ネズミモチの剪定時期や方法を解説!初心者でも簡単に育てられます
香りのよい白色の花を咲かせるネズミモチは、さまざまな環境に適応できるくらい丈夫で育てやすい植物です。しかし、剪定やお手入れをおこなわないと、育ちすぎてしまうだけではなく、病害虫の被害にあうおそれもあります。
そこでこの記事では、ネズミモチ剪定をするための方法やポイントについてご紹介します。育て方のコツについてもまとめてありますので、きれいなネズミモチを楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ネズミモチの剪定をする前に
まずはネズミモチ剪定をおこなう前に知っておきたいことについてご紹介します。
ネズミモチに剪定は必要?
ネズミモチをきれいに育てるためには剪定が必要です。ネズミモチは強く育ち、成長も早いため、剪定をしないとどんどん大きくなってしまいます。そのぶん、剪定をすると自分の好みの樹形にすることができます。
剪定時期は目的に応じて変わる!
ネズミモチは夏に花芽ができ、翌年の6月ごろに開花します。そのため開花前の5月ごろに剪定をしてしまうと、花が咲かなくなってしまいます。花を咲かせたい場合は、花が終わったあとのなるべく早いうちに剪定をするとよいでしょう。
成長が早いため、生垣などで使用している場合は年に2回剪定をおこなうとよいとされています。6月~7月の梅雨のころと11月~12月に剪定をおこないます。成長は早いですが刈り込みにも耐えられる強さをもっている植物なので、思い切って整えましょう。
剪定に必要な道具は準備しておこう
自分で剪定をおこなうときには、必要な道具を準備しなければなりません。必要な道具は下記のとおりです。
・植木バサミ
剪定のときには最も一般的に使われている道具です。直径1センチメートルほどまでの太さの枝を切るときに使用します。
・剪定バサミ
植木バサミでは切れない直径2センチメートルほどの太さの枝まで切ることができます。ハンドルの間にバネがついていて楽に扱えるため、早く多くの枝を切るときに向いています。
・刈り込みバサミ
生垣などを刈り込むと気に使用されるハサミです。両手を使って扱うもので、樹形を整えるときに使いやすいです。
・脚立
1メートル以上の比較的高い生垣にする場合には、脚立も用意します。脚立を使用することで高いところの剪定もしやすくなるでしょう。
ネズミモチの剪定方法や注意するべきこと
ネズミモチを剪定する前は、基本的な剪定方法や注意するポイントについても確認しておきましょう。
基本的な剪定方法
剪定をするときには、まず樹形を決めます。決めた樹形からはみ出している枝を剪定していきます。強く伸びすぎている徒長枝(とちょうし)、ほかの枝の成長を邪魔するような不要な枝は、付け根から切り落とすようにしましょう。
注意すべきポイント
ネズミモチは日当たりのよい環境を好み、成長が早い植物です。枝が伸びて混み合っている場所は日当たりも風通しも悪くなります。日当たりや風通しが悪い場所ができると、湿気を好む病害虫が発生しやすくなります。病害虫が発生する原因にもなるため、日当たりや風通しがよくなるように年2回は剪定するとよいでしょう。
刈り込みをするとよりきれいに!
ネズミモチで生垣をつくる場合は、刈り込むことでよりきれいな形に仕上げることができます。しっかりと根付けば強く元気に育つため、強く刈り込みをしても弱ることはほぼありません。
樹形や通気性を意識して、生垣の中が見えるくらいに刈り込みましょう。刈り込むと葉はなくなりますが、すぐ成長するので問題ありません。
ネズミモチを元気に育てるためのコツ
ネズミモチは暑さだけではなく潮風や排気ガスにも比較的強く、育てやすい植物です。しかし、強いからといって放置しておけばいいわけではありません。より元気に育てるために、ネズミモチを育てるコツについてみていきましょう。
日当たりのよい場所で育ててあげよう
ネズミモチは日当たりのよい場所を好みます。日陰でも問題なく育てることはできますが、より元気に育てるためにはなるべく日当たりがよい場所を選ぶとよいでしょう。
ネズミモチは湿った土が好き
ネズミモチは多少湿った土壌を好みます。比較的土質も選ばず、どこでも育ちやすい植物ではありますが、乾燥した環境では育ちにくいので、土壌が乾きすぎないようにしましょう。
水や肥料はあげすぎに注意!
雨が降れば水を補給できるため、水やりの必要はとくにありません。ただし夏場の暑い日が続き、雨も降らず乾燥しているときには、朝か夕方に水やりをするようにしましょう。
肥料も頻繁にあげる必要はありません。肥料が土壌に行き渡るように、2月から3月ごろの春先にのみ、ゆっくりと効く化成肥料や油粕をあげるようにしましょう。
病害虫の対策も忘れずに
ネズミモチに発生しやすい病害虫として、マエアカスカシノメイガというものがいます。マエアカスカシノメイガは、幼虫の時期に新芽などを食害する病害虫です。発生したら駆除をしましょう。
かかりやすい病気には、斑紋病があります。葉に丸い斑点みたいなものができ、どんどん広がる病気です。斑紋病になってしまった箇所は、剪定などをして取り除かなければなりません。剪定をして風通しをよくすることで、病気を防ぐことができます。
元気がないときはプロに相談するのもおすすめ
ネズミモチは丈夫で育てやすい植物ではありますが、剪定やお手入れをせず放置してくと育ちすぎて樹形が乱れたり、病害虫の影響を受けて弱ってしまったりすることがあります。
ネズミモチ剪定を自分でおこなう自信がないときは、プロに任せてはいかがでしょうか。プロであれば技術や知識があるため、きれいに剪定をおこなうことができます。
弊社では、いつでもご相談いただけるよう24時間お電話を受け付けております。ご相談をうかがったうえで、ご要望に合った業者を紹介させていただきますので、ぜひお気軽にお電話ください。
まとめ
ネズミモチは成長の早い樹木です。そのため、定期的に手入れをしてあげないと、枝が伸びすぎてしまって、理想の樹形とは程遠いものになってしまいます。また、葉が茂ってしまうことで日当たりや風通しが悪くなり、病害虫が発生するリスクも高くなってしまいます。
剪定は、6月~7月の梅雨のころに1回、11月~12月に1回の計2回おこないましょう。刈り込みにも耐えられるほど丈夫であるため、枝を思い切って長く切っても大丈夫です。
もし剪定に関して、自分でおこなうことに不安があるという方は、剪定業者に連絡しましょう。剪定のことでお困りでしたら、ぜひ一度、弊社にご連絡ください。
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