ペチュニアの剪定と手入れ【梅雨どき】に!花を咲かせるコツ大公開!

花の色や種類がさまざまなペチュニアは、梅雨時の管理が大切です。ペチュニアは、高温多湿の環境を苦手とするため、梅雨前に剪定をしておきましょう。
春に咲かせた花を摘み取らずに放置していると、株のバランスが悪くなってしまいます。また、枯れた花が原因で病気にかかりやすくなるおそれがあるので、十分注意が必要です。
ここではペチュニアの剪定方法や毎日の手入れの仕方についてご紹介しています。正しい方法を習得し、健康を維持させるのに役立ててはいかがでしょうか。
目次
ペチュニアを剪定してみよう
ペチュニアは園芸植物として人気です。しかし、正しい手入れをせず放置していると茎が伸びて、花付きが悪くなったり元気がなくなったりといった症状が生じるおそれがあります。ペチュニアを元気に育て、かわいい花を咲かせるには正しい剪定が必要です。
ペチュニアは特に「摘心」と「切り戻し剪定」が大切です。ではさっそく剪定方法を確認してみましょう。
花付きを良くするには「摘心」

ペチュニアを含む植物を育てる際は、苗が小さいうちに摘心をおこないます。摘心とは植物の茎の先に芽吹いた芽を取り除くことを指しています。そのため摘心をせず放置してしまうと、脇芽へ栄養が十分に行き届きません。そのため葉や花付きを良くするには、摘心が重要となるのです。
摘心は素手で摘む、またはハサミを使い切る方法があります。はじめに新芽を摘み取り、茎が伸びてきたら茎先に芽吹いたものを摘心しましょう。脇芽から出た茎の上で切るのがポイントです。
切り戻し剪定で整えよう
切り戻し剪定とは、伸び過ぎた茎を途中で切り、形を小さくしたり整えたりする方法です。切り戻しをおこなうことで形が整い、茎の生育を促して元気に育てる効果があげられます。
ペチュニアの剪定時期は、梅雨前が最適です。ペチュニアは高温多湿を好みません。そのため剪定をせずに梅雨を迎えてしまうと、茂った茎や葉によって蒸れが生じて弱ってしまうのです。また、気温が低くなる10月頃の剪定も避けましょう。
花付きが悪くなりやすく、花を咲かせずに冬を迎えてしまうおそれがあるためです。症状が見られる場合があるので一度確認をしてみましょう。
剪定のポイントとその後の手入れ
ペチュニアの茎は細いため、伸び過ぎたことで茎が折れたり、地面に寝てしまったりすることがあります。剪定をしたほうがいい目安として、以下の症状が見られる場合があるので一度確認をしてみましょう。
- 茎が伸び、樹形が崩れている
- 花付きが悪い
- 茎に元気がなくひょろひょろしている
剪定をする際は、脇芽から約5mm上から切るのがおすすめです。誤って脇芽から剪定してしまうと、茎が伸びない場合があるので注意が必要です。剪定後は、追肥(置き肥が最適)をして成長を促しましょう。
ペチュニアは【梅雨どき】のお手入れが大切
ペチュニアを元気に育て、かわいい花を咲かせるには剪定のほかに、「手入れ」も大切となります。先ほども軽く紹介しましたが、ペチュニアは高温多湿の環境が苦手なので、梅雨前の手入れがカギとなるのです。梅雨どきにおける正しいお手入れの方法を習得して、元気に育てましょう。
花付きを良くする手入れ方法

ペチュニアは特別乾燥に弱い植物ではないため、頻繁に水やりをする必要はありません。土の表面が乾いている場合に、水やりをするのがおすすめです。しかし梅雨の時期は、多湿によりペチュニアが弱りやすいので、注意をしましょう。このとき日当たりと風通しの良い場所で育てるのがポイントです。
花を咲かせるには肥料が重要となります。しかし元気がなくなりやすい梅雨の時期は、栄養を十分に吸収する機能が弱まるので、控えましょう。剪定による茎や葉が茂り始めたら、肥料を与え成長を促します。
花が咲き終えたら「花がら摘み」
咲き終えた花を放置していると、次第に枯れていくため見栄えが良くありません。さらに、湿気の多い梅雨時は枯れた花にカビが発生しやすく、まだ元気な茎や花にも被害を及ぼすおそれがあるのです。健康的に育てるためにも、枯れた花はこまめに摘み取るようにしましょう。
枯れた花のほかに、種を蓄えたガクも取り除きましょう。放置することで成長に必要な養分が運ばれてしまい、成長を阻害してしまう恐れがあるのです。ペチュニアを元気に育てるためにも、枯れた花とガクは取り除くようにしましょう。
根詰まりしたら「鉢増し」で対処
ペチュニア本体と鉢の大きさが適切でないと、根詰まりが起きる場合があります。さらに梅雨の時期は多湿になりやすいことからカビが発生しやすく、根腐れを引き起こす恐れがあるので十分気をつけましょう。
株が成長して大きくなったら、2回り~3回りほど大きな鉢に変更(鉢増し)しましょう。植え替えの仕方は以下の手順を参考にしてみてください。
- 鉢底の穴から押す
- 根鉢を覆う根を少し取り除く
- 傷んでいる葉を取り除く
- 根鉢を少し高めに植える
- たっぷりの水を与える
ペチュニアを増やしてお庭を彩ろう
ペチュニアは梅雨が苦手ですが、花を多く咲かせ、乾燥にも耐えられる植物です。そんなペチュニアをさらに増やす方法として「種まき」と「挿し木」があります。さらに、さまざまな花の色を咲かせる品種もいくつかあるので、自分の好みに合った品種を選んでみるのはいかがでしょうか。
増やし方1|種まき

ペチュニアを種から増やす場合、4~5月の春におこなうのがおすすめです。種が発芽する温度は約25度ですが、まだ気温が低い場合が多いので、室内で育てるようにしましょう。発芽を促したい場合は、鉢の上からビニールを覆うことで温度を逃がさないようにするのがポイントです。
ペチュニアの種は小さく、素手でまくと指に付着して潰してしまうおそれがあります。紙などの上に載せてまくのが良いでしょう。まき終えたら、霧吹きで水を吹きかけて完了です。
増やし方2|挿し木(挿し芽)
ペチュニアを増やしたい場合は、挿し木をおこないます。しかしペチュニアは草花なため、挿し芽や挿し穂といった言い方もされています。
挿し木の仕方として、まず初めに太目の茎を8~10センチの長さで切り取ります。茎は葉を2~3枚残し、花や蕾が付いている場合は取り除きましょう。切り取ったら用土が入った土に3センチほど挿し込み、日光の当たる場所で育てます。夏の暑い時期は半日陰や、日陰に置いて育てるようにしましょう。
2週間ほど経ち、根が出たら植え替えをするタイミングです。親株同様、土の表面が乾いたのを目安に水やりをしましょう。
ペチュニアの品種
ペチュニアにはバカスやサフィニア、ファンタジーなどといった多数の品種が存在します。グラデーションのかかった花びらを持つ品種や、バラのように八重咲に花びらが並ぶ品種などがあります。自分の好みに合った種類を選ぶことができるのが魅力です。
日ごろの水やりや育てる環境に気を付けることで、花をたくさん咲かせるため初心者でも簡単に育てることが可能です。しかし剪定など、時期にあわせておこなわなければならない作業もあります。なかなか思うように手が付けられない作業がある場合は、業者に任せてみるのもよいかもしれません。
弊社にご相談いただければ、ペチュニアはもちろん、庭植えされている植物などにくわしい業者をご紹介することができます。ぜひ、ご利用ください。
まとめ
ペチュニアは初心者でも簡単に育てられる植物の1つです。剪定をせず放置してしまうと、茎が伸び過ぎたり、花付きが悪くなったりするため、正しい剪定方法が重要となります。ペチュニアにもいくつかの品種があるので、自分好みの種類を探してみてはいかがでしょうか。
かわいい花を咲かせるには剪定が必要不可欠となります。ペチュニアの剪定をしたいけど自信がない、大変そうと心配をしている方は、剪定業者に依頼をしてみることをおすすめします。
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