イヌマキの剪定の基本【いつどうする?】育て方もまとめました

イヌマキの剪定の基本【いつどうする?】育て方もまとめました

イヌマキは1年を通して幹や枝に葉がついている常緑性の針葉樹です。庭木としても生垣としても植えられることがあり、育つと樹高は20メートルほどにおよびます。そのため、剪定をしないと縦横無尽に枝が伸びてしまうおそれがあります。

ただし、イヌマキの剪定は庭木や生垣によって方法が違います。そこで、本記事では、イヌマキの剪定方法や、育て方のポイントについて解説していきます。ぜひ、イヌマキを育てる際の参考にしてみてください。

【イヌマキ剪定】基本をマスターしよう!

ここでは、イヌマキの剪定の方法をメインに解説していきます。生垣と庭木、それぞれの方法の違いに注目してみてください。また、イヌマキの剪定として人気のある玉散らしについても触れていきます。さらに、邪魔になりがちなヤゴの処分についてもあわせて紹介していきます。

イヌマキ(庭木)の剪定

【イヌマキ剪定】基本をマスターしよう!

イヌマキを庭木として育てている場合、剪定は年2回にわけておこないます。時期は5月頃に1回、9月から10月頃に1回です。2回にわけて剪定をおこなうのは、一度に剪定をおこなってしまうと、一気に枝木を切り落としがちになり、樹形を崩しやすくなってしまうからです。

また、イヌマキは寒さに弱いため上記の時期に剪定をおこなうことで、枝木への負担を軽くすることができます。

基本の剪定は、伸びすぎた枝や混み合った枝を切り落としていく作業となります。イヌマキは、「徒長枝」といって主枝や幹から真上に勢いよく伸びる枝が成長することがあります。徒長枝は、樹の形を大きく崩してしまうため、あわせて剪定の対象とします。

イヌマキ(生垣)の剪定

イヌマキを生垣として整えたい場合、刈り込む量を多くして薄く生垣を切っていきます。厚みとしては、20センチから30センチ未満程度となります。

一定の厚みにするのは、生垣を目隠しとして使いたい場合に、20センチから30センチ程度あれば、十分役立つためです。仮に、これ以上厚みを持たせてしまうと、内側で枝木が絡まりやすくなり、うまくイヌマキが育たないことも理由になります。

また、刈り込む際は、高さもできる限り低くすることで育成が楽になります。主枝の高さを低くすることで枝木が上へ伸びることを防ぐことができ、高さを抑えることで、剪定自体が楽になるためです。

生垣の剪定は刈り込みとよばれる形だけを整える剪定をおこないます。この刈り込みは、枝木同士の間隔を空けるために剪定するわけではありません。そのため、枝木の密度を上げながら剪定することができるのです。

ヤゴの処理

ヤゴとは、幹の根元から上に伸びる邪魔な枝のことです。ヤゴは邪魔になるだけでなく、幹の栄養を吸っているため、幹とともに上へ上へと成長してしまいます。そのため、早めに付け根から切り落とす必要があります。

イヌマキの玉散らしのやり方

玉散らしとは、枝木や葉の形を整え、枝や葉の集まりを、玉のように丸みのある形に剪定する方法です。玉散らしをおこなう際は、イヌマキの全体をみて大きさや形の仕上がりのイメージをあらかじめ決めておきます。

次に、初めに決めた大きさや形の枝木の生い茂った場所より内側の枝木を切り落としていきます。目安として、太すぎる木や絡み合った枝などを切り落としていきます。そのまま丸みを帯びた枝木の形を意識しながら剪定していきます。

一つの枝木の塊が剪定しおわったら、最初の工程に戻り、繰り返し作業していきます。うまく剪定できれば、きれいな玉散らしが完成するでしょう。しかし、自分での剪定に時間がとれなかったり、手入れが面倒だと感じたりする場合は、プロに依頼することをおすすめします。

業者であれば、豊富な知識と適切な剪定方法で、樹形を保ちながらイヌマキを育てていくことが可能です。弊社であれば、お客様の希望に添った作業をおこなう業者を紹介することができます。剪定に関する相談や剪定費用の見積りは無料で承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

【育て方】のポイント4つ

イヌマキの剪定を適切におこなうことはもちろん大切ですが、育てる環境を知っておくことも重要です。イヌマキにとって適切な環境でなければ、樹形が崩れ、うまく育たないこともあるのです。そうならないために、イヌマキに合った環境やお手入れ方法、知っておきたい害虫対策について紹介していきます。

【1】育てる環境

【育て方】のポイント4つ

イヌマキは寒さに弱く、日当たりのよい場所を好みます。半日陰と言って、日光が当たる時間と当たらない時間があるような場所が適した環境となります。イヌマキは乾燥に弱いため、日光がずっと当たり続けるような場所では葉が枯れてしまうおそれもあるので注意が必要です。

また、イヌマキは寒さにも弱いため、霜が発生しやすい場所では根元に腐葉土や堆肥で覆うなどの工夫が必要となります。腐葉土とは、葉が枯れ落ち年月をかけて土に還ったもののことで、堆肥は、動物のフンや野菜くずなど、材料によって性質の違う肥料のことです。

【2】水やりと施肥の頻度

植え付けてから2年未満のイヌマキの株は乾きやすいため、土の表面が乾燥していた場合は、水やりをおこなう必要があります。一般的に、植え付けから2年以上の時間がたったものは、特に水やりを必要としません。

生垣や庭木としてイヌマキを楽しむには、2月頃に寒肥をおこなうとよいとされています。冬は根が休眠状態となり、周囲からの根の影響がもっとも低い時期となります。そのため、この時期に土を掘り返し肥料を混ぜ合わせることで、根への負担を軽くすることが可能です。

また、休眠状態であるため肥料の栄養は時間をかけて吸収され、春頃に栄養がいきわたることになります。結果として、春頃につく新芽の増量を見込むことができるのです。

【3】鉢植えは植え替えしよう

鉢植えした場合、イヌマキは1年に1回、一回り大きい鉢植えへの植え替えを必要とします。時期は、4月~5月、8月~9月とされていて、寒い時期は休眠期のため、植え替えないようにしましょう。

植え替えをおこなう理由は、鉢植えの中でイヌマキは成長し、放っておくと、鉢底では根が密集しすぎてしまうためです。根が密集して根詰まりを起こすと、本来たまっているはずの水分が根の密集によりさえぎられ、空気の通りも悪くなってしまいます。

結果的に水分や栄養素が根に吸収されず、根が腐ったり葉が枯れてしまったりするおそれがあるのです。

【4】病害虫対策も忘れずに

イヌマキを育てるうえで、病害虫には注意が必要です。ここでは、代表的なものを紹介していきますので参考にしてみてください。

イヌマキにみられるのはペスタロチア病が有名で、葉を部分的に枯らしてしまう病気です。ペスタロチア病は、雨風によって、菌が葉の傷や切り口から侵入し発症してしまうことがあります。

また、すす病といって害虫のフンが原因で発生するカビがあります。葉に黒い斑点ができることが特徴的で、その斑点は光合成の影響を阻害し、葉の成長を妨げます。

もしも、病害虫で弱った枝葉を見つけたら、被害が広がる前に早めに取り除くことが大切です。そのままにしておくと、害虫や菌が増え続け全体に被害が広がってしまうおそれがあるためです。このような緊急の場合は、プロへ依頼することをおすすめします。業者であれば、適切な方法で病害虫からイヌマキを守ってくれます。

【おまけ】イヌマキの増やし方

「ご自宅のイヌマキが育ってきた」「イヌマキの剪定に慣れてきた」という方は、イヌマキを増やすことに挑戦してみてはいかがでしょうか。うまく育てることができれば、さらにイヌマキの育成を楽しむことができるでしょう。

【1】挿し木

【おまけ】イヌマキの増やし方

イヌマキを増やす方法には、挿し木が有効です。挿し木とは、枝の一部を切り取り、土に植えたのち、発根をうながし増やす方法のことを指します。枝が混み合っている部分から切り落とし使用するとよいでしょう。

枝の長さは20センチ程度あればいいとされています。1時間~2時間程度、水につけ、これを土に植えます。枝の方さによっては、土に刺す際に折れる恐れもあるので、土にあらかじめ、枝を刺す用の穴を、割りばしなどで空けておくとよいでしょう。

挿し木をおこなったあとは、そのまま風通しのよい場所で、半日陰で育てます。その際、土に乾燥がみられれば、水やりをおこないます。季節によって違いはありますが、約1ヶ月程度で発根するとされています。

【2】種まき

イヌマキの赤い粒のついた雌株には種がつきます。この種を採取し、土にまいたのち、うまく発芽させることができれば、イヌマキを増やすことが可能です。一般的に発芽には、1ヶ月~2ヶ月程度かかるとされています。

もしも、イヌマキを育てる中で疑問に感じたことや悩みがあればプロに相談してみてはいかがでしょうか。業者であれば、解決の糸口や早期の解決を期待できるでしょう。弊社であれば、お客に合った適切な業者を紹介することができます。まずは、お気軽にご相談ください。ぜひ、お客様の問題解決のお役に立てればと思います。

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