パキラの剪定のコツと手順!簡単手軽に試せるパキラの手入れまとめ

室内用植物として人気者“パキラ”。現在では100円ショップなどで手軽に購入することもできる、観葉植物界の大スターです。太く丈夫な幹、大きく立派な葉、見た目からすでに愛らしさが漂うパキラを、自宅で育てているという人も多いでしょう。

そんなパキラは、頑丈そうな見た目と打って変わって、美しい姿を楽しむためには細やかで丁寧な剪定が必要です。その剪定の手順とは“生長点の上を切ること”、ただ一点です。

「めちゃくちゃ簡単そうに感じるんだけど……」、そんなあなたの心の声が聞こえます。そうです!実は、パキラの剪定はとても簡単です。先に述べた“生長点”を意識すれば、難しいものではありません。パキラ剪定のお手伝い、当コラムがさせていただきます。

用意するものはあなたの時間とパキラの木、そしてキレイな剪定ばさみだけです。パキラのことを徹底解説したこのコラム、ぜひ参考にしてみてください。

人気者パキラのプロフィール

“パキラ”、観葉植物として非常に人気の存在ですが、その詳しいプロフィールをご存知でしょうか?自宅でパキラを育てている人でも案外知らないことが多いですよね。

パキラってこんな子です

パキラは熱帯アメリカが原産の植物です。その生まれが象徴するように、高温多湿を好み寒さに弱いことが特徴でしょう。また、耐陰性が強いため日陰や室内でも育てることが可能です。日陰でも安心です。パキラの花言葉は“勝利”と“快活”のふたつがあります。

見るだけでも元気がもらえそうなパキラの木。日本では100円ショップなどでも購入することができます。手軽に買えるものには小さなものが多いですが、大きなものでは10m以上にもなることがあります。パキラといっても、大きさはさまざまですね。

挿し木の株と、花が咲く実生株があります

パキラを育てている人でも知らない新しい事実。実はパキラは花と実をつけるものがあるのです。“実生(みしょう)株”と呼ばれるものは、種から育てられたパキラです。実生株のパキラは生長すると赤く鮮やかな花をつけ、茶色い実をつけます。

対して“挿し木の株”のパキラは、成長しても花も実もつけることはありません。同じパキラといっても、育ちかたによって特徴が異なるのです。実生株のパキラは胴体が太く、ずんぐりしています。一方、挿し木の株のパキラは胴体に凹凸がなく、まっすぐなことが特徴です。

「高価なパキラが実生株なの?」、と疑問に思う人もいるでしょう。しかし、実はそうともいい切れません。100円ショップなどで販売されているパキラの中にも、実生株はあるそうです。詳しく確認すれば出会うこともできるでしょう。胴体の形を要チェックです。

インテリアや風水でも人気のパキラ

観葉植物として人気のパキラ、見た目の美しさと力強いたたずまいから、インテリアとしても人気です。また、パキラは風水上も人気の的になっていることをご存知ですか?上に向かってスクスクと成長するパキラの姿には、多くの幸運が詰まっているのです。

“Money Tree”、すなわちお金の木とも呼ばれるパキラの木を、金運の向上を目的に栽培する人もいるようです。また、その力強さから仕事運の向上も見込めるといわれています。インテリアでも風水でも、飛ぶ鳥を落とす勢いのパキラ。この木を自宅に迎えない理由があるでしょうか?

パキラは大らか……剪定のコツは1つだけ

時期によって剪定の目的が異なります

当コラムの本題であるパキラの剪定。剪定とは伸びすぎた葉や枝を切ることを意味します。なんだか難しそうな印象のある剪定ですが、パキラに関しては、その心配は不要です。

・パキラの剪定は「生長点」を目印に!

“生長点”とは、枝の節目にできる枝の分岐点のことです。幹や枝に生じるわずかな盛り上がりを、目にしたことがある人も多いでしょう。あなたは料理をしますか?生長点はアスパラガスを想像するとイメージしやすいでしょう。あのトゲトゲが生長点のようなものです。

生長点に注意をすれば、パキラの剪定は終了したようなものです。また、パキラは丈夫な木です。仮に生長点から下を切り落としてしまったとしても、時間が経てば再び枝は生長してきます。過敏(かびん)に気にする必要はないでしょう。剪定は難しくありません。

・パキラを剪定するメリット 

“樹形を整える”、ことはパキラを剪定する大きなメリットでしょう。パキラの枝や葉は手入れをおこなわない限り、好き放題に生長していきます。ときには想像以上に大きくなったり、変な形になってしまったりすることもあるでしょう。剪定でその状況を防止します。

“風通しをよくして、病害虫の発生を防ぐ”のも、剪定のズバリ大きなメリットです。葉が茂ったままだと日当たりが悪くなり、木の生長にも関わります。病害虫の発生も増えてしまうでしょう。パキラを順調に成長させるために、剪定は必須の作業といえるものです。

全体に養分が均等にまわりやすくなったり、挿し木をすることでパキラの数を増やせたり、剪定のメリットは多いです。剪定はただ枝や葉を切るだけではありません。メリットを理解することは作業をスムーズに、かつ必ずおこなうために重要な役割を担うでしょう。

パキラの剪定時期と作業ステップ 

パキラの剪定はいつでも手軽に、思いついたときにおこなえばよいというものではありません。そこには適切な時期や手順が存在します。こちらで詳しく紹介していきます。

パキラの適切な剪定時期

パキラの剪定は5月~7月がもっとも適しているといわれています。パキラがもっとも生長する時期が夏であるということが理由です。夏前に剪定することでそのあとの生長を促進し、剪定したパキラの調子をすぐに元に戻すことができるのです。剪定の時期は非常に重要です。

パキラの剪定手順

パキラの剪定手順は非常に簡潔(かんけつ)です。先に述べた生長点の1cm~2cm上を切るだけ、うっかり生長点の下を切ってしまっても、時間をかければ再生するのでご安心を。

このとき使用する道具は、剪定ばさみです。剪定ばさみは切れ味がよく、かつ清潔で消毒したものを用いましょう。切れ味が悪く、切り口が潰れてしまうと、次の芽がしっかりと生えてきません。また、消毒をしていないとパキラの病気の原因になってしまいます。

パキラの剪定は時期と手順、それに使用する道具を適切に守れば難しいものではないでしょう。大切なのは生長点を意識することです。それさえ守れば剪定は容易でしょう。剪定する時期は5月~7月、生長点の上を切る、剪定ばさみは切れ味がよいものを、です。

可愛いパキラを挿し木で増やす方法

 

自宅で育った可愛いパキラ。その枝を切る剪定をおこなうのなら、そのタイミングでパキラを増やしてみてはいかがでしょうか?剪定と同様に、パキラを挿し木で増やす方法も難しいものではありません。この機会にパキラを増やしてみてはいかがでしょうか?

・手順1. パキラの枝を10cm残して切る

パキラの剪定をおこなう際、剪定する枝を10cm以上残して切りましょう。ポイントは、枝の中に生長点を1ヵ所~2ヵ所残して切ることです。短すぎる枝の場合は挿し木をしても育てることが難しくなってしまいますので、ある程度大きく成長したパキラを用いましょう。

・手順2. 剪定した枝を深さのある水に浸ける

剪定したパキラの枝を、深さのある水に一晩浸けておきます。剪定をしたあとのパキラは簡単にいえばケガをした状態。水にゆっくり浸けて、たっぷり水を吸わせてあげましょう。

・手順3. 浅めの水に数日浸ける

深さのある水に一晩浸けたら、次の日からは深さ5cm程度の浅めの水に枝を浸けておきましょう。ここはパキラに根を張ってもらう前の準備段階。土に挿す前の心の準備です。

・手順4. 土にパキラの枝を挿す

浅めの水に数日浸けたら、パキラの枝を観葉植物用の風通しのよい土に挿していきます。挿し終わったらたっぷりと水を与えて、半日陰の場所に置いておきましょう。土に挿し木をしてからおよそ2週間~3週間で根を張り、パキラが生長を始めていきます。

すでにご自宅にパキラの木があるようなら、新たに購入を検討する必要はないかもしれません。挿し木をすることで、パキラの木を増やすことが可能です。少しのコツを抑えれば、剪定同様に難しいものではないでしょう。パキラの挿し木、お試しください。

パキラをつやつや健康に育てるコツ

植物を害虫から守るための予防策

剪定をするほど愛着のあるパキラであれば、つやつやで健康的、見るからに力強い木に育ててあげたいところでしょう。そのためには、いくつかの抑えておきたいポイントがあります。この章では、パキラを健康に育てるためのコツをいくつかご紹介していきます。

・根腐れしやすいパキラを守る水やりのコツ

水やりをする頻度としては、春~秋の生育期には、土が乾いていると感じたら鉢の下から染み出してくるくらいの水を与えましょう。対して、休眠期間となる冬の時期には、半分程度の水やりの頻度で十分です。季節問わず、定期的に霧吹きで葉に水をあげましょう。

・パキラが好む日当たり条件と気温

パキラを育てるときは、炎天下に置くのは控えましょう。直射日光は葉が焼ける原因になり、見た目も大きく変わってしまいます。パキラを置く場所は日当たりのよい場所が最適です。ただし直射日光は苦手なので、陽光がやさしく差し込むような場所を選んであげてください。

また、パキラは熱帯アメリカ原産の植物です。そのため、寒いところは苦手。気温が10℃以上の場所を選んで置いてあげるようにしましょう。5℃以下になると枯れてしまう可能性が高くなります。パキラの状態の変化は葉に表われるので、注意して育ててみてください。

・よく効く肥料の与え方

パキラの生長に欠かすことができない日光や水、それらに加えて肥料を与えることで、成長をより加速させることができるでしょう。パキラに肥料を与えるのは春先と夏、この2回で十分です。緩効性(ゆっくりと効果が出るもの)の固形肥料を置いて、じっくり栄養を与えていきましょう。

・パキラの植え替え時期

パキラは丸坊主にしてもまた枝葉が生えてくる、丈夫な植物です。しかし、その事実は反面成長力がとても強いということ。パキラは根の生長もとても早く、いつの間にか鉢の土中で根っこが詰まってしまっていることがあります。根腐れにつながる可能性があるので要注意です。

パキラの根が増えてきた、根詰まりをしてきた、と感じたら植え替えをするのがいいでしょう。植え替えをおこなう際は剪定同様に5月~7月を選ぶようにしてください。目安として2年に一度ほど、植え替えをするときは傷んだ根を切ってから移すようにしてください。

上記の点を守ればパキラを丈夫に、かつ健康的に育てることができるでしょう。とくに水やりに関しては、ついつい多くおこなってしまいがちです。根腐れはパキラが枯れる大きな原因のひとつ。頻度を守って、パキラを丈夫にキレイに育ててあげましょう。

まとめ

パキラの概要や特徴、剪定の際の注意点まで、詳しく紹介してきました。これらの情報を活用すれば、あなたのお家のパキラも元気にすることができるでしょう。剪定に限らず、水やりや肥料の与えかたなど、手入れの方法に関してもぜひお役立てください。

パキラの剪定をおこなう際、もっとも重要な注意点は生長点の存在です。パキラの剪定をおこなう際は、必ず生長点の上から枝を切るようにしましょう。そうすることでパキラにかかる負担を少なくしたり、挿し木をしてパキラの数を増やしたりすることが可能です。

パキラの挿し木で数を増やしたいときは、本文内で紹介してきた手順を参考にしてみてください。丈夫なパキラは手順を守れば簡単に増やすことが可能です。あなたのお家にいるパキラのお友達を、増やしてあげてはいかがでしょうか?

簡単とはいえ、ときに10m以上にもなるパキラの剪定は困難を極めるでしょう。もし自分での剪定に不安があれば、知識を持った業者に依頼をしてみるのもよいでしょう。あなたでは対処できない難しい剪定も、適切に対処してくれますよ。

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