ヒイラギの剪定はトゲに注意!安全におこなう方法や手順をご紹介
ヒイラギは剪定を自分でおこなうことができます。自分でヒイラギの剪定を定期的にすることによって見栄えよくキレイな状態で保つことができます。また育て方も正しい方法でおこなうことが大事でしょう。しかし、間違った方法で育てると最悪の場合枯らしてしまうということにもなりかねません。
ヒイラギの特徴を知ったうえで剪定すると長期にわたりうまく育てていくことができます。では、育て方のコツとはどんなものがあるのでしょう。今回はヒイラギの剪定方法や育て方などをくわしくご紹介します。
目次
ヒイラギの剪定方法
ヒイラギの剪定方法は2種類あります。2種類の剪定方法はどのような違いがあるのでしょうか。この章では、ヒイラギの剪定時期や剪定方法についてくわしくご紹介します。
ヒイラギの剪定時期
ヒイラギの剪定時期は、2回あります。1回目は、枝の成長がとまる6月下旬から7月です。2回目は、夏の間に少し芽が伸びて芽の成長が止まる10月ごろです。枝や芽の成長が止まっているときにおこなわないと、すぐにまた枝や芽が伸びてしまい、樹形が崩れてしまうからです。
ヒイラギの剪定方法1枝抜き剪定
ヒイラギの枝抜き剪定とは、葉が密集しているところの枝を切る剪定方法です。ヒイラギの枝は、1つの場所から2本の枝を出すので、次第に葉が密集してきます。そのため、日当たりが悪くなったり、風通しが悪くなったりして虫がつき、生育が悪くなってしまうので枝抜き剪定が必要なのです。きれいに保つためにも、枝抜き剪定をおこないましょう。
ヒイラギの剪定方法2刈り込み剪定
刈り込み剪定とは、刈り込みばさみを使用して、葉や枝を切って形を整える剪定のことです。コツとしては、上のほうの枝を強く刈り込み、下のほうの枝は軽く刈り込むとバランスがよいです。これは、上の枝のほうが伸びるスピードが早いためです。
また、上の枝は、強く刈り込んでも枝が生えてくるので、丸や四角などお好みの形に切ってよいです。見栄えもよくなるので、刈り込み剪定は必ずおこないましょう。
剪定の際はヒイラギの「トゲ」に注意しよう!
ヒイラギの剪定の際には、とげに注意が必要です。刺さってケガしないようにしましょう。とげは、若い木につく葉にはあり、老木となるととげがない丸みを帯びた葉になります。若いヒイラギの木を剪定するときは、気をつけて剪定をおこないましょう。
ヒイラギの仕立て方はさまざま
ヒイラギの仕立て方は、いろいろな種類があります。形を自由に変えることが可能だからです。しかし、大きく育ってしまったヒイラギを仕立てるのは少し大変に感じる方もいるのではないでしょうか。大変に感じたときは、剪定業者へお願いしてみるのもおすすめです。
剪定業者であれば、思いどおりにヒイラギの形を仕立ててくれます!弊社では、剪定業者をご紹介することが可能です。弊社に加盟している剪定業者は全国各地にありますので、全国からご相談を受け付けることができます。ぜひお困りの際は弊社に一度お電話ください。
ヒイラギの特徴と育て方
ヒイラギの特徴は、とげがあること以外にも実がなることがあげられます。ほかにどんな特徴があるのでしょう。特徴を知ったうえでどんな育て方をするとよいのかわかるときれいなヒイラギを保つことができます。この章ではヒイラギの特徴と育て方をご紹介します。
ヒイラギの特徴
ヒイラギの特徴は、次のようなものがあります。
・若い木の葉はとげがある
とげは、鋭く触れると痛いです。しかし年数を経て老木となった木の葉には、とげがなくなり、丸みを帯びていきます。
・白い花が咲く
秋に、葉の付け根部分に香りのよい白い花が咲きます。
・比較的、丈夫である
植える場所は、半日蔭になるようなところがよいですが、日向や日陰でも育ちます。温度も極寒でなければ問題ありません。
・乾燥にはやや弱い
夏場など、日照りが強い日が続く場合は、水やりをしっかりする必要があります。
ヒイラギの実は濃い紫色
ヒイラギの実は6月~7月ごろにつき、色は濃い紫色をしています。ヒイラギといえば、クリスマスの時期によく見かけるもので「赤色の実ではないの?」と思われる方もいるのではないでしょうか。
クリスマスに見かける赤い実の植物は、セイヨウヒイラギというものです。こちらは11月ごろに赤い実をつける植物で、ヒイラギとは別ものなのです。ヒイラギとセイヨウヒイラギは、葉の形や名前も似ていますが、実のつく時期や実の色で違いが判断できます。
ヒイラギの基本的な育て方
ヒイラギの育て方は簡単です。庭に植えた地植えでは、夏以外は気にしなくてよいです。夏は、日光や暑さによって乾燥してしまうので、朝と夕方の2回水やりをおこないましょう。鉢植えの場合は土の表面が乾燥してきたら、水をあげます。
地植えしたヒイラギに、肥料は基本的に必要ありません。鉢植えのものには、春と秋にゆっくりと効いてくる緩効性肥料を置き肥としておきます。置き肥とは、土の表面に肥料を置く肥料のやり方のことで、これにより、ゆっくりと肥料が効いていきます。
即効性のある肥料だと、ヒイラギにとって強く肥料が効いてしまい、肥料をあげることで弱ってしまうので、緩効性の肥料の必要があります。
ヒイラギの増やし方
ヒイラギは、種まきや挿し木によって増やします。種まきで増やす場合は、6~7月ごろに熟した実から種をとり、種を3年ほど用土などを入れた容器で育ててから、植え付けします。ヒイラギの種は、種をまいて1年目はゆっくりと育ち、2年目は、育つスピードが速くなります。
挿し木で増やす場合は、6月から7月におこないます。挿し木とは、若い枝を切り、独立させ、新しく根を生やして増やすやり方です。挿し木のやり方は以下のとおりです。
- 若い枝を切り取って、ついている葉を上から4枚ほどにし、これより下の葉は取り除く。
- 残す葉が大きい場合は、葉を半分に切る。
- 切り取った枝の先端をナイフで斜めに切り、水につける。
- 赤玉土などを入れた鉢にさす。(赤玉土とは、無機質な土で通気性や保水性がよい土のこと。)
- ビニールの袋などで乾燥しないようにして、日陰に置き水を毎日あげる。
ヒイラギの害虫対策
ヒイラギの害虫対策は、剪定をおこない風通しをよくしておくことです。葉が重なりあっているところでは、湿気が溜まりやすく虫がつきやすくなるからです。とくにヒイラギは、「ヘリグロテントウノミハムシ」という小さくて白いてんとう虫のような虫がつきやすいため、注意が必要です。
「ヘリグロテントウノミハムシ」はヒイラギの新芽につきやすく、放置すると食害されて枝が枯れてしまうことがあるからです。見つけた場合は殺虫剤で駆除しましょう。しかし、虫がたくさんつきすぎて自分では駆除が難しいと思った場合は、剪定業者に相談してみるのもよいです。剪定業者であれば、ヒイラギのことをよく知っているのですぐに対処してくれるでしょう。
弊社では、剪定業者をご紹介できます。24時間365日無料でお電話受け付けております。相談だけでも構いませんのでお気軽にお電話ください。
ヒイラギは「魔除け・防犯」目的で植えていることも
ヒイラギは、魔除けや防犯という面で庭に植えることがあります。どのようなことから、魔除けや防犯によいとされているのかみてみましょう。
ヒイラギは古くから魔除けとして使われている
ヒイラギは、鋭いとげがあるため魔除けとして植えられています。とくに、日本では表の鬼門とされる北東にとげのあるヒイラギを植えると邪気を防ぐことができるといわれています。
また、節分にはヒイラギの枝葉を飾る風習が昔からあります。理由として、節分に登場する鬼の目を突くという意味があるからです。そのため、ヒイラギの別名は、「鬼の目突き」とも呼ばれています。
ヒイラギの生垣は防犯対策にも最適!
ヒイラギは、防犯対策にもぴったりです。とげが鋭いので、ヒイラギが植えてあるところを通って侵入するとなると、とげが体に刺さり痛いからです。そのため、侵入しようとする気持ちがなくなってしまうという効果が期待できます。
ただし、庭でも普段通るような道に植えてしまうと、生活するうえで不便になってしまいます。人気のないような場所や空き巣に狙われやすい場所に植えることが大事でしょう。
ヒイラギに似ている植物がいくつかある
上で説明したセイヨウヒイラギ以外にもヒイラギに似ている植物があります。主に、葉の形が似ているものとしてヒイラギナンテンやヒメヒイラギがあります。ヒイラギはモクセイ科の植物ですが、ヒイラギナンテンはメギ科の植物です。またヒメヒイラギは、モチノキ科の植物です。このように葉の形は似ていても属している科が違うのです。
今回は、ヒイラギの剪定についてご紹介しました。ヒイラギの剪定方法を正しく知って剪定すると、ヒイラギをキレイに保つことができます。ヒイラギにはとげがあり、魔除けや防犯にも効果があるということからも庭に植えるとよいですね。
しかし、ヒイラギのとげが、剪定するときには少し邪魔に感じることもあるでしょう。そんなときは、剪定業者の手を借りるのもおすすめです。剪定業者にお願いすれば、スムーズに剪定をおこなうことができるでしょう。
剪定業者をお探しの場合は、弊社にご相談ください。弊社であれば、弊社に加盟している剪定業者をご紹介することが可能です。どこにお願いするのがよいのか迷ったら一度お電話ください。いくつかの剪定業者から選んでいただくこともできるのでご安心してお電話ください。
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