腐葉土の作り方は意外と簡単?腐葉土作りに使える植物や堆肥との違い

腐葉土の作り方は意外と簡単?腐葉土作りに使える植物や堆肥との違い

腐葉土とは植物を育てるときなどに使われ、土を改善してくれる効果があります。土に混ぜると植物の成長を促進させるともいわれており、家庭菜園やガーデニングの際によく利用されます。

そんな腐葉土は育てている木のそばに落ちている、落ち葉や木の枝で簡単に作る事ができるのです。

今回はそんな腐葉土の作り方やよりよい腐葉土の見分け方などをご紹介します。腐葉土の作り方をマスターして、より良い植物を育てましょう。

腐葉土と堆肥の違いと効果・活用法

肥料としてよく紹介される腐葉土と堆肥(たいひ)。別々の種類だと勘違いしてしまいがちですが、じつは腐葉土は堆肥の一種だという事をご存知ですか?

今回はそんな腐葉土と堆肥の違いについてくわしくご紹介していきます。 それぞれの効果や活用方についてもまとめていますので、ぜひご活用ください。

腐葉土

腐葉土の作り方は意外と簡単?腐葉土作りに使える植物や堆肥との違い

腐葉土は秋や冬の間に落ちた葉や木の枝を腐らせて作られた土のことをいいます。

腐葉土にはさまざまな効果があります。たとえば、落ち葉などについている虫や微生物の力で葉を分解させて、発酵させる事で土をやわらかくしてくれる効果。

また、土の中に混ぜる事で中に入っている葉っぱや木の枝が空間を作り土の通気性をよくしてくれます。

そのため、水や空気が良く通って植物の成長をより良いものにしてくれるのです。さらに植物の成長には欠かせない水や肥料を保つ力や保温効果もあるため、一般的な肥料としてよく使われています。

堆肥(たいひ)

腐葉土も土をよくしてくれるという堆肥の一種ですが、腐葉土は「土」なのに対して、堆肥は「肥料」に分類されます。堆肥は原料が豊富で原料によって効果がさまざまである事が特徴です。

堆肥には腐葉土と同じ落ち葉や木の枝、もみがらなどを使用する植物性のものや、植物以外の生ゴミや家畜の糞などを使用する動物性などがあります。

原料の種類が多く、栄養が豊富なので大量にまいてしまうと「肥料やけ」をおこしてしまい、植物の成長が上手くいかない原因になってしまう事もあるため扱いには注意は必要です。

堆肥は原料が手に入りにくい事もあり、自分で作るには少々難しいところがあります。 ですが、腐葉土は身近にある落ち葉や木の枝を集めて混ぜるだけで作る事ができるため、簡単に作る事ができます。

腐葉土の作り方!自作・ブレンドしてみよう

腐葉土と堆肥の違いや効果などがわかったところで、さっそく腐葉土作りに取り掛かりましょう!腐葉土作りに必要なものやよい腐葉土の見分け方などをご紹介していきます。

腐葉土の作り方

腐葉土の作り方は意外と簡単?腐葉土作りに使える植物や堆肥との違い

まずは基本的な腐葉土の作り方をご紹介します。みなさんの身近にあるもので簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください。

1.落ち葉を集める
まず原料の落ち葉を集めましょう。落ち葉の中でも腐葉土に向いているものとそうでないものがあります。ケヤキやポプラなどの広葉樹が腐葉土に向いているとされています。

向いていないものは、針葉樹です。水分が多く含まれており、腐りにくく落ち葉に植物の成長をとめてしまうリグニンという物質が含まれているため広葉樹よりも分解が遅くなってしまう事が理由のひとつです。

種類はスギやマツ、ヒノキなどでほかにも樹脂分が多く含まれていると腐りにくいといわれています。

2.穴を掘り落ち葉を入れる
落ち葉を十分に集めたら穴を掘って落ち葉や木の枝を入れていき、終わったら穴を土でおおって雨除けのブルーシートをかぶせます。最後に、風で飛んでしまわないようにおもしをのせておきましょう。なお、発酵にはある程度の水分が必要ですので、乾燥しすぎている地面は避けたほうがよいでしょう。

3.掘り返して混ぜるを繰り返す
2~3ヶ月放置したらブルーシートをとり、落ち葉を掘り起こして混ぜましょう。このとき、枝葉が乾燥しているようであれば、湿る程度に水を入れます。ある程度混ぜたら再びブルーシートを穴の上にかぶせます。これを落ち葉や木の枝の原型がなくなるまで繰り返していきます。だいたい6ヶ月~12ヶ月ほどで腐葉土が完成します。

もっとはやく腐葉土を完成させるには

穴に落ち葉や木の枝を入れて放置して混ぜるを繰り返すだけでできる腐葉土ですが、完成までに半年から一年かかってしまいます。できればもっとはやく完成させたいですよね?

そこで今回は腐葉土を早く作れる方法、穴を掘らずに作る方法についてご紹介していきます。

・米ぬか
米ぬかを混ぜると土や落ち葉などをはやく発酵させる事ができます。やり方は穴に落ち葉を入れるときに落ち葉と米ぬかの層を作るように、土と混ぜた米ぬかを交互に入れていくだけです。

いっけん簡単なようにみえますが、注意してほしい事があります。米ぬかを混ぜたら1ヶ月に一回はかき混ぜるようにしましょう。発酵をはやくするために重要な事です。 早ければ3ヶ月で完成します。

・穴を掘らなくても……
穴を掘れるような場所がなくても、ポリバケツやゴミ箱を利用して作る方法があります。容器の底に水を排出するための穴を開けておき、地面に埋める場合と同じ方法で容器に落ち葉を入れていきます。発酵させるには水分が必要ですので、この場合も湿り気を保つようにしましょう。この方法は先ほどご紹介した米ぬかを入れる方法も活用できます。

濡れすぎると発酵が進みづらくなるため、雨に濡れないよう対策もしっかりとしておきましょう。腐葉土を作りたくても、自宅に穴を掘るようなスペースがない方におすすめです。

よい腐葉土の見分け方とは

せっかく腐葉土を作っても、葉っぱの形が残っている発酵しきっていないものを使用してしまうとかえって悪影響が出る事があります。発酵の際に出る熱や有害物質、葉をエサとする害虫などによって植物が病気になってしまったり、根を痛めてしまい、成長が妨げられてしまうのです。

そのような事にならないためにも腐葉土を作る前によい腐葉土の見分け方を知っておきましょう。

・臭いがあまりしないものがよい
よい腐葉土はいやなにおいがしません。腐葉土は落ち葉などを発酵させて作るものなのでにおいがしないというわけではありませんが、ドブのようなにおいがしたらそれはしっかりと発酵しきってない証拠です。発酵しきった腐葉土は、カブトムシのように、かすかに土のにおいがします。

・葉っぱの形や色もポイント
腐葉土は分解されていくと形が崩れてきます。発酵しきった後に土を観察してみて、葉の形がはっきりとしているものや黒っぽく腐った葉っぱがそのまま残っていたらそれは良くない腐葉土です。

悪い腐葉土を使用してしまうと、効果がなくなってしまうほか逆に病原菌が増殖してしまい根を痛めてしまう原因になってしまう事もあります。発酵の状態を見極めて、作った腐葉土を無駄にしないようにしましょう。

育った植物はしっかり剪定!葉を腐葉土へと再利用

腐葉土の作り方は意外と簡単?腐葉土作りに使える植物や堆肥との違い

これまで腐葉土の作り方やよい腐葉土の見分け方についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

腐葉土の作り方を覚えれば、いつも捨ててしまう落ち葉や木の枝を再利用して土の栄養に作りかえる事ができます。その腐葉土を使って植物を育て、剪定で出た枝葉をまた腐葉土にする事で、自然の力を無駄なく最大限に使う事ができます。

ですが、いくら土台である土を改善しても、植物の手入れや剪定をしないでいると木の枝のすみずみまで栄養が行き渡らず枯れてしまい、病気にかかってしまう事もあります。

また、腐葉土の材料となる枝葉には剪定で出たものが使えますが、材料を確保するために剪定するのはやめましょう。剪定は病害虫予防などのために欠かせないものですが、下手に剪定すると、枯れてしまう事もあります。あくまでも、適切に剪定して出た副産物を再利用するという気持ちで腐葉土に活用しましょう。

もし、「剪定をしばらく放置してしまっている……。」「自分で作業をするのは不安。」とお困りの方がいましたらぜひ弊社におまかせください。「剪定お助け隊」では木1本からの剪定でも、お客様のご要望にあわせた業者を紹介する事ができます。ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

腐葉土の作り方は簡単で、たとえ穴をほるスペースがなくても、ホームセンターにあるポリバケツやゴミ箱を使って、どなたでも気軽に制作する事もできます。できた腐葉土を無駄にしないためにも、植物の日々のお手入れや定期的な剪定を怠らないようにしましょう。

腐葉土作りや剪定について、なにかお困りごとがございましたらぜひ「剪定お助け隊」におまかせください。きっとご満足いただけると思います。

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