剪定はいつおこなえばよい?庭木の剪定時期や方法について解説!

剪定はいつおこなえばよい?庭木の剪定時期や方法について解説!

庭木の剪定は、適切な時期を把握した上でおこなうようにしましょう。適期以外に剪定をおこなうと庭木が弱ってしまうおそれがあります。しかし、樹木の剪定時期は「樹木の種類」や「剪定方法」によって異なってきます。

そこで、このコラムでは庭木の剪定時期について解説していきます。自分で庭木の剪定をしたいという方は参考にしてみてください。また、庭木の剪定業者をお探しの方は弊社の相談窓口にお電話ください。

庭木の剪定時期について

ここでは、樹木ごとの剪定時期をいくつかご紹介していきます。庭木の剪定時期を確認する際の参考にしてみてください。

そもそも剪定はなんのためにおこなうのか?

そもそも剪定はなんのためにおこなうのか?

庭木の剪定は樹木にとって欠かせないお手入れのひとつですが、なぜおこなう必要があるのかご存知でしょうか。剪定作業の大きな目的は、不要な枝葉を間引くことです。

不要な枝葉を間引くことにより、樹形が整えられて樹木の見た目がよくなります。仮に剪定をせずに庭木を放置していると、枝葉が生え放題になって見栄えが悪くなり、お庭の景観を損ねてしまいかねません。

また、庭木に発生する病害虫は枝葉が込み入っていて風とおしや日当たりが悪い環境を好みます。剪定はそれらの込み入った枝葉を取り除いて、病害虫の発生を予防するという効果もあるのです。

このように、剪定は庭木の見栄えをよくしつつ、健康に育てる上で必要不可欠な作業と言えます。

剪定時期は樹木の種類によって異なる

庭木の剪定に適した時期は、樹木のタイプによって大きく異なります。樹木は大きく分けると「常緑樹」と「落葉樹」のふたつのタイプに分けることができます。常緑樹は、一年をとおして葉が付いたままの樹木のことです。その一方で、落葉樹は特定の時期になると葉が落ちる樹木のことを指します。多くの落葉樹は、秋~冬にかけて葉が落ちることが多いです。

一般的に常緑樹は春に、落葉樹は冬に剪定をおこなうとよいとされています。この時期以外に樹木の剪定をおこなうと、樹木が弱って枯れてしまう危険性があるのです。

しかし、樹木によってはこの剪定時期が当てはまらないケースもあるため、樹木ごとの剪定時期を把握しておく必要があります。

庭木の剪定時期は剪定方法によっても異なる?弱剪定と強剪定について

詳細な剪定方法は次の章でお話ししますが、剪定には大きく分けると「強剪定(基本剪定)」と「弱剪定(軽剪定)」の二種類があります。それぞれ剪定方法の、おおまかな違いは次のとおりです。

【強剪定】
枝葉を根元からばっさりと切り落とし、樹形を整える剪定です。また、枝葉を切り落とすことによって日当たりや風とおしがよくなり、病害虫を予防する効果も期待できます。

樹木への負担が大きくなりやすい剪定なので、おこなうタイミングには注意が必要です。樹木によっても異なりますが一般的には常緑樹は春、落葉樹は冬におこなうと樹木への負担を抑えやすいとされています。

【弱剪定】
枝葉を軽めに切り落として、軽く樹形を整えたり病害虫の発生を予防したりする剪定です。また、手で葉や芽、蕾などを摘み取る剪定も弱剪定に含まれます。樹木への負担が比較的少ないため、強剪定がおこなえない時期におこなえる剪定になります。

樹木ごとの剪定時期について

ここでは、いくつかの庭木の強剪定(基本剪定)をおこなう時期についてご紹介していきます。

【常緑樹】
オリーブ 2~4月
南天(ナンテン) 2~4月
金木犀(キンモクセイ) 3~4月
椿(ツバキ) 4~5月
皐月(サツキ) 5~6月

【落葉樹】
梅(ウメ) 10~1月
楓(カエデ)/紅葉(モミジ) 11~2月
エゴノキ 11~3月
姫沙羅(ヒメシャラ) 11~3月
藤(フジ) 11~3月
桜(サクラ) 11~3月

たくさんの品種がある樹木の場合、品種によって剪定時期が異なるケースがあるため注意しましょう。また、花や実をつける樹木の場合、芽や蕾を切り落としてしまわないように注意が必要です。

松の剪定時期について。剪定時期が特殊な樹木もある?

  松の剪定時期について。剪定時期が特殊な樹木もある?

松の木は古くから日本で親しまれてきた樹木で、その和を体現するかのような見た目から庭木としても人気が高い樹木です。私たちが目にする機会が多い松には「黒松」「赤松」「五葉松」などがあげられます。これらの松は常緑針葉樹と呼ばれ、一年をとおして針のように鋭い見た目の葉をつけているのが特徴的です。

ここまでで「常緑樹は春に剪定するのがよい」とお話してきたので、松の剪定も春ごろにおこなうのがよいと思う方もいるのではないでしょうか。しかし、松はほかの樹木と異なり、松特有の剪定方法がいくつかあり、一概にいつ剪定するのが正しいといえません。

一例をあげると4~6月にはみどり(新芽)摘み、6~7月には芽切り、11~2月にはもみあげ剪定などがあります。松はこの時期以外にも、さまざまな剪定をおこなう必要があり、樹形をきれいに維持し続けるのが難しい樹木といえます。

このように、時期ごとに多種多様な剪定をおこなう必要があるのは、松に限った話ではありません。一年に何度もさまざまな剪定をおこなう樹木もあれば、植えてからの年数に応じて剪定方法や時期を変える必要がる樹木も存在します。

剪定をすべて自分でおこなうとなると、樹木に対しての深い知識を求められるケースがあります。樹木の知識に自身がないという場合は、プロに剪定を依頼することをおすすめします。剪定業者をお探しの際は、弊社の相談窓口にお電話ください。

庭木の剪定方法について

剪定する時期と同じくらいに重要なのが、剪定の方法です。剪定にはいくつかの方法があり、それぞれに目的があり、やり方や必要な道具などが異なっています。ここでは、庭木の剪定方法をいくつか解説していきます。

【切り詰め剪定】
必要な道具:剪定バサミなど
枝先を切り落として形を整えるための剪定です。樹木への負担が少ないため、枝がよく伸びることが多い夏にもおこなうことができます。

【切り戻し/切り返し剪定】
必要な道具:剪定バサミなど
枝を途中から切り落とし、樹木が大きくなり過ぎないように調整するための剪定です。樹勢が強い樹木に対しておこなうケースが多いです。

【透かし/間引き剪定】
必要な道具:剪定バサミなど
枝を根元から切って樹木のサイズを小さくしたり、樹木の日当たりや風とおしをよくしたりするための剪定方法です。また、不要な枝を間引くことにより、樹木の成長を促進する効果もあります。不要枝については次の章で解説していくので、参考にしてみてください。

【刈り込み剪定】
必要な道具:刈り込みバサミ、ヘッジトリマーなど
樹木の側面や上部を刈り込んで樹形を整えるための剪定です。

【枝おろし剪定】
必要な道具:ノコギリ、高枝切りバサミなど
樹木が大きくなり過ぎた場合などに、太い枝を根元から切り落としてサイズダウンさせる剪定です。樹木への負担が大きくいため、枯れるリスクが高くなりやすいです。

【摘蕾・摘花・摘果】
必要な道具:剪定バサミなど
蕾・花・果実を間引いて栄養の分散を抑え、翌年以降の花付きや実付きをよくするための剪定です。

剪定は枝をただ切り落とせばよいわけではない?

樹木にとって枝は、全身に栄養や水分を運ぶ重要な器官です。そのため、不用意に切り落としてしまうと、樹木を弱らせてしまうリスクがあります。樹木の剪定をおこなう際は「不要枝(ふようし)」を意識して枝を切るようにしましょう。

不要枝とは、樹木の日当たりや風とおしを悪くしたり、樹形を乱したりする枝のことです。ここでは、不要枝の種類についてご紹介していくので、自分で剪定をおこなう際の参考にしてみてください。

不要枝の種類

樹木の剪定をする際に意識したほうがよい「不要枝」には次のようものがあります。

【立ち枝】
枝から樹形を乱すように真上へ向かって生える枝です。

【下がり枝】
枝から樹形を乱すように真下へ向かって生える枝です。

【徒長枝(としょうし)】
樹形を乱すように長く伸びる枝です。

【平行枝】
下の枝と平行に重なり合って、風とおしや日当たりを悪くする枝です。

【交差枝】
ほかの枝と交差したりからみあったりして、風とおしや日当たりを悪くする枝です。

【胴吹き枝】
幹の中腹から生える枝です。ほかの枝が生えていない場所から生えてくるため、見栄えが悪いです。

【ひこばえ】
木の根元から生えてくる枝です。見栄えが悪いだけでなく、根本からの栄養を吸収しやすいため、樹木の上部に十分な栄養がいきわたらなくなるおそれがあります。

【車枝】
一か所から円形に集中して生える枝です。一か所に枝が込み入った状態で生えるため、風とおしや日当たりが悪くなります。

不要枝の種類 

剪定業者の費用相場について

樹木の剪定時期は「樹木の種類」と「剪定方法」によって大きく変動します。これらをしっかり把握した上で適切な時期に剪定をおこなわないと、庭木が枯れてしまいかねません。そのため、自分でしっかり庭木を剪定する自信がない方は、なるべく業者に剪定依頼することをおすすめします。

庭木の剪定費用は、樹木の高さによって変動するケースが多いです。剪定費用の目安は次のとおりです。

高さ0~3m未満 約3,000円
高さ3~5m未満 約6,000~7,000円
高さ5~7m未満 約15,000~17,000円

※高さが7m以上を超える樹木の場合は、個別に見積りをおこなう必要があるケースが多いです。

剪定ででたゴミを処分する場合は、上記の額に加えて1,000~8,000円ほどの処分費が発生します。また、業者によっては出張費(交通費)がかかるケースもあるため、事前にしっかりと確認を取りましょう。

庭木の剪定業者をお探しの際は、弊社にご相談ください。弊社では、お客様のご要望に合わせて庭木剪定のプロをご紹介しています。剪定~ゴミ処分までの依頼も可能なので、庭木の剪定をしたい場合はお気軽にお電話ください。

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