あじさい剪定で小さくしたい!切るポイントや時期、育て方について
梅雨時期の代表的な花として知られるあじさいは、定期的な剪定が欠かせません。あじさいを剪定せずに放置してしまうと、ボリュームが出てお手入れが大変になってしまうからです。
剪定は形を整えるだけでなく、ボリュームを抑えコンパクトにすることができます。大きくなってしまったあじさいを剪定して小さくしたいと思っている方は、ぜひこのコラムをチェックしてみてください。
ここでは、あじさいを剪定で小さくする方法を解説していきます。また、あじさいの育て方の基本やあじさいの種類、名所もあわせてご紹介していきます。
目次
あじさいを小さく剪定する方法
大きくなってしまったあじさいは、剪定をして小さいサイズにすることができます。また、定期的な剪定は、あじさいの大きさをキープし続けることが可能です。では、あじさいを小さくする剪定方法をみていきましょう。
剪定するメリット
あじさいに限らず、剪定をおこなうとさまざまなメリットを得ることができます。剪定するメリットについて以下にまとめてみました。
- 病害虫予防になる
- 成長を促すことができる
- 樹形を整えられる
- 美しい花が咲く
これらのメリットを効果的に得るためには、正しい剪定をおこなう必要があります。剪定する時期や剪定する枝を間違えてしまうと、植物を傷める原因になります。正しい剪定をおこなえるよう、次は剪定に必要な道具についてみていきましょう。
剪定道具
剪定をおこなうには、枝を切り落とす道具をそろえなければなりません。剪定作業をするときにあると便利な道具は以下のとおりです。
- 剪定ばさみ:直径2cmくらいまでの枝を切れる
- 植木ばさみ:直径1cmくらいまでの枝を切れる
- 刈り込みばさみ:両手で使用する大型のはさみで、全体の樹形を整える
- 軍手:ケガをしないために必要
- 脚立やはしご:手が届きにくい高さの枝を切るのに必要
すべての道具をそろえる必要はありません。剪定するあじさいの大きさや枝の太さを判断して、必要な道具を用意するとよいでしょう。
剪定時期
あじさいを剪定するのに適している時期は、花が咲き終わったあとです。7月~9月が剪定に適しています。あじさいは秋になると新しく枝が伸び、10月ごろに花芽をつけます。
花芽ができたあとに剪定をおこなうと、花芽ごと剪定することになりかねません。花芽ごと剪定すると、花の数が減ってしまいます。また、花芽ができる前に余分な枝を剪定することで、花芽により多くの栄養が届くため、より元気な花芽をつくることにもなります。
剪定の種類
一言で剪定といっても、剪定にはいくつか種類があります。剪定の種類はおおまかに2つにわけることができます。2種類の剪定について以下にまとめました。
・軽剪定
伸びすぎた枝や葉を切り取る剪定です。樹形を整えたり、風通し・日当たりをよくしたりするためにおこないます。
・強剪定
不要な枝や葉を、枝元や枝の途中から切り取る剪定です。木の骨格を整えたり、大きさを抑えたりします。
あじさいを剪定で小さくしたい場合は強剪定をおこないます。強剪定をすることで、低めに保つことができます。しかし、強剪定をおこなうと、翌年は花が咲かなくなる可能性が高いです。枝を株元近くまで大胆に剪定をすると、芽が出て枝が伸びるのに時間がかかるからです。翌々年には花が咲くようになるでしょう。
あじさいの育て方
ここからはあじさいの育て方についてご紹介していきます。元気なあじさいを育てたいなら、日ごろのお手入れは欠かせません。また、花つきのよさも日ごろのお手入れ次第で変わります。剪定しても元気がない、花つきが悪いなと感じる方は、普段の育て方を見直してみましょう。
あじさいとは?
あじさいは樹高1m~2mほどの低木で、冬になると葉を落とす落葉樹の仲間です。あじさいは、じめじめとした梅雨の時期に色鮮やかな花を咲かせます。開花時期は6月~7月です。
あじさいの種類は100種類以上もあるといわれており、一般的に毒をもっているようですので、料理に添えられていたとしても、食べるのは避けてください。食べるとおう吐やめまいなどの症状を引き起こすおそれがあります。小さいお子さんや、ペットが誤って口にしないように注意しましょう。
色鮮やかなあじさいの色は、土のpH値によって変わるとされています。酸性の土壌で育てると青色が発色し、アルカリ性の土壌で育てるとピンク色が発色します。
鉢植え
あじさいの育て方は、鉢植えと地植えの2種類あります。鉢植えで育てる場合は、苗よりひとまわり大きい鉢で育てましょう。
開花後の7月を目安に、年に1回植え替えが必要です。植え替えをおこなわないと、根づまりを起こして根の成長するスペースがなくなり、枯れてしまうことがあります。
地植え
地植えで育てる場合は、日当たりのよい場所に植えましょう。今育てている苗や鉢の大きさよりひとまわり大きいサイズの穴を掘ります。植穴の1/3ぐらいまで腐葉土を混ぜ合わせておきましょう。
苗木の根本と地表がおなじ高さになるように、植えていきます。苗木を植えたら、水をたっぷり与えてください。
お手入れ
あじさいのお手入れには欠かせない、水やりの仕方と肥料の与え方をみていきましょう。
・水のやり方
あじさいは乾燥を嫌う性質をもっています。そのため、鉢植えで育てている場合は、鉢底から水が流れるほどたっぷり与えましょう。土が乾燥しやすい夏場は、朝と夕方の2回おこなうようにしてください。
また、あじさいは冬になると、落葉して休眠期に入り、見た目が枯れ木のようになりますが、ちゃんと生きています。土が乾燥していたら、水やりを欠かさずおこないましょう。地植えのあじさいは、植えつけたあと以外は、水やりの必要はありません。
・肥料
あじさいは肥料を与えることで、花をたくさん咲かせます。肥料を与えるタイミングは、3~4月・7~8月・12月~2月です。与える肥料は油かすなどの有機肥料がいいでしょう。
土の中の微生物が増えることで、植物が育ちやすくなります。有機肥料は微生物のエサとなるので、キレイな花を咲かせようと思ったら、有機肥料がオススメです。
健康的でキレイなあじさいを育てたいなら、剪定作業だけでなく日ごろのお手入れが重要です。あじさいの花つきの良し悪しにもかかわってきます。そのため、日ごろのお手入れがサボりがちにならないようにしましょう。
思わずうっとり!きれいなあじさいをご紹介
あじさいが満開になると、紫や青、ピンクといった鮮やかな花が咲きます。あじさいの種類によっては、咲かせる花の色や形が違います。あじさいの種類を知れば、あじさいの楽しみ方がもっと増えるでしょう。また、つい写真に撮りたくなるような、あじさいの名所もご紹介していきます。
あじさいの種類
あじさいはとても種類が豊富な植物です。とくに人気のある種類のあじさいをご紹介していきます。
・コンペイトウ・ブルー
淡くにじんだ青色の花が特徴です。花びらの縁は、白くなっています。お菓子の金平糖のようにかわいらしい星型のシルエットをした花を咲かせます。母の日のプレゼントとして、も人気です。
・ダンスパーティー
細目の花びらが特徴で、たくさんの花びらがついた種類になります。ピンク系統の色の花を咲かせますが、育てる環境で色が変わります。贈り物としても人気があります。
・万華鏡
万華鏡という種類は、まるで万華鏡を覗いたときのような花を咲かせます。花の大きさは小ぶりですが、密集して咲きます。ピンクか青色の花を咲かせ、花の縁は白いのが特徴です。
あじさいは、種類によって花の形や色のつきかたなどが変わります。さまざまな種類のあじさいを植えてみると楽しみが増えるかもしれませんね。
あじさいの名所
色とりどりのあじさいを植えている公園や寺院は、開花時期になる見応えがあり、観光スポットとして人気があります。あじさいの名所と知られているスポットをご紹介していきます。ぜひ、色鮮やかなあじさいを眺めに出かけてみてはいかがでしょうか。
- 北海道 有珠善光寺
- 岩手県 みちのくあじさい園
- 埼玉県 権現堂堤
- 静岡県 下田公園
- 岐阜県 21世紀の森公園
- 京都府 舞鶴自然文化園
- 鹿児島県 フラワーパークかごしま
あじさいの名所は日本各地にあり、「あじさいまつり」や「あじさいフェスティバル」の名前で開催されていることが多いです。さまざまな種類のあじさいを一度に観れるので、見ごたえがあることでしょう。
もし、ご自宅でも名所のようなあじさいを育てたいと考えている方は、プロの力に頼ってみませんか?キレイなあじさいの花を咲かせるには、正しい剪定をおこなうことが必要なのです。
キレイなあじさいの花を咲かせたいなら弊社へご相談ください。弊社にご相談いただければ、どのような庭木の剪定でも対応いたします。あじさいの剪定だけでなく、ほかの木もまとめてお手入れすることも可能です。
まとめ
あじさいは成長スピードが早いため、定期的な剪定が必要です。剪定せず、そのまま放っておくと大きくなってしまいます。あじさいを剪定で小さくしたいときは強剪定をおこないましょう。
また、剪定はキレイな花を咲かせるためにも欠かせない作業です。花芽に栄養が十分いくように不必要な枝を剪定しましょう。あじさいは、花が咲き終わった7月~9月におこなうのがベストです。
剪定する時期を間違えてしまうと、花つきが悪くなる原因になります。また、あじさいを剪定するときは、新しく伸びた枝は切り取らないように注意しましょう。剪定で花つきが悪くなったり、枯れてしまったりするのが不安な方は、剪定業者に相談してみるとよいかもしれませんね。
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