ぶどうの育て方を徹底解説!肥料のあげ方も剪定方法もこれで丸わかり

夏から秋にかけて旬のぶどうは、そのまま食べてもジャムなどに加工しても甘くておいしい人気の果物です。最近は種無しや皮ごと食べられるものも多く、子どものおやつにも最適です。そんなぶどうをお家で育てられたらうれしいですよね。

この記事では、お家でのぶどうの育て方を徹底的に解説していきます。育てやすい品種や家庭での育て方、お手入れの仕方などをご紹介しますので、すでに育てているかたもこれから育てようとしているかたもぜひ参考にしてください。

まずはぶどうを植えてみよう!

ぶどうを育てるにはまず、ぶどうを植えることから始まります。ぶどうにはさまざまな品種がありますが、どんなぶどうが家庭で植えて育てるのに適しているか、植え方やお手入れなどを注意点と合わせてご紹介していきます。

どんなぶどうを植える?

ぶどうは世界で10,000種以上の品種があると言われており、とても種類の多い果物です。日本にも約100種類ほどあり、そのうち50~60種類ほどが商業用に栽培されています。

ぶどうは皮の色によって「赤系」「黒系」「緑系」の3つに分けられます。赤系は「安芸クイーン」「甲斐路」「ゴルビー」など、黒系は「巨峰」「ピオーネ」「伊豆錦」、緑系は「シャインマスカット」「翠峰」「マスカット・オブ・アレキサンドリア」などがあります。

このうち赤系や黒系のぶどうは、気温差によって着色不良が起こりやすいため栽培が難しいとされています。温暖化などによって年々、状況は悪化しているようです。

原産地で分類すると、「ヨーロッパ種」「アメリカ種」「欧米雑種(ヨーロッパ種とアメリカ種を掛け合わせたもの)」の3種類に分類され、アメリカ種には「デラウェア」「キャンベルアーリー」など、欧米雑種には「シャインマスカット」「マニキュアフィンガー」などがあります。

この中で一番栽培しやすいのはアメリカ種です。次に欧米雑種で、ヨーロッパ種は育てにくいとされています。

家庭で比較的育てやすい品種として以下をご紹介します。

デラウェア
小粒で種なしのぶどうです。アメリカ種で丈夫なため、初心者でも育てやすい品種です。

キャンベルアーリー
米国種でこちらも丈夫で育てやすい品種です。中粒のぶどうで見た目も紫色のぶどうらしい形をしています。

マニキュアフィンガ―
欧米雑種です。縦長で粒が緑と紫のグラデーションになっていて、皮ごと食べられるのが特徴です。

シャインマスカット
見かけることの多い緑色のぶどうです。大粒で皮ごと食べられます。欧米雑種で香りもよく、育てやすい品種です。

これらを踏まえて、ご家庭で育てるぶどうを選んでみましょう。初めてのかたは初心者向けの育てやすいぶどうを選ぶのがおすすめです。

ぶどうは湿気が苦手

ぶどうは湿気が苦手です。庭に植えつける場合は日当たりのよいところに植えつけましょう。鉢植えの場合も日当たりと風通しのよいところを選んで置きましょう。湿気が溜まりやすいと、病気や害虫が付きやすくなったり、果実が水っぽくなったりします。

苗の植え方を解説!

苗は庭などの土に植える地植えと鉢に植える鉢植えがあります。植え付けは11月から2月頃におこないましょう。苗木はポットから取り出して1時間ほど水に根を浸しておいてください。

鉢に植える場合は、大きめの植木鉢に土を入れ、苗の根を広げながら土の上に置きましょう。その上に再度土をかぶせて支柱を立てたら、苗を40センチメートルほどに剪定し、肥料を撒いて水をたっぷりと与えます。

庭に地植えする場合は日当たりと水はけのよい場所を選びましょう。直径と深さが50センチメートルくらいの穴を掘り、根を広げて植えつけます。掘った土を上からかぶせて支柱を立て、苗を40センチメートルほどのところで剪定します。苗を安定させたら、水をたっぷり与えましょう。土がやせている場合は、土を掘って腐葉土などのたい肥を混ぜて、戻すとよいでしょう。

日常のお手入れは?

ぶどうのお手入れは主に水やりと肥料を与えることです。水やりは鉢の表面が乾いてきたら、水を与えましょう。鉢の底から水が染み出るくらいがベストです。庭に植えている場合は、夏に雨が降らない日が続いて地面が乾いているような場合はたっぷりと水を与えてください。

肥料は、鉢植えの場合、2月に元肥として1回有機固形肥料を与えましょう。追肥は6月と9月におこないます。庭に植えている場合、元肥を10月下旬から11月上旬ごろに与え、9月にお礼肥(おれいごえ)を与えましょう。お礼肥とは、開花した後や果実の収穫後の少し弱っている時期に与える肥料のことです。

お手入れに困ったらプロに相談してみよう!

お手入れをきっちりおこなっていても、ぶどうに元気がない、大きく伸びないといった場合は業者に相談してみましょう。自分では解決できない原因を発見し、解決してもらえるかもしれません。成長に不安を感じる場合は早めに相談して対処することがおすすめです。

ぶどうの育て方を詳しくみてみよう

ぶどうを育てる前にまず仕立て方を決めなければなりません。収穫までには剪定、芽かき、花房の整形、袋かけとやることがいっぱいです。ここでひとつひとつ確認し、しっかりお手入れしておいしいぶどうを育てましょう。

好みのかたちにぶどうの木を仕立てよう

ぶどうの木をどのようなかたちに育てるかによって仕立て方が変わってきます。まずはぶどうの木のかたちを決めましょう。

棚仕立て
棚を作ってそれにぶどうの枝とつるを巻き付かせる整枝法です。日本では生食用のぶどう農家のかたが一般的に使われている仕立て方法です。棚を使うことで風通しもよくなり、梅雨がある日本でも病気を防ぐことができます。棚仕立てにすると、樹木を大きくできて、収穫量が増やせるメリットもあります。また。棚の高さを設定できるため、収穫やお手入れもしやすくなります。

棚仕立てはメリットが多いですが、作るにはある程度のスペースが必要になります。また、一度植えてしまうと、移動することも難しくなりますので注意してください。

あんどん仕立て
鉢植えでぶどうを育てる場合の仕立て方のひとつです。鉢に数本の支柱を立て、その支柱に輪にした針金などを巻き付けます。ぶどうのつるがその針金に巻き付くように誘引し、あんどんのような形に仕立てていきます。アサガオやブーゲンビレアなどの栽培にもよく使われているため、目にすることも多い仕立て方法です。

一文字仕立て
一文字仕立てとは、一本のぶどうの木から地面に対して平行になるように2本の主枝を伸ばす整枝法です。立っている人が両手を地面と水平に伸ばしているようなかたちに仕立てます。一文字仕立てにすると、枝の高さも高くなり過ぎることがなく、収穫やお手入れの作業が楽におこなえます。また、横に広がるため、日当たりもよくなり、ぶどうの色付きもきれいになります。

棒仕立て
ドイツのモーゼル地方など傾斜がある地域でよくみられる仕立てです。一本の支柱を立て、選定して2本残した枝の先を支柱にくくりつけます。このとき、2本のくくりつけた枝が合わさって、ハート形にみえるのが特徴です。上下左右に動いて作業できるため、傾斜のあるような土地でも作業しやすい仕立て方法です。

剪定・芽かきも欠かせない!

おいしい実を作るには、剪定と芽かきも欠かせません。剪定はぶどうの葉が落ちる1から2月におこないましょう。葉がなくなり、枝の状況がみやすくなります。一年目のぶどうは、成長を促すために高さを揃えます。鉢植えの場合は地面から30センチメートル、地植えの場合は60センチメートルの高さで切り落としましょう。2年目になると、仕立てるかたちに沿って剪定します。不要な枝や葉を選定してください。

3年目になると、ぶどうの木は十分に成長しています。ぶどうの剪定には短梢剪定(たんしょうせんてい)と長梢剪定(ちょうしょうせんてい)があります。ぶどうの種類によって剪定方法を変えましょう。短梢剪定は前年に伸びた長い梢を短く切る剪定です。大体2つ目の目まで残して剪定します。寒い地域や、シャインマスカットなどの体細胞が性細胞の2倍ある、2倍体の品種などに使われる剪定方法です。

長梢剪定は、枝に付いた芽を5から10芽ほどと多く残す剪定方法です。暖かい地域で育つ品種や樹勢の強い品種に向いています。

芽かきとは、不要な芽を取り除く作業です。芽かきをすることによって、新芽から伸びる枝や葉に不要な養分が集まることを防ぎ、ぶどうの芽に均等に養分が行き渡るため、よりよい品質のぶどうを作ることができます。

芽かきの作業は、状態のよい芽とそうでない芽を見分けておこなわなければなりません。元気すぎる芽や一か所から密集して出ている芽はかき取ってしまいましょう。

細かい調整で実の大きさが変わる

花房の整形も実の出来に大きく関わります。花房の整形は開花の少し前におこなってください。花房の先端やわきの芽を切り取って形を整えましょう。成長のそろっている実を残すと果実の熟期をそろえることができるため、見栄えのよい果実ができます。

種なしぶどうにはジベレリン処理!

ジベレリン処理とは、種無しぶどうを作るために、植物ホルモンのひとつであるジベレリンという薬品にぶどうをひと房ずつ漬ける作業です。ジベレリンはぶどうを種なしにするほか、ぶどうの粒を大きくする作用もあります。

ジベレリン処理はぶどうの花穂の満開直前から開花初期に1回、満開10日から15日前後に1回と計2回おこないます。適当な大きさのカップなどにジベレリンを入れ、ひと房ずつ手作業で漬けて処理していきます。ただし、ジベレリン処理を施してもまれに種ができてしまう場合もあります。

袋をかけたらあとは収穫

ぶどう作りの最終工程が袋かけです。袋かけをすることによって、虫や鳥からの食害の被害を防ぐことができます。また、ぶどうの実が自然に発生させるブルーム(果実の病気を防いだり水分蒸発を防ぐための白い粉)が雨風で流れ落ちてしまうのを防ぐ効果もあります。病害虫対策の薬剤散布の際に実に直接薬剤がかからないのも安心です。

袋かけをした後、1ヶ月ほどぶどうの実を成熟させれば待ちに待った収穫です。7月から9月に収穫となりますが、この時期は一番大切な時期になります。せっかく育てた実が病気や害虫の被害に遭わないようにしっかり管理しましょう。

収穫するときは親しい人を集めてみんなでワイワイするのもいいですね。収穫したぶどうはもちろんそのまま食べてもよいですし、ジャムにしたりワインを作ったりして楽しむことができます。ワインを作る際は、アルコール度数が1パーセント以上になると酒税法にひっかかってしまいますのでそこだけ注意が必要です。

ぶどうはお手入れが大切です。剪定の方法がわからなかったり薬剤散布などが不安な場合は業者に依頼することもできます。弊社でも、安心してお任せしていただけるお客様に最適な業者をご紹介させていただきます。お気軽にお電話でご相談ください。

ぶどうをおいしく育てるために大切なこと

ぶどうをおいしく食べるためには、育てる過程でしっかりと病気や害虫対策をおこなうことが重要です。ぶどうがかかる病気や注意しなければならない害虫を把握して、対策をおこないましょう。

病気や害虫対策をしっかりとおこなおう!

ぶどうにはさまざま種類の病気と害虫が発生します。ぶどうがかかる病気はべと病、うどんこ病、褐斑病、晩腐病(おそぐされびょう)などがあります。また、ぶどうに付く害虫にはブドウトラカミキリ、コガネムシ、ブドウスカシバなどがいます。

病気になったり、害虫が住み着いてしまうとどんどん被害が広がり、楽しみにしている収穫ができなくなってしまうかもしれません。病気や害虫が発生する前の4月から5月頃からしっかりと対策をおこないましょう。

ぶどうはどんな病気になるの?

ここでは、ぶどうがかかりやすい病気をいくつかご紹介していきます。特徴と対処法を確認していきましょう。

べと病
べと病は葉に薄黄色の汚れたような斑点があらわれ大きくなっていきます。梅雨の時期などに発生が多く、湿気が溜まることで起こりやすくなります。風通しをよくして、定期的に殺菌剤を散布しましょう。

うどんこ病
うどんこ病は葉や茎にうどんの粉をまぶしたようなカビが生えて、それが花に付くと開花できなくなってしまいます。みつけたらすぐに病気の葉を取り除いて薬剤を散布しましょう。

褐斑病
褐斑病は葉に小さな茶色の斑点があらわれ、それが短期間で黒味を帯びて大きくなっていく病気です。これも放置すると枯れてしまいます。みつけたら葉と落葉を処分してください。そのあと薬剤を撒いて再発を防止しましょう。

晩腐病
果実に起きるのが晩腐病で、はじめは小さな薄茶色の斑点ですが、それが急速に大きくなり、果実全体を腐敗させます。果実はシワシワにかたくなってしまいます。胞子が飛ぶため、周囲の果実にも被害が広がってしまうおそれがあります。みつけたら病気の部分を取り除き、焼却処分してください。

使用する薬剤などはかかった病気によって異なります。薬剤を撒く前にしっかりと調べてから使用しましょう。

こんな虫には注意!

次にぶどうに発生する害虫をいくつかご紹介します。見かけたら要注意です。大量発生する前に早めに対策をおこなってください。

ブドウトラカミキリ
ブドウトラカミキリの幼虫はぶどうの枝の中を食い荒らし、5月から6月に幼虫が寄生した部分から先の新梢がしおれだします。幼虫がいる枝は切り取り焼却しましょう。成虫は8月上旬から9月にかけてあらわれて産卵をはじめるため、成虫の活動時期には薬剤を散布するとよいでしょう。

コガネムシ
コガネムシは成虫が花や茎、葉を食い荒らします。鉢植えの場合は、幼虫が根をかじるためぶどうが枯れてしまうこともあります。枝を揺らして振り落としましょう。数が多い場合は薬剤を散布して殺虫してください。

ブドウスカシバ
ブドウスカシバの成虫はハチに似ています。ぶどうの枝の中に幼虫が寄生し、寄生された枝は枯れてしまいます。幼虫が寄生して衰弱した枝は切って焼却処分してください。6月下旬から7月にかけては成虫が活動するため、その時期に薬剤を散布して幼虫の発生を抑えましょう。

害虫駆除についても、事前に薬剤の種類などはしっかり確認してください。適切な時期に対処すれば、被害を最小限に防ぐことができます。

ぶどうの消毒を依頼するのもおすすめ

ぶどうにはいろいろな種類の病気や害虫が発生します。病気や虫の種類によって、散布する薬剤や時期も変わりますので、よくわからない場合は業者に依頼することもおすすめです。弊社でも、ぶどうに詳しい業者をご紹介させていただきます。365日24時間いつでもご相談いただけますので、ぜひご利用ください。

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