キウイの剪定方法と時期|枝の絡まりを防いで美味しい実を育てよう!
果物がなる果樹のなかでも、キウイは比較的育てやすく、家庭のお庭で育てている人もいるようです。ただ、果樹の育て方はほかの樹木とは違って、難しい部分もあります。とくに剪定は、時期や方法がよくわからないという人も多いでしょう。
成長の早いキウイの剪定は、年に1~2回おこないます。剪定を怠ると伸びた枝が絡まったり、実のつきが悪くなったりし、最悪は枯れてしまうこともあるのです。このコラムでは、キウイの剪定時期や方法、実をつけさせるポイントや収穫の方法について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
キウイの剪定方法と絡まり防止法!
キウイは冬に葉を落とす落葉樹の一種ですので、基本的な剪定は休眠期である冬におこないます。ただ、つる性で成長が早いキウイは放っておくと枝同士が絡まり、日当たりが悪くなって枯れてしまうこともあります。そのため、キウイの剪定は夏と冬の年に2回おこなうのが望ましいです。剪定の時期と、それぞれの剪定方法についてみていきましょう。
キウイの剪定方法|夏
剪定というと枝をバッサリ切ってしまうイメージがありますが、夏の剪定はあまり大胆に枝を切るようなことはしません。秋の収穫に向けて、キウイの実に栄養が効率よく届くように整えるのが夏の剪定の目的です。
混みあった枝を調整することと、枝が今以上に伸びないように制限する程度にとどめておくのがポイントです。成長の盛んな春を過ぎた5月~7月ごろにおこなうのがよいでしょう。夏の剪定は、おもに次の方法でおこないます。
・芽かき
キウイは3月ごろに新しい枝の芽をつけはじめます。この芽をすべて放っておくと枝の数が増えすぎて日当たりが悪くなりますので、不要な芽を伸びる前に摘んでしまうのです。
・摘芯(摘心)
十分に伸びた枝の先を切り落とすのが摘芯という方法です。先端を切られることで枝はそれ以上伸びなくなり、その分わきの枝が伸びるようになります。
・間引き剪定
ほかの枝と重なっている枝がたくさんあると、樹木全体の日当たりが悪くなり、光合成を阻害してしまいます。木の下に木漏れ日が差し込むくらいを目安に、密生した細い枝は根元から切り落としましょう。あまり強く切りすぎると木が弱ってしまうこともありますので、太い枝は切らないようにします。
夏の剪定と同時に、枝の誘引もしておくとよいでしょう。棚に枝をバランスよく配置すれば、どの枝を切り落とせばよいかがわかりやすくなります。
キウイの剪定方法|冬
キウイの本格的な剪定は、12月~3月ごろにおこないましょう。冬の剪定は、樹形や大きさを整えるためにおこないます。葉を落として休眠期に入ったキウイは眠っていますので、枝を大きく切っても負担が少なくて済みます。剪定方法は、以下の通りです。
・間引き剪定
夏の剪定と同様に、不要な枝を取り除いて日当たりを確保します。冬は夏よりも強く剪定することができますので、ある程度太い枝でも根元から切り落とすことが可能です。キウイの枝は横に均等に広がっている樹形が理想的ですので、ほかの枝と重なる枝や上向き、下向きに伸びる枝などはここで切除しておきましょう。
・切り戻し剪定
夏の間に伸びすぎてしまった枝を、元に戻すように途中で切る剪定です。キウイには実がつく枝と、枝だけが伸びる枝があり、それぞれが交互に入れ替わります。去年実がついた枝には今年は実がつかないのです。
そのため、去年実がつかなかった短い枝を残して、去年実がついた長い枝を切りましょう。それを毎年繰り返せば、同じ大きさを維持することができます。
キウイの枝は成長が早いので絡まり予防策を!
つる性のキウイは枝がなにかに絡まりながら伸びるので、放っておくとほかの枝や植物、建物などに絡みついてしまいます。生育旺盛なキウイは1年に5~6m枝を伸ばすこともあり、枝同士が絡まると日当たりが悪くなって枯れたり、実のつきが悪くなったりすることもあるのです。そのため、棚などに誘引して仕立てる必要があります。
誘引とは、枝がバランスよく広がるように絡まる方向を導くことです。棚に仕立てる場合、太く勢いのあるメインの枝を2本選び、それぞれ反対の方向に誘引します。この2本から枝が広がっていく樹形を作りますので、メインの2本の枝よりも下にある枝は取り除きましょう。
メインの枝からは左右交互に枝が生える形になるよう、同じ位置から複数の枝が伸びているような箇所は1本を残して取り除きます。枝と枝との間隔が50~60cmほどあくようにすると枝がバランスよく伸びるので、その間にある勢いの弱いわき枝は剪定しましょう。
剪定や誘引の方法がわからない、自分ではできそうにないという場合には、剪定業者に任せるのもひとつの方法です。剪定業者に任せれば、キウイの健康を維持する適切な剪定をしてもらえるでしょう。
剪定の業者は、弊社に相談していただければご紹介いたします。弊社には数多くの剪定業者が加盟していますので、キウイの剪定ができるお近くの業者をすぐに探すことができるのです。剪定に不安があるのであれば、いつでもご相談ください。
キウイの剪定時期を間違えた場合のリスク
キウイの剪定で気をつけることはいろいろとありますが、もっとも大切なのは剪定の時期です。時期さえ間違えていなければ、多少方法を間違えてもそれほど大きな問題になることはあまりないでしょう。逆に、時期を間違えてしまうと大変なことになる場合もあります。
時期を間違えるとどうなる?
もしも適切でない時期に剪定をした場合、以下のようなトラブルが発生するおそれがあります。これをみれば、剪定時期の大切さがおわかりいただけるでしょう。
・樹液があふれ出す
キウイは3月ごろから成長期に入り、休眠期の間蓄えていた養分を枝の先まで送り込むようになります。そのため成長期になってから枝を切ると、樹液があふれ出てしまうのです。樹液は人間でいう血液のようなもので、養分を運ぶ役割があります。それが大量にあふれ出ると、木は弱って枯れてしまうこともあるのです。
・元気がなくなる
7月ごろになると、キウイは花や実をつけるために養分を蓄えはじめます。成長期に体力を使って疲れている状態なので、この時期に強く剪定をすると木が弱ってしまうのです。また、体力を蓄えるには光合成が必要です。光合成は葉に日光が当たることでおこなわれますので、剪定をして葉が減ってしまっていると、十分な養分を吸収できないこともあります。
・実つきが悪くなる
夏の時期に枝を強く切られてしまうと、キウイは枝を再び伸ばすことに体力を使ってしまい、実を作る余裕が残らないことがあります。実がつかなかったり、ついても小さくなってしまったりするのです。
キウイの豊作のためには正しい剪定と時期が重要!
キウイを元気に育て、たくさんの実をならせるためには正しい剪定を理解しなければなりません。剪定は時期や方法にコツが必要で、難しく感じることもあるでしょう。間違った剪定をしてキウイを枯らせてしまうのが不安なら、剪定業者に頼めば安心です。
しかし、業者に依頼する場合、費用面が気になりますね。剪定業者の料金には、おもに時給制と単価制があります。時給制は作業にかかった時間や日数と作業員の人数に応じて料金が決まり、単価制は剪定する木の大きさと本数で料金が決まるシステムです。費用の相場は、以下のようになっています。
時給制
1時間 約2,000円~3,000円×人数
1日 約15,000円~30,000円×人数
単価制
~3m 約1,000円~5,000円×本数
3m~5m 約5,000円~9,000円×本数
5m~7m 約9,000円~17,000円×本数
これは剪定自体の作業費で、これ以外に剪定した切り枝の処分費や出張費などが加算される場合もあります。より正確な金額を知るためには、業者に見積りを請求するのがよいでしょう。良心的な業者であれば、無料で見積りを出してくれるはずです。
できるだけ安い業者に頼みたい、あるいは業者を探すのが面倒だという場合には、弊社のサービスをご利用ください。24時間無料の電話相談で希望を相談していただけば、ご希望にそうことができる業者を無料でご紹介いたします。もちろん見積りも無料ですので、剪定にお悩みならぜひ一度お電話ください。
キウイを元気に!美味しく!育て方のポイント
キウイはポイントさえ押さえれば、果樹のなかでは比較的簡単に育てられる樹木です。キウイの基本的な特徴と育て方をみていきましょう。
キウイの育て方
まずはキウイを育てるのに必要な環境とお手入れ方法をご紹介します。
環境と植えつけ
キウイは日当たりのよい場所を好みます。日当たりがよいほど大きくて甘い実をつけることができますので、しっかりと日が当たる場所に植えましょう。
キウイの植えつけは、休眠期の11月から3月ごろが最適です。木が眠っている休眠期は、環境が変化しても影響が少なく済みます。キウイは、雌雄異株(しゆういしゅ)といってオスの木とメスの木があります。実をならせるには両方の木が必要ですので、オスの木とメスの木をそれぞれ植えることもあります。
複数のキウイを植える場合はお互いの枝が絡まると樹形が乱れますので、3mほど間隔を開けて植えましょう。オスの木は花粉が必要なだけで大きくする必要はありませんので、鉢植えでも十分です。
地植えでも庭植えでも、つる性のキウイには枝を支えるための支柱が必要です。根の周りに支柱を立て、ひもなどで枝を固定して支柱に絡みつくよう誘引しておきます。
水やりと肥料
キウイは乾燥に弱く、成長のために多くの水を必要としますので、地植えであっても頻繁に水やりをしましょう。とくに夏場は土が乾燥していると弱ってしまいますので、基本的には毎日水やりをします。
もともと生育旺盛な樹木ですので、肥料はそれほど与えなくても十分に育ちます。与えるとしたら、12月ごろに土壌の状態をよくするために有機肥料を与えるとよいでしょう。
もし生育が悪いようなら、萌芽期の前の2月ごろや結実前の6月ごろに、速効性のある化成肥料を施して消耗した体力を回復させます。ただし、肥料は与えすぎると弱ったり実がつかなくなったりすることがあるので、生育に問題がなければ控えめにしましょう。
キウイの収穫
キウイの実は6月ごろになりはじめ、10月~11月ごろに収穫できます。実を手でもち、実のつけ根の部分を親指でつまむようにしてもぎ取ります。
この時点で実は硬くてとても食べられそうに感じませんが、それで問題ありません。キウイは収穫してすぐに食べるのではなく、しばらく置いておくことで熟して食べられるようになります。
収穫したキウイをリンゴと一緒にビニール袋に入れ、15℃~20℃程度の場所で2週間ほど保管しておきましょう。リンゴにはエチレンガスという成分が含まれており、キウイの追熟を促進してくれるのです。手で触って弾力を感じるくらい柔らかくなったら冷蔵庫に移動させ、早めに食べましょう。
実のつき過ぎはNG!摘果の方法
キウイは自然にしておくとたくさんの実をつけます。しかし、実はたくさんできるほどよいかというと、そうとも限らないのです。木の体力には限りがありますので、実が多すぎると養分が分散され、ひとつひとつの実が小さくなってしまいます。そのため、適切な数に調整する必要があるのです。
実の数を調整するために不要な実を摘み取ることを摘果といい、これも夏におこなうキウイの剪定のひとつです。摘果をおこなうことで残った実に養分が集中し、大きく甘い実ができます。
6月ごろに実がなりはじめますので、実が多すぎるところは余分な実を摘み取ります。実が成長するための養分は葉で作られますので、ひとつの実に対して5~7枚の葉があるように調整していきましょう。このとき摘み取る実は、小さいものや形の悪いものを選びます。
上手にキウイの実を実らせたいのであれば、こまめな剪定のお手入れが必須です。剪定には注意点がたくさんあり、完璧にこなせるようになるにはある程度の経験を積む必要があります。なかなかそんな余裕がないという場合には、剪定業者に任せるのがおすすめです。剪定業者に任せれば、適切な剪定をしてもらっておいしいキウイの実を楽しむことができるでしょう。
しかし、剪定業者はたくさんあるので、理想の業者を一から選び出すのは大変です。もし業者の選定を面倒に感じるのであれば、弊社にご相談ください。多くの加盟店のなかから、最適な業者を探し出してご紹介します。相談、紹介、見積りはすべて無料で、もちろん見積り後のキャンセルも自由です。ぜひ一度気軽に相談してみてください。
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