甘くて大きい実のために!ブルーベリー剪定のコツと注意点
目がよくなる果物として知られているブルーベリー。スーパーでも生や冷凍のものが販売られているところをよく見かけますよね。
気軽に栽培を始めることができる果物としても人気のブルーベリーを、家庭で栽培している方も多いのではないでしょうか。ブルーベリーは他の果物と違い、木がそこまで大きくならないため、育てやすいですよね。
しかし、ブルーベリーを育てているのに、甘くて大きな実がつかないと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。今回は、ブルーベリーの実を甘くて大きな実にするための剪定方法をお伝えします。
目次
剪定はブルーベリーの成長に不可欠な作業です
剪定をおこなう果物として耳にすることが多いのは、柿や桃ではないでしょうか。そもそもブルーベリーを育てていくために剪定が必要なのか気になりますよね。
【剪定にはどんな効果がある?】
先ほども申し上げたように、ブルーベリーは剪定する必要があるか気になりますよね。ブルーベリーの剪定をおこなうと、病気や害虫から守る効果があります。
ブルーベリーの木は通気性が悪いと、病気や害虫が発生します。剪定をせず育て続けると葉っぱの間に隙間がなくなり、湿気が多く発生してしまいます。剪定をおこない、健康的な木を育てましょう。
養分が十分に行きわたるためにも、剪定をおこなう必要があります。剪定をしなければ、たくさんの実が付きますが、剪定をしてよりおいしい実にしましょう。
【生長につれて変わる剪定の目的】
ブルーベリーの木を植えて1~2年はぐんぐんと生長していくため、剪定の必要がありません。
2~3年目になると風通しをよくするために剪定が必要です。この時期に剪定をすると、大きな実を付けることができますよ。
3~5年目には、大きな木になっているため剪定をこまめにおこない収穫がしやすいようにしましょう。
ブルーベリーの生長している年数によって剪定をおこなう意味が少しずつ異なります。知っておくと、剪定をどの程度おこなえばよいかわかりますよ。
今、剪定しても大丈夫?ブルーベリー剪定のベストなタイミング
剪定をおこなう意味は理解していただけましたか?ブルーベリーの剪定は、夏と冬におこなうことが一般的です。剪定のベストなタイミングをお伝えします。
【夏は数回に分けて剪定】
夏になるとブルーベリーはメキメキと生長します。元気よく生長できるように、6月下旬に枝先を1/3ほど切っておきましょう。8月になると切ったところから枝分かれをしてきますよ。
傷ついていたり、生長が早かったり、内側に向かって生えている芽を放置すると、実が付きにくくなってしまいます。定期的に剪定をしましょう。
【生長が止まる冬にも剪定】
冬になるとブルーベリーは生長を止めます。11~2月ごろに剪定をしましょう。雪が降ってくる前におこなうことをおすすめします。
枝選びは慎重に!正しいブルーベリー剪定の仕方
剪定の難しいところは、どの枝を剪定するかですよね。剪定すべき枝の選び方を紹介します。
【ブルーベリー剪定の3ステップ】
1.「ひこばえ」を間引こう
「ひこばえ」を耳にしたことがない方が多いでしょう。ひこばえとは、ブルーベリーの株元から元気よく出ている枝のことを指します。
元気なひこばえをそのままにしておくと、他の枝とぶつかり合ってしまいます。ぶつからない程度にひこばえを剪定することで、毎年安定した量の実を収穫することができます。
2.必要のない枝を間引こう
枝は放っておくとどんどん伸びていきます。日当たりや風通しが悪くしてしまう枝は剪定しましょう。
また、太く長い枝や絡み合ってしまった枝を間引いて数を減らしましょう。収穫できる実の数は減ってしまいますが、1粒1粒が甘くておいしい実になります。
3.枝先を1/3~1/4切る
不要だと思った枝をどんどん切っていくと、花芽ができる枝がなくなってしまいます。
1、2で紹介した枝を切った後は、1/3~1/4程度枝先を切るようにしましょう。適度に切ることで、実もしっかりと付く木になります。
【「切るべき枝」と「切らなくてもよい枝」】
剪定をおこなうときは、枝にも切るべき枝と切らなくてもよい枝が出てきます。
切るべき枝は、先ほどから申し上げているように、ブルーベリーの生長に必要のないものです。伸びきった枝や木の内側を向き伸びている枝も切るべき枝です。
切らなくてよい枝は、もうすぐ花芽が付きそうな枝やこれから立派に成長していく枝です。見極めることは難しいでしょうが、明らかに日光が届くことを邪魔していたり、生長を止めていると感じる枝は切りましょう。
知れば安心!選定時とくに気を付けたいポイント
では、剪定をするときに気をつけていただきたいことをお伝えします。知っておくことで、剪定の失敗を防ぐことができます。ぜひ、参考にしてくださいね。
【枝を減らし過ぎないこと】
「剪定しないとしっかり生長しない!」と焦ってしまうと、枝を減らし過ぎてしまうおそれがあります。枝には、花芽だけでなく葉っぱもつきます。葉っぱも木が生長するためには必要不可欠です。枝を減らし過ぎないように気をつけてください。
【花芽は適度に切ること】
花芽は実が付くために大切なものです。ブルーベリーの花芽は枝先に付きます。そのため、剪定しすぎてしまうと花芽が付くところがなくなってしまいます。花芽ができそうなところは、適度に剪定をしてくださいね。
【芽の向きを見極めること】
枝を切るときは、芽の上5cmほど残したところで切ります。芽が木の内側を向いていたり、上向きになっている芽を切ると、剪定をおこなっても邪魔な枝になってしまいます。木の外側を向いている芽や下向きの芽の5cm上で剪定してください。
案外難しいブルーベリー剪定の奥の手!業者依頼がおすすめ
剪定方法をお伝えしてきましたが、ご自身でおこなおうとすると難しいと感じることが多いのではないでしょうか。そんなときは、プロの力を借りましょう。
業者に依頼をすると、必要な枝は残し、不要な枝は取り除いてもらうことができます。剪定になれている方はブルーベリーの剪定も簡単でしょうが、初めてという方や自信がない方は難しいです。困ったときは、業者の方に任せましょう。
業者選びをするときは、口コミや評判などを確認してからにしましょう。大きく売り出されている広告を鵜呑みにせず、ご自身で確認をし、納得してから依頼してください。
まとめ
甘くておいしい実を付けるためには必要不可欠な剪定。ブルーベリーには剪定が必要ないと思っていらっしゃった方も多いですよね。ですが、ブルーベリーにも剪定は必要になります。
ブルーベリーの生長している年数や時期によって少しずつ剪定の方法は異なってきます。家庭のブルーベリーの状態に合わせて、剪定をしてください。剪定をするときは、生長を邪魔する枝は切ってしまい、花芽を作る枝は適度に切るようにしましょう。
剪定をご自身でおこなうことが難しいと感じる方は、業者に依頼をしましょう。適切な剪定をしてもらうことができますよ。くれぐれも業者選びには気を付けてくださいね。
剪定をして、家庭のブルーベリーの木をよりおいしい実がたくさん付く木にしてください。
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