アブチロンの剪定と育て方|エキゾチックな花を楽しむために

アブチロンの剪定と育て方|エキゾチックな花を楽しむために

アブチロンは初夏から秋にかけて長い間花を咲かせる常緑低木です。鉢植えで育てられる小ぶりな品種もありますが、大きな品種は4メートルほどにまで成長します。あまり大きくなりすぎると管理がしにくくなりますので、剪定で枝を切って調整する必要があるでしょう。また、小さな品種であっても、樹木の健康を保つためにはやはり剪定のお手入れが必要です。

このコラムでは、アブチロンを剪定するときの方法と注意点を解説します。アブチロンの花を上手に咲かせるにはポイントがありますので、このコラムを参考にしてみてください。

アブチロンの剪定のコツ

剪定は、枝を切って木の大きさや樹形を整えたり、枝数を減らして日当たりや風通しをよくしたりするお手入れです。木にとっては体の一部を切られるわけですから、適切な時期と方法でおこなわなければ、木が弱ってしまいます。アブチロン剪定のコツを覚えておきましょう。

剪定の時期

剪定の時期

剪定をするのに適切な時期は、樹木によって異なります。負担の大きなお手入れである剪定は、その樹木に体力があるときにおこなう必要があるのです。

アブチロンの剪定に最適な時期は、4月~7月ごろと、9月~10月ごろです。真夏は木の体力が落ちやすく、枝葉が減って幹に直射日光が当たると弱ってしまいますので、剪定を避けます。また、アブチロンは寒さに弱いので、冬場に剪定をすると枯れてしまうことがあるのです。

成長期に入る4月~7月ごろには体力が十分にありますので、大きさを調整する大きな剪定ができます。成長が落ち着く9月~10月ごろには、夏の間に伸びた枝を元に戻して樹形を整える程度の軽い剪定をするのがよいでしょう。

剪定の方法

剪定はただ枝を切ればいいというわけではありません。切る枝や切り方を正しく見極めなければ、木を枯らせてしまうおそれもあります。アブチロンの剪定は、おもに以下の方法でおこないます。

・切り戻し剪定
長く伸びた枝を途中で切って短く整える剪定です。木全体の樹形をイメージしながら、それぞれの枝を2分の1~3分の1の長さでカットします。枝には葉が残るようにして切りましょう。アブチロンの花は葉のわきにつきますので、葉がなくなると花が咲きません。また、葉がなくなると光合成ができなくなり、枯れてしまうこともあります。

・花がら摘み
花がら摘みは、アブチロンの花が自然に落ちる前に摘み取ってしまうことです。花が咲いた後には種ができますが、種を作るのには多くの体力を消耗します。

とくにアブチロンは開花時期が4月~11月と非常に長いので、種をつけすぎると弱ってしまいます。そのため、種ができはじめる前に花を摘み取って、体力を温存させるのです。しぼんできた花は、こまめに手で摘み取りましょう。

・間引き剪定
不要な枝を根元から切り落としてしまう方法です。剪定のなかでも基本的な方法で、強めの剪定といえるでしょう。枯れた枝や内側で混み合っている枝、極端に成長が早い枝は切り取り、枝数を減らすことで木の内側に日当たりと風通しを確保します。

正しく剪定をすることで、アブチロンの健康と美しさを維持することができるのです。次の章では、アブチロンの育て方について解説します。

日ごろのお手入れ方法や育て方

アブチロンには剪定以外にも、日ごろのお手入れで気をつけることがいくかあります。ここで、アブチロンの基本的な育て方と注意点を確認しておきましょう。

環境

環境

アブチロンの花つきをよくするには、十分な日光が当たる場所に植える必要があります。ただし、真夏の直射日光にはやや弱いので、午前中だけ日が当たる半日陰が最適でしょう。寒さにも弱いので、冬には北風を避けられる場所が望ましいです。鉢植えなら冬は室内に移動させましょう。

土が湿った状態が続くと根腐れを起こすことがありますので、水はけのよい土が適しています。生育が旺盛なので、有機質を含んだ栄養の豊富な土壌に植えるのがよいでしょう。

植えつけ・植え替え

植えつけの適期は、気温が上がってアブチロンが活発になりはじめる5月~7月ごろです。あらかじめ土に腐葉土などの有機肥料を混ぜておくと生育がよくなるでしょう。

根の成長が非常に早いので、鉢植えで育てる場合には根詰まりを起こしやすくなります。そのため1~2年に1回は、ひと回り大きな鉢に植え替えをする必要があります。植え替えの時期は、植えつけと同じ5月~7月です。

水やり

成長期の夏にはたっぷりと水を与えます。ただ、多湿になると根腐れを起こしますので、与えすぎには注意が必要です。基本的には土が乾いてから水やりをしましょう。冬は成長が穏やかになってあまり水を必要としなくなりますので、土が乾いて2~3日経ってから与える程度でよいでしょう。

肥料

開花時期が長く、体力の消耗が激しい樹木ですので、花つきをよくして元気に育てるには肥料が欠かせません。植えつけや植え替えのときには有機肥料を土に混ぜ、開花時期には液体肥料などの化成肥料を週に1回程施しましょう。

病害虫

アブチロンに発生することがある害虫には、アブラムシがいます。アブラムシはアブチロンの新芽や蕾から養分を吸い取り、被害が広がれば枯れてしまうことのあるのです。病気では、立ち枯れ病に注意が必要です。立ち枯れ病はカビが原因で、木の根元が腐って枯れてしまいます。

多くの害虫や病原菌は、暗くて湿った環境で発生しやすくなります。病害虫を予防するためには、こまめに剪定で枝数を調整し、日当たりと風通しをよくしておく必要があるのです。

アブチロンの健康を守るためにも、剪定は欠かせないお手入れなのです。剪定をマスターして、アブチロンを最大限に楽しみましょう。次の章では、アブチロンをさらに楽しめるポイントについてご紹介します。

アブチロンをもっと楽しむ!

アブチロンの基本的な育て方が分かったら、次はもう一歩踏み込んだ楽しみ方を探してみるのもいいでしょう。少し上級者向けのアブチロン活用法をご紹介します。

アブチロンの増やし方

アブチロンの増やし方

アブチロンは、挿し木で増やすことができます。挿し木とは、切り取った枝から根を出させて増やす方法です。挿し木をする時期は、成長期に入る4月~6月ごろが最適です。剪定で切り取った枝を使うとちょうどよいでしょう。

枝の先端を10センチメートルほどの長さに切り、数時間水につけておきます。鉢に土を入れて枝を挿し、明るめの日陰においておきます。1ヶ月ほどで根が出ますので、それまではこまめに水やりをしましょう。

いろいろな品種

アブチロンには、100種類以上もの多くの品種があり、それぞれに特徴があります。鉢植えで育てられる品種もありますので、花の形や色が違うさまざまな品種一緒に育てれば、色とりどりの景色を楽しむことができるでしょう。

アブチロンには、つる性の品種もあります。つる性は枝が壁や柱などにからまって伸びる樹木で、棚やアーチに仕立てることでエキゾチックなお庭を演出することができるでしょう。つる性の樹木を上手に仕立てるには、剪定と同時に誘引という作業をおこないます。伸び方を予測しながら枝を誘導していく誘引にはコツが必要です。

剪定や誘引がうまくできない場合には、剪定業者に相談するのもよいでしょう。アブチロンの剪定に詳しい業者であれば、誘引についてもアドバイスしてくれるはずです。アブチロンに詳しい剪定業者がみつからないという場合には、ぜひ弊社にご相談ください。

弊社には数多くの剪定業者が加盟していますので、そのなかからアブチロンの剪定に対応できる業者を見つけてご紹介します。相談も紹介も無料ですので、剪定で困った際にはぜひ一度ご相談ください。

まとめ

生育の旺盛なアブチロンは、真夏と冬以外であれば剪定することができます。剪定は枝を短く切る切り、花を摘み取って体力の消耗を抑える花がら摘み、不要な枝を切り落とす間引き剪定といった方法でおこないます。

アブチロンの剪定は大きさや樹形を整えるほか、病害虫を予防するためにも効果的です。お手入れのなかでも重要な剪定が自分ではなかなかできそうにない場合には、業者に任せましょう。弊社にご相談いただけば、状況に応じた最適な剪定業者をご紹介します。

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