シマトネリコの剪定方法|目的で変わる剪定時期と病害虫への対策

シマトネリコの剪定方法|目的で変わる剪定時期と病害虫への対策

シマトネリコはシンボルツリーとして人気が高く、洋風でおしゃれな庭などにも合わせやすい樹木です。また、シマトネリコは1年に50~60cmほど伸びる性質があり、大きく育つと樹高10m以上になることもあります。このように、シマトネリコは成長が早いため、日ごろから剪定をおこなうことが重要となってくるのです。

そこで本コラムでは、シマトネリコの剪定方法や目的に応じた剪定時期、よく見られる害虫や病気などについてご紹介していきます。シマトネリコを育てていて、「どうやって剪定すればよいのかわからない…」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

シマトネリコの剪定方法と適期・髙木を切るときの注意

ここでは、シマトネリコの剪定方法についてご紹介していきます。シマトネリコの剪定について知識がない方や、剪定を初めておこなう方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

準備する道具

準備する道具

シマトネリコを剪定するときには、剪定バサミと切り口に塗る癒合剤を準備しましょう。剪定バサミは小さなものから大きいものまで多種多様な種類があります。そのため、シマトネリコの樹高に応じて適切な剪定バサミを選びましょう。

また、切り口に塗る癒合剤は、養分が出ていくのを防いだり、雑菌の侵入から守ったりするなどの効果があるので準備しておきましょう。剪定バサミや癒合剤の選び方でわからないことがあれば、園芸用品店やホームセンターに足を運び、店員さんに選んでもらうのもよいです。

時期と基本手順

シマトネリコの剪定は3~4月上旬、6~7月上旬、9~10月上旬におこなうのが望ましいです。ただし、シマトネリコの花を咲かせたい場合は、6~7月上旬に剪定をおこなうのは避けたほうがよいです。なぜなら6~7月の時期は、シマトネリコが花を咲かせる季節だからです。

また、シマトネリコを剪定する際は、枝の生え際から切り落とすことが基本とされてます。枯れている枝や古くなった枝などを中心に剪定していくとよいでしょう。それでは、具体的な剪定手順をみていきます。

  1. シマトネリコ全体を見て、理想とする樹形をイメージする
  2. 主幹から生えている枝の先から複数の枝が生えていたら1本にする
  3. 外側の古くなった太い枝を切る
  4. 下向きの枝や長く伸びている枝を切る
  5. 若くて新しい枝の高さに合わせて全体が楕円になるように切る
  6. 枝が交差している場所や枝が密集している部分を切って、全体の枝の量を調整する
  7. 切り口に癒合剤を塗る

剪定する枝の種類

シマトネリコを剪定する際は、切るべき枝を優先的に切り落としていくことが重要となります。ここでは剪定する枝の種類をみていきます。

・枯れている、古い枝
枯れている枝や古くなった枝は剪定してしまいましょう。しかし枯れている枝や古くなった枝は判断がむずかしいかもしれません。その場合は、枝の先端から少しずつ切っていくとよいでしょう。枝から樹液が出てきたり、薄黄緑色の面が見えたら、その箇所は枯れていない証拠なので切らずに残しておくとよいです。

・徒長枝(とちょうし)
徒長枝とは、ほかの枝と比べて長く真上に生えている枝のことをいいます。徒長枝は害虫の原因になってしまうため、根元から切り落としてしまいましょう。

・細い枝
細い枝には、根元から生えている「ひこばえ」と、幹から生えている「幹吹き」と呼ばれるものがあります。ほかの枝と比べて明らかに細い枝は根元から剪定しましょう。

・生えている方向がおかしい枝
生えている方向がおかしい枝には「内向枝」「絡み枝」「車輪枝」「平行枝」などの種類があります。このような枝があると、樹木全体の日当たりや風通しに悪い影響を及ぼしたり、成長するための栄養分が樹木に行き渡らなくなったりする原因にもなります。そのため、樹形をきれいにするためにも、見つけたら切っておくとよいでしょう。

・交差した枝、絡み合った枝
交差している枝や絡み合った枝は、1本の枝を残して、それ以外の枝は切るとよいです。このような枝も放置しておくと、日当たりや風通しが悪くなり、病気や害虫が発生するなど、成長に悪影響を与えてしまうおそれがあります。

シマトネリコ剪定時の注意

シマトネリコを剪定するときは、一気に枝を切らずに、理想的な樹形に近づけるために1本1本丁寧に枝を切っていきましょう。また、高木のシマトネリコを剪定するときは、高枝切りバサミを使用するとよいです。高い位置にある枝は脚立やはしごを使って切っていましょう。

しかし、剪定にあまり慣れていない方は、むやみに枝を切ってしまって樹形が崩れてしまったりすることもあるでしょう。「シマトネリコの成長を妨げたくない…」とお考えの方は、ぜひ剪定業者に相談してみてください。

弊社は全国にあるさまざまな剪定業者と連携しているため、お客様に合った業者をご紹介することが可能です。「どこの剪定業者がいいのかわからない……」といった悩みがある方は、まずは一度お気軽にお電話ください。お待ちしております。

目的によって剪定時期とポイントが変わる

これまでシマトネリコの基本的な剪定方法についてみてきました。しかし、シマトネリコは目的によって剪定時期やポイントが変わってくるのです。ここでは、目的に応じたシマトネリコの剪定についてご紹介していきます。

不必要な葉・枝の除去は「春」

不必要な葉・枝の除去は「春」

3~4月ごろ、春の季節におこなうシマトネリコの剪定は、おもに枯れている枝や古くなった枝などを中心に剪定していきます。冬に傷んでしまった枝葉は、この時期に除去してしまいましょう。春の時期に不要な枝を取り除くことによって、樹木の風通しがよくなり、病気や害虫なども発生しにくくなります。

樹高の調節は「初夏」

6~7月ごろ、初夏の季節には、シマトネリコの高さを調整する剪定をおこなうとよいでしょう。なぜならシマトネリコは、気温が高くなると成長が盛んになるからです。そのため、夏本番になる前に樹高を揃える剪定をおこなうのです。高さを調整するためには、太い枝を根元から剪定するとよいでしょう。

冬の切りすぎには注意!

本格的な冬に入っていく前の9~10月ごろは、おもに夏に伸びて高くなった枝を中心に切っていきましょう。そして、12月ごろには、シマトネリコをきれいな株立ちにして見栄えをよくするための剪定をおこなうとよいです。

きれいな株立ちにするためには、樹木を真上から見下ろしたときに、大きな幹を囲うように複数の幹が生えている状態が理想的です。そのため、幹の内側や外側に生えている枝や、密集している枝などは適切に剪定しましょう。

しかし、冬場の剪定では、くれぐれも枝を切りすぎないように注意する必要があります。常緑樹であるシマトネリコは、冬になると成長が著しく緩やかなものになるからです。常緑樹は、冬になると休眠期にはいる落葉樹とは違って、越冬するために栄養素を溜め込んでおいたりはしません。

冬であっても、日々必要なぶんの栄養素を光合成によって作っています。そのため、日照時間が短く、また気温も低い冬に枝を切りすぎてしまうと、剪定のダメージから回復するだけの栄養素が作れずに、弱ってしまうおそれがあるのです。

剪定のお悩みはプロに相談してみよう

シマトネリコの剪定をしようと思っているけれど、こまめに剪定する時間が取れなかったり、樹高が高くて自分で剪定することができなかったりする場合もあるでしょう。少しでも剪定に不安を感じる方は、ぜひ剪定業者に相談してみることをおすすめします。

弊社では、24時間365日いつでも電話対応をおこなっております。また無料で現地調査や見積りをおこなっているので、安心して利用することができるでしょう。庭木は1本からでも依頼が可能で、非常にリーズナブルな料金になっています。お困りの際は、まずは一度お気軽にお電話をしてみてください。

病害虫による被害を防ぐ対策方法

ここからは、シマトネリコの病気や害虫による被害を防ぐ方法についてご紹介していきます。害虫や病気は放置しておくと、シマトネリコの成長に悪影響を与えるおそれがあるため、発見した場合はすみやかに除去・駆除するとよいです。

シマネトリコに寄ってくる害虫

シマネトリコに寄ってくる害虫

シマトネリコにつきやすい害虫は以下のとおりです。それぞれ確認していきましょう。

・ハマキムシ
シマトネリコに寄ってくる害虫のなかで、ハマキムシはとくに注意しなければならない虫です。ハマキムシが見られるのは4~11月と長く、その間に4~5回ほど発生することがあります。ハマキムシは体長20mm程度で、シマトネリコの葉を巻き込んで食べてしまいます。

ハマキムシに葉を食害されると、葉の光合成ができなくなり、成長に影響をきたしてしまいます。また、シマトネリコの樹形が損なわれてしまうおそれもあるので、ハマキムシを発見したらすみやかに除去するようにしましょう。

・スズメガ
スズメガの幼虫は体長が10cm近くあり、ほかの害虫と比べてとても大きいのが特徴です。スズメガはおもに春から秋の時期に発生し、勢いよく葉を食べてしまいます。またスズメガは、大きなフンを大量に出すため、樹木の見た目も損なわれてしまうでしょう。

・アブラムシ
アブラムシは体長が2~4mm程度で、春から秋にかけて発生する害虫です。アブラムシが葉に住みつくと葉が縮れてしまうといった被害が起こることがあります。

・シマケンモン
シマケンモンは体長が4cmほどの害虫です。見た目は黄緑色をしており、黒っぽい毛が生えているのが特徴です。シマケンモンも葉を食べる勢いがあるので、見つけたらすぐに除去するようにしましょう。

・カブトムシ
カブトムシは害虫ではないのですが、シマトネリコの成長に影響を与える虫です。カブトムシは、シマトネリコの幹を削って甘い樹液を吸い取ります。シマトネリコの幹を削られてしまうと見栄えが悪くなってしまうので、カブトムシを発見したら追い払うとよいでしょう。

かかりやすい病気

ここではシマトネリコがかかりやすい病気についてみていきます。それぞれ確認していきましょう。

・褐斑病(かっぱんびょう)
おもに春から秋にかけてのうち、雨が多く降る時期や湿度が高くなる時期に発生することが多いのが、褐斑病です。褐斑病にかかると、葉の表面に褐色の小さな円形の斑点が現れます。また斑点は時間がたつと黒褐色に変わり、時には拡大して葉全体を覆ってしまうこともあります。

・うどんこ病
うどんこ病は、名前のとおり、葉の表面にうどん粉のような白い粉が見られる病気です。白い粉の正体はカビで、放置してしまうと葉が枯れてしまいます。さらに、繁殖した菌はほかの葉へ移り、どんどん被害が拡大してしまうおそれがあります。一度うどんこ病を発症してしまうと回復はできないので、早期発見が大切です。

・すす病
すす病は春から秋にかけて発生する病気で、おもな症状は黒いすす状の斑点が葉に広がることです。すす病を放置してしまうと、葉だけでなく、幹や枝にも被害が拡大するおそれがあるので、すす病が見られたらすぐに対処するようにしましょう。

害虫の見つけ方と駆除方法

シマトネリコに寄ってくる害虫や病気は、日ごろから剪定をはじめとする手入れをおこなっていると見つけやすくなり、すぐに除去することができます。とくに害虫の駆除は、殺虫剤を撒いておくのが効果的です。しかし、大きく成長した害虫にはあまり効かないことがあるので、その場で捕獲してしまいましょう。

害虫の駆除には殺虫剤が効果的ですが、被害を防ぐためには適切な剪定をおこなうことがもっとも重要です。正しい時期に適切な剪定をおこなうことで害虫や病気を予防することができます。もし、剪定をおこなうことに不安を感じる方は、業者を利用してみましょう。弊社はいつでも電話対応をおこなっているので、お気軽にお電話ください。

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