クジャクサボテンの剪定・育て方完全マニュアル|百花繚乱を目指して

クジャクサボテンの剪定・育て方完全マニュアル|百花繚乱を目指して

サボテンといえば、丸みを帯びた形状と鋭いとげをイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、クジャクサボテンは独特な形状と毎年咲かす色鮮やかな花が特徴的なサボテンです。そんな花が魅力的なクジャクサボテンですが、剪定をおこなわなかったり、誤った剪定をしたりすると花がうまく咲かなくなってしまうケースがあります。

そこで、このコラムではクジャクサボテンの剪定方法やきれいな花を咲かせるためのコツについてご紹介していきます。クジャクサボテンの剪定方法を知りたい方や花が咲かなくてお困りの方は参考にしてみてください。

クジャクサボテンの剪定は大きくなりすぎる前に!見栄えをよくする方法

クジャクサボテンは茎節(けいせつ)に白色や赤色などさまざまな色の花をつけます。茎節とは緑色をした板状になっている部分をいい、一般的な植物でいうと茎にあたります。

クジャクサボテンの茎節は、放置しているとどんどん大きくなります。そして、茎節が大きくなりすぎると、重さに耐えられなくなった茎節が曲がり不格好になってしまいます。そのため、クジャクサボテンは剪定をおこなって、大きくなりすぎないようにする必要があるのです。

剪定時期について

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クジャクサボテンの剪定は、基本的に茎節が伸びてきたと感じたら適宜おこなうという形になります。とくに7月~9月ごろは、茎節の成長も早いのでこまめに剪定をおこなうようにしましょう。しかし、翌年花を楽しみたい場合は10月~11月ころに茎節につく花芽を切り落としてしまわないように注意する必要があります。

剪定方法について

クジャクサボテンの剪定は、長くなってきた茎節の先を剪定鋏などでばっさり切り落とせばよいです。中型の品種であれば、茎節の長さが60cm以上になったら剪定をおこなうようにしましょう。

クジャクサボテンの育て方~大輪の花を咲かせよう~

クジャクサボテンは比較的丈夫で育てやすい植物です。しかし、きれいな花を咲かせたいとなると育て方には注意する必要があります。ここでは、クジャクサボテンの育て方についてご紹介していきます。

クジャクサボテンが好む環境は?日当たりと温度に注意!

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サボテンといえば、乾燥していて日差しの強い砂漠で育つというイメージを持つかもしれません。クジャクサボテンも乾燥した環境を好みますが、直射日光が得意ではありません。強い日差しが当たり続けると、葉焼けをおこして枯れてしまうケースもあります。

しかし、日当たりが悪いと花がうまく咲かなくなってしまいます。そのため、クジャクサボテンは風とおしがよく、直射日光の当たらない半日陰の環境で育ててあげるのがベストです。

また、寒さを嫌うため冬に室外で育てていると、枯れてしまうおそれがあります。外の気温が5度を下回る場合は、室内に取り込んであげましょう。

その一方で、クジャクサボテンは冬にしっかり休眠させないと花がつかなくなるケースがあります。しかし、暖房の利いた温かい部屋にクジャクサボテンを取り込んでしまうと、休眠状態に入らなくなってしまいます。そのため、クジャクサボテンの花を楽しみたい場合は、冬場の温度管理が重要になってきます。

水やりについて

多くのサボテンと同じように、クジャクサボテンは乾燥を好み湿気を嫌います。クジャクサボテンの水やりは注意しておこなわないと、根腐れをおこして枯れてしまうおそれがあります。

春から秋にかけては、土の表面が乾燥したのをしっかり確認して2日ほど経ってから、根元部分に水を与えてください。茎節に水がかかると傷んでしまうことがあるため注意しましょう。冬は休眠期に入るので、水やりは控えてください。

しかし、クジャクサボテンは気温が高すぎても休眠期に入ることがあります。そのため、夏であってもクジャクサボテンが休眠期に入っている場合は、水やりを控える必要があります。

夏はとくに茎節の伸びやすい時期ですが、休眠期に入っていると茎節があまり伸びなくなるので、そこで判断することが可能です。夏の休眠期は見逃しやすく、通常どおり水をやって根腐れを発生させてしまうケースがあるため、気温が高い日が続く場合はよく注意しましょう。

肥料やりについて

クジャクサボテンは、そこまで肥料を必要としません。肥料をやりすぎると逆に根が傷んだり、茎節ばかり成長して花が咲かなくなったりしてしまいかねません。そのため、花の咲く5月~6月と花が散った7月に、10日に1度のペースで薄めた液体肥料を与える程度で十分です。

花を楽しむためには剪定も重要

クジャクサボテンは、茎節が成長しすぎているとそちらに栄養を吸われて花が咲きづらくなってしまいます。そのため、花を楽しみたい場合は適度にクジャクサボテンの剪定をおこなう必要があるのです。

クジャクサボテンの土づくり~植え替え・増やし方~

クジャクサボテンは湿気を嫌うため、健康に育てるためには水はけのよい土が必要です。鉢植えでクジャクサボテンを育てる場合は、鉢の底に鉢底石を引いてあげると水はけがよくなります。鉢底石は、砕いた発泡スチロールやワインのコルクなどで代用可能です。

古い土は再利用しても大丈夫?

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植木鉢で植物を育てる場合は、雑菌が繁殖しやすくなったり水はけが悪くなったりするため、定期的に土を新しく変える必要があり再利用も難しいです。しかし、何度も何度も土を新しいものに交換するとなるとどうしてもコストがかさんでしまいます。そこで、古い土を再利用する方法をご紹介します。

  1. 古い土を乾燥させる
  2. ふるいにかける
  3. ふるいにかけた土に熱湯をかけて消毒し、一日から一週間ほど放置する
  4. 古い土に腐葉土や土壌再生剤を混ぜる

植え替えについて

鉢植えで植物を育てる場合は、根詰まりに注意する必要があります。根詰まりとは、鉢の土の中で根が育ちすぎてぎゅうぎゅう詰めの状態になり、土から栄養や水分を吸えなくなる状態です。この状態を放っておくとやがて植物が枯れてしまうため、植え替えをおこなって対処する必要があります。

クジャクサボテンの植え替えは、二年に一回おこなうことをおすすめします。成長した株であれば、9月~10月上旬におこないます。クジャクサボテンの株を鉢から抜き、長い根や傷んでいる根を剪定鋏で切り落としていきましょう。根の切り口から雑菌が入りこむのを防ぐために、剪定鋏は熱湯消毒やアルコール消毒をおこなうようにしてください。

根を切り終えたら、クジャクサボテンを鉢に戻して土を敷けば植え替え完了です。

増やし方について

せっかくきれいな花を咲かすのであれば、もっとクジャクサボテンを増やしてみたいと思う方もいるのではないでしょうか。クジャクサボテンの増やし方には、種まきや植えつけなどの方法があります。

・種まき
種を地面に植えて育てる方法です。しかし、クジャクサボテンの種はどのようにして採取するのか疑問に思う方もいるかもしれません。クジャクサボテンは花が散ってからしばらくすると実をつけます。この実から種を採取することが可能です。実が十分に熟れて、果肉が柔らかくなってきたら種を採取しましょう。

・植えつけ
クジャクサボテンの苗を直接土に埋めて増やす方法です。植えつけは5月~6月または9月~10月におこなうことをおすすめします。

花芽をかじる害虫に注意!

健康なクジャクサボテンを育てるためには、害虫対策が欠かせません。ここでは、クジャクサボテンに発生する代表的な害虫をご紹介していきます。

ナメクジ

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茎節を食べる害虫です。ときには花芽を食べてしまうため、花が咲かなくなることがあります。茎節にキラキラ光る粘液の跡があったら、ナメクジの痕跡である可能性が高いです。ナメクジは湿気を好むため、雨の多い時期はとくに注意が必要です。

クジャクサボテンの周囲を風とおしがよい状態に保つことで、ある程度ナメクジの発生を予防できます。また、忌避剤をまいておくのも効果的です。

カイガラムシ

茎節に寄生して養分を吸い取る害虫です。数が増えるとクジャクサボテンが栄養不足に陥って枯れてしまうおそれがあります。クジャクサボテンに発生しやすいのは、コナカイガラムシという種類です。コナカイガラムシは、小さい綿埃のような見た目なので見逃しやすいです。茎節が白っぽい場合は、注意深く観察してみてください。

カイガラムシは成虫になると甲殻をまとうため、殺虫剤が効きづらくなります。そのため、カイガラムシが寄生しているのを見つけたら、歯ブラシや布などでそぎ落として対処しましょう。

クジャクサボテンの花を楽しむためには、剪定や害虫対策などが必要不可欠です。しかし、素人がこれらをそつなくこなすのは意外と難しく、自分ですべてやろうとしてクジャクサボテンが枯れてしまったり、花が咲か咲かなくなったりするケースが多いです。

クジャクサボテンの剪定に自信のない方や、是が非でもきれいな花を楽しみたいという場合は弊社にご相談ください。植物の知識を豊富にもつプロをご紹介します。

まとめ

クジャクサボテンは、きれいな花が魅力的なサボテンです。しかし、きれいな花を楽しむためには育て方や剪定方法、害虫などに注意する必要があります。

育てる際は水はけがよい土に植えて、風とおしがよく半日陰になっている場所に鉢を置いてあげましょう。また、根が傷んだり、花が咲かなくなったりするおそれがあるため肥料のあげすぎには注意が必要です。

また、剪定をおこなわないと茎節が折れて見栄えが悪くなったり、茎節に栄養を吸われて花が咲かなくなったりするケースがあります。鉢植えで育てる場合は、茎節の長さが60cmを超えたら茎節の先を剪定鋏で切り落としましょう。

発生しやすい害虫は、ナメクジとカイガラムシです。いずれも放置しているとクジャクサボテンが弱って枯れてしまうおそれがあるため、早めの対処が必要です。

クジャクサボテンの剪定に自信がない方や、いつまで経っても花が咲かずに茎節だけが伸び続けるという方は弊社にご相談ください。これらの問題を解決することができるかもしれません。相談窓口は無料でご利用できるため、お気軽にお電話ください。プロにクジャクサボテンを任せて、きれいな花を楽しみましょう。

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