オリーブアナアキゾウムシを見たら即駆除!健康なオリーブに育てよう

オリーブアナアキゾウムシを見たら即駆除!健康なオリーブに育てよう

日本でオリーブを育てる方なら誰でも注意しなければならないのが、「オリーブアナアキゾウムシ」という害虫による被害です。オリーブアナアキゾウムシは、もともと虫に強いオリーブにとって天敵ともいえる虫で、木を枯らしてしまうほどの被害をもたらします。

オリーブアナアキゾウムシを見つけたら、オリーブを助けるには必ず対策をしなければなりません。さもなければ、オリーブは枯れていってしまいます。

ここでは、オリーブアナアキゾウムシやそのほかの害虫の生態と駆除方法、さらにはオリーブの世話の方法までを紹介していきます。オリーブで害虫らしきものを見た方などは、ぜひ参考にしてみてください。

もしやオリーブアナアキゾウムシ?オリーブに発生しやすい害虫

オリーブは虫が避ける成分「オレウロペイン」をもっているため、一般的には虫による被害を受けにくい植物として有名です。また、多くの植物が嫌う乾燥した環境であってもよく育つといった特徴もある、大変丈夫な樹木になります。乾燥した環境の多いヨーロッパでは、油を採取するためや木材として使うために、古くから育てられてきました。

ただ、そんな生命力の強いオリーブでも、育てるときには注意しなければならない害虫がいます。その代表的な存在が、オリーブアナアキゾウムシです。オリーブアナアキゾウムシの被害には十分に注意しなければなりません。ここではその理由と駆除方法、そしてオリーブアナアキゾウムシ以外にもいる、オリーブに害をなす虫について解説していきます。

オリーブアナアキゾウムシについて知ろう

オリーブアナアキゾウムシについて知ろう

まずは、オリーブアナアキゾウムシとはどんな虫なのかを知っておきましょう。外見やよく見つかる場所などの情報をまとめたので、見つけた昆虫がオリーブアナアキゾウムシかどうかは、これを参考に判断してみてください。

・オリーブアナアキゾウムシの生態
オリーブアナアキゾウムシはもともと日本にしかいない固有種ですが、外来種であるオリーブがもつ虫の嫌がる成分を避けることなく、むしろ好んでオリーブを食べてしまいます。日本では、オリーブを食べることに関して競合することになるほかの種がいないので、オリーブの近くに一度住み着いてしまうと、どんどん増えていく危険性があります。

・外見
オリーブアナアキゾウムシは、成虫の体長が1.2センチから1.5センチになり、色は灰色に近い茶色をしています。「ゾウムシ」という昆虫の仲間で、頭部に象の鼻のような突起があり、背中にカブトムシやコガネムシのような甲羅がある甲虫の一種です。

・発生する時期
成虫は寿命が3年程度で、寒い季節は冬眠をし、活動をするのは3月下旬から11月上旬にかけてです。卵を産むことができるのが4月から10月までと長く、年間で50個程度の卵を産みます。夏までに生まれた卵は10日ほどでかえり、それから2か月でさなぎになり、次の年に成虫となって出てきます。

・木のどこにいることが多いか:見つけかた
成虫は幹や枝、実の近くや木の根元などにいます。幼虫は木の中で成長しますが、幹の根元に近い位置にいることが多いです。幼虫の入っている穴からは木くずが出ていることが多いので、探すときは木の粉がないかを見ましょう。

・何を食べているのか
成虫が食べる部分は、木の皮や実、芽などさまざまな部分です。幼虫はオリーブの木の内部で育ち、木の中心に近い部分を食べながら成長します。

駆除方法について知ろう

オリーブアナアキゾウムシの駆除では、まずは見つけたものから手でつまんで取り除いていってください。ただし、卵を産むペースが速いオリーブアナアキゾウムシの場合、取り除くだけでなく、すでに産み落とされた卵も処理する必要があります。これには殺虫剤で対処しましょう。

殺虫剤としては、オリーブには「スミチオン乳剤」というものが使用できます。所定の濃さまで水で薄めて使えば、成虫・幼虫ともに効果があるので、いざとなったら使いましょう。

そのほかの害虫についても知っておこう

オリーブは虫に強い木ではありますが、オリーブアナアキゾウムシ以外にもつく虫がいます。オリーブアナアキゾウムシ以外の害虫も見分けることができるように、ここで紹介します。

・スズメガ
夏のうちに7センチから9センチほどの大きな緑色のイモムシを見つけたら、それは「スズメガ」というガの仲間の幼虫です。スズメガは成虫になってしまえばオリーブには害を及ぼしませんが、幼虫は葉を食べてしまい、オリーブの生長を妨げてしまいます。見つけたら木から取り除きましょう。

・コガネムシ
コガネムシもスズメガと同様に、幼虫のころにはオリーブに食害を与えるため要注意です。とくに、土の中でオリーブの根を食べてしまいます。

コガネムシが好む環境は、土壌がやや酸性になっているところです。対策をするときは、「酸度調整(さんどちょうせい)」という作業をおこないます。苦土石灰(くどせっかい)というアルカリ性の土を土壌に混ぜて中性に近づけるとよいです。

・ハマキムシ
ハマキムシは植物の葉を食べたり、巻き込むようにして巣をつくったりして木の生長を妨害する害虫です。葉を裏返したときに白い繭(まゆ)のようなものがあったらハマキムシがいるかもしれません。オリーブアナアキゾウムシに対しておこなう方法と同じように、スミチオン乳剤を使って駆除しましょう。

オリーブのお悩みはプロに相談して解決

オリーブには、害虫対策のほかにも枝を切る剪定や、病気・カビなどに対する消毒を施すことがあります。どの作業も、木の状態を見ながら適切におこなっていくことが肝心です。ただ剪定をすればいい、消毒をまいておけばいいという気持ちで作業してしまうと、それが原因でかえってオリーブの生育に悪影響を与えてしまう危険性もあります。

オリーブを育てるうえで何か少しでも悩みごとがあるときは、オリーブの世話や剪定などに対応できる業者に依頼して解消してくとよいです。剪定や病害虫対策のプロに手入れを任せれば、オリーブを健康な状態にしてもらうことができます。

木の育て方で困ったら、弊社の加盟業者をご利用ください。弊社はオリーブのお手入れや管理に対応できる業者を、お客様のもとへと派遣することができます。お困りのことがあれば弊社の無料電話窓口をから、いつでもご相談受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

オリーブを健康に育てるために知っておきたいこと

オリーブを育てるためのポイントを理解して、木がより健康な状態を保てるようにしていきましょう。まずは、オリーブがどのような特徴をもった木なのかを紹介します。そのあとオリーブがかかりやすい病気と剪定作業についても解説していきます。また、虫のなかにはオリーブにとって有益なものもいるので、見分けられるように紹介していきます。

オリーブの基本情報

オリーブの基本情報

オリーブの基本的な情報からでも、おおまかな育て方の方針をつくることができます。木はさまざまな分類がされており、それによって育ち方などの特徴が違うからです。

オリーブは、ヨーロッパの地中海沿岸が原産の「常緑広葉樹」に分類されます。原産地が地中海であることからわかるのは、オリーブが乾燥に強く、比較的温暖な気候を好む木であるということです。

地中海は雨が少なくて乾燥した地域です。オリーブは、日本では気温の変化のしかたが地中海に似ている関東以南の地域で育ちます。そのなかでもとくに瀬戸内海沿岸は地中海に似た気候だといわれており、オリーブの育成が盛んです。

また、「常緑広葉樹」ということからわかるのは、オリーブが冬でも葉を落とさない木だということです。「常緑広葉樹」の木は冬にやや弱い特徴があるので、剪定などの枝を切る作業は冬以外の季節におこなうことが一般的です。

さらに、オリーブは「陽樹(ようじゅ)」でもあります。陽樹というのは日光がたくさん当たる場所で育つ木のことで、日陰では育ちにくい種類です。陽樹であるオリーブは日なたに植え、もし鉢植えするのであれば積極的に太陽の光を当てましょう。

オリーブの病気について

オリーブは病気を発症することもあるので、病気の原因を知っておきましょう。とくに炭疽病(たんそびょう)は感染がほかの木にまで広がることがあるので、見つけたらすぐに対処する必要があります。

・炭疽病(たんそびょう)
炭疽病は葉や実などが黒くなることでわかる病気です。葉などにカビ菌による黒いシミのような部分ができ、この部分が次第に枯れていきます。

色が黒や茶色に変わっている葉や実を発見したら、すぐに発症した部分を取り除いてください。炭疽病は地面に落ちたものからでも広がっていくことがあるので、落ち葉や落ちた実も拾いましょう。

炭疽病が発生する直接の原因は、菌が木の内部に入ることですが、枝が増えすぎて風通しがよくない状態になると起こりやすいようです。また、地面の水はけが悪いことも、湿度が上がって正常な環境が崩れるので原因になりえます。

・梢枯病(しょうこびょう)
梢枯病は枝先から徐々にオリーブが枯れていき、やがては木の全体が枯れてしまうことにもつながる病気です。梢枯病は、カビの一種が枝の末端に入り込むことで起こります。症状は葉が茶色く変色することから始まるので、この異常を見かけたらすぐに対処しましょう。

対策としては、発症した部分をすぐに切り落とすことが大切です。枝先さえ切ってしまえば感染が広がるのを止められることがあります。病気が起こったら、発症している部位をできるだけ早く切り落とすのが基本だと考えてください。

オリーブには益虫もいる

「益虫」というのは、木にとってプラスになる虫のことです。木の枝や葉を食べるオリーブアナアキゾウムシのような「害虫」もいますが、じつは身近な昆虫には益虫となる虫もいます。とくに肉食の虫は有益なので、残したほうがよいと覚えておいてください。

肉食の虫で代表的なのが、クモやテントウムシ、そしてハチの仲間です。肉食の虫は、ほかの昆虫を食べてくれるうえに、葉や枝を食べることはありません。テントウムシは幼虫のころは葉を食べますが、少量なので害にはならないです。

剪定は不可欠!

とくに病気にかかることを防ぐためには、剪定は必要不可欠な作業になります。炭疽病のところでも説明したとおり、病気は枝が込み合って風のとおりが悪くなったときに起こることが多いのです。剪定は病気を防ぐための大切な手入れになります。

また、剪定をすることで枝の伸びる方向を調整することができ、木の全体に太陽の光がいきわたるようにもなります。実の数を増やすことにもつながるので、木を美しく健康に保つためには剪定をしましょう。

プロの技術で美しく健康なオリーブへ

オリーブの世話をしっかりとおこなって健康を保っていくには虫や病気への対策と、剪定が重要だということがわかりました。ただし、そのほかにも肥料の与え方などで工夫するべきことは多く、庭木の世話は奥の深い作業です。オリーブの管理は、業者に任せればより手軽で確実におこなうことができます。

業者に依頼するときは、まずは弊社に相談していただけば、加盟店のなかから最適な業者をご紹介し、派遣することができます。お問い合わせから業者によるお見積りまでは無料でお受けいただけますので、気軽にご利用ください。

オリーブ剪定は自分でできる?業者に頼む?

剪定作業は、オリーブの病気を防ぐためや、生長を促進するために効果的な作業です。剪定は、自分でするか業者に依頼するかのどちらかでおこなっていくことになります。ここでは両方のパターンに対応できるように、剪定の方法や業者依頼のメリット・費用の相場について説明していきます。

剪定時期

剪定時期

常緑樹のオリーブは冬に弱いので、木にとって負担がかかる剪定をするのは暖かい時期です。具体的には、3月から4月の春の間と、9月から10月の秋の間に1回ずつおこないましょう。春の剪定はその後の夏に伸びる枝の方向を決める作業で、秋の剪定は夏の間の生長で伸びすぎた枝を切る作業です。

剪定のコツ

剪定では、先端に芽を残す形で切っていくのがコツです。とくに、芽でも地面向き(下向き)についている芽を残すと、その芽はそのあとまっすぐ元の枝と同じ方向に生長します。上向きについた芽を切ると、枝がそこから上に反り返ったように生長してしまうので木にとって悪影響になります。

業者に依頼するメリット

業者に依頼することで得られるメリットは、自分で作業をする必要がないというのがもっとも大きいといえます。剪定は木の枝を1本ずつをチェックしてどこを切るかを決めるので、自分で作業をすると大変な作業です。しかし、業者に依頼すれば、この労力を大幅に削減することができます。

また、業者に頼めば確実に作業が完了するというのもメリットのひとつです。自力だと、間違った作業をしていることに気づかない場合や、剪定に失敗することもありえます。そのようなリスクを回避するには、業者に依頼することがおすすめです。

剪定の費用相場

剪定の費用は、業者によってさまざまなので、実際に業者に問い合わせて聞いてみるか、見積りを取ることをおすすめします。ホームページなどで業者が提示している費用と、実際にかかる費用には差があることがあります。移動のための出張費や片づけの費用は予想しにくく、実際の費用とのズレが生じてしまうのです。剪定は、以下のように木の高さによって費用が変わります。

・剪定1本あたりの費用相場

  • 3メートル以内 :4,000円程度
  • 5メートル以内 :10,000円程度
  • 7メートル以内 :20,000円程度

オリーブは高い木で15メートルほどになります。一般的な庭木としてのオリーブは3メートル以内(建物1階の屋根ほどの高さ)のものが多いでしょう。7メートル以上の木の場合は、見積りをしたうえで費用を決定する業者が多いです。見積りを無料で受けられる業者もあるので、探してみましょう。業者探しのときには、弊社による業者紹介を利用していただくと便利ですので、この次で紹介していきます。

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ご相談対応、ならびに業者による現地調査とお見積り書の発行までは無料でお受けいただくことができます。お見積り書をご覧になったうえで、料金に納得できない場合はキャンセルしていただくこともできますので、費用を比較するためにご利用していただくことも可能です。まずは電話相談窓口からお問い合わせください。お待ちしております。

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