コノテガシワ剪定|芽がつく前の時期がベスト・手入れ・害虫・育て方

コノテガシワは自然に樹形を整える木で、整姿や剪定の必要はあまりないと言われています。しかし、放置すると巨大化してしまうおそれがあるのです。
とはいえ、いつの時期でコノテガシワの剪定をしていいのか、どこを切ればいいのかわからないとお思いの方もいらっしゃるでしょう。剪定の時期ややり方を間違えてしまうと、樹形がきれいに整うどころか枯れてしまうおそれがあります。
このコラムを読んで、コノテガシワの剪定方法をについて紹介していきます。樹形をきれいにしましょう。
目次
- コノテガシワは年に1度しっかり剪定をしよう
- コノテガシワの剪定が年1回でよい理由
- 剪定をやるのに適した時期は?
- コノテガシワの剪定方法は?
- 剪定できる自信がない、そんな時には業者に頼ろう
- コノテガシワ|剪定以外で気をつけるポイント
- 枯葉を放置してはいけません!
- 雪が積もったら除雪は必須です!
- 【注意するべき害虫その1】スギドクガ
- 【注意するべき害虫その2】ミノガ類(ミノムシ)
- 【注意するべき害虫その3】コガネムシ
- 土の中で根をかじる幼虫が厄介!
- コノテガシワを見栄えよくしたい!基本の育て方とコツ
- 育てるのに適した環境
- 水やり・肥料やりはどれくらいやればいいの?
- コノテガシワの増やし方
- 夏に必要なコノテガシワのお手入れ
- 樹形を美しく保ちたい場合は、業者に相談しましょう
コノテガシワは年に1度しっかり剪定をしよう
木の剪定というと、枝や葉が込み合った時に、こまめにやらなければいけないこともあります。しかし、コノテガシワの剪定は年に1度の剪定で問題ありません。まずは、その理由や剪定時期、剪定方法について見ていきましょう。
コノテガシワの剪定が年1回でよい理由

コノテガシワはコノテガシワの剪定をあまりこまめにおこなわなくてもよい理由として、自然に樹形が整うことが挙げられます。
また、コノテガシワは、枝の先に葉がついてないと枝の先まで十分に水分を流すことができません。剪定で枝の先から葉を切り落としてしまうと、水分が生き渡らなくなり枯れてしまうおそれがあります。
以上のことから、コノテガシワにはこまめな剪定は不必要となり、剪定が年に1回だけで済むようになります。
剪定をやるのに適した時期は?
コノテガシワの剪定に適した時期は、3月頃がよいでしょう。3月になるとコノテガシワが芽をつける前の時期となり、剪定後に葉をつけるため枯れ枯れにくくなります。太い枝を短く切ったり、多くの枝や芽を剪定する強剪定でも、十分おこなえます。
しかし、大幅に刈り込むと、枝の先まで水分が行き届かなかったり木が弱ったりしてしまいます。剪定のさいは、枝の先に葉が残っている状態にしましょう。
コノテガシワの剪定方法は?
コノテガシワを剪定する前に、準備するものがあります。
- 刈込ばさみ(もしくは剪定ばさみ)
- 軍手
- 帽子
- 脚立(高い木を剪定する場合)
- 癒合剤
この道具は、ネットショップのほかにもホームセンターなどで売っています。
剪定のやり方としては、以下のとおりです。
- 内部に隠れている枯れた葉や枝を、はさみで切る
- 込み合っている部分は、内部の枝ごと切る
- コノテガシワ全体の真ん中の最も太い部分を、一周刈り込む。刈り込むさいは枯れて茶色くなった部分が見えない程度に刈り込む
- 3で刈り込んだ部分を基準にして、木の下部を滑らかに細くなるように刈り込む
- 最後に上半分を刈りこんで、高さをそろえる。このさい、手で木を揺らして、中にある不要な枝葉を落とす
剪定が全て終わったあとは、不要な枝や葉を振り落としましょう。
剪定できる自信がない、そんな時には業者に頼ろう
年に1回の剪定は、コノテガシワの成長を左右することになります。必要以上の剪定で、枯らしてしまうという不安もあるかもしれません。剪定に自信がない場合は、業者に相談・依頼することをおすすめします。業者は木のことを熟知しているので、難しい剪定もおこなってもらえるでしょう。
弊社はお客様のお悩みにあった、業者を手配するサービスをおこなっています。どの業者を選べばいいのかわからない場合は、ぜひお電話ください。お住まいの地域から、業者を紹介させていただきます。
コノテガシワ|剪定以外で気をつけるポイント
コノテガシワは剪定以外にも大切なポイントがあります。この項目では、剪定以外にコノテガシワを育てるのに大切なポイントをまとめました。
枯葉を放置してはいけません!

枯葉を放置することで景観が悪くなるほか、害虫が住み着きやすい環境になるため、コノテガシワが病気になるおそれがあります。枯葉は秋から冬にかけて溜まりやすくなるので、時期が来たら取り除きましょう。
雪が積もったら除雪は必須です!
冬の時期は、雪にも気をつけましょう。コノテガシワは上半分が丸くなるように成長するので、雪が積もりやすくなります。そのまま積もってしまうと、頂点部分に負担がかかるため、枝や木が折れてしまうことがあります。雪が降ったさいは、雪かきもおこないましょう。
【注意するべき害虫その1】スギドクガ
スギドクガは体長最大40mmある、緑色の体と細い毛をもつ虫です。木に寄生して葉を食い荒らしてしまいます。殺虫剤を散布して対策しましょう。また、幼虫の場合は振動で落下するので、振動を与えましょう。
【注意するべき害虫その2】ミノガ類(ミノムシ)
ミノを被って移動する虫で、7~8月に発生します。葉を食い荒らしますが、ひどい場合は樹皮を食べて枝を枯らすこともあるのです。幼虫の場合は殺虫剤でも対策できますが、手で取り去ることも可能です。直接触れるのに抵抗がある場合は、軍手などを身につけておこないましょう。
【注意するべき害虫その3】コガネムシ
緑や黒、茶色の体を持つ虫で、1年中見つけられる種類もあります。幼虫は木の根を食して、木の生育を悪くします。成虫は、葉を葉脈だけ残して食し、外観を損なわせます。
対策としては、成虫の場合は木をゆすって落とし、即座に捕まえましょう。また、成虫がいる木には卵が産み付けられていたり幼虫がいたりする場合があるので、殺虫剤を葉や枝に散布しましょう。
土の中で根をかじる幼虫が厄介!
害虫が食するのは、木の枝や葉だけではありません。カミキリムシや甲虫類の幼虫は木の根をかじるために、地面の中にいることがあります。地面の中にいる場合、目視だけで害虫を発見することは難しいのです。
そんな時は、業者に相談することをおすすめします。害虫だけでなく、生育の不安にも対処してくれる場合があります。弊社では、さまざまな業者をお客様に派遣させていただくので、お悩みにぴったりの業者が見つかるかもしれません。
コノテガシワを見栄えよくしたい!基本の育て方とコツ
コノテガシワを健康に育てたい場合、気を使うのは剪定だけではありません。ここでは、コノテガシワのお手入れ方法について紹介します。
育てるのに適した環境

コノテガシワは耐暑性や耐寒性に優れている木のため、植える場所はあまり気にする必要はありません。しかし、コノテガシワを大きく育てたい場合は、日当たりのよい場所を選びましょう。
また、コノテガシワは縦にも横にも大きく育つ木です。生け垣のように何本か並べて育てる場合は、間隔を狭めてしまうと木同士がぶつかってしまうおそれがあるほか、互いに日の光を妨げる恐れがあります。そのため、高さ1.5mの木であれば1~1.3mくらいは離して植えましょう。
水やり・肥料やりはどれくらいやればいいの?
水やりをする頻度は、植えつけから2年未満の場合、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。庭植えの場合、植えつけてから2年以上たつ場合は、定期的な水やりの必要はありません。
肥料やりについては、庭植えの場合、寒さ対策のため2月頃に有機質肥料を株元の周辺に埋めましょう。鉢植えの場合、3月に化成肥料を株元に追肥しましょう。
コノテガシワの増やし方
コノテガシワは、挿し木によって増やすことができます。挿し木の適齢期は2~3月で、去年伸びた枝の先端から10cmくらい、剪定ばさみで切り取ります。切り口を斜めにし、2時間くらい水揚げをし、鉢に入れた土に枝を挿しましょう。
挿し木をしたあとは、乾燥を防ぐために鉢ごと透明なビニール袋に入れて密閉をし、直射日光を避けた明るい場所に置きましょう。
夏に必要なコノテガシワのお手入れ
夏は、猛暑や乾燥で木が弱りやすくなる季節です。暑さや乾燥対策のため、植え付け直後は1日2回、馴染んでいる植木であれば1~2日に1回のペースで水やりをしましょう。
夏の水やりのさい、昼間にやってしまうと水滴がレンズ代わりとなってしまい、葉を傷めてしまうおそれがあります。そのため、早朝か夕方に水やりをしてください。
また、乾燥防止のため、木の周辺にマルチングをおこなうのもよいでしょう。マルチングとは、植えた植物の株元に腐葉土やバークといった樹皮などを敷くことで、水分の蒸発や病害虫を防ぐことです。
樹形を美しく保ちたい場合は、業者に相談しましょう
生け垣などの外部からも目に入りやすいコノテガシワは、樹形をそろえるだけで家や庭の風格が上がります。樹形を美しく保ちたい場合は、自分で剪定するより、業者に相談することをおすすめします。
業者に相談すればきれいに剪定してもらえるほか、定期的な剪定をしてくれる業者もあるのです。また、どんな業者に相談すればよいのかわからない場合は、ぜひ、弊社のコールセンターにお電話ください。
お客様のお悩みや、育てたい木のイメージに対応してくれる業者を派遣させていただきます。まずは、お気軽にご相談お待ちしております。
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