西洋ニンジンボクの剪定・育て方|爽やかな色の花・ハーブとして活用

西洋ニンジンボクの剪定・育て方|爽やかな色の花・ハーブとして活用

西洋ニンジンボクは、開花の時期になると青紫色の花を咲かせ、庭に爽やかな雰囲気をもたらします。また、香りもよいためハーブとして活用されることもある植物です。

丈夫で育てやすい木なので、庭木として栽培されることもありますが、生育が旺盛なため、適切な剪定が必要です。正しい西洋ニンジンボクの剪定方法を知り、バランスのよい美しい木に育てましょう。

また、これから西洋ニンジンボクを育てたいと思っている方のために、西洋ニンジンボクの魅力と育て方についてもご紹介します。剪定以外にも必要なお手入れ方法を詳しく解説しますので、栽培の際にお役立てください。

西洋ニンジンボクの剪定|「いつ」「どこを」切るの?

西洋ニンジンボクの剪定は、切りすぎないことが重要です。もともと枝の数が少ないので、切りすぎてしまうと、スカスカのボリュームのない木になってしまいます。枝が少ないとそのぶん花の数も減ってしまうので、開花時期でも華やかな印象が薄れてしまうでしょう。

また、西洋ニンジンボクは比較的樹高の低い木に分類されます。しかし、生育が旺盛なために横に広がって成長し、周りの植物にぶつかってしまったり、近隣の敷地に入り込んでしまったりするおそれがあるのです。

適切な剪定時期と剪定方法、剪定作業をおこなう際の注意点について解説しますので、以下を参考に実践してみましょう。

剪定時期

剪定時期

西洋ニンジンボクの剪定時期は、2月下旬~3月です。樹高の高い木ではありませんが、生育の旺盛な木なので、放っておくと伸びすぎた長い枝が出てきてしまいます。

春以降に成長した枝に花を咲かせるので、無駄に長い枝が出て、開花の時期に木のバランスが悪くならないよう、冬に剪定をおこないましょう。

剪定方法

剪定には必要な道具があります。どのような道具を使うか、種類と用途を覚えましょう。

・植木バサミ
同じ形の2枚の刃で、細い枝を切るのに使用します。刃先が細く、枝の長さの微調整などの細かい作業にも最適です。

・剪定バサミ
形状の異なる2枚の刃で、太い枝を切るのに使用します。刃の形状の違いは、太い枝をしっかりと押さえて切れるように考えられたものです。

・剪定のこぎり
剪定バサミでも切れないような太さの枝や、幹を切るのに使用します。一般的なのこぎりよりも小型で、片手で使うことができるのが特徴です。

・脚立
木の上部など、高い場所での剪定に使用します。西洋ニンジンボクは、比較的樹高の低い木ですが、身長よりも高い高さまで成長すれば、上部に手が届かないこともあるでしょう。そのような場合に使うことをおすすめします。

道具がそろったら剪定をはじめましょう。西洋ニンジンボクは、成長していくなかで自然と樹形が整います。そのため、樹形をつくるような大掛かりな剪定は不要です。ただし、全体的に木を小さくしたい場合は、短めに枝を切って樹形をつくる剪定をおこなってもかまいません。

枯れてしまってる枝・幹に向かって伸びている枝・ほかの枝に比べて明らかに長い枝など、樹形からはみ出している枝をおもに剪定しましょう。

剪定をおこなううえでの注意点

剪定作業は、のこぎりやハサミといった刃物を使う作業です。道具の扱いを誤れば、ケガにつながるおそれもあります。とくに、はじめて剪定をおこなう場合や庭木のお手入れに慣れていない場合は、うまくできるか不安という方もいるでしょう。

そういった方は、剪定を業者に依頼しましょう。必要な枝の選別も道具の扱い方も、剪定作業に慣れているプロなら心配いりません。まずは弊社にご相談いただき、お悩みを具体化して解決に適した業者を選びましょう。

西洋ニンジンボクの魅力はたくさん!

西洋ニンジンボクは、さまざまな魅力があるにも関わらず、庭木としてはあまり有名な植物ではありません。

そこで、インパクトのある名前の由来なども含め、西洋ニンジンボクの魅力についてご紹介します。より楽しんで西洋ニンジンボクを育てられるよう、特徴や活用法を知りましょう。

また、西洋ニンジンボクを育てるうえで大敵となる病害虫についても、症状と対処法を解説します。病害虫から西洋ニンジンボクを守り、爽やかな花を咲かせましょう。

西洋ニンジンボクの特徴

西洋ニンジンボクの特徴

西洋ニンジンボクは、樹高1~3メートルと比較的低めのシソ科の木です。寒さにも暑さにも強いため、育てやすい植物といわれています。

葉の生え方が朝鮮ニンジンに似ているヨーロッパの木ということで、西洋ニンジンボクという和名がついていて、「チェストツリー」という別名もあります。7~9月の暑い時期に咲く青紫の花は、庭に爽やかさを与えてくれるでしょう。

西洋ニンジンボクの活用法

西洋ニンジンボクはハーブとして活用されることがあり、葉はこするとミントのような香りがします。ハーブティーにして飲むのがもっとも簡単な活用方法です。

また、花が咲き終わったあとに実る実は、スパイスのような強い香りがします。乾燥してすり潰すと、コショウに似た味わいのスパイスになるので、料理に使用するのがおすすめです。

西洋ニンジンボクのハーブは、女性のホルモンバランスを整える効果があると言われています。ストレスを抱えがちな方は、西洋ニンジンボクを育ててハーブを活用してみてはいかがでしょうか。

気をつけるべき病害虫

西洋ニンジンボクは病害虫に強いので、あまり過敏に病害虫を気にかける必要はありません。しかし、まったく被害にあわないわけではないので、かかるおそれのある代表的な病気と害虫を1つずつご紹介します。

・病気
気をつけておきたい病気はうどん粉病です。うどん粉病は、葉や茎に白い粉のようなカビが生える病気で、真冬以外どんな季節でも発症するおそれがあります。

一部の被害なら葉が傷むだけですが、被害が広がると木の成長の妨げになるので、早めに殺菌剤を散布して対処しましょう。

・害虫
寄りつくことのある代表的な害虫は、アブラムシです。新芽や葉の裏に寄生して養分を吸い取り、木を弱らせます。排泄物や分泌物が病原菌の繁殖の原因になることもあるので、殺虫剤を散布して早めの駆除が必要です。

殺菌剤や殺虫剤の効果は一時的なもので、効果が切れればまた被害にあう危険性があります。定期的に薬剤散布をおこない、長期的な病害虫予防をしましょう。

西洋ニンジンボクの大きな魅力は、花と香りです。そして、美しい花と香りを楽しむためには、こまめなお手入れが不可欠です。定期的におこなう必要のある剪定や病害虫対策は、プロの力を借りましょう。

どのような業者に依頼すべきかわからないときは、弊社にご相談ください。西洋ニンジンボクの剪定から病害虫対策まで、徹底した庭木のお手入れをおこなう業者をご紹介します。

西洋ニンジンボクの育て方マニュアル

西洋ニンジンボクの剪定や病害虫対策だけでは、お手入れ内容として不十分です。ここでは、西洋ニンジンボクの基本のお手入れ方法と、木が弱りやすい冬のお手入れ方法について解説します。

また、西洋ニンジンボクを気に入って本数を増やしたい方のために、西洋ニンジンボクの増やし方もご紹介します。正しいお手入れ方法と増やし方を駆使して、庭を西洋ニンジンボクで彩りましょう。

基本のお手入れ

基本のお手入れ

西洋ニンジンボクを育てるとき、まずおこなうのが3~4月の植え付け作業です。先述のとおり、西洋ニンジンボクは春以降に伸びた枝に花を咲かせます。つまり、春から夏にかけてが、もっとも生育が旺盛な時期なのです。

鉢植えの場合は、底に鉢底石を入れて、上から一般的な培養土を入れ、そこに植え付けます。庭に直接植える場合は、水はけのよい腐葉土を混ぜた土に穴を掘って植え付け、緩効性の化成肥料や油かすなどをまきましょう。どちらもしっかりと植え付けたら、土からじんわり水が見えるくらいたっぷり水やりをします。

しっかりと木が根付いてからも、肥料は2~3月に緩効性の化成肥料や油かすなどを与えますが、少し乾燥気味の環境を好むので、水は雨だけで十分です。

そして、根付いた西洋ニンジンボクは、四方に太い根を張り巡らせるため、基本的に別の場所に植え替えることができません。風とおしと日あたりのよい、生育に適した環境が保てるよう場所を考えて植えましょう。

増やし方

西洋ニンジンボクを気に入って増やしたいと思ったら、挿し木で増やすことができます。挿し木とは、今育てている木の枝を一部切って土に挿す方法です。

西洋ニンジンボクの場合は、前年に伸びた枝なら3月、当年に伸びた枝なら9月に挿し木をおこないます。時期の違いは、古い枝と新しい枝の芽吹きのタイミングの違いからくるものです。

枝を切るときは、なるべくまっすぐ伸びている枝を選び、2~3節のところで斜めに切りましょう。切ったら、切り口に近い部分の葉を取り除き、水につけておきます。しばらくそのままにしておけば切り口から水を吸収するので、水を吸ってずっしりとした枝を土に挿しましょう。

挿し木をおこなう際の土は、水はけのよいものが好ましいとされています。赤玉土という粒に水を長く蓄える土がおすすめです。

冬の管理

西洋ニンジンボクは、寒さに耐性のある木ではありますが、マイナス5度を下回ると根が枯れるおそれがあります。そのため、気温が低い地域では、西洋ニンジンボクの冬越し対策が必要です。

鉢植えの場合は、室内に移動させるなど、冷気にあたらないような対策をしましょう。庭に直接植えている場合は、木の移動ができません。根元にワラを敷いたり、腐葉土を敷いたりして、根の周りの保温効果を高めましょう。

西洋ニンジンボクのお手入れは、剪定がとても大切です。しかし、それに気を取られて肥料を与えたり冬に備えての対策をしたりするお手入れを怠ると、生育の妨げになり、最悪の場合枯れてしまうおそれもあります。

西洋ニンジンボクを育てるうえで、少しでも疑問や不安のある方は、プロに相談して楽しく育てていきましょう。

庭木のお手入れに詳しい業者はたくさんあります。どこに相談すればよいのかわからないという方は、弊社にご相談ください。必要なサービスをおこなう業者をご紹介することはもちろん、無料で見積りをおこなっていますので、費用面でも安心して業者を選ぶことができます。

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