、放置すれば日当たりが悪くなったり、木が高くなりすぎてしまったりします。家庭果樹として育てている場合には、しっかりと切除しましょう。

・枝を間引く
込み合っている枝をカットします。木の内部にまで日光が届くようにすることと、風通しをよくすることが主な目的です。

・枝の先端を短くカットする
先述したように、すももの果実は、短い枝に多くつきます。そのため、間延びしている先端の枝は、短く切りましょう。

夏にも剪定が必要な場合がある?

すももの剪定は冬におこなうのが基本ですが、夏に枝が伸び放題になってしまって気になる場合は、剪定が必要です。夏にカットするべき枝は徒長枝です。徒長枝が伸びすぎていると下部まで日光が届きにくくなるからです。

すももは8月ごろに花芽分化します。花芽分化とは次の年の花芽を作ることです。徒長枝をしっかりと切除して花芽に日光が当たるようにしましょう。夏に徒長枝の切除をしておくと、次の冬に生える徒長枝の数が減り、剪定が楽になります。

こんな場合はプロに剪定を頼んでみよう

これまで剪定方法をご紹介してきましたが、自力でおこなえるかどうか判断がつきにくいという方もいらっしゃるかと思います。次のような場合には、プロに頼むことを検討してみてはいかがでしょうか。

・木が高くなりすぎて届かない
長い期間剪定せず放置してしまった木は、枝が上に伸びて高くなっているケースがあります。脚立などがあれば高い場所の剪定も可能です。しかし、高所での慣れない作業は危険がともないますので、無理せずプロに依頼することをおすすめします。

・木が太くなりすぎて枝が切れない
木が大きくなると、枝も太く丈夫になっている場合が多いでしょう。お手持ちのノコギリや刈り込みばさみでは剪定がむずかしい場合があります。チェーンソーなどの道具を購入するという手もありますが、けっして安い買い物ではありません。プロに依頼する費用と比べてみるのもひとつの方法です。

・どこを切ればいいのかよく分からない
確実に果実を楽しみたい、自力での剪定がむずかしいと感じる場合は、プロに相談してみるのもよいでしょう。

弊社では、剪定のプロである業者を紹介するサービスをおこなっております。剪定にチャレンジしてみて、「どうしたらよいか分からなくなった」という際には、遠慮なくお電話ください。お近くで頼りになる植木屋さんや、剪定業者を紹介いたします。

おいしいすももを収穫するための作業

すももを育てるうえでの楽しみは、何と言っても果実を収穫することではないでしょうか。ここでは、収穫に関する作業内容と、日ごろのお手入れについて紹介します。

【収穫にむけた作業その1】人工授粉

【収穫にむけた作業その1】人工授粉

すももは、一本では結実しにくい果樹です。とくに結実しにくく、人工授粉が必要な品種もありますので確認しておきましょう。主なすももの種類についてご紹介します。

・貴陽
大きな果実ができることが特徴です。自家受粉できず、人工授粉が必要です。

・大石早生
多くの果樹農家で栽培されているポピュラーな品種です。自家受粉できないので人工授粉が必要です。

・ソルダム
果実が赤いのが特徴です。自家受粉できないので人工授粉が必要です。

・サンタローザ
完熟した果実が甘いのが特徴です。成長すると(樹齢が長くなると)自家受粉が可能になります。

・ビューティー
1品種だけで確実に結実することができる代表的な品種です。人工授粉は必要ありません。

・メスレー
1品種だけで結実することができる品種です。熟期はビューティーより遅くなります。

1品種だけで結実しない品種は、異なる品種のすももを植えておくと、結実しやすくなります。ただし、品種によって開花時期が異なりますので、開花時期が重なる品種同士を選ぶことが大事です。

スペースなどの都合上、一本しか植えられない場合は、接ぎ木という方法で結実させることができます。接ぎ木とは、土台となる木に、別の木をつなげることです。一本の木に2種類のすももをならせることになりますので、成功すれば収穫が楽しみになります。

接ぎ木はむずかしそうに感じる方が多いかもしれませんが、しくみは意外と単純ですので確認してみましょう。

接ぎ木は、土台となる木の形成層と、つぎ足したい枝の形成層をぴったりとくっつける作業です。形成層とは、木の皮を削いだときに、緑色のように見える部分で、お互いの形成層が重なれば接ぎ木が成功しやすくなります。

次のような手順で接ぎ木にチャレンジしてみましょう。

  1. 穂木(つなぎたい枝)を準備します。(別の品種の枝を準備)
  2. 穂木の断面を、ナイフなどで斜めにカットします。
  3. カットした先の皮を2~3cmほど削ぎます。
  4. 土台となる木の枝一部をカットし、穂木をくっつける場所の皮を削ぎます。
  5. 穂木と土台の木の形成層をくっつけます。
  6. 接ぎ木専用テープなどで固定します。(※専用テープはホームセンターやネットで購入可能)

【収穫にむけた作業その2】摘果

開花後に受粉に成功した実は、緑色のままふくらんでいきます。逆に受粉できなかった実は軸が黄色になっていきますので、見分けるのはむずかしくありません。早い段階で受粉できなかった実は勝手に落ちますができるだけ早く取り除きましょう。

そして、果実同士が接触してしまっている実や病害虫のいる実なども、摘果しましょう。この際の実の間隔は小玉の品種であれば8~10cmほど大きいものでは15cmほどでもです。実を取り除くときにはハサミを使ってもよいですが、ほとんどの実は素手で取ることができます。

適切に摘果することで大きくて甘い果実を収穫することができるのです。

【収穫にむけた作業その3】袋掛け

すももは、基本的に袋掛けをしなくても実がなりますが、袋掛けをすることで、果実の保護、落下防止のメリットがあります。袋掛けをおこなう場合は、以下のような手順でおこないましょう。

  1. 果樹用の袋を準備(ホームセンターなどで購入可能)
  2. 袋をふくらませておいて果実を袋の中央に入れます。
  3. 留め金(袋についている場合が多い)をすぐ上の枝に巻きつけ、口元を閉めます。
  4. 袋の底をへこませます。

袋掛けは、実を保護するのが目的ではありますが、病害虫を予防することはできません。

収穫の時期・方法

収穫時期は、7月~9月上旬ごろです。気温が高いと傷みやすいので、収穫する時間帯には注意が必要です。なるべく早朝の涼しい時間帯に収穫するのがよいでしょう。

果実を育てるうえで気をつけたい害虫

すももを育てるうえで注意しなければいけない害虫は、アブラムシとコスカシバです。アブラムシは、初夏に大量発生して葉や新芽を吸汁し、ウイルスを媒介するおそれがあります。コスカシバは、初夏から秋にかけて発生しやすく、幹や枝をかじって内部に侵入します。

すももは、桃などほかの果樹と比べて病害虫に悩まされることが少ない果樹です。しかし、無防備のままでよいわけではありませんので、最低限の対策は必要となります。害虫が発生しやすい春先には薬剤散布をしましょう。

日常的なお手入れ

すももを育てるうえで注意しなければいけない害虫は、アブラムシとコスカシバです。アブラムシは、初夏に大量発生して葉や新芽を吸汁し、ウイルスを媒介するおそれがあります。コスカシバは、初夏から秋にかけて発生しやすく、幹や枝をかじって内部に侵入します。

すももは、桃などほかの果樹と比べて病害虫に悩まされることが少ない果樹です。しかし、無防備のままでよいわけではありませんので、最低限の対策は必要となります。害虫が発生しやすい春先には薬剤散布をしましょう。

収穫までの作業は重労働…効率よく収穫にこぎつけるには?

収穫にまつわる作業は意外と多く、重労働です。しかも、育て方の失敗で、せっかく育てたすももに実がならなかったというケースも少なくありません。しっかり実をつけさせるための作業で一番むずかしいのは剪定です。

作業は最小限にとどめ、確実に果実がなるようにするには、一番ネックとなる剪定作業をプロに任せるのがおすすめです。正しい剪定をすることで、その後の作業が楽になったり、効率よくおいしい実をならせたりすることができます。

弊社では、すももはもちろんのこと、果実のなる木についても適切な剪定がおこなうことができるように、業者と提携しております。おいしい実がつくか不安な方は、まずはお電話で相談してみてはいかがでしょうか。

庭木の手入れでお困りなら…頼りになるのが業者!

すももをはじめとした庭木のお手入れで困ったことがある場合は、いちど業者に任せてみてはいかがでしょうか?ここでは、業者に依頼した際のメリットや費用相場について市紹介します。

庭木の手入れを業者に任せるメリット

庭木の手入れを業者に任せるメリット

庭木の手入れを業者に任せようかどうか迷っているかたは、業者に頼むメリットを参考に判断してみてはいかがでしょうか。庭木の手入れを業者に任せるメリットには以下のようなことがあります。

  • 重要で失敗したくない作業をおこなってもらえる
  • 庭木の相談ができる
  • 準備や片付け、ゴミ処理をしなくても済む(別途料金が発生することが多いため、事前に確認しておきましょう)

すももの剪定を業者に依頼した場合の費用相場

庭木の剪定費用は、木の大きさによって変わります。剪定の単価(1本あたり)相場は以下の通りです。

  • 低木(3m未満) 3,000円前後
  • 中木(3~5m)  6,000~7,000円前後
  • 高木(5m~) 15,000円~

高さ5m以上の大きな木は、個別で見積りをしている業者がほとんどです。高さが分からない、具体的な金額が知りたいという場合は、現地調査を依頼し、見積りを出してもらいましょう。その際には現地調査・見積りまでを無料でおこなってくれる業者を選びましょう。

すももの剪定を依頼できる業者

庭の剪定をしてくれる業者はたくさんあり、どこを選んだらよいか迷うものです。また、スモモの剪定を得意としている業者にお願いしたいという場合には、探す方法が分からないこともあるでしょう。

そういった場合には弊社の業者紹介サービスをご利用ください。お客様のご要望に合わせて業者を紹介いたします。また、剪定のほかにも薬剤散布や施肥などのサービスを利用してみたいという場合にも、お気軽にご相談ください。費用が気になる方は、無料見積りも承っております。複数の業者から見積りをとって、納得のいく業者を探してみてはいかがでしょうか。

業者の紹介サービスは24時間365日受付しておりますので、急な相談でも遠慮なくお電話ください。

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