ハナミズキの剪定|時期が大切!プロが教える方法&ポイントとは?
ハナミズキは、5月ごろに白やピンクのきれいな花を咲かせる人気の高い植物です。よく街路樹や、庭木などできれいな花をつけている姿をみたことのある人も多いのではないでしょうか。
ハナミズキを自宅の庭で育てていると、自己流の剪定ではきれいに花がつかないという悩みを持っている人もいるかもしれません。このコラムでは、ハナミズキの剪定のコツや、季節ごとのお手入れのポイントについて紹介していきます。
ハナミズキは剪定のポイントをおさえておけば、きれいな花を咲かせることができます。これから、ハナミズキの剪定をDIYでやってみようと考えている人や、ハナミズキを育ててみたいという人はぜひご覧ください。
目次
ハナミズキの剪定時期
ハナミズキをきれいに咲かせるためには、適した時期に剪定することが大切です。ここでは、ハナミズキの剪定方法を時期別に紹介するとともに、剪定しないことによるデメリットについてもお伝えしていきます。
夏剪定と冬剪定
ハナミズキを育てる上でポイントとなるのが、剪定のタイミングです。ハナミズキは、花が咲き終わったあとの夏剪定と、休眠している間の冬剪定をおこないます。
冬剪定でしっかりと切る
このうち、メインとなるのが冬剪定です。ハナミズキが葉を落としている12月ごろから2月頃にかけて、不要な枝を切り落として樹形を整えておきます。このように、しっかりと枝を剪定することを強剪定といいます。
強剪定は、植物にストレスを与える作業なので、成長期ではなく、冬場の休眠期におこなうのがよいとされています。ハナミズキの場合も、花や葉を落としている冬の間に剪定しておきましょう。
剪定の目安となるのは、のびすぎた枝や、逆さ向きに生えている枝、細くひょろひょろしていて芽をつけていない枝などです。ハナミズキは大きいものだと10mほどにまで成長するので、周囲の植物や庭のスペースを考えて、樹形を整えておきましょう。
注意点として、花芽を切り落とさないというポイントがあります。ハナミズキの芽は先が細いものと、丸くふくらんでいるものがあります。ほっそりとしているのが葉の芽で、ふっくらしているものが翌年の花芽です。剪定の際に花芽を切り落としてしまうと、花がつかなくなってしまうので、気をつけて作業をしてください。
夏剪定はこみあっているところを切る
ハナミズキは4月中旬から5月ごろにかけて、きれいな花を咲かせます。夏剪定をするのは、花が終わったあと5月下旬から6月ごろがよいでしょう。
夏剪定の目的は、こみあっている枝や葉を間引き、風通しをよくすることです。とくに、夏にかけて葉が生い茂るようになると、木の内部の風通しや日当たりが悪くなる原因にもなりかねません。そうなると、病害虫のリスクも高くなってしまうので、透かし剪定をして風通しをよくしておきましょう。
夏剪定をするときは、冬剪定のようにしっかりと枝を落とすのではなく、余分な枝や葉を落とすイメージでおこないます。すっきりと涼しげな姿になるように剪定してください。
適切な時期に剪定をしないとどうなる?
ハナミズキは自然に樹形が整っていく植物ではありますが、放っておくととても大きく成長します。そのため、適切に剪定していないと、予想外に大きくなってしまうかもしれません。
また、ハナミズキが成長していく上で、忌み枝という不要な枝が発生することもあります。不要な枝を剪定しないと、残しておきたい枝や花に与える養分が奪われてしまったり、木の風通しや日当たりが悪くなったりする原因にもなります。
日当たりが悪くなると、病気や害虫によってハナミズキが元気に育たなくなるおそれもあります。そのため、ハナミズキにきれいな花をつけるためには、適切な剪定が必要なのです。
初めて自分で剪定をおこなう人にとっては、適切な剪定の方法や時期がわからないということもあるかもしれません。そのような場合は、剪定の実績が豊富なお庭づくりのプロに相談するのがおすすめです。
春と秋は何をしたらよい?
春先はあたたかくなり、休眠していたハナミズキが再び成長しはじめる時期です。4月から5月にかけてきれいな花を咲かせるため、養分を必要としています。そのため、初春の頃に肥料を与えるとよいでしょう。
秋の終わりごろには、休眠期の冬に備えて寒肥(かんぴ)をあげてください。寒肥を与えることで、翌年の花つきをよくすることができるでしょう。
ハナミズキにはリン酸やカリ、窒素などのある肥料を与えると花つきがよくなるとされています。肥料選びに迷ったときも、業者に相談してみるのがおすすめです。
きれいな花を咲かせるためにプロの力を借りてみる
実際に自分でハナミズキの剪定やお手入れをするときには、迷ったり困ったりすることがあるかもしれません。そのような場合におすすめなのが、プロの力を借りるということです。
庭の剪定を請け負っている業者であれば、さまざまな植物の特性や知識を備えています。そのため、自宅のハナミズキの状態をみて、適した方法で剪定をしてくれるでしょう。
また、ハナミズキを育てる上で困ったことがあれば、適切なアドバイスをもらえるかもしれません。初めてハナミズキを育てるときは、きれいに花を咲かせるのが難しいこともあるため、プロに相談するのもおすすめです。
ハナミズキの剪定は自分でできる?
結論からいうと、ハナミズキの剪定を自分でおこなうことは可能です。ただし、コツをおさえておかないと、きれいな花を咲かせられないこともあります。次からは、ハナミズキを自分で剪定した場合におこりうる失敗をはじめ、詳しい剪定のやり方についてみていきましょう。
自分で剪定をすると起こる失敗とは?
自分でハナミズキを剪定をした場合、枝を切りすぎるという失敗が考えられます。先にも紹介したとおり、ハナミズキは丸くふくらんだ花芽を枝先につけます。剪定をするときに花芽ごと切り落とすと、春になっても花がつかないという結果になってしまいます。
反対に、剪定をしなさすぎても、ハナミズキにとってはあまりよくありません。夏剪定の説明でもお伝えしたように、枝がこみあうとハナミズキの風通しが悪くなり、最悪の場合、病害虫の被害が出てしまうことも考えられます。
また、不要な枝を落としておかないと、そちらに養分がとられてしまい、大切な花や枝へ十分に栄養を行き渡らせることができません。
このように、自分で剪定するときには、やりすぎや控えすぎのどちらでも失敗するリスクがあるのです。次からDIYでの剪定について詳しく紹介していくので、これらのことに気をつけて剪定にチャレンジしていきましょう。
剪定に使う道具
剪定には、剪定バサミや木バサミのように、枝をきれいに切れる道具が必要です。剪定バサミで切れない太い枝には、剪定用のノコギリも役立ちます。
ハナミズキは4mから10mほどと大きく成長する植物なので、高所で作業する場合には脚立や高枝バサミも必要です。高いところで作業する場合はケガのリスクもあるので、ヘルメットを着用してください。
剪定するときは刃物を扱うので、誤ってケガをしてしまうおそれもあります。剪定バサミは素手で扱わず、すべり止めのついた軍手などをはめて、安全に作業をおこなってください。
また、剪定後はたくさんの枝や葉の処分もしなければなりません。そのため、不要な枝葉をまとめるゴミ袋や、ひもなどを用意しておくとよいでしょう。
剪定方法
まず、ハナミズキの大きさを調整したいときは、真ん中でのびている主幹を切っておきます。そうすることで、ハナミズキの樹高を調整することが可能です。剪定後にハナミズキが成長することも見越して、やや短めに切っておくとよいでしょう。
次に、忌み枝(いみえだ)という不要な枝を剪定していきます。忌み枝にはさまざまな種類があり、残すべき枝との見極めが重要です。不要な枝は中途半場に残さず、分岐している根元から切っておきます。
忌み枝の種類
・徒長枝
徒長枝とは、長くのびすぎた枝のことです。放置すると、樹形を乱す原因にもなります。
・枯れ枝
枯れてしまった枝には、花がつくことはありません。枯れ枝を残しておくと風通しも悪くなるので、すべて切り落としておきましょう。
・逆さ枝
名前のとおり、逆向きに生えている枝のことです。他にも下向きに生えている下がり枝も剪定の対象となります。
・からみ枝
枝同士がからみあっている場合も、剪定しましょう。残したい枝に対して交差している交差枝も忌み枝の一種です。
これらの他にも、枝同士が十字形になるように生えているかんぬき枝や、枝が放射状にのびる車枝など、さまざまな忌み枝があります。不要な枝はしっかりと冬場のうちに剪定しておきましょう。
剪定のポイント
剪定をおこなうときのポイントは、剪定後の高さと形をイメージしておくことです。ただやみくもに枝を切るのではなく、仕上がりの形を見据えて剪定しておくとよいでしょう。
また、剪定をおこなうとハナミズキに負担がかかります。そのため、成長期の強い剪定は避け、休眠期である冬に強剪定をすることが大切です。
ハナミズキがよく成長していて、枝葉がのびていたら、花が終わった5月下旬から6月ごろに透かし剪定をおこないます。透かし剪定では樹形を整えるような強い剪定は控え、不要な枝を間引く程度にとどめてください。このように、剪定するときはハナミズキの成長にあわせたやり方をすることが大切です。
剪定をしたあとは、枝の切り口がむき出しになります。そのため、枝の切り口を癒合剤(ゆごうざい)でケアしておくのもおすすめです。癒合剤を使うことで、枝の乾燥や病害虫が侵入するリスクを減らすことができるでしょう。
お庭のハナミズキ、剪定のプロにまかせてみませんか?
ハナミズキの剪定をする前に、木の高さや形を決めておくことがきれいな樹形を作るポイントですが、初心者の人にとってはなかなか難しいかもしれません。剪定するときはハナミズキの近くで作業することになるため、遠くからみたときの仕上がりはなかなかイメージしにくいからです。
自分できれいな形にハナミズキを剪定するのが難しいと感じている人は、剪定のプロに依頼してみてはいかがでしょうか。剪定の業者にまかせると、ハナミズキの樹形をいかしてきれいに仕上げてもらえます。
また、花芽を切りすぎて花がつかなくなるという心配もなくなるので、次の開花シーズンもきれいなハナミズキが楽しめるでしょう。
ハナミズキの剪定を業者に相談すると…
初心者の人にとっては、ハナミズキの剪定をDIYでおこなうことは難しいと感じるかもしれません。そのような場合は、剪定の業者に相談するのもおすすめです。
剪定をプロにお願いすると、自分で手入れする手間やケガのリスクを防ぐこともできます。しかし、費用がかかるという点が気になる人もいるかもしれません。ここでは、ハナミズキを剪定するときにかかる費用や、業者の選び方について紹介します。
気になる費用について
一般的に、剪定を業者に依頼するときの費用の算出方法は2つのパターンがあります。1つ目が、職人さんの日当を元に料金を計算する方法です。この場合だと、職人さん1人あたり10,000円~30,000円程度の日当が相場とされています。スムーズに作業してくれる業者に依頼するときにはおすすめです。
次に、木の大きさや本数あたりで費用を計算するパターンがあります。この場合だと、植木の大きさによって費用が変動します。低木(3m未満)は約3,000円、中木(3mから5m程度)は5,000円から8,000円、高木(5mから7m程度)だと15,000円から20,000円くらいが相場とされています。
剪定してもらいたい木の本数が少ない場合や、木がそれほど大きくないときには、木の単価ごとに料金を設定している業者に相談してみるのもよさそうです。また、剪定費用とは別に、出張費やゴミの処理費が必要になるケースもあります。実際にかかる費用については、業者に見積りを出してもらうことをおすすめします。
こんな業者を選びたい!
剪定を業者に依頼するときには、どこにお願いすればいいのか迷うこともあります。できれば誠実で、丁寧に作業をしてくれる業者を見つけたいものです。
まず、おすすめなのが、内訳がわかりやすい見積りを出してくれる業者を選ぶことです。後から剪定以外にかかった費用を請求されることがないよう、トータルの料金の内訳を事前に説明してくれる業者を探しましょう。
また、自宅から近い業者を探すのもおすすめです。近所の業者であれば、地域の天候にあわせて庭木の手入れをしてくれるかもしれません。また、困ったときにもすぐに来てもらいやすく、出張費が少なくすむことも期待できます。
剪定お助け隊が選ばれる理由
剪定お助け隊では、24時間365日、いつでもご相談を受け付けています。そのため、急ぎの悩みでも、時間帯にかかわらず相談していただくことが可能です。剪定お助け隊では、日本全国どの地域でも加盟店がすぐに対応することができます。自宅の近くの業者をすぐに見つけたいという場合に、ぜひご活用ください。
また、剪定お助け隊は見積りを無料でおこなっているので、業者を比較検討したい人にもおすすめです。追加料金が発生しない明朗会計のため、安心して業者に依頼していただくことができます。
剪定お助け隊では実績の豊富なプロの業者による剪定をおこなっていることから、多くのお客様から評価されています。ハナミズキの剪定でお悩みの人は、剪定お助け隊にご相談ください。
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