びわの育て方を間違うと実が収穫できないかも!?剪定・摘果は重要!

びわの育て方を間違うと実が収穫できないかも!?剪定・摘果は重要!

黄色の果実がつくびわは、じつは育てるだけならそれほど難しくはありません。暑さに強く、寒さにもそれほど弱いわけではないので、日当たりのよい場所なら育てやすい庭木です。しかし、おいしい実をつけるとなると、剪定や摘果などの管理に気をつかう必要があります。

そこで、この記事では一般的なびわの育て方と、おいしい実が育つ管理について紹介します。また、病害虫の対策やびわの基本情報についても載せています。最後まで読めば、びわの育成で問題が起きても対処しやすくなるでしょう。

びわの育て方と植え方について!肥料は年に約4回も?

通常の庭木では、肥料やりは年に1~2回ほどなのですが、びわの場合は年に4回もおこないます。また、植え方によっては実がつくのが遅く、増やし方は複雑です。そこで、びわの育て方や植え方、数の増やし方について見ていきましょう。

一般的なびわの育て方

一般的なびわの育て方

鉢植えでびわを育てているときは、表面が乾燥したときに水やりをおこないます。時間をかけて、地面にしみ込ませるように水を与えることで、土の奥深くまで水分がいきわたるでしょう。地植えでは、雨水で十分なことが多いですが、夏場の日差しで地面が乾燥しやすいときは、水を与えておきましょう。

また、肥料を与える回数は多く、2~3月・6月・9月・11月の4回です。2~3月の肥料やりは、即効性の高い化成肥料を与えます。これは、びわの花芽や根の育ちをよくするためです。また、6月ごろにはすでに肥料が薄まっているため、もう一度肥料を与える追肥をおこないましょう。

そして、9月と11月にはゆっくりと栄養が溶け出す緩効性肥料を与えます。この時期に肥料を与えておくと、びわは寒さに対して耐性がつきます。緩効性なら、すぐに栄養が溶け出さないので、冬の間に安定して栄養を吸収させることができるでしょう。

びわの植え方

種から育てるときはまず、種についている果肉を洗い落として土の2、3cmほどの深さに埋め込みます。その後、水やりをしておくと3~5週間ほどで発芽するでしょう。植える時期は、発芽に適した気温となる4~7月ごろがおすすめです。

ただし、種から育てる場合、実がつくまでに8~10年ほどかかってしまいます。そのため、早めにびわの実が欲しい方は、植えてから2~3年ほどで実がつく苗木で育てるのがおすすめです。苗木を植える場合は、土に縦・横・深さが40~50cmほどの穴を掘ります。掘り出した穴にびわの苗木を植えて、水を与えれば完了です。

苗木を植える時期は、2~4月ごろが適しています。鉢植えの場合は、7号(直径21cm)か8号(直径24cm)の鉢なら根はそれほど窮屈にならないでしょう。地植えでは、日当たりや水はけのよい地面に植えるとびわは育ちやすくなります。

びわの増やし方

びわを増やすときは、種から発芽させたびわに剪定した枝をつなぐ、接ぎ木が主流となります。接ぎ木のやり方はまず、直径が1~2cmほどのびわの枝を用意して、切れ味のよいナイフなどで切り口を斜めに切ります。その後は枝についている芽が1、2個ほど残るように、先端側で芽より少し上の部分を、剪定ばさみなどでまっすぐ切りましょう。

また、苗木も土から3cmほど見えるように短く切り落として、縦に切り込みを入れます。そして、苗木の切り込みに枝の尖った部分を挿しこみ、接ぎ木用のテープを巻きつけるか袋をかぶせて固定すれば終わりです。

接ぎ木をおこなうのは、びわの木に流れる樹液が活発になり始める3~4月ごろが適しています。この時期に接ぎ木をおこなうことで、切り口がくっつきやすくなります。

おいしい実を育てるには?剪定方法と摘果のやり方

おいしい実がなるびわの育て方は、枝を短くする「剪定」や実の数を減らす「摘果」が大切です。この2種類の手入れをおこなえば、実のつき具合をよくすることができます。この項目で紹介するのはびわの剪定と摘果のやり方、収穫後の実の使い方についてです。

びわの生育をよくする剪定方法

びわの生育をよくする剪定方法

びわの木を剪定するときは、密集している枝を間引いて、横に飛び出している枝を短く剪定します。枝が密集していると風とおしが悪くなり、病害虫が発生しやすくなるので、剪定ばさみで枝分かれしている根元から取り除きます。外に伸びている枝も、びわの樹形を乱すことや、日陰になって内側に日光が当たらなくなる原因となるので、取り除きましょう。

また、枝の途中から切り落とす「切り戻し剪定」をおこなうときは、花芽の部分より少し上を剪定するようにします。花芽ごと切ると実はつかなくなりますし、花芽から距離があると、新しい枝が曲がった方向に伸びてしまうのです。

そして、木の幹側に向いた芽がついているところを剪定すると、新枝が幹やほかの枝にぶつかりやすくなることに注意してください。新枝をぶつからないように伸ばすには、外向きの芽がついているところを剪定するようにしましょう。

実の質をよくする摘果のやり方

小さい実や傷がある実、形がいびつな実を摘み取る摘果をおこなうことで、ほかの元気なびわの実に栄養が集中し、より大きくてあまい実を作れるようになります。摘果をおこなうときは、ひとつの房につき2、3個ぐらいはびわの実が残るように手で摘み取っていきましょう。

また、摘果は3~4月頃におこないます。収穫時期はだいたい5~6月ごろなので、その少し前に摘果をおこなうことで、実をしっかりとつけることができるのです。

びわの実の活用法とは!

収穫したびわの実は、さまざまな方法で食べることができます。生食はもちろんですが、砂糖などと煮詰めてびわのジャムや、酒に漬けてびわ酒を作ることができます。

注意点として、びわの種には高濃度のシアン化合物とよばれる成分が含まれています。シアン化合物を大量に摂取すると身体に害があるので、食用として使用するときはまず種を取り出しておくのがよいでしょう。

びわは害虫に弱い!害虫からびわを守る方法

適切なびわの育て方で甘い実ができたとしても、害虫に傷をつけられると実が台無しになってしまいます。そのため、害虫対策についても力を入れましょう。ここでは、びわに発生する害虫被害の話をしたあと、対策方法について紹介します。

よくおこる害虫被害とは!

よくおこる害虫被害とは!

びわの実に穴をあける害虫としては、モモチョッキリゾウムシなどが挙げられます。びわの実を傷つけるだけでなく、中に卵を産んで幼虫の餌にするため、被害にあうと実がだめになってしまいます。

ほかには、ナシミドリオオアブラムシなどもびわに被害をもたらす害虫です。アブラムシはびわの樹液を吸い、実のつき具合や生育を阻害することがあります。アブラムシの数が少量なら生育にそこまで影響がないですが、大量発生するとびわの葉が変色して落ちてしまうこともあるのです。

害虫対策はどうする?

簡単な害虫対策としては、びわの実に袋をかけておくことです。市販の果実袋をびわの実にかぶせて、房の根元でくくって固定しましょう。モモチョッキリゾウムシなどの対策だけでなく、袋をかけておくとびわ同士がぶつかり合うのを防ぐため、表面に傷がつきにくくなるメリットもあります。

また、ナシミドリオオアブラムシなどの小さい害虫は、農薬をまいて対処します。果実袋では隙間から侵入されることもあるので、薬剤で駆除するのが一般的です。市販の農薬には、効き目のある虫が書かれていますので、びわに寄生している害虫に対応したものを使用しましょう。

びわは約10m育つことも!びわの基本情報

これまで、びわの育て方について紹介してきました。しかし、びわとはどんな特徴がある植物なのかが、具体的に知らない方もいると思います。そこで、ここからはびわの種類や特徴について紹介します。

びわの種類

びわの種類

びわには複数の品種があり、それぞれで味や実のつき方などが異なります。「茂木」は日本では一般的なびわの品種であり、酸味が少なめです。また、「田中」は実の酸味が強めであり、茂木よりも10日ほど熟すのが遅いという特徴があります。そして、「戸越」は茂木と田中を交配させて生まれた品種で、食感がやわらかいものの実が傷つきやすいです。

びわは縦によく伸びる髙木

自宅でびわの木を育てた場合の樹高は、基本的には2~5mほどですが、ものによっては10m近くまで育つことがあります。高くなりすぎると管理が難しくなるので、高さを低く保つために幹を剪定することもあるほどです。びわの木が高くなることで日光をさえぎり、近隣の住民にとって日陰となることもあるので、高さは短く保っておきましょう。

びわの管理で困ったときは業者へ

もし、びわの育て方や剪定などの手入れで困ったときは、業者に任せることができます。とくに背が高いびわの剪定については、高所からの落下などを考慮すると危険な作業なので、剪定業者に頼むことは手間がかからないだけでなく、安全性にもつながります。

しかし、住んでいる地域に対応した業者を探すのは手間がかかるでしょう。また、業者が見つかったとしても、作業内容や費用がどれぐらいかかるかが心配になると思います。

そういった場合は、弊社のサービスをお役立てください。弊社は全国に剪定業者の加盟店がありますので、お住まいの地域に対応した業者をすぐに見つけることができます。さらに、見積りを無料でおこなえますので、作業を任せる前に具体的な費用を知ることも可能です。

業者に依頼することを検討している方は、ぜひ弊社のサービスをご利用ください。お電話をお待ちしております。

まとめ

基本的なびわの育て方は、土の表面が乾燥したときに水やりをおこない、2~3月と6月に化成肥料を、9月と11月に緩効性肥料を与えます。植えるときは、種植えや苗木から育てる方法があり、増やすときは接ぎ木が主流となります。

びわがおいしい実をつけるには、密集した枝や伸びすぎた枝を取り除く剪定や、栄養を集中させるための摘果が重要です。また、病害虫対策として、びわの実にネットをかけたり農薬をまいたりしておきましょう。

びわは縦によく伸びる木であり、高くなりすぎて剪定などの手入れが難しくなることもあります。自力での対処が難しくなったときは、業者に任せましょう。業者に任せれば手間が削減できるだけでなく、高所からの落下などの事故も未然に防ぐことができます。

業者を選定する際は、全国に加盟店がある「剪定お助け隊」のサービスを、ぜひご利用ください。

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