オリーブの剪定にチャレンジ!オリーブの剪定方法やコツを理解しよう

オリーブは料理などにも使われる、とても身近な植物ですよね。そのため、オリーブを育てている方もいるかもしれません。オリーブを育てるうえで欠かせないのが、オリーブの剪定です。あなたは、オリーブの正しい剪定方法をご存知ですか?
オリーブを正しく剪定しないと、見た目が悪くなったり、害虫がついたりしてしまいます。そんなことにならないためにも、正しくオリーブを剪定することは大切です。そこで今回は、オリーブを剪定するうえで必要な知識に加え、オリーブ剪定の手順やコツをご説明します。
目次
オリーブの剪定をするために身につけたい基礎知識
オリーブを上手に剪定するためには、オリーブに関する知識を身につけることが大切です。そこでこの章では、オリーブを剪定する前に知っておきたい、オリーブに関する基礎知識をご紹介します。
◆オリーブとは
オリーブとはモクセイ科の植物で、オリーブ属に属しています。オリーブにはとても多くの品種があります。
オリーブは作物として知られています。オリーブを料理に使う人もいるでしょう。オリーブのなかでも、実の大きいものは含油率が低いため塩蔵に向いています。果実の小さいものは含油率が高いため、オイルに向いています。
◆オリーブはなぜ剪定しなくてはならないの?
オリーブはなぜ剪定をしなくてはならないのでしょうか?その理由は、オリーブが成長する圧倒的な早さにあります。オリーブはとても成長が早く、放っておくとどんどん木が大きくなってしまうのです。適切に管理をするために、ときに剪定することが大切なのです。
◆オリーブを剪定する時期
オリーブを剪定する時期は2~3月がオススメです。なぜなら、2~3月はオリーブにとって休眠期間で、本格的な成長を始める前なので、生育に影響が出にくいからです。
また、オリーブの剪定をおこなうことを避けたほうがいい時期もあります。それは、5~10月です。この時期は成長期のため剪定をしてしまうと、そこから枝が伸びてしまいます。
せっかく剪定をしても枝が伸びてきてしまい、剪定をおこなった意味がなくなってしまいます。そのため、剪定は5~10月は避け、2~3月におこなうようにしましょう。
オリーブの剪定に必要な道具をご紹介!

では、オリーブの剪定をおこなうときはなにが必要になるのでしょうか?以下でオリーブを剪定する際に必要な道具を、詳しく説明していきます。
◆オリーブ剪定に必須なもの
・剪定バサミ
剪定バサミはさまざまな種類のものが売っていますので、自分の手のサイズに合わせて選んでください。中指の先から手首と手の境目までの長さと、剪定バサミの長さが同じであるものを選ぶとよいでしょう。
・癒合剤
癒合剤とは、木が病気にならないようにする薬です。太い枝を切った後に癒合剤を切り口に塗るようにします。大事なオリーブが病気にかからないためにも、癒合剤は用意しましょう。
◆オリーブ剪定にあると便利なもの
・ガーデニングバサミ
剪定バサミは、細い枝だと大きすぎる場合があります。サイズの小さな剪定バサミも売っていますが、ここではガーデニングバサミを使うことをオススメします。太い枝は剪定バサミ、細い枝はガーデニングバサミと使いわけるとよいでしょう。
・剪定ノコギリ
逆に、剪定バサミでも切れないような太い枝もあるでしょう。剪定バサミで切るのが困難な太い枝には、剪定ノコギリを使うことをオススメします。コンパクトに折りたためるものでいいので、オリーブの剪定の際には剪定ノコギリも用意するとよいでしょう。
・脚立、高枝切りバサミ
オリーブは成長が早いため、放置するとどんどん大きくなっていきます。そのため、手に届かない範囲まで成長してしまったという方もいるでしょう。
剪定バサミで届かない場合には、「脚立」や「高枝切りバサミ」を用いることがオススメです。ただ、脚立は高いところまで登らないといけないので、安全面に不安のある方は高枝切りバサミを用いるといいでしょう。
いよいよ剪定!オリーブの剪定手順
道具を揃えたら、いよいよオリーブの剪定に入っていきましょう。この章では、オリーブの剪定手順についてご説明します。
◆完成形をイメージする
まずはどんな形に仕上げたいのか、剪定が終わった後の完成形をイメージしましょう。樹形にはさまざまな形がありますが、「縦長の楕円形」にするのがオススメです。
◆ヒコバエ、胴吹きをカット
完成形がイメージできたら、いよいよ剪定に入っていきましょう。まずは「ヒコバエ」「胴吹き」をカットします。
ヒコバエとは、根元から上に向かって伸びている細い枝のことです。ヒコバエは、栄養を奪ってしまうので、中心となる幹や枝に栄養が行き渡らなくなります。見た目を整えるだけではなく、中心となる幹や枝に栄養を届けるためにもヒコバエはカットしてしまいましょう。
このとき、胴吹きもカットしましょう。胴吹きとは、幹から直接生えている枝のことです。バランスを整える意味で重要になりますので、バランスを見ながらカットしましょう。
◆勢いよく伸びている枝をカット
勢いよく伸びている枝もカットしましょう。勢いよく伸びている枝も栄養を吸い取ってしまいますので、大事な幹や枝に栄養が届かなくなってしまいます。
また、枝があちらこちらに伸びていると「楕円形」にならなくなってしまいますので、勢いよく伸びている枝は思い切ってカットしてしまいましょう。
◆下垂枝をカット
次は「下垂枝」をカットしましょう。下垂枝とは、地面に向かって伸びている枝のことです。このように、変な方向に伸びている枝を放置すると、見た目が悪いだけではなく、枝同士が絡まってしまいます。そのため、下垂枝を見つけたらカットするようにしましょう。
◆風通しを妨げる枝をカット
剪定の際は、風通しを妨げる枝もカットしなくてはなりません。風通しをよくするために切る枝は「内側に向かって伸びる枝」や、ほかの枝と交差している「交差枝」などです。
風通しが悪いと、大事な枝に日光が届かないだけではなく、害虫がついてしまう原因にもなりますので、しっかりとカットしましょう。
◆癒合剤を塗る
余分な枝を切り終わったら、癒合剤を塗りましょう。癒合剤は太い枝の切り口に塗ります。先ほども申し上げたとおり、癒合剤は木が病気になるのを防ぐ役割を持っています。大切なオリーブを守るためにも、癒合剤は忘れずに塗りましょう。
うまくオリーブの剪定をするコツ

これまで、オリーブを剪定する手順についてご説明してきましたが、よりよく剪定をおこなうために、この章ではオリーブ剪定のコツについてご紹介します。
◆上の方は短めにカットする
オリーブの樹形を「楕円型」にするために、上の部分は短くカットしましょう。
また、オリーブは成長が早い植物ですので、あっという間に枝が伸びてしまいます。そのため、剪定が甘いとどんどん枝が生えてきてしまいます。自分の管理がしやすいよう、思い切ってカットすることも大切です。
◆正しい時期に剪定をおこなう
オリーブの剪定は正しい時期におこなうことも大切です。先ほどもご説明したように、5~10月といった夏はオリーブが成長しやすい時期です。この時期に剪定をしてしまうと、新しい枝がどんどん生えてきてしまいます。
そのため、そちらに栄養が取られてしまい、大事な枝や幹に栄養が届かなくなってしまいます。オリーブを剪定する際は剪定する時期をしっかりと考えておこないましょう。
◆バランスよくカットする
剪定では、見た目をよくすることがとても大切です。見た目をよくするためにも、バランスには気を使いましょう。「楕円形」を意識して、いらない枝をカットしていきましょう。このときに、小枝の密度も均等になるようにしておくといいですね。
オリーブの剪定をするときは害虫に注意しよう
植物を育てるときに、必ず向き合わなくてはならないのが害虫ですよね。オリーブの場合も害虫対策をしなければなりません。
オリーブの害虫対策は、オリーブ剪定の際におこなってしまうことをオススメします。オリーブは料理にも使われているので、殺虫剤を使ってはいけません。針金などで直接害虫を掻きだしてください。その後、薬剤を散布し、害虫がオリーブにつくのを防ぎましょう。
自分での剪定が無理なら業者に依頼しよう
これまでオリーブの剪定方法についてご説明してきましたが、「自分で剪定するのは不安」「忙しくて剪定している暇がない」という方もいるかもしれません。
自分で剪定するのが大変な場合は業者に依頼する方法をオススメします。業者に依頼することで、剪定する手間を省くことができたり、自分で剪定するよりもよりキレイにおこなってもらえたりします。この章では、オリーブ剪定を業者に選ぶ際の選びかたをご説明します。
◆まずは実績を確認するのがオススメ!
オリーブの剪定を業者に依頼する場合には、実績を確認することが大切です。剪定の実績が多い業者ほど、剪定をより安心して任せることができますよね。剪定の実績はホームページなどで簡単に見ることができますから、ぜひ確認してみてください。
◆口コミサイトも参考になる
オリーブの剪定の業者選びには、口コミサイトも参考になります。口コミサイトでは、ホームページには載っていない利用者の生の声を見ることができます。
口コミサイトを利用することで、その業者の強み、弱みを知ることができますので、より自分に合った業者を見つけることができるでしょう。業者を選ぶ際には、ホームページだけではなく、口コミサイトも確認してみてください。
◆相見積りを取ると一番お得な業者が分かる
業者に依頼する際は、必ず相見積りを取りましょう。相見積りを取ることで、相場観を養うことができたり、高額な請求をしてくる業者を避けることができます。業者に依頼する際は、料金は大切です。できるだけ複数の業者から見積りを取って、慎重に選ぶようにしましょう。
まとめ
オリーブ剪定の手順やコツについてご説明してきました。成長の早い植物なので、放置するとすぐ枝が伸びてしまいます。見た目が悪くなるだけではなく、大事な枝に日光が当たらなくなったり、害虫がついたりしますので、正しい時期、方法でオリーブを剪定しましょう。
また、自分での剪定が難しい場合には業者に依頼するのもよいかもしれません。業者に依頼することで、より上手に剪定ができ、剪定にかかる手間を省くことができます。オリーブの剪定について正しい知識を身につけることで、よりよい剪定ができるようにしたいですね。
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