タラの木強剪定|正しい方法で収穫量アップ!基本の育て方・水耕栽培

タラの木強剪定|正しい方法で収穫量アップ!基本の育て方・水耕栽培

タラの木の枝につく新芽は「タラの芽」と呼ばれ、山菜として食べることができます。タラの芽を収穫するために、タラの木を育てている人もいるでしょう。タラの木を健康に育て、たくさんのタラの芽を収穫するためには、剪定のお手入れが大切です。

生命力のあるタラの木には、強剪定をすることで収穫量を増やす効果が期待できます。このコラムではタラの木の剪定方法と収穫のポイントを解説しますので、収穫量アップを目指すために役立ててみてください。

タラの木の強剪定|ポイントを抑えて樹形を整えよう

剪定は木の枝を切る作業ですが、枝の先のほうだけを切って形を整える弱剪定と、太い枝を根元から切り落としてしまう強剪定があります。強剪定は木にとってダメージが大きくなりますが、生命力の強いタラの木は強剪定に十分耐えることができます。タラの木を強剪定することの、効果とポイントをみてみましょう。

・大きさを調整する
タラの木は成長が早く、放っておけば5メートルほどの高さになることがあります。あまり背が高くなりすぎると収穫がしにくくなりますので、ある程度の高さに調整する必要があるでしょう。剪定で枝を切ることで、成長を抑制して適切な大きさと樹形を維持するのです。

・枝の数を増やす
タラの木はあまり枝分かれをしないので、枝数が少なくなりがちです。枝数が少ないと、タラの芽がつく数も少なくなってしまいます。そこでタラの木の枝数を増やすために、強剪定をします。

本来木は今ある枝をできるだけ伸ばそうとしますが、剪定で枝を切られるとそれ以上伸びることができなくなります。そこで木は枝を伸ばすかわりに、切られたところから新しい枝を増やすのです。

強く剪定をすることで木は大きなストレスを受け、生命力を維持するためによりたくさん枝を増やそうとします。そのため通常の剪定よりも強剪定をしたほうが、より枝の数が多くなるのです。枝数が増えれば、それだけタラの芽をつける量も増えることになります。

・剪定の時期
タラの木の剪定は、収穫後の5月ごろに行うのが最適です。収穫をして芽がなくなった部分の枝を剪定することで、残った芽に養分がいきわたり、枝分かれを促すことができます。また、成長期に入るこの時期に剪定をすることで、新しい枝が出やすくなります。

・剪定の方法
植えつけてから1年目はまだ枝数を増やしていくために芽が4個~5個ほど残るようにして、幹を地面から20センチメートルほどの高さで切り落としましょう。2年目以降はそれぞれの枝に1個~2個の芽が残るようにして、芽のすぐ上で切り落とします。

タラの木の剪定を適切におこなうことで、次の年の収穫量を増やすことができるのです。次の章では、タラの芽の収穫についても解説します。

タラの木|収穫方法と収穫量を増やす方法

タラの木を育てるなら、タラの芽の収穫が最大の楽しみになるでしょう。タラの芽を収穫する際の注意点と、収穫量を増やす方法をご紹介します。

タラの芽の収穫方法

タラの芽の収穫方法

4月ごろになると、タラの木は枝に新しい枝の新芽を出しはじめます。この新芽が「タラの芽」で、長さが7~10センチメートルくらいになったら収穫時期です。芽のつけ根の茶色い部分をハサミで切り取りましょう。

植えつけてから1年目は枝を成長させることを優先するために収穫はせず、2年目も全体の半分くらいの芽を残しておくことが大切です。タラの木が十分に成長してからも、芽をすべて摘み取ってしまうと新しい枝が伸びず、次の年から芽をつけることができなくなります。枝の根元部分に1個~2個の芽を残しておきましょう。

芽がなくなった部分は残しておいても枝が伸びるだけで、もう芽はつきません。タラの木は強剪定しても大丈夫ですので、芽のない部分はすべて切り落としてしまいましょう。

タラの芽を効率よく収穫できる水耕栽培

タラの木から効率よくタラの芽を収穫するために、水耕栽培がよく行われます。水耕栽培は切り取った枝を水につけておくことで、芽を出させる方法です。この方法を使うことで、芽を確実に収穫できるのです。

2月~3月ごろに、十分に成長した太さ2センチメートル以上の枝を切り取ります。切り取った枝を、それぞれの端に芽がひとつずつついているようにして切り分けましょう。

切り分けた枝を発泡スチロールなどの箱に立てかけて並べ、底の切り口がつかる程度の水を入れます。温度と湿度を一定に保つために、段ボールなどをかぶせておきます。

水がなくなったら1日ほど乾かし、再び水を入れましょう。これを繰り返して、芽の長さが7~10センチメートルほどになったら、収穫できます。

タラの芽を最大限に楽しむためにはこのような工夫が必要ですが、これは少し上級者向けの方法だといえるでしょう。次の章では、タラの木を元気に育てるための基本を解説します。

タラの木|基本の育て方を確認!

タラの芽をたくさん収穫するためには、まずタラの木を元気に育てることが大切です。タラの木の基本的な育て方を確認しておきましょう。

・環境
タラの木は日当たりのよい場所を好みますが、もともと山のなかに自生している木ですので、多少日陰になる場所であっても育たないということはありません。ただし、多湿の環境を嫌いますので、風通しがよい場所で、水はけのよい土壌に植えるのがよいでしょう。

・植えつけ
植えつけは、タラの木の休眠期である12月~3月ごろが最適です。地植えの場合は土を少し盛り上げたところに植えると、水はけがよくなります。鉢植えで育てると根の成長が抑制され、木の高さを低く抑えることができます。8号(直径24センチメートル)程度の深鉢が最適でしょう。

・水やり
タラの木は頻繁に水やりをしすぎると根腐れを起こしてしまいますので、注意が必要です。地植えであれば基本的に水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、夏は1日に1回、冬は2日~3日に1回ほどを目安に水やりをしましょう。水やりをするときにはたっぷりと水を与えますが、必ず土が乾いてから与えるようにします。

・肥料
生育旺盛な木ですので、肥料はそれほど必要ありません。もしも生育がよくない場合には、収穫前の3月や成長期の7月ごろに有機肥料を与えてもよいでしょう。

・病害虫
タラの木によく発生する病気は、立ち枯れ病です。木の根元が変色して腐ってしまう病気です。立ち枯れ病はほかの植物にも感染が広がるため、病気に感染してしまった木は根元の土とともに引き抜いて処分する必要があります。

立ち枯れ病の原因はカビ菌で、湿度の高い梅雨などに発生しやすくなります。根元が多湿にならないように、剪定をして日当たりと風通しをよくしておくことが予防になるでしょう。

害虫では、カミキリムシが発生することがあります。カミキリムシは木のやわらかい樹皮を食べ、幹に卵を産みつけます。卵からかえった幼虫も木の内部を食害し、被害が広がると木が折れてしまうこともあるのです。

カミキリムシは老木や元気のない木で発生しますので、タラの木を健康に育てていくことが予防になります。発生してしまった場合には殺虫剤などを使って駆除しましょう。被害が大きくなってしまった部分は剪定で切り落としておきます。タラの木は強剪定に耐えられますので、深く切り詰めてもう一度新しい芽が出るのを待ちましょう。

まとめ

タラの芽を楽しむために育てるのであれば、タラの木には強剪定をするのが効果的です。強剪定をすることで枝の数を増やし、収穫量を増やすことができます。

収穫時には、すべての芽を取ってしまわないように注意しましょう。剪定は収穫後に行います。芽がなくなった部分を切り落とすのです。そうすることで残った芽に効率よく養分がいきわたり、枝の成長を促すことができます。

タラの木を元気に育てるには、環境や日ごろの手入れが欠かせません。とくに剪定は木の健康と美しさを保ち、成長を促す大きな役割があります。重要な手入れである剪定を自分で行うのに不安があるという場合には、剪定業者に任せてみるのもいいでしょう。

剪定業者に頼めば、タラの木の成長を促し、芽の収穫量を増やす手助けをしてもらえます。剪定業者を探す際には、ぜひ弊社にご相談ください。弊社には多くの剪定業者が加盟しており、そのなかから相談内容にお応えできる最適な業者を無料でご紹介します。24時間無料で電話相談を受けつけていますので、いつでもお電話ください。

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