つるバラの剪定と誘引|手間がかかるけど楽しい!つるバラのお手入れ

つるバラの剪定と誘引|手間がかかるけど楽しい!つるバラのお手入れ

つるバラは、フェンスに巻きつけたりアーチをつくったりして楽しむことができる植物です。種類が多いので、色や花の大きさなども選べて、自分好みの庭づくりができるでしょう。

つるバラの剪定や誘引、水やりなどの日々のお手入れは、難しくて大変というイメージをもってる方も多いでしょう。しかし、つるバラは比較的丈夫な植物で、正しいお手入れ方法を覚えてしまえば、育てること自体は難しくありません。

本コラムでは、つるバラの剪定・誘引方法と、基本的な育て方とお手入れの注意点について詳しくご紹介します。正しいお手入れの知識を得て、つるバラを楽しく育てましょう。

【つるバラ剪定の仕方】いつ・何をすればよいの?

つるバラの剪定で重要なのは、剪定をおこなう時期と方法です。つるバラは、剪定をおこなって成長させる枝を厳選することで、無駄のない美しい形をつくることができます。

つるバラは基本的に一季咲きのものです。しかし、長く伸びた枝を小さいつるバラにできる、半つる性というものがあり、半つる性のバラには四季咲きの性質を持った品種があるのです。

四季咲きは、最低気温を15度以上に保てば季節を問わず咲き、一季咲きは、冬になると休眠期に入り花が咲きません。種類によって剪定の必要な時期が異なるので、バラの種類にも注意して剪定をおこないましょう。

剪定時期

剪定時期

つるバラの剪定時期は年に2回あります。以下で、夏と冬それぞれの剪定のタイミングと、剪定時期の重要性について解説します。

・夏の剪定
夏の剪定は、8月下旬~9月上旬におこなう、四季咲きの品種に必要なものです。

四季咲きのものは、通常の開花期である5~6月以降にも花が咲きます。一度目の開花期後に新しい芽の開花を促すため、成長具合のよくない枝を切るのです。

・冬の剪定
冬の剪定は12月末~1月中旬におこないます。品種は問わず、すべてのつるバラに必要な剪定です。つるバラの枝は寒くなると硬くなります。剪定と一緒におこなう誘引の際に枝が折れてしまわないように、冬の早い時期におこなうのが理想的です。

つるバラは、基本的には冬に休眠期に入ります。休眠期は成長がゆるやかになり、枝の成長もほとんどありません。そのため、翌年の開花の時期に形の整ったつるバラをつくろうと思うと、休眠期が剪定をおこなって枝のバランスを調整するのにもっとも適しているのです。

剪定方法

剪定方法にはポイントがあります。どのような流れで、どのような枝を落としていくべきなのか、覚えておきましょう。剪定に使用する剪定バサミを用意してご覧ください。

半つる性のバラの夏の剪定は、5~6月に花が咲いた枝のうち、2~3つ芽を残して枝先を切りましょう。そして、開花期後に枯れてしまった枝や、つぼみがつかなかった枝などの細い枝は、残した芽に効率よく栄養がいき渡るように根元から切り戻します。

つるバラの冬の剪定は、最初にすべての葉を取り除きます。枝の状態がよく見えるので、残すべき芽がわかりやすくなるのです。

葉を落としたら、つるバラの根元に注目してください。つるバラは、1本の幹が太く成長するのではなく、太めの枝が根元から何本も伸びて成長します。しかし、なかにはほかと比べて細く弱々しい枝もあります。細い枝は花つきがよくないので、根元から切っておきましょう。

残った太い枝からも、根元から枝先までの間に何本か枝が伸びています。太さをよく見て、鉛筆よりも細いものは根元から切りましょう。鉛筆よりも太い枝は、根元から2~3つ芽を残して、もっとも先端にある芽から5ミリメートルほど伸びたところで切ります。

そして、最後に処理するのが枝先から生えている枝です。枝先から生えている枝も、鉛筆よりも細い部分を切って、それより太い部分を残しましょう。このときも、芽から5ミリメートルほど伸びたところで切っておきます。

ただし、バラには頂芽優勢という、枝先に近い芽がよく伸びる性質があります。一見丈夫な枝が育ってよいように思いますが、1本の枝が飛びぬけて太く伸びてしまうと、その太い枝に栄養が集中してしまい、ほかの枝の成長の妨げになるのです。

つるバラ全体のバランスを考えて、明らかにほかの枝と太さが異なるものは、丈夫な枝でも思い切って切ってしまいましょう。

花がら摘みも重要

美しい花をたくさん咲かせるためには、剪定に加えて花がら摘みも重要な作業です。花がら摘みが必要な理由と作業のタイミングを解説します。

花がら摘みとは、枯れ始めた花を落ちるまで待たずに取り除くことです。枯れ始めた花でも、枝についている間は栄養が送られ続けます。しかし、それでは新しい芽に送られる栄養が減ってしまうので、花つきが悪くなる原因になります。

花びらが茶色く変色するなど、枯れ始めのサインが出たら、早めに花がら摘みをして、新芽を咲かせてあげましょう。

剪定は、「枝を切って樹形を整えるもの」と簡単に考えている方もいるかもしれませんが、樹形を整えるだけでなく、花つきや木の成長に影響を与えるとても重要な作業です。とくに、つるバラの剪定は奥が深く、時期や手順をしっかりと守らなければ枝が折れたり花つきが悪くなったりするおそれがあります。

つるバラの剪定を初めておこなう方や、自分で剪定をおこなうのに不安がある方は、プロの業者にお任せしましょう。業者選びは、弊社のサービスを利用すれば手間なくおこなえます。ご予算などを考慮して業者をご紹介することもできますので、お気軽にお電話ください。

つるバラの剪定は誘引もセットでおこないましょう!

つるバラの剪定と一緒におこなう重要な作業が誘引です。誘引というのは、つるバラの枝をフェンスやアーチなど、咲かせたい場所に応じて異なる形に仕立てることをいいます。

誘引をしっかりとおこなうことで、見た目の美しい整ったつるバラになるので、つるバラを育てるうえではとても重要な作業です。種類ごとに手順が異なるので、どのような仕立てにしたいかを決めてから作業を始めましょう。

剪定と誘引をセットでおこなう理由とは

剪定と誘引をセットでおこなう理由とは

つるバラの剪定と誘引は、必ずセットで12月末~1月中旬におこないます。不要な枝が残ったままでは、誘引の際に形をつくるうえで邪魔になるので、剪定で枝のバランスを整えてから誘引をおこなうという流れになるのです。

誘引の手順

つるバラの誘引には種類がいくつかあります。ここでは、オベリスク・フェンス・アーチの誘引方法について解説します。

・オベリスク
オベリスクという柱のようなものに巻きつけるようにつるバラを咲かせる仕立てです。太く長い枝から順に、らせん状に巻きつけていき、その隙間に残りの細めの枝や短い枝を巻きつけます。オベリスクの形からはみ出ないように、短い枝は針金などで柱に寄せて固定しましょう。最後に、巻きつける際にバランスを考えて不要になった枝を、根元から切れば完了です。

・フェンス
フェンスという仕立てでは、平たく一面に花を咲かせたいので、根元から枝が放射線状に広がるように配置しましょう。順番はオベリスクと同じく、太く長いものから順に固定し、その隙間に細い枝や短い枝を固定します。最後に不要な枝を根元から切って完了です。

・アーチ
アーチという仕立てをする際は、まずアーチ側面に太く長い枝をS字を描くように配置して固定します。その隙間に細い枝や短い枝をバランスよく配置して固定しましょう。つるバラが成長してアーチの上部にまで達したら、枝を寝かせるように横に曲げて固定します。

剪定で残した枝が多いと、枝が密集して開花のバランスが悪くなってしまうので、枝の多い部分は少し整理して、不要な枝を根元から切れば完了です。

剪定と誘引での失敗

剪定不足で細い枝が残ると、太い枝に比べ栄養が少ないので、芽があまり育ちません。その結果花つきが悪くなってしまうおそれがあるので、細く勢いの弱い枝は剪定して残さないようにしましょう。

また、誘引の時期については、2月の寒い時期におこなうと、枝が固くなって折れてしまうおそれがあります。しかし、3~4月では、すでに新芽が出ている状態です。新芽が落ちたり傷ついたりしないように誘引をおこなうのは難しいので、1月中旬までに忘れないようにおこないましょう。

剪定も誘引もひとつひとつの作業が特別難しいわけではありません。しかし、作業をおこなうタイミングや手順を誤ると、つくりたいつるバラの形をつくることができなくなります。

そういった失敗なくつるバラを成長させたい場合は、業者に依頼しましょう。つるバラの種類や特徴に詳しいプロの業者であれば、剪定も誘引も適切におこなうことができます。

ただし、つるバラの剪定や誘引を請け負っている業者は多いので、厳選するのが大変です。弊社にお問合せいただければ、お住まいの地域に対応している業者を迅速に手配いたします。無料相談窓口でご相談対応もしておりますので、ぜひご利用ください。

つるバラを美しく育てるために~基本のお手入れから台風対策まで~

ここまでは、つるバラの剪定や誘引についてご紹介してきました。しかし、美しいつるバラに必要なものはそれだけではありません。怠ってはいけない基本的なお手入れについて確認しておきましょう。

また、台風や冬の寒さ、病害虫などによって、つるバラが枯れてしまうことのないように、あらゆるものからつるバラを守る対策法もご紹介します。より美しく元気なつるバラを育てたい方は、ぜひ実践してみてください。

つるバラの基本的なお手入れ

つるバラの基本的なお手入れ

つるバラを育てるうえで大切なお手入れが水やりと肥料です。水やりは雨が降れば十分な水が与えられるので、真夏や雨の少ない時期にのみ水やりをおこなえば問題ありません。水やりが必要なほど土が乾燥しているときは、土の表面にじんわり水が出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

そして肥料は、6月の花が終わったころに1回、12~2月に1回の計2回与えます。6月は、開花を終えたつるバラの枝葉がよく成長します。それらの成長をうながすために、粒状の肥料を土にまきましょう。

12~2月は、つるバラの休眠期です。春の開花のためのエネルギーをしっかり溜める必要があります。油かすなどを土にまいて、つるバラに栄養を与えましょう。

台風対策と冬越し対策

つるバラの大敵となるのが、台風と冬の寒さです。それぞれどのように対策をおこなえばよいのか、その方法をご紹介します。

・台風対策
台風でこわいのは、つるバラの枝が強風で折れてしまうことです。開花後の6~7月によく成長するつるバラを、次に誘引をおこなう冬まで放置していたのでは、台風で枝先が折れてしまいます。つるをまっすぐに伸ばしてフェンスやアーチなどの支柱となるものに固定しましょう。

・冬越え対策
つるバラに限らず、バラは寒さに弱い植物です。ある程度の寒さは耐えられますが、マイナス10度を超える環境では凍って枯れてしまいます。また、雪の降る地域では、積雪の重みで枝が折れるおそれもあります。ダンボールなどでつるバラをおおって、寒さや雪から守ってあげましょう。

注意すべき病害虫

つるバラを育てるうえで、もっとも重要といってもよいのが病害虫対策です。つるバラは丈夫な植物ではありますが、病害虫の被害は受けやすいので、徹底した対策が必要になります。

とくに6月の開花の時期には、花の香りにつられるせいか、害虫が寄り付きやすく、病害虫被害が多発します。とくに気を付けたい害虫は、アブラムシです。アブラムシは、新芽を好んで食い荒らすため、被害にあうと新しい枝が成長せず、花つきが悪くなるおそれがあります。

そして、代表的な病気はうどん粉病です。葉に白い粉のようなカビがつく病気なのですが、被害が広がってカビが葉をおおい尽くすと、光合成ができなくなるため、つるバラの成長の妨げになります。

どちらも一部の被害であれば問題ありませんが、被害が広がるとつるバラの成長に悪影響を与えます。月に2回ほど殺虫剤や殺菌剤をまいて対策をおこないましょう。

日ごろのお手入れや台風対策、病害虫対策など、つるバラのお手入れは季節を問わずやるべきことがたくさんあります。

時間がとれずにお手入れがおろそかになったり、しっかりお手入れしているつもりでもうまく育たなかったりと、思いどおりにつるバラを育てることができない方もいるでしょう。そういった失敗をしたくない方は、思いどおりのつるバラに仕上げるために、プロの力を借りていることが多いです。

しかし、つるバラの剪定や誘引だけでなく、病害虫対策などまで業者に依頼するのは費用が心配という方もいるでしょう。そこで、利用していただきたいのが弊社のサービスです。見積りが無料でおこなえるうえに、複数の業者から相見積りをとることもできます。

サービス内容と費用の両方について納得できる業者が選択できるようご協力しますので、ぜひ一度ご相談ください。

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