月桂樹の剪定に適した時期や方法は?収穫した葉っぱの使い方もご紹介
月桂樹は地中海原産の常緑木です。料理をする人には、ローリエやローレルといった名でおなじみではないでしょうか。葉からよい香りがするので、古くから香辛料として使われています。
そんな月桂樹は樹勢が強く、2~15m ほどまで成長することがあります。大きくなり過ぎると管理も大変になるので、お庭で育てるのであれば管理しやすい大きさに仕立てるとよいです。
そこでこのコラムでは、月桂樹の剪定方法や育て方などを解説していきます。月桂樹を育てるにあたって、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 月桂樹には剪定が欠かせない
- 剪定の時期は樹齢によって決まる!
- 適していない時期に剪定したらどうなる?
- 適した時期じゃないけど剪定したい!そんなときは?
- 月桂樹の剪定をしてみよう!
- 剪定の前に必要な道具を準備!
- 【剪定のポイント1】高さを決める
- 【剪定のポイント2】枝や葉を切って風通しをよくする
- 【剪定のポイント3】新芽を摘んでおこう
- 月桂樹の葉っぱ、捨てるのはもったいない!
- 月桂樹の基本のお手入れ方法も確認しておこう!
- 水やりは樹齢によって変わる!
- 肥料は2月にあげよう
- 病気や害虫にも気をつけて
- お手入れをしてもうまくいかないならプロに相談してみよう
- 楽に剪定をおこないたい…そんな方は?
- 便利な道具を使ってみる
- プロに任せるのもおすすめ
月桂樹には剪定が欠かせない
月桂樹は成長力が強いため、枝もよく伸び、樹高も高くなりやすいです。そのため、放置するとすぐに大きくなってしまいます。大きくなり過ぎると管理も大変なため、剪定をして大きさを調整する必要があります。
しかし、月桂樹の剪定はいつおこなってもよいというわけではありません。剪定は、植物ごとに適した時期があるのです。
剪定の時期は樹齢によって決まる!
月桂樹は基本的に春~秋の3~11月なら、いつでも剪定することは可能ですが、春と秋に2回剪定するのがおすすめです。しかし、そんなに何度も剪定するのは大変だという人は、樹齢によっておこなってほしい時期があります。
まず、若い月桂樹であればまだそれほど枝葉が増えていないはずなので、新芽を摘むことで、夏から秋にかけて成長を抑制することができます。時期は花が終わったあとの6月頃です。
既に樹齢を積み重ね大きくなった月桂樹の場合、新芽を摘むだけでは間に合いません。冬は成長が止まるため、秋に剪定をすれば樹形を長く保てます。
適していない時期に剪定したらどうなる?
月桂樹の剪定は、冬は避けるとよいとされています。それは、月桂樹が冬の乾いた環境が苦手だからです。植物は月桂樹に限らず、適していない時期に剪定をすれば、葉が落ちたり、枯れてしまったりという危険性があるお手入れです。剪定は少なからず植物にダメージを与えてしまうので、適していない時期の剪定は控えましょう。
適した時期じゃないけど剪定したい!そんなときは?
冬は剪定に適していない時期ですが、なんらかの事情でどうしてもこの時期に剪定したいという人もいるかもしれません。しかし、剪定の作業自体も素人には難しいので、適していない時期におこなうというのはやはりおすすめできません。
もし、どうしても剪定をしたいという人は、弊社までご相談ください。弊社では剪定のプロをご紹介することができます。お客様のご相談から、適切な対応をさせていただきます。
月桂樹の剪定をしてみよう!
剪定の時期がわかったところで、いよいよ月桂樹の剪定方法をご紹介します。正しい方法をよく確認して、適切な剪定をおこないましょう。
剪定の前に必要な道具を準備!
剪定には剪定ばさみと軍手を準備しましょう。太い枝を切るのであれば、ノコギリも必要です。また、樹高の高い月桂樹を剪定する場合は、脚立も用意しましょう。
【剪定のポイント1】高さを決める
まずは、月桂樹をどれくらいの高さにするかを決めましょう。高さが決まったら、太い幹の枝分かれしているところで切り落とします。そこを月桂樹の頂点として、樹形を整えていきましょう。
【剪定のポイント2】枝や葉を切って風通しをよくする
月桂樹が育って枝葉が増えすぎると、自身で影を作ってしまい、全体の日当たりが悪くなってしまいます。月桂樹は日当たりがよい環境を好む植物なので、日当たりが悪いと弱ってしまいます。また、風通しが悪いと湿気がたまりやすく、病害虫が発生する原因にもなります。そのため、いらない枝は間引いてあげてください。
間引くには、内側に伸びた枝や枝が混みあっているところなどを目安におこなうとよいです。剪定するときは、根元から切ってしまいます。
【剪定のポイント3】新芽を摘んでおこう
先にご紹介したとおり、新芽を摘んでしまえば、そこから枝葉が伸びるのを防ぐことができます。伸びる前に摘んでしまえば、成長がゆるやかになり、後々の剪定も楽になるでしょう。
月桂樹の葉っぱ、捨てるのはもったいない!
月桂樹の葉は、やはり香辛料として料理に使うのがおすすめです。月桂樹は常緑木のため、いつでも新鮮な葉を収穫することができるのも、うれしいところです。煮込み料理をはじめ、お茶などに利用することもできます。また、入浴剤として使われることもあるそうです。使う前には一度乾燥させるとよいでしょう。
弊社がご紹介する業者は植物のプロですので、剪定のこと以外についても尋ねてみてください。意外な活用法をご紹介できるかもしれません。
月桂樹の基本のお手入れ方法も確認しておこう!
月桂樹は雄木と雌木があり、雌木なら花や実をつけることができます。そして月桂樹の剪定は、大きくなった木を小さく切り戻したり、樹形を整えたりすることだけでなく、花や実のつきをよくする効果もあるのです。
しかし、適切に剪定をしていても、ほかのお手入れが月桂樹に合っていなければ、花や実がつかないこともあります。ここでは、基本的なお手入れ方法を確認していきましょう。
水やりは樹齢によって変わる!
月桂樹の水やりは、植え付けたばかりのものなら、庭植え・鉢植え関係なく水やりが必要です。しかし、庭植えの場合、成長してしっかりと根を張ることができれば、乾燥に強い植物なので水やりは不要です。鉢植えの場合は、引き続き水やりをしましょう。目安は、土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
肥料は2月にあげよう
肥料は寒肥といって、寒い時期に施します。油かすなどが入った、有機肥料が適しています。与え方は、株元から少し離れたところに穴を掘って埋めましょう。
鉢植えの場合は、有機肥料ではなく固形の緩効性化成肥料を株元に施してください。また、タイミングは、2月と8~9月の、年に2回です。
病気や害虫にも気をつけて
月桂樹がかかりやすい病気は、すす病です。すす病はカビによって、葉に黒い斑点が発生してしまいます。すす病菌は害虫の排泄物をエサにするため、すす病を予防するためには害虫を予防することが大切です。
害虫で気をつけたいのはテッポウムシです。テッポウムシとは、カミキリムシの子どもとなる、ウジ虫です。テッポウムシは木の幹の中に生息し、幹の中を食害していきます。食べられると枯れてしまうこともあるので、見つけたら殺虫剤で駆除しましょう。
お手入れをしてもうまくいかないならプロに相談してみよう
ここまで基本のお手入れをご紹介しましたが、それでも思うように育たないのであれば、プロに相談するのが一番でしょう。弊社がご紹介する業者なら、剪定だけでなく、ご家庭の月桂樹に合ったお手入れをさせていただくことができます。
楽に剪定をおこないたい…そんな方は?
大きく育った月桂樹の剪定は、大がかりな作業になるので大変です。月桂樹の剪定を少しでも楽にできれば助かりますよね。ここからは、剪定を楽にする方法をご紹介します。
便利な道具を使ってみる
近年では便利なガーデニング道具が登場しています。高枝切りばさみを使えば、脚立がなくても高いところにある枝を切ることが可能です。脚立での作業は高所で不安定になるため、高枝切りばさみを使えば安全性も確保できます。
また、ガーデンシュレッダーという便利な道具があります。剪定をすると、切った枝を処分しなければなりませんが、大きなものは細かく切ってゴミ袋に入れないといけないので大変です。ガーデンシュレッダーを使えば、自動で枝を粉砕してくれるので、ゴミ出しが楽になります。
プロに任せるのもおすすめ
一番楽に剪定をできるのは、やはり業者に任せてしまうことでしょう。業者に依頼すれば、剪定はもちろん、ゴミの処分までおこなってくれます。弊社でご紹介する業者は、ご自宅を訪問後に無料で見積りをだすこともできますので、ぜひ一度ご連絡ください。 24時間365日いつでもお待ちしております。
剪定の関連記事
- シマトネリコの剪定方法|目的で変わる剪定時期と病害虫への対策
- 枝を切るだけではない?基本的な木の剪定方法と時期についてご紹介
- アケビの剪定は年に2回!?夏と冬におこなう剪定方法を紹介します
- 庭木の剪定は重要な作業!剪定の必要性・方法・時期などをご紹介
- 生垣剪定のキホンまとめ|伸び放題はNG!剪定で美しく復活させよう
- ジャスミンの剪定と育て方・初心者の疑問解決【ハゴロモジャスミン】
- すももの剪定方法を解説!収穫のコツ・元気に育てるお手入れも
- コニファーの剪定にはさまざまな効果が!健康と景観を保つ剪定のコツ
- オリーブの剪定にチャレンジ!オリーブの剪定方法やコツを理解しよう
- コニファーの剪定は初心者でもできる!ちょっとしたコツをご紹介