椿の剪定は難しい?初心者さん大歓迎!花を咲かせる成功術

椿の剪定は難しい?初心者さん大歓迎!花を咲かせる成功術

椿は日本原産で、古くから日本人に愛されてきた花として知られています。椿にはとても多くの種類があります。なんと江戸時代から庶民に親しまれている花なのです。そんな椿を自分で育ててみたいと思う方も多いのではないでしょうか?

また、現在椿を育てている方も、「育て方があっているのかわからない」「上手な育て方を知りたい」という方も少なくないと思います。今回は、椿の種類などの基礎知識や剪定方法、育て方やよくある悩みについて詳しく解説していきます。

椿の剪定をする前に…基本は押さえよう

椿を剪定するためには、基本的な知識を身につける必要があります。以下で、押えておきたい基礎知識について説明します。

椿とはどんな花?

椿は日本原産の花として知られていますが、外国にもとても多くの品種が存在することで知られています。椿の色は赤というイメージが強いですが、じつはピンクや白などの椿もあり、とてもたくさんの品種が存在します。

そんな椿は、色や原産国によって花言葉が違うのも特徴です。その花言葉は「美しさ」に関連するものが多いです。

椿を剪定するわけ

椿を剪定する理由は、風通しをよくするためです。風通しが悪いと虫が発生しやすくなってしまいます。また、樹形を保つためにも剪定は必要不可欠です。剪定をするのは「日当たりを確保するため」と思っている方もいるかもしれませんね。

しかし椿は、日当たりがいい場所では乾燥して枯れてしまうおそれもあるので、むしろ日陰の方がいいのです。

椿を剪定する時期

4~5月に剪定するのがよいとされています。椿が開花するのは2~4月なので、花が終わってから次の芽が出る6月まで、4~5月の間に剪定をおこなうようにしましょう。

6月に剪定をおこなうと、出てきた芽を切り取ってしまうおそれがあるので注意しましょう。

椿の剪定方法

剪定の種類には「透かし剪定」「切り戻し剪定」といった2種類がありますが、椿は「透かし剪定」という方法で剪定をおこないます。

透かし剪定とは間引き剪定ともいわれ、不要な枝を付け根から切り、全体的な枝の量を減らす方法です。透かし剪定によって風通しをよくすることができます。

いよいよ椿の剪定を!道具と手順

いよいよ椿の剪定を!道具と手順

椿の基礎知識を押えたら、椿の剪定に入りましょう。この章では、椿の詳しい剪定方法をご紹介していきます。

使用する道具

剪定は軍手、肌を覆うもの(長袖、長ズボン、レインコートなど)を着用したうえでおこないましょう。

また、剪定をする際には以下の道具を用意します。

  • ビニール袋
  • 新聞紙
  • 剪定バサミ
  • 剪定ノコ
  • 殺菌剤

剪定をおこなう手順

椿を剪定するときは次の手順でおこないましょう。

・いらない枝を切る

剪定バサミや剪定ノコを使って徒長枝(伸びたままの勢いの強い枝)、内側に伸びている枝、交差している枝などのいらない枝を切っていきましょう。

・全体の形を整える

枝を途中の部分から切り取る「切り戻し剪定」をおこなって、全体の形を整えていきましょう。ここまでの作業が終わり、内側の枝が混雑している場合には短めの枝を剪定します。

また、葉の量が多い場合もここで減らしていきましょう。しかし葉を減らしすぎると木の勢いが弱まってしまうので、同じ枝から何枚か生えている葉の1枚を切る程度にするといいです。

・殺菌剤をつける

切った部分から菌などが入るのをふせぐために、切り口に殺菌剤をつけます。その後、後片付けをして終了です。

椿を上手に育てるポイント解説

椿の剪定以外の、毎日のお手入れはどうすればいいのでしょうか?毎日のお手入れをしっかりやらないと椿がうまく育たないおそれもあります。剪定以外のお手入れについても、しっかりとおさえておきましょう。

椿を育てるポイント

毎日のお手入れと聞き思いつくのは肥料と水やりですよね。肥料は3~5月と9~11月の年2回、効果が持続する緩効性の肥料や「油かす」を蒔く(まく)のがオススメです。

水やりは庭に植えた場合と鉢に植えた場合で、頻度が異なるので注意しましょう。庭植えの場合は、夏場の猛暑と乾燥を感じる場合にだけ、水をあげるようにします。

鉢植えの場合には夏は朝夕2回、春秋は2日に1回、冬は3日に1回、鉢植えの表面が乾いたときに、鉢植えの底から水があふれだす程度の水をあげましょう。

また、椿を育てる際に忘れてはならないのが、害虫対策と病気の予防です。害虫の中でも注意が必要なのは「チャドクガ」です。チャドクガを放置しておくと、椿の木が丸裸なんていうことも……。虫は4~5月と9月下旬に発生します。卵を産む8月に剪定をして被害を防ぎましょう。

また、害虫以外にも「花腐菌核病(ハナグサレキンカクビョウ)」にも気をつけなくてはなりません。花びらに茶色の斑点が出てしまう病気で、見たことがある方も多いのではないでしょうか?

放置しておくと雨に当たって被害が拡大してしまうので、病気になった花は早く摘んで対策、被害の拡大を防止しましょう。

椿の選び方

椿にはとてもたくさんの種類があるので、自分好みの品種を探すのは楽しいですよね。しかしながら、椿選びには他にも注意すべきポイントがあります。

椿には種から育てる方法と苗から育てる方法の2種類がありますが、初めての方は苗から育てる方法が簡単で失敗が少ないです。さらに椿の苗には「挿し木」と「接ぎ木」がありますが、「接ぎ木」を選ぶのをオススメします。接ぎ木の方が費用はかかりますが、丈夫な木を使っているので、安心して育てることができますよ。

椿の取り方、まき方

種をとるのに適した時期は10~11月ごろです。このとき、下に落ちている種は乾燥しており発芽率が下がってしまいますので、木についているものをとるほうがよいでしょう。

種をとった後はそのまま土に植えて育てる方法と、水で湿らせた柔らかい紙で包み、春まで保存して発芽させる方法もあります。自分にあった方法を試すとよいかもしれませんね。

育て方に問題が?よくあるみんなのお悩み

育て方に問題が?よくあるみんなのお悩み

椿を育てていると、「花が咲かない!」「枯れてきている!」などの問題を抱えることもあるでしょう。よくある悩みの原因と解決方法を以下でご紹介します。

花が咲かないのはなぜ?

花芽を切ってしまうほか、鉢のサイズが大きすぎることが原因です。大きく成長することに養分を使い果たしてしまうので、花が咲かないおそれがでてきてしまいます。

また、鉢植えに花がつかない場合には品種、栄養状態が悪い場合があります。もう少し様子をみるようにするとよいでしょう。

葉が枯れてきてしまった

葉が枯れてしまう原因としては、病気が考えられます。病気である場合は先ほども説明したとおり、病気の花を摘んでしまいましょう。椿は乾燥に弱いので、水不足でも枯れることがあります。土が乾いたら、しっかりと水をまくように心がけましょう。

葉が黄色くなってきた

少しの葉の変色は問題ないですが、多くの葉が変色した場合は異常のサインです。これはさまざまな要因が考えられますが、肥料不足や水の与えすぎなどが考えられます。

椿のお悩みの原因には土、水、気温(乾燥)、病気などがあります。正しい時期や正しい方法で椿を育て、よりきれいな花を咲かせましょう。

美しき花!椿の種類は多種多様

椿にはとてもたくさんの種類がありますが、一般的に知られている椿が「ヤブツバキ」という品種です。このヤブツバキを改良して、多くの品種が作られています。ヤブツバキは暑さや寒さに強いので、初めて椿を育てたいという方にオススメしたい品種です。

また、椿の種類には「侘助(わびすけ)」や「玉之浦(たまのうら)」などの交配種もあります。自分好みの品種を探して、楽しんでみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は椿の剪定方法やお手入れの仕方、基礎知識について解説してきました。剪定やお手入れは大変ですが、きれいな花を咲かせることを思うと、とてもわくわくしますよね。

また、椿には種類がたくさんあり、それぞれ色が違ったり、開花する時期が違ったり……。とてもさまざまな楽しみ方ができる花です。また、種類によって花言葉が違うので、自分の好きな花言葉の椿を育てて、楽しむこともできますよね。

椿の剪定方法やお手入れの仕方をしっかりとマスターして、自分なりの楽しみ方を見つけましょう!

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