ソテツ剪定でさわやか南国ムード復活!目的別の対処法&育て方のコツ

ソテツは剪定をしなくてもよいといわれることもありますが、放っておくと幹や葉が巨大化してしまうので、適度に整えておくことできれいに保つことができます。とくに古い葉はしっかり処理しておくことで、景観もよくなります。
このコラムでは、ソテツの葉をきれいに整えるための剪定方法と、育ちすぎて巨大化してしまった場合の対処法を紹介します。ソテツを健康的に生き生きと育てるには、剪定は欠かせません。適切な対処をおこない、元気でさわやかなソテツにしましょう。
目次
ソテツの剪定方法と時期【葉を整える】
ソテツの剪定をするのに決まった時期や頻度はありません。しかし、理想のサイズや形を保つためには、定期的に葉を剪定することが必要となります。剪定では、思い切って丸坊主と呼ばれる方法をとる場合もあります。古い葉は枯れてしまうので、取り除いてきれいなソテツにしましょう。
ソテツをスッキリ整えるための剪定方法

ソテツはほかの樹木のように枝が出てくるわけではありません。葉を整えるために剪定をおこないます。剪定の時期に決まりはありませんが、新芽が出てくる夏の時期が適しているといわれています。ソテツの新芽は幹の先につきます。新芽が芽吹いているのか確認してから剪定しましょう。
ソテツの剪定方法は丸坊主といって古い葉をすべて落とす方法と、元気な葉だけを残しておく方法の2つあります。ソテツを丸坊主にして新芽が伸びてくるのを待つのか、葉を楽しみながら新芽も育てていくのか、好みで選んでください。
古い葉をすべて落とす方法であれば、新芽が出てきたころに葉を付け根から切り落としてください。葉を少し残しておく場合には、変色してしまった葉や枯れた葉、水平より垂れてしまった葉を選んで剪定しましょう。このときにも、葉の付け根から切り落とすようにします。
ソテツはたまに「不定芽」とよばれる芽が幹から生えてくることがあります。大きくて見栄えが悪いときには、剪定してしまっても構いません。この不定芽は、こぶしほどの大きさに育ってから切り取ると、株分けとして育てることができます。ソテツを増やしたいときにはおすすめです。
ソテツの古い葉を取り除く剪定のポイント
ソテツの古い葉を取り除く際には、付け根から切り取ることが最大のポイントです。葉の途中で切断してしまうと、変色してしまったり、その部分だけのこってしまったりして不格好です。幹がぼこぼことしてしまい、美観が悪くなってしまうため、根元から切り落とすようにしてください。
ソテツが大きく育ってしまうと剪定が大変になってしまいます。剪定しようとしても手が届かなかったり、量が多かったりして自分ではできないという問題が出てくることもあるかと思います。そんなときには業者に相談することをおすすめします。
業者を探すことで何か困ったことがございましたら、ぜひ弊社にご連絡ください。24時間年中無休で電話相談に対応しております。
巨大化したソテツの剪定【高所の葉や幹を切る】
ソテツの成長はゆっくりです。しかし、樹齢によってはかなりの大きさにまで育ってしまうことがあります。生育状態がよいと5メートル以上の大きさになり、巨大化したソテツを剪定だけで管理するのには、限界を感じることもあるかもしれません。ここからは、ソテツの剪定の注意点と、成長を止めたいときの対処法をご紹介します。
高所での剪定での注意点

高さのあるソテツの剪定は危険をともないます。はしごに登る必要があるくらいの大きさまで成長してしまったときには、2人以上で剪定をおこなうようにしてください。作業の際にははしごを固定し、常に危険がないように気をつけましょう。とくに、地面が不安定な場所では、はしごが倒れやすいため大変危険です。無理のない程度におこなってください。
もしも、手が届かなかったり、これ以上は危険だと思って作業をやめたりした場合には、自分の身を守るためにも、無理はいけません。剪定のプロに相談しましょう。
幹の高さを低くするには
大きく育ちすぎてしまって幹の高さを調節したいというときには、ソテツは伐採しか方法はありません。ほかの樹木であれば芯止めとよばれる剪定方法により、主幹を切り落とすことによって背を低くすることができます。しかし、ソテツではこの方法がとれません。
ソテツは成長点が主幹の先にあるからです。仮に主幹を切り落としてしまうと、成長することができなくなり、枯れてしまうのです。大きくなりすぎて手に負えなくなってしまったときには、伐採という方法をとることになります。
ソテツの伐採方法
ソテツを伐採するには、幹をチェーンソーやナタで切り落とします。最初から根元付近で切ってしまうと、ソテツが思わぬ方向に倒れたときに危険です。上から複数回に分けて切り落としましょう。
伐根する際には、ソテツの根は細かいものが絡まっており、手作業で伐根するのは難しいです。切り株に除草剤をまいて枯らしてから取り除くとスムーズです。
しかし、長年育てたソテツを伐採してしまうのは、もったいないと感じたり、寂しさを覚えたりするかと思います。そんなときには、切り落とす前に株分けしておくこともできます。
幹から不定芽が出ている場合には、こぶしほどの大きさまで育ってから切り離し、鉢に植えることで新たに育てることができるのです。
業者に依頼したときの費用相場
幹が育ちすぎてしまってから、自分で剪定や伐採をおこなうのは大変な労力が必要となります。さらには、高所での作業は危険ととなりあわせとなりますので、剪定や伐採をおこなうのが難しそうだと判断したら、業者にお任せしたほうが安心です。
業者に剪定を依頼した際の費用相場としては、樹高3メートル未満であれば2,000~5,000円ほどで依頼できます。3メートルより大きくなると、5,000~10,000円ほどが相場です。業者に伐採を依頼した際には、3メートル未満であれば8,000円からが相場となります。
ただし、伐採の場合には、樹高だけでなく幹の太さも費用に関わってきます。また、作業費や出張費、ごみ処理費などが加算されていきます。業者によって価格設定が異なりますので、見積りをおこなって作業費用がいくらかかるのか、必ず明らかにしましょう。
また、複数の業者に見積りを依頼する「相見積り」をすれば、より安く、信頼できる業者を知る機会となります。業者に依頼する際には、ぜひ相見積りをしてみてください。
弊社に加盟している多くの剪定業者は、現地調査と見積りを無料でおこなっております。相見積りに関しても、ご相談をいただければ対応させていただくことが可能です。もし見積り書にご納得いただけない場合は、キャンセルも無料でおこなえます。こちらが提示させていただく金額にご納得していただいてからの作業となりますので、ご安心ください。
ソテツの育て方|健康に育つコツ
異国情緒あふれるソテツは、庭に植えてあると一気に華やぎます。ソテツを健康的に育てて魅力を最大限に引き立てましょう。ここでは育て方のコツをご紹介いたします。
基本的な育て方

南国に育つイメージのあるソテツですが、じつは九州や沖縄など日本で自生している植物です。日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。水はけの悪い土や湿度の高い地域では、弱ってしまうこともあるので、育てるうえで環境が大切です。
乾燥に強いため、根付いた後は水やりの必要はありません。鉢植えの場合には、土が乾いてから水やりをおこないます。あまり水をやりすぎると根腐れをおこしてしまうおそれがあるので注意してください。
ソテツは花を咲かせるまでに、10年以上の期間を要します。花の時期は6月~8月となっておりますので、その時期をよく意識しておくとよいかもしれません。おしべは大きな松ぼっくりのような形をし、めしべは毛の生えた球状の形をしています。
冬越し方法
前述したように、ソテツは暖かい土地で自生する植物です。そのため、冬の寒さには弱いことから、氷点下を下回る地域で育てる場合には、幹にワラを巻いて防寒をしましょう。この冬に幹を囲うことを「こも巻き」とよびます。株が小さいうちは鉢植えで、冬の間だけ室内で育てるのもよいでしょう。
ソテツは病気などにかかりにくく、育てやすい植物です。しかし、よりステキにするためには、特性やコツを捉えたお手入れをすることが大切となってきます。自分でうまくいかないという場合や、プロの手でさらに磨きをかけたいというときには、ぜひプロに相談してみてください。
弊社でも、剪定の相談を受け付けています。24時間いつでも電話受付していますので、まずはご相談ください。ご相談いただいた内容から、お客さまのご希望にあった業者をご紹介できます。プロの手を借りると、さらに美観をよくすることができます。ステキな庭づくりへの近道として、プロに頼ってみてはいかがでしょうか。
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