金柑の剪定は正しい方法でやればぐんぐん育つ!収穫に役立つ情報も

金柑の剪定は正しい方法でやればぐんぐん育つ!収穫に役立つ情報も

金柑を上手に育てて実を楽しむには、正しいお手入れをすることが大切です。なかでも、“剪定”は欠かすことのできない作業ですが、正しい剪定方法を知っていなければ上手に実をつけることはできません。

そこで今回は、だれでも金柑を存分に楽しめるように、金柑の剪定についてわかりやすく解説します。剪定の手順や注意点のほかに、金柑をより楽しむためのお手入れのコツをお伝えします。

ぜひ、最後まで読んでいただき、失敗のない楽しい金柑栽培を実現させましょう。

金柑の剪定は切りすぎに注意!適切な切りかたとは

金柑の剪定において、“切りすぎ”は厳禁です。ここでは、適切な金柑の剪定方法についてお伝えします。また、失敗を防ぐためにも、剪定の目的や効果、注意点についても知っておきましょう。

剪定にはどんな効果がある?

剪定にはどんな効果がある?

剪定には、以下の2点が主な目的としておこなわれます。

  • 病害虫を防いで健康的な生長をうながすため
  • 樹木を美しくバランスのよいかたちに維持するため

正しい剪定をおこなえば樹木全体の風通しがよくなり、日あたりも確保することができます。そのため、病害虫が発生するおそれもなく、樹木は健康的に生長することができるのです。

剪定タイミングは収穫後

樹木によって、それぞれ適切な剪定のタイミングは異なります。金柑の場合は、実を収穫したあとの“3月~5月ごろ”が最適です。

暖かくなると芽が生えてしまうため、剪定の難易度が上がります。また果実を上手くつけられるように、この時期を逃さないようにしましょう。

金柑の剪定方法

金柑剪定の基本は、“ほうき仕立て”という方法でおこないます。名前のとおり、ほうきを逆さにしたような樹形に仕立てる方法です。剪定に必要な道具を用意し、以下の手順で剪定していきましょう。

〇準備するもの

  • 軍手(汚れやケガの防止)
  • 剪定ばさみ、植え込みばさみ(細かい枝を切り落とす)
  • 刈り込みばさみ(複数の枝を一度にそろえる)
  • 脚立(手が届かない場合に使用)

〇剪定の手順

  1. 最も太い枝の長さを調整する(長すぎるときは3分の2程度の長さに)
  2. 細い枝など不要な枝や密集した葉を間引いていく。

剪定は基本的に上記のような手順でおこないますが、 “植え付けから何年目か“という点で、剪定方法が少し異なっています。

〇植え付け時
植え付け時におこなう剪定は、樹高を約40~50センチメートルにしておきましょう。

〇植え付けから2年目まで
植え付けてから2年目までは、3分の1程度枝先を切り落としていきます。また、周囲の枝と比べて、極端に細い枝や下向きに生えていたりほかの枝と逆向きに生えていたりする枝などは、樹木全体に栄養が分散しない原因になるので根元から切りましょう。

〇植え付けから3年目以降
植え付けから3年目以降も、これまで同様に不要な枝は切り落とし、ほかの枝は3分の1程度枝先をきれいに剪定していきます。3年目になると、生長とともに枝や葉の数も増えてきます。樹木全体に日が当たっているか、風通しは確保できているかなども確認しておきましょう。

内側まで日当たりや風通しを確保できていないときは、混みあっている枝葉を除去していきます。その際、誤って太く健康な枝まで切り落としてしまわないように注意してください。樹木全体の健康を損ねてしまう原因になります。

剪定時の注意点

ここまで、剪定方法と手順を紹介しましたが、剪定にはいくつか注意点があります。失敗なく育てるためにも理解しておきましょう。

※剪定時の注意点

  • 極端に切りすぎるなど大胆な剪定は避ける
  • 背丈の高い木はできるだけ自分で剪定しない
  • 剪定後の処理を忘れない

太い枝を短くしすぎると、その切り口から細菌が入ってしまい炎症をおこします。すると、実がつかなくなるなどトラブルを招きます。そのため、剪定した切り口に消毒をしておくことが大切です。

また、切りすぎは樹形のバランスが悪くなり美観を損ねてしまう原因にもなります。とくに背の高い木は難易度も高く作業に危険がともなうので、剪定のプロに相談することも検討しましょう。

金柑の剪定を業者に依頼する場合

金柑の剪定を業者に依頼するとなると、気になるのは剪定にかかる費用です。剪定費用は、一般的に“樹高”によって変動します。たとえば、金柑の樹高の平均は約1~2メートルです。このような、約3メートル未満の比較的低い木の場合は、【約3000円】が相場となります。

樹木の種類によってさまざまですが、樹高が高い、幹が太い、生垣など幅が広い(長さがある)などの場合は、その分費用が高くなるということを知っておきましょう。

業者によって料金設定は異なるので、費用をより詳しく知りたいときは見積りをとるようにしましょう。弊社に加盟している業者は無料で見積りをおこなっておりますので、初期費用の心配もありません。いつでもお気軽にご相談ください。

金柑は剪定以外にも!収穫につながるお手入れ

金柑を上手に育てるには、剪定以外のお手入れも大切です。ここでは、実の収穫につながるお手入れ方法をご紹介します。

人工授粉は必要?

人工授粉は必要?

金柑は、ミツバチなどを介して受粉し結実しますので、基本的には人工授粉の必要はありません。ただし、開花時期でもある7~8月ごろの気温が平年を下回るまたは酷暑が続くような場合には、上手く受粉できないおそれがあります。

花が咲かず上手く実がつかないときには、人工授粉をさせてあげるとよいです。綿棒を使って、花のなかをやさしくさすることで受粉します。

摘果で甘い果実が育つ

より質のよい実をつけるためには、“摘果”という作業も大切なポイントのひとつです。実がたくさんつきすぎると、ひとつひとつの実に十分に栄養が届かず大きく育ちません。そのため、より質のよい実をつけるための秘訣として、摘果をおこなうのです。

花が咲いたあとに実がつきますが、枝ひとつにつき“1~2個”の実がなるのが最適です。9月ごろに摘果をおこない、実のなる数を制限しておきましょう。そうすることで、樹木の健康を維持することができ、甘く質のよい実をつけることができるのです。摘果は、手でもぎ取るか、はさみを使って茎を切りましょう。

収穫は成熟してから

金柑の実を収穫するのは、11月下旬から~2月が目安です。黄色い実は酸味が強すぎるので、オレンジに色づき始めた成熟した実を収穫するようにしましょう。

実付きが悪いと感じたら……

「金柑の実が上手くつかないな……」と感じたら、何が原因なのかを突き止めることが大切です。原因はさまざまですが、たとえば以下のようなことが考えられます。

  • 剪定の仕方がよくなかった
  • 病害虫の被害にあっている
  • 栽培環境があっていない

自分で明らかな問題を見つけられれば、正しい対処をすればよいですが、原因がわからないこともあるでしょう。そのような場合にむやみに剪定してしまうと、さらなら問題を招き翌年の収穫も失敗に終わってしまうかもしれません。

大切に育てた金柑を長く楽しめるように、適切な環境を整えてあげることが大切です。どうすればよいかわからないときは、ぜひ弊社にご相談ください。弊社の提携業者は、豊富な専門知識を持っているので、素早くトラブルの原因を突き止め迅速に問題解決をさせていただきます。

基本的な育てかたをここでおさらい

金柑を上手に育てるためには、剪定や収穫のための作業が大切ですが、なにより毎日のお手入れをこまめにおこなうことが重要なのです。ここで、もう一度、基本的なお手入れをおさらいしておきましょう。

金柑の木の特徴

金柑の木の特徴

金柑の木は、庭植え、鉢植えともに楽しむことができ、初心者でも比較的育てやすい品種です。11月~2月ごろにまるくかわいらしい実がなったら、収穫して甘露煮やジャムにすることもできるため、一年を通して生長を楽しむことができる木として人気があります。

栽培に適した環境

金柑は、日当たりのよい場所を好みます。暑さにも寒さにも強いので、日光をたくさん浴びられる場所においてあげるよいでしょう。

水やり・肥料やり

庭木として地植えした場合はとくに水やりをする必要はありませんが、日照りが強く極端に乾燥している場合には水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土の表面の状態で判断します。土の表面が白くなり乾燥してきたら、たっぷりと水を与えましょう。

肥料は、有機質肥料や即効性化成肥料が適しています。施肥時期は2月と10月ですが、鉢植えの場合は5月にも肥料を与えるようにしましょう。

注意する病気・害虫

金柑の栽培では、アブラムシやイモムシなどの害虫被害とうどんこ病や炭疽(たんそ)病などの病気に注意が必要です。

〇アブラムシやカイガラムシなどの害虫
葉や新芽を食べてしまいます。とくにアブラムシは繁殖力が高いので、ほかの植物への影響がでてしまうおそれもあるのです。また、カイガラムシは枝や幹に寄生し、新芽の生長を妨げます。金柑の木で害虫を発見したら、すぐに除去して薬剤を散布するなどして予防しておくことが大切です。

〇うどんこ病や炭疽(たんそ)病などの病気
うどんこ病は葉が白くなる病気、炭疽病は果実や枝葉に黒い斑点が発生する病気です。これは、カビや細菌が原因ですので、原因となっているカビや細菌をきれいに取り除く必要があります。

害虫同様、放置していると実がつかず、最悪の場合枯らせてしまう原因にもなりかねないため、剪定や消毒など適切な処置をしなければなりません。しかし、自分ですべての処置やお手入れを施すのは大変です。金柑の木に害虫や病気の症状が現れたら、できるだけ早く業者に相談して対応してもらいましょう。

弊社では、金柑以外の植物の剪定やお手入れをお受けしております。木の種類に関わらず、お悩みや問題に応じて適切な業者を迅速にご紹介することが可能です。「剪定のやり方がわからない……」とお困りのあなた、弊社にお電話いただければ、すぐにお悩みを解決できるはずです!いつでもお気軽にお電話ください。

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