サザンカの剪定方法について詳しく解説!冬にきれいな花を咲かせよう

サザンカの剪定方法について詳しく解説!冬にきれいな花を咲かせよう

サザンカは日本固有の品種で、12月ごろに花を咲かせる珍しい木です。庭木として植えたり、生垣にしたりと愛されているサザンカには剪定のお手入れが欠かせません。剪定にはサザンカの健康を保ったり、美しい樹形を作ったりといった効果があります。

このコラムでは、サザンカの剪定方法や、病気や害虫の予防、対処法について解説します。サザンカを育てている、またはこれから育てようと考えている方は、まずはこのコラムを読んでみてください。

サザンカを剪定する前に知っておくべきこと

サザンカは比較的生長の遅い樹木ですが、長期間放っておけば樹形が乱れたり、大きくなりすぎたりといったことになりますので、剪定をする必要があります。まずはサザンカの特徴と、剪定の重要性、剪定のポイントについてみていきましょう。

サザンカに剪定が必要な理由

サザンカに剪定が必要な理由

ここでは、サザンカを剪定することにはどんな意味があるのか、剪定がもたらす効果などについて解説していきます。

■大きさを調整
生長が遅いといっても、サザンカは1年に20cmほど枝を伸ばし、放っておけば15mほどの大きさにまで成長します。そのため、1年に1度は剪定をして、大きくなりすぎないように調整する必要があるのです。

■花つきをよくする
サザンカは日陰でもよく育つ樹木ですが、日当たりがよいほうがより多くの養分を吸収できるため、花つきがよくなります。剪定をして無駄な枝を取り除くことでそれぞれの葉によく日が当たるようになり、花の生長を促すことができるのです。

■病害虫を予防
サザンカにはチャドクガなどの害虫が発生したり、すす病などの病気にかかったりすることがあります。サザンカの枝葉が密集していると木の内部に湿気がこもり、病気の原因となる害虫や細菌が発生しやすくなるのです。剪定には、日当たりを確保し、木の内部に風がよく通して湿気を逃がすようにすることで、害虫や細菌の発生を予防する効果があります。

剪定に適した時期

それぞれの樹木には剪定をするのに適した時期があります。木に体力がない時期に剪定をすると、木が弱って枯れてしまうこともあるのです。サザンカの剪定にもっとも適しているのは、気候が暖かくなった3月~4月ごろです。軽めの剪定であれば、涼しくなりはじめた9月ごろにおこなうこともできます。

常緑樹であるサザンカは冬になっても緑の葉をつけていますが、日照時間の短い冬はサザンカにとってできるだけ体力を温存したい時期です。真冬にサザンカの剪定をすると、弱って枯れてしまう場合があります。

一方、真夏はもっとも成長の盛んな時期です。この時期に剪定すると、サザンカは切られたところから新しい芽を伸ばそうとし、余計に樹形を乱れさせることになります。

また、6月ごろからサザンカは、枝に花のもとである花芽をつくりはじめます。花芽の部分を切ると次の年に花が咲かなくなってしまうので、花芽の形がはっきりとして見分けができるようになる9月までは、剪定をしないほうがよいでしょう。

剪定するべき枝の種類

剪定の基本は、不要な枝を取り除くことです。切るべき不要な枝を見分けるポイントを解説します。

■混みあう枝
木の内側に伸びる枝やほかの枝にぶつかるように伸びる枝、ほかの枝と重なっている枝は日当たりや風通しを悪くします。また、その枝自体にも日があまり当たらないため、残しておいても枯れてしまうことが多いです。こういった枝は根元から切り落としてしまいましょう。

■樹形を乱す枝
幹の同じ高さから複数の枝が伸びている場合は、そのまま伸びると樹形のバランスが崩れます。下向きや垂直に伸びている枝も、同様に樹形を乱しますので切り落としましょう。

■生長を妨げる枝
ほかの枝に比べて1本だけ突出して生長が早い枝が伸びてくることがあります。この枝は養分を独り占めして、木全体の生長を妨げてしまいます。また、幹の根元から新しく生える枝にも養分が優先的に送られてしまいますので、このような枝が出てきたら切り落としましょう。

■枯れた枝や病気の枝
枯れてしまったり病気になったりした枝を放置しておくと、そこからほかの枝や木全体に枯れや病気が広がってしまうことがあります。このような枝は放っておいても回復することはありませんので、思い切って切ってしまいましょう。

自分での剪定が難しいときは業者の利用もおすすめ

サザンカの管理に欠かせない剪定には時期や切る枝の見極め方など、知っておかなければならない知識がいろいろとあります。むやみに枝を切ってしまうと木を弱らせてしまうことにもなりかねません。自分では判断が難しいという場合には、剪定の業者に頼むのが無難な方法でしょう。

どこの業者に頼めばいいのかわからない場合や、庭木1本だけの剪定でわざわざ来てもらうのは気が引けるという場合には、剪定お助け隊に相談してみてください。剪定お助け隊はお近くの剪定業者を無料でご紹介します。自分で業者を探す手間が省けますし、相談内容に応じてふさわしい業者を紹介しますのでご安心ください。

サザンカの剪定方法【生垣・自然樹形】

自分でサザンカの剪定をする場合には、正しい剪定の方法を知っておく必要があります。また、剪定には準備も必要です。ここでは、剪定の基本と準備について解説していきます。

剪定に必要な道具を準備しよう

剪定に必要な道具を準備しよう

まずはじめに、剪定をするのに必要な道具について触れていきます。しっかりと道具をそろえ、適切で安全な剪定をしましょう。

■木バサミ
盆栽などでも使われる、もち手の大きなハサミです。1cm以下の細い枝を切るときに使います。

■剪定バサミ
2cm程度のやや太めの枝を切るときに使うハサミです。もち手を強く握って押し切るようにして枝を切ります。

■剪定ノコギリ
ハサミでは切れない太い枝を切るときに使います。剪定用のノコギリは通常のノコギリよりも歯が深くなっていて、目がつまりにくいので生木を切りやすい構造です。

■刈り込みバサミ
生垣などの表面を整えるときに使います。もち手を両手でもち、片方の手を固定して、もう片方の手を動かすとぶれずにきれいに刈り込むことができます。

■脚立・はしご
木の高い場所の枝を切るときには、脚立やはしごを使いましょう。脚立は4本脚のものよりも3本脚のもののほうが、安定性があって安全です。はしごは脚立よりもさらに高い場所の枝を切るときに使います。木に縛りつけてしっかりと固定することが大切です。

■サック
高所や狭い場所で作業をする場合には、いろいろな道具を収納して、ベルトなどにつけられるサックがあると便利です。

■ヘルメット
高所で作業する場合には、転落に備えて必ずヘルメットを着用しましょう。枝の落下などから身を守るためにも重要です。

■服装
剪定をする際の服装は、木の枝などによるけがや害虫に刺されるのを防止するために、できるだけ露出のないものにしましょう。炎天下で作業する場合には熱中症を防ぐために、日よけもあったほうがよいです。

サザンカを生垣にするときの剪定方法

サザンカで生垣を作ったり、好きな樹形を作ったりする剪定は、刈り込み剪定という方法でおこないます。刈り込みバサミなどを使って、表面の枝葉を切って形を整えるのです。強い剪定ができる3月~4月ごろであれば、深く刈り込んで形を作ることができます。不要な枝があれば取り除いておきましょう。

9月ごろに刈り込みをする場合には、伸びたぶんを元に戻すように軽く整えます。この時期にはあまり枝を切らないほうがよいですが、枯れた枝などは早めに切り落としましょう。

サザンカを自然樹形で育てているときの剪定方法

サザンカの剪定方法の基本は、間引き剪定です。不要な枝を取り除いて枝数を減らし、すっきりさせるのです。不要な枝を根元から切り落としていきましょう。木全体のボリュームを小さくしたいという場合には、それぞれの枝に葉が3枚ほど残る位置で切ります。深く切りすぎて葉が少なくなると、十分な光合成ができなくなってしまうのです。

サザンカをよりイメージ通りの生垣にしたいなら

サザンカの剪定には大切なポイントがいくつかあります。適切な剪定をおこない、きれいな樹形を作るにはある程度の経験が必要でしょう。自分では失敗してしまいそうだと思うなら、業者に任せるのがおすすめです。

剪定お助け隊には数多くの剪定業者が加盟していますので、庭木の樹形を作る技術と経験をもった優秀な業者もみつかるはずです。剪定お助け隊では24時間電話での相談を受けつけていますので、ぜひご要望をお聞かせください。業者にきれいな樹形を作ってもらって、理想の景観を楽しみましょう。

サザンカで発生しやすい病害虫

剪定には樹木の病気や害虫の発生を防ぐ効果があります。しかし、病気の症状や害虫の特徴をしっかりと理解しておかなければ、木の状態を確認したとしても、病害虫の被害に遭っているとはわからずに、対処が遅れてしまう危険性もあります。

大切なサザンカを守るためには、病害虫について理解を少しでも深めておくことが大切なのです。ここでは、サザンカに発生しやすい病害虫の特徴と対処法をみていきます。

サザンカの生長を妨げる病気例

サザンカの生長を妨げる病気例

サザンカがかかることのある病気はおもに、すす病、うどんこ病、もち病などがあります。それぞれ特徴を簡単に解説します。

■すす病
枝葉にすすがついたように斑点ができる病気です。カイガラムシなどの害虫が原因で、気温が高い夏に発生しやすいとされています。

■うどんこ病
枝葉にうどん粉のような白いカビが生える病気です。乾燥した環境でも発生し、日中の気温が20℃前後になる春や秋に活発になります。気温が30℃を超える真夏にはあまり発生しないのが特徴です。

■もち病
葉がおもちのように膨らむ病気です。カビ菌が原因で、雨が多く日照時間が短い春や秋に発生します。

■病気の対処法
これらの病気はどれも悪化すると枝葉が枯れ、腐敗し、やがて木全体を枯らせてしまうおそれがあります。一度病気にかかってしまった枝葉はもう元には戻りませんので、被害の拡大を防ぐためにも剪定をおこなって病気になった枝葉を取り除きましょう。

樹木の病気は害虫や細菌が原因となっていることが多く、これらを駆除することが最善の対処法です。剪定をすることで日当たりや風通しがよくなり、湿度が下がって害虫や細菌が繁殖しにくくなります。

サザンカの葉を食害する害虫例

サザンカにはチャドクガなどの害虫が発生することもあります。チャドクガはサザンカの葉の裏に卵を産みつけ、卵からかえった幼虫はサザンカの葉を食い荒らしてしまうのです。また、チャドクガの毛には毒があり、人間にもかぶれや激しいかゆみといった害を及ぼします。

チャドクガを駆除するにも、やはり剪定が効果的です。卵のついた葉があった場合にはすぐに切り落として処分しましょう。日当たりと風通しを確保することも、チャドクガの繁殖を抑えるために有効です。

病害虫に侵されているときの剪定には注意が必要

病気にかかったサザンカの枝は剪定しなければなりませんが、その際にはいくつか注意点があります。病気にかかったサザンカにはチャドクガをはじめとした害虫が生息していることが考えられます。チャドクガは毛に毒をもっていますので、触れないように注意しましょう。

必ず露出のない服装をして、手袋などを着用して作業をしましょう。また、チャドクガの毛は風で飛ぶこともありますので、マスクやメガネをつける、首にタオルを巻くといった対策が必要です。

病気にかかっている枝を切るときには、枝のつけ根から切り落とすようにしましょう。病気の部分が少しでも残っていると、そこから再び病気が拡大するおそれがあります。また、枝の切り口から細菌が入り込まないよう、癒合剤を塗っておくなどの対策も大切です。

サザンカが病害虫に侵されているときは業者に任せるのが安心

サザンカに害虫が発生していたり、病気にかかっていたりという場合の対処は、自分では難しいこともあるでしょう。間違った剪定をしたことで病気を悪化させてしまうこともないとは言い切れません。サザンカの健康を取り戻すためには、業者に対処を任せるのが得策です。

剪定お助け隊なら、サザンカの特性や病害虫の対処についても詳しい業者がみつかるかもしれません。サザンカが枯れてしまう前に一刻も早く業者をみつけたいときには、剪定お助け隊を活用してみてください。

剪定お助け隊では、24時間無料で相談を受けつけ、お近くの剪定業者を無料で紹介することができるのです。業者を探す手間や時間を節約でき、最適な業者にすばやく対応してもらうことができますので、ぜひ一度ご相談ください。お電話お待ちしております。

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