月桂樹の剪定方法|はじめて育てる初心者ガイド&コツをご紹介

月桂樹をお育ての方のなかには、「月桂樹が大きくなりすぎてしまう」「茶色く枯れてしまった」「病気や害虫にやられてしまった」と、お悩みの方もいるのではないでしょうか。
月桂樹は丈夫な植物のため、ガーデニング初心者でも比較的育てやすいといわれています。しかし、健康的に育てるポイントを知らないと、上記のようなトラブルが発生してしまうのです。
そんな月桂樹のトラブルのほとんどは、適切な月桂樹の剪定で未然に防ぐことができます。そこでこの記事では、月桂樹を適切に剪定する方法や、月桂樹のトラブルの原因と解決方法をご紹介します。この記事を最後までお読みいただくことで、月桂樹に関するトラブルから解放されて、今後の育て方についてもご理解していただけるでしょう。
目次
月桂樹を育てるなかでこんなトラブルありませんか?
月桂樹をお育ての方のなかには、月桂樹が大きくなりすぎたり茶色く枯れてしまったりしてお悩みの方も多いのではないでしょうか。ここでは、月桂樹を育てていると遭遇しやすいトラブルについてご紹介します。
大きくなりすぎた!

月桂樹の樹高は、5m~15mほどにまで成長します。また、月桂樹は、丈夫な木としても知られており、比較的育てやすいのです。
しかし、その反面、月桂樹は成長が早く、枝葉を広く伸ばして大きくなりすぎてしまうことがあります。そのため、お手入れをこまめにおこなっていなかったり、十分な剪定ができていなかったりすると、すぐに大きくなりすぎてしまうのです。
茶色く枯れている
月桂樹が茶色く枯れてしまう原因のひとつに、水のあたえすぎが考えられます。植物にはたっぷりな水をあたえるイメージをおもちの方もいるかもしれませんが、月桂樹には頻繁な水やりは必要ありません。
月桂樹を地植えにしている場合、降雨量が多い日本では基本的に水やりをしなくても大丈夫です。また、月桂樹を鉢植えにしている場合は、土の表面が乾いてから水やりをおこなえば十分になります。
反対に、頻繁に水やりをしたり、水はけがよくない土で育てたりしてしまうと、根腐れしやすくなり、茶色く枯れてしまうことがあるのです。月桂樹がよろこぶと思って頻繁に水やりをおこなうと、返って元気がなくなってしまうので注意しましょう。
病気や害虫にやられている
先ほど、月桂樹は比較的丈夫な木で育てやすい、とお伝えしましたが、気をつけておきたい病害虫がいます。おもに以下のような病害虫には注意して対処しましょう。
【病気】
・すす病
この病気にかかってしまうと、月桂樹が黒いすすのような膜で覆われてしまいます。この黒い膜の正体は、糸状菌と呼ばれるカビの一種です。すす病は、放っておくと拡大していくため、次第に月桂樹全体を覆ってしまうでしょう。
月桂樹全体が黒い膜で覆われてしまうと、光合成や蒸散などの生命活動ができなくなり、最終的には枯れてしまう場合があるのです。そのため、黒い膜を見つけたら早急に対処しましょう。対処方法は、黒い膜が発生している部分の葉ごと取り除くとよいです。
【害虫】
・テッポウムシ
テッポウムシとは、カミキリムシの幼虫のことです。カミキリムシは、月桂樹の枝や幹の内部に卵を産みつけるため、ふ化したテッポウムシは月桂樹を内部から食害します。寄生期間は1年~2年ほどと長く、放っておくと月桂樹はボロボロになってしまうでしょう。
テッポウムシの侵入した形跡としては、「おがくずのような糞」があります。そのため、枝や茎に糞が落ちていた場合、テッポウムシの侵入を疑いましょう。テッポウムシは、ノズル式の殺虫スプレーを噴射したり、針金で直接突き刺したりして駆除することができます。
適切な剪定できていますか?
以上のように月桂樹は大きくなりすぎてしまったり、病害虫の被害にあってしまったりなどのトラブルが発生するおそれがあります。これらのトラブルにお悩みの方は、適切な月桂樹の剪定ができていないかもしれません。適切な時期と方法で剪定をこまめにおこなうことができれば、月桂樹が大きくなりすぎてしまうことを防ぐことができます。
また、すす病はカビが原因で発生する病気です。そのため、剪定をおこなって月桂樹自体の風通しをよくしておくことで防ぐことができます。
月桂樹のトラブルを未然に防ぐための具体的な剪定方法については、のちほど詳しくお伝えします。しかし、すでにトラブルが進行してしまっている場合は、剪定や伐採のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
経験の浅い初心者の方にとって、月桂樹をトラブルから回復させることは困難ともいえます。そのため、実績が豊富なプロに適切に対処してもらうことが大切なのです。
弊社は24時間365日いつでもお電話でご相談を承っております。月桂樹のトラブルでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
月桂樹の剪定について
剪定は、月桂樹の大切なお手入れのひとつです。ここでは月桂樹の剪定の重要性や適切な剪定方法を確認していきましょう。
月桂樹を剪定する目的

繰り返しになりますが、月桂樹の剪定の目的は、大きくなりすぎたり、病害虫が発生したりといったトラブルを未然に防ぐことです。こまめに剪定をおこなうことで、月桂樹が大きくなりすぎるのを防ぎ、枝葉の広がりを抑え、コンパクトで美しい樹形にすることができます。
また、剪定により風通しがよくなることで、病害虫の発生を最小限におさえることができるので、枯らしてしまうおそれを減らせるのです。このようにメリットがいっぱいの剪定は、以下にあるように適切な時期に実施することが大切になります。
剪定の時期を守ろう
月桂樹の剪定時期は、月桂樹の成長段階に応じて変えることが重要です。植えつけて間もない若い月桂樹は、6月ごろに剪定をおこなうとよいでしょう。月桂樹は樹形が自然とまとまりやすい特徴があるため、まだ若い月桂樹であれば樹形はあまり崩れていません。
そのため、6月に剪定をおこなうことで、新しくつけた芽を摘み取るだけで剪定を済ませることができるのです。新しい芽を摘み取ることで、月桂樹の樹勢を弱めて成長しすぎるのをおさえることができます。
また、植えつけから数年が経過した月桂樹の場合は、年に2回ほどの剪定が必要になります。先述もしましたが、月桂樹の成長は比較的早いため、年の1回の剪定では足りないのです。剪定の適期は、4月と10月になります。以下の方法を参考に剪定を実施しましょう。
剪定方法
若い月桂樹の剪定は、新しい芽を摘み取るだけで済むため、ここでは植えつけから数年が経過した月桂樹の剪定方法をお伝えします。
・月桂樹の高さをそろえる
月桂樹は大きく成長するため、放っておくと10mほどにまで成長してしまうでしょう。そのため、剪定する際は、管理しやすい高さに維持することを意識して剪定するとよいです。
2mほどの樹高であれば、管理もしやすく見た目もコンパクトで美しくなります。樹高を調節したいときは、主幹を切ります。主幹を切る位置は、幹と枝が分かれているところを目安にするとよいでしょう。
・枝葉の量を減らす
月桂樹の枝葉が生い茂ったり、枝が込み合ったりしてくると、日当たりや風通しが悪くなってしまいます。日当たりや風通しが悪くなると、光合成ができなくなったり、病害虫が発生しやすくなったりするため、不要な枝は間引いて量を減らしましょう。
剪定のコツ
月桂樹は、横よりも縦に伸びやすい性質のある植物です。また、土壌が浅い場所だと根を浅くしか張ることができないため、踏ん張る力が弱く、高く育った月桂樹は風で倒れやすくなります。そのため、長く伸びた枝を剪定することが大切ですが、それだけでは高さをおさえることができない場合があります。
そんなときは、月桂樹の主幹を切り戻すとよいでしょう。切り戻しとは、剪定の一種で切り戻し剪定とも呼ばれます。月桂樹の成長が著しい場合は、枝ではなく幹から切り落とすとよいでしょう。
月桂樹の剪定のことならプロにまかせて安心!
以上のように、適切な時期に適切な方法で剪定することで、美しい樹形と健康を維持することが可能です。剪定の方法は比較的シンプルなので、これなら自分にもできそうと感じられた方もいるのではないでしょうか。
しかし、剪定の必要性や手順が理解できても、必ずしも実施できるとは限らないのです。なかには、日々の生活が忙しく剪定をおこなう時間が捻出できないという方や、経験が浅く最適な樹形のバランスを見つけることができないという方もいるのではないでしょうか。
このように剪定に関する悩みを抱えている方は、プロに剪定を依頼してみるのもひとつの手です。プロに剪定をお願いすれば剪定に時間をとられてしまうこともなく、美しい樹形と月桂樹の健康を手に入れることができます。もし、月桂樹が病気にかかり健康を損ねてしまうと、回復させるために相当な労力が必要となるでしょう。
弊社では、24時間365日いつでもお電話でご相談を承っております。大切な月桂樹の剪定のことでご不明な点がある方も、ぜひお気軽にご相談ください。
月桂樹を育ててみよう
月桂樹を健康的に育てるためには剪定が大切ですが、それだけがすべてではありません。ここでは、月桂樹の剪定以外にも育てるうえで気をつけたいことや、知っておきたいことなどをお伝えします。
月桂樹とはどんな植物?

月桂樹は、ヨーロッパの地中海沿岸部を原産国とする常緑樹です。常緑樹のため、健康的に育てれば1年中葉が枯れることがなく、いつでも豊かな緑を提供してくれて、お庭のシンボリツリーとしても楽しめるのです。
また、春になると黄色い花や、白い花を咲かせてくれます。さらに、秋になると濃い紫色の実をつけます。1年をとおして、つねに楽しみを提供してくれる月桂樹は、人気がある植物のひとつなのです。
月桂樹の基本の育て方
丈夫でガーデニング初心者にも育てやすい月桂樹ですが、日当たりと水やりの頻度については、少し気をつかってあげましょう。月桂樹は日当たりがよいとよく育ちます。地植えにしている場合は、日当たりがよい場所に苗を植えるとよいでしょう。
水やりについては記事の前半でお伝えしたとおり、あまり必要ありません。しかし、月桂樹を植えたばかりのときは、土に根がまだ定着していないため、吸水力が弱いです。そのため、土に根が定着するまでのあいだは、水やりをする頻度を多くしましょう。月桂樹を鉢植えにしている場合は、土の表面が乾ききる前に水やりをおこなうとよいでしょう。
月桂樹の収穫
月桂樹の葉は後述するとおり、料理に使ったり、防虫剤として使ったりすることができます。そんな活用方法が多い月桂樹の葉は、1年中収穫することが可能です。月桂樹は常緑樹のため、いつでも葉を収穫して料理などに活用できることが魅力のひとつになります。
月桂樹の植え替え
月桂樹を鉢で育てている場合、鉢の植え替えが必要になります。月桂樹は成長にともない、根も伸びてくるため、月桂樹の大きさに合わない鉢だと窮屈になってしまうのです。
そこで、月桂樹が大きくなるごとに、ひと回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。また、新しい鉢に何度も植え替えることが面倒だと感じる方は、地植えにしてもよいかもしれません。
植え替えをおこなう際は、根を傷つけることがないように慎重に土から掘り出し、丁寧に新しい土に植えつけましょう。根が傷つくと枯れてしまうおそれがあるからです。
月桂樹の使い道
月桂樹の葉を乾燥させることで、料理の風味づけや、肉や魚の臭みを消すことに活用することができます。月桂樹の葉を料理に使うときは、その名を「ローリエ」と変えるのですが、その名に馴染みのある方もいるかもしれません。
また、料理の風味づけになるほどのよい香りですが、この香りは虫が苦手とする香りです。そのため、食べ物や衣服を保管しているところに、月桂樹の葉を一緒に入れておけば害虫対策にもなるのです。
料理にも活用することができる月桂樹ですが、そうした使い道もすべて月桂樹を健康に育てられることからはじまります。しかし、月桂樹は大きくなりやすく、また、ほかの木と同じく病害虫にやられてしまうリスクをもっている樹木です。剪定の知識や経験がない人が育てている場合、適切な方法をとれずに枯らしてしまうおそれもあります。
もし月桂樹の剪定のことで少しでもご不安やお悩みがございましたら、できるだけ早く弊社にご相談ください。弊社には多くの剪定業者が加盟しているため、ご依頼内容に最適な剪定業者をご紹介できます。ご相談は24時間、年中無休で稼働しているコールセンターでご対応いたしますので、早朝や深夜を問わずご都合のよろしいときにご連絡ください。
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