ジューンベリーの剪定は冬に!剪定のコツ・業者の依頼費相場も紹介
白い花や赤い実を付けるジューンベリーは、定期的に剪定をすることで元気に育てることができます。しかし、剪定がどれくらい必要なのかわからないという人もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はジューンベリーの剪定方法についてご紹介します。ジューンベリーの剪定には不要な枝を取り除くほか、枝を切って形を整える方法があるのです。正しい剪定方法を知り、ジューンベリーを長く楽しみましょう。
目次
ジューンベリーの剪定方法
ジューンベリーを剪定するには、適した時期と方法でおこなうことが大切です。なぜなら、適した時期と方法でおこなわなければ、ジューンベリーが弱ってしまうおそれがあるのです。そのため、ジューンベリーの正しい剪定方法を知っておきましょう。
ジューンベリーの剪定時期
ジューンベリーの剪定は12~1月前後におこないます。ジューンベリーは冬になると落葉し、枝ぶりが見えやすくなるのです。そのため、葉が茂っている春や夏よりも、剪定しやすい時期といえるでしょう。
また、冬の間はジューンベリーの剪定にかかるダメージを軽減できます。ジューンベリーは冬になると成長が止まる「休眠期」を迎えるため、剪定をしても木が弱るリスクが少ないのです。
剪定方法
ジューンベリーの剪定では、おもに不要な枝を取り除きます。不要な枝とは、おもに形の悪い枝や枯れ枝のことです。不要な枝を残しておくと、風通しや日当たりを悪くするため、剪定する必要があります。では、不要な枝が具体的にどんなものなのか、以下でご説明します。
- 徒長枝(とちょうし):真上に向かって勢いよく伸びた枝のことです。
- 内向枝(ないこうし):木の内側に向かって湾曲したまま伸びた枝をさします。
- ふところ枝:木の幹に近い場所に生える、小さく細い枝のことです。
- 枯れ枝:葉や花が付かず、水分を失った状態の枝です。
以上でご説明した枝は、見つけ次第すぐに根元から切り取りましょう。中途半端に枝の一部が残っていると、切り口の近くから新しく枝が生えるためです。
ジューンベリーの整枝剪定
ジューンベリーには、枝を切って木の形を整える「整枝剪定(せいしせんてい)」という方法もあります。ジューンベリーの整枝剪定には2つの種類があるため、種類ごとの仕立て方についてご説明します。
主幹形
枝の長さが、頂上にいくにつれて短くなっていく仕立て方です。自然樹形に近い形といわれ、パッと見ると三角形にも見えます。
主幹形は苗木のときに50センチほどの高さまで剪定し、枝が残らないようすべて切り落とします。植え付けてから2年目も、同じように枝のほとんどを根元から切り落とし、1本だけ形のいい枝を残しておきましょう。
3年目は不要な枝や、根元から生えた新しい枝が育ちますが、すべて切り落とします。正常な細い枝だけは残しておき、半分以上の長さで剪定しましょう。以上の手順で剪定することで、主幹形に整ってくるのです。
4年目からは大きな剪定作業は必要ありませんが、大きく育ちすぎた枝は根元から剪定しましょう。育ちすぎた枝が残っていると、樹形が崩れてしまうのです。
株仕立て
株仕立ては庭や鉢植えなどで何本もの苗木を寄せ植えにし、1つの株として育てる方法です。植えた苗木は土から放射線状に伸びていくため、枝や葉が上に向かって広がっていくような樹形になります。ジューンベリーの場合は、成長過程で根元からひこばえが生えるため、ひこばえを幹にして株仕立てにします。
ジューンベリーからは何本ものひこばえが生えますが、株仕立てとして残しておくのは、そのうちの2~3本ほどです。残しておく枝には、太く丈夫そうなものを選びましょう。
ひこばえの根元に生えた枝はすべて剪定し、半分以上の長さに切り落としておきます。剪定ができたら、そのまま育てていきます。ただし、整枝後も新しいひこばえは生えてくるので、その都度、根元から剪定しましょう。
ジューンベリーの整枝は難しい
ジューンベリーの整枝は、自力で仕立てるのが難しいといわれています。なぜなら、剪定後に枝が伸びる方向や位置を予測しにくいからです。さらに、間違えて枝を切ると、予期せぬ方向に枝が伸びてしまうおそれがあります。
もし、ジューンベリーの樹形をしっかりと仕立てたい場合は、ぜひ弊社へご相談ください。弊社から整枝に長けた業者をご紹介させていただく場合があります。そのため、自力で仕立てようとして失敗するリスクもなくせるでしょう。
ジューンベリーを剪定しなかったらどうなる?
ジューンベリーを剪定せずにおくと、さまざまな問題が発生するおそれがあります。問題が発生したまま放置しておくと、ジューンベリーの花つきが悪くなったり、枯れたりしてしまう危険もあるのです。そこで、以下ではジューンベリーを剪定しないと起こる問題についてご紹介します。
見た目が悪くなる
ジューンベリーを放置しておくと、枝が伸び放題になるため樹形が崩れます。あちこちに枝が飛び出して、乱雑な印象を受けるケースもあるのです。シンボルツリーとして家の前に植えている場合、放置しておくと家全体の雰囲気も悪くなるかもしれません。
実や花の数に影響する
枝が伸びたまま放置されていると、花の数が減るおそれがあります。なぜなら、伸び過ぎた枝が光を遮り、光合成を阻害するため、栄養が少なくなって花を作るエネルギーを失ってしまうのです。さらに、花が減ることで、実の数も減ってしまいます。ジューンベリーの実は赤い色合いだけでなく、収穫してフルーツとしても楽しめるため、たくさん収穫するには適度な剪定が必要なのです。
病害虫がつく
ジューンベリーを剪定しないままだと、病気や害虫の発生源にもなります。病気や害虫は暗く湿った環境を好むため、剪定されていない木のなかで発生しやすいのです。では、具体的にどのような病害虫が発生するのか以下でご説明します。
病気
ジューンベリーは基本的に病気に強い木ですが、放置しておくとうどんこ病が発生する危険があります。うどん粉病とは、葉の上に白い粉のようなカビがつく病気です。カビは光合成を妨げてしまうため、徐々に木の元気がなくなり、最後には枯れてしまいます。
害虫
日当たりや風通しが悪いと、アブラムシが発生するおそれもあります。アブラムシは寄生した樹木に大量発生し、樹液を吸い取ることで樹勢を弱らせるのです。さらに、アブラムシは放っておくと何倍もの数に繁殖するため、ほかの草木が被害に遭うことがあるでしょう。
ジューンベリーの剪定に困ったら
ジューンベリーに剪定は欠かせませんが、「忙しくてできなかった」「自力でやるのが難しい」という人もいるでしょう。もし剪定に困った場合は、ぜひ弊社へご相談ください。弊社であれば、明朗会計で剪定をしてくれる業者をご紹介させていただくことができます。
弊社では年中無休でご相談を受け付けていますので、業者依頼の際はいつでもご連絡ください。プロのテクニックで剪定してもらうことで健康に保ったほうが、ジューンベリーをより長く楽しめることは間違いありません。
剪定が難しいならプロへ!メリットや相場は?
業者に依頼をするとなると、費用が発生する点をはじめとして、さまざまな不安を抱く人もいるかもしれません。そこで、以下では業者への依頼をお考えの方のために、業者に任せるメリットと費用相場についてご紹介します。
業者に任せるメリット
業者に依頼をすることの大きなメリットは、おもに「失敗のリスクがない」という点にあります。樹木は剪定した直後こそ形が整っているように見えますが、成長につれて形が崩れるケースがあるのです。そのため、熟練の業者に依頼をすることで、成長後に美しく仕上がるように剪定してもらえます。
また、自力でおこなうと、ジューンベリーが枯れる危険もあります。業者に作業をしてもらったほうが、ジューンベリーにダメージを与えるリスクもなく、きれいに仕立てることができるでしょう。
さらに、業者に任せることで、自力で剪定をする手間暇を省くことができます。自力でおこなうと、不要な枝を探したり、仕立て方を考えたりするうちに時間がたつため、疲労もたまってしまうことでしょう。作業に慣れた業者のほうが早く終わらせることができるため、手間暇をかける必要もないのです。
費用の相場
業者に依頼をする際は、相場を知っておくことも大切です。費用相場を知っておくことで、適正価格を把握できるでしょう。そこで、以下では業者に剪定を依頼した際の、費用相場についてご説明します。
- 1~3m未満:3,000~4,000円前後
- 3~5m未満:7,000~8,000円前後
- 5~7m未満:15,000~20,000円前後
また、業者によっては剪定の際に出たゴミの処理を請け負っている場合もあります。剪定した枝や葉の処分費は、1キロあたりおよそ100~200円前後です。そのため、家から可燃ごみとして出すよりも、お金を払って捨ててもらったほうが、楽に処分ができるでしょう。
費用や処分費は、業者によって値段が変動するため、最終的な金額がわかりにくいかもしれません。そのため、最終的な金額を知りたい場合は、見積りを出してもらうのをおすすめします。
業者を選ぶポイント
業者を選ぶときのポイントは3つあります。以下では、業者選びのポイントについてご紹介するので、よろしければ参考にしてみてください。
作業内容がはっきりした業者を選ぶ
見積りには、業者が当日におこなう作業の内容と、作業に対する料金の内訳が記載されています。費用が安くても、作業内容があいまいだと、追加作業や別途料金がかかり、思っていた以上にお金がかかることがあるのです。そのため、作業内容が明確にされたうえで、料金や作業に対する説明をする業者は、信頼できるでしょう。
1本からでも剪定を受けてくれる
業者選びの際は、1本から対応してくれる業者がよいでしょう。業者によっては、複数本以上からでなければ、剪定を依頼できない場合があります。そのため、家の前や庭などに1本だけあるジューンベリーを剪定したい場合は、1本からでも依頼できる業者がおすすめです。
対応が早い
業者に依頼をしてからの対応が早いと、待たされる心配もなく、早めに作業をしてもらえるメリットがあります。対応が遅いと、その間に枝が伸びたり、病害虫が進行したりするおそれもあるため、対応が早いほうがよいでしょう。
弊社では、お近くの加盟店から業者を手配させていただくため、最短で当日のうちに作業ができる場合もあります。また、ご要望であれば、1本からの剪定でも対応できる業者をご紹介することも可能です。年中無休でお電話をお待ちしていますので、ぜひご利用ください。
剪定の関連記事
- 庭木の剪定をプロにまかせる!プロ集団があなたの庭をお助けします!
- イロハモミジの剪定|初心者でも失敗しないテク&植え方育て方まとめ
- イチジクの剪定方法や適した時期をご紹介!おいしく育てて収穫しよう
- ウラジロガシの剪定は必須!お手入れ~枝葉の利用法まで総まとめ
- 剪定枝の処分方法|どこで?費用は?リサイクルする?疑問まとめ
- ヒイラギナンテンの剪定|開花を目指すなら時期が重要!基本の育て方
- 西洋ニンジンボクの剪定・育て方|爽やかな色の花・ハーブとして活用
- もみじの剪定は時期が大切!剪定を失敗しないコツ・病害虫対策も解説
- ブドウの剪定は初心者には難しい?ポイントをおさえて甘い実を作ろう
- 庭の手入れを楽にするコツ【便利道具・簡単DIY】をお教えします!