さつきの剪定方法|時期を見極め適切なお手入れができる入門書
現在さつきを育てている人、またこれからさつきを育てようとしている人のなかには「お手入れの仕方がよくわからない……」と悩んでいる方も多いでしょう。しかし、さつきは比較的お手入れが簡単ですので、正しいお手入れ方法を知っていれば心配ありません。
そこで、お手入れの基本となるのは“剪定”です。剪定には、正しい知識が必要となります。この記事では、さつきの花を毎年楽しめるようにお手入れの基本となる剪定について詳しくお伝えします。
はじめてさつきを育てるという方も花を咲かせることができるよう、わかりやすい解説をしていますのでぜひ最後まで読んでみてください。
目次
【基本】さつきの剪定方法を勉強しよう
さつきは、乾燥に気をつけていれば育てやすい品種です。とはいえ、さつきの花を咲かせるには剪定を欠かすことはできません。ここではまず、はじめての方でも正しい剪定ができるよう、剪定の基本知識を詳しくご紹介します。
さつきを剪定する理由
まずは、なぜさつきに剪定が必要不可欠なのかを解説しましょう。さつきを剪定する理由は、以下の2点です。
- バランスのよいきれいな樹形を維持するため
- 病害虫による被害を防ぎ生育を促進させるため
さつきは枝葉が混みあうので、剪定をしないと樹形が悪くなります。また、すべての枝葉に十分に日が当たらず風通しも悪くなるので、病気になったり害虫が発生してしまったりするおそれもあります。そうなると、樹木の生育が悪くなってしまうのです。生育が悪くなると、きれいな樹形を保つことができません。
そのため、適切な時期に剪定をして、十分な日当たりと風通しを確保することが重要となります。正しく剪定していれば、開花時期である5月ごろには充実した鮮やかな花を楽しむことができるのです。
さつきの剪定時期
続いては、さつきの剪定時期についてです。さつきの剪定時期は“花後から花芽がつきはじめるまで”が最適です。花芽がつくのは6月中旬から7月ごろですので、7月までには剪定を終わらせましょう。
花芽がついてから剪定をすると、せっかく育ってきた花芽を摘みとってしまい次の開花を楽しむことができません。必ず剪定の時期を守るようにしましょう。
切る枝はどれ?
次は、剪定すべき枝についてです。剪定は、ただ伸びている枝や葉を切ればよいというわけではありません。たとえば、以下のような樹木の生長を妨げる枝を根元から切り落とすようにしましょう。
- 徒長枝:真上に伸びている枝
- ひこばえ:樹木の根本から生えた枝
- 絡み枝:枝同士が絡み合っている枝
- 車枝:ひとつの枝からいくつかの枝が生えた枝
- 逆さ枝:ほかの枝とは逆向きに生えた枝
- 内向枝:内側に向いて生えた枝
これらの枝は、樹形が悪くなるほかに害虫の発生や樹木全体に栄養が分散しない原因となります。不要な枝は、必ずきれいに切り落としておきましょう。
さつきの剪定方法
次に、さつきの剪定方法をご紹介します。作業前には、以下のものを準備しておきましょう。
〇用意するもの
- 軍手
- 剪定バサミ
- 刈り込みバサミ
- ゴミ袋
〇剪定の手順
- 枝をほぐす
- 花がら(咲き終わってしおれた花)を摘む
- 枯れた枝や不要な枝を“剪定バサミ“で切り落とす
- “刈り込みバサミ”できれいに樹形を整える
さつきは枝葉が混みあうので、絡み合っていることも少なくありません。剪定バサミで切る前に、枝の根本のあたりに軽く指を入れて枝をほぐし、樹木全体にゆとりを与えておきましょう。そうすれば、失敗も少なくなります。そして、咲き終わった花をきれいに取り除いておきましょう。花がらを摘み終わったら枝を切っていきます。
先ほど詳しくご紹介した不要な枝は、根元からばっさり切り落としても問題ないですが、生育の中心となるような太い枝の根本は切らないように注意しましょう。誤って太い枝の根元を切ってしまうと樹木の健康を損ねストレスとなり、生長の妨げになってしまうおそれがあるからです。また、美観を損ねる原因にもなります。
どれが不要な枝か見極めるときは、枝の生える向きや太さを確認しましょう。樹木にとって不要な枝は、異常に長く伸びていたりほかの枝に比べて細かったり、明らかに生える向きが違っていたりします。焦らず、少しずつ見極めながら剪定していきましょう。
最後に樹形を整えるときは、樹木と少し距離をとり樹形を確認しながら少しずつ切るのがおすすめです。
剪定を失敗するとどうなる?
もし剪定に失敗してしまえば、さまざまな問題が起こります。たとえば、開花時期に花が咲かない、樹木の一部が枯れてしまう、樹形が悪くなったというようなものです。
正しい剪定を知らないことで、大切に育ててきたさつきを枯らせてしまうのはとても悲しいですよね。さつきを長く楽しむためには、“適切な時期に正しい方法で剪定をする”ということが大切なのです。
さつきの剪定は誰がする?
さつきは、初心者の方でも比較的育てやすい品種ですが、すべての手順をひとりでおこなうのは不安だという方もいるでしょう。
また、「剪定作業に必要な道具がない」「自分でやるのは面倒……」「まとまった時間がとれない」という場合は、はじめから業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼すれば、そのような心配はいりません。
弊社がご紹介する業者は、剪定に関する知識が豊富ですし、作業の準備から片付けまですべてまとめてお引き受けします。面倒な手間は一切なく、すべて業者に任せられるので手軽です。ぜひ、弊社にご相談ください。
さつきのお手入れと育て方アドバイス
元気なさつきを育てるには、剪定以外にも大切なことがあります。それは、日々のお手入れです。ここからは、日々のお手入れや育て方に関する情報をご紹介します。できることからぜひ実践してみましょう。
さつきとはどんな花木?
さつきとは、“さつき(皐月)”という名前のとおり5月ごろにかわいらしい花をつける植物です。寒さに強くお手入れの負担も少ないことから、園芸用として楽しまれています。
また、花だけではなく葉も美しい緑色なので、盆栽として楽しむ方も多いです。乾燥に注意し日当たりのよい場所で管理すれば、初心者の方でもお手入れしながら生長を楽しむことができます。
ツツジとは違うの?
さつきの花をみたとき、「ツツジによく似ている!」と思った方も多いのではないでしょうか。たしかに、葉や花が広がるようにして生長する姿はよく似ていますが、別の品種です。
〇さつきとつつじの違い
さつき | つつじ | |
花 | 主に朱赤色 | 白やピンクなどがある |
葉 | 硬くて光沢がある | 柔らかくて光沢はない |
開花時期 | 5月~6月 | 4月~5月 |
樹高 | 約1メートル | 約2メートル以上の場合もある |
さつきとつつじにはこのような違いがあるのですが、実際には、サツキツツジという品種があるとおり、交配品種の増加にともない見分けはつかなくなってきています。
さつきを育ててみよう
では、実際にさつきを育てていくときのアドバイスをここでお伝えします。ぜひ、さつきのお手入れに挑戦してみましょう!
〇植え付けと植え替え
植え付けや植え替えに適した時期は3月~6月です。または、秋口の9月~10月でもよいでしょう。5月は花が咲くので、この時期は控えてください。鉢植えの場合、生長していくにつれて鉢が窮屈になり根がつまってしまうので、2~3年を目安に植え替えをおこないます。植え替えるときはひと回り大きな鉢を選びましょう。
〇適した環境
庭木として楽しむ場合は、水はけがよく日当たりのよい場所を選びましょう。鉢植えの場合は、直射日光や強風を避けて管理します。
〇水やり
さつきは春の植物なので、春は盛んに生長します。乾燥が苦手ですので、乾燥しないように水やりをおこないましょう。庭木の場合水やりは必要ありませんが、乾燥しやすい夏場は水やりをしてください。
〇用土と施肥
鉢植えでさつきを楽しむ場合は、水はけと水持ちのよい用土を準備してください。肥料は、庭木の場合も、花が終わったあと花芽がつく7月までに“緩効性化成肥料(ゆっくりと効果を出し持続性が長いもの)”や油かすを与えます。肥料を与えるサイクルは、1ヶ月に1度程度が最適です。さらに、9月から10月に1回、2月ごろには寒肥を1回与えましょう。
〇病害虫対策
さつきは、ハダニやグンバイムシなどの害虫が発生したり、うどんこ病や炭疽(たんそ)病といったカビや細菌による病気になったりするおそれがあります。葉の変色や枯れの原因になるので、殺虫剤など薬剤を散布して対策します。剪定も病害虫対策のひとつなので欠かさないようにしましょう。
さつきの増やし方
続いて、「さつきをもっと増やしたい!」という方向けにさつきの増やし方をご紹介します。さつきを増やす方法は、“挿し木”が基本です。挿し木とは、種から増やすことが難しい品種(ハーブや多肉植物など)を増やすための手段のことです。
挿し木をするときは、6月~7月ごろにおこないましょう。生えてきた新梢を10~15センチメートルほど切りとり、用土に深く挿してたっぷり水やりをしてあげましょう。
来年もきれいな花を咲かせてほしい!
さつきを上手に育てるには、適した環境下で育ててあげることが大切です。それぞれのお手入れには最適な時期があります。時期を間違えないことが、成功の秘訣です。
「翌年も花を咲かせたいけどお手入れは面倒……」という方は、ぜひ業者に相談しプロの手でお手入れをしてもらいましょう。弊社は、植物を育てるうえでのお悩みごとにも対応可能です。お困りごとがあればいつでもお気軽にお電話ください。
はじめてのさつきの剪定…プロにまかせてみる?
はじめてさつきの剪定をするという方は、剪定方法や手順をしっかり勉強してやってみるのもよいですが、不安ならはじめからプロにまかせるというのもひとつです。
プロなら知識も豊富で作業にも慣れているので、無駄がなくスピーディーに、そして美しく仕上げてくれるので安心です。ここからは、さつきの剪定を業者に依頼する場合の費用やメリットをご紹介します。
プロに依頼するメリット
業者に剪定をお願いするメリットは、たとえば以下のような点です。
- 失敗が少なく仕上がりがきれい
- 作業がスピーディー
- 剪定後の枝葉の処分までおこなってくれる
- 道具を準備する必要がない
自分でおこなうのに比べて、手間がかからず失敗するリスクも少ないのは安心です。また、作業内容にもよりますが、自分で剪定すると1本あたり何時間もかかってしまうところを、プロなら数十分で完了するので無駄な時間を割くこともありません。
剪定後のゴミ処分についても面倒な作業なので、この点も負担がなくうれしいポイントでしょう。
剪定費用が気になる!
剪定業者に依頼するときにかかる費用は業者によって異なります。一般的には、樹木1本に対して料金が決められた“単価制”や、職人さんの時給や日当に応じて料金が決められる“時給制(日当制)”という料金体系が採用されています。
単価制は、剪定する樹木や生垣の“高さ・長さ(幅)・広さ”で決められます。さつきは低木ということもあり、1本あたり3,000円程度の費用で剪定してもらうことができるでしょう。
ただし、生垣としてさつきを育てている場合には、その生垣の幅や空間の広さで料金を決めている業者に依頼した場合など、状況によって費用が異なることがあります。
また、時給制や日当制は、職人さんの数や作業時間によって料金が変わるため、広い場所やたくさんの木を剪定する場合は費用が高くなることがあります。どんな業者に依頼する場合でも、事前にしっかりと料金の見積りをおこなうことが大切です。
業者なんてどこも同じ?
業者はどこも同じかというと、そうではありません。料金以外にもさまざまな違いがあります。業者を選ぶときは、以下の点を参考にしてください。
- わかりやすく明確な説明をしてくれる
- 対応は丁寧で親切である
- 見積書に不明瞭な記載がない
- 無料で見積りや調査をしてくれる
- スタッフは相談しやすい人柄である
安心して依頼するには、見積書や料金のわかりやすさのほかに、スタッフの人柄や雰囲気も優良な業者を見極めるための重要なポイントです。無料で見積りや調査に来てもらった際には、できるだけ質問をしてみて対応や態度を確認しておきましょう。
迷っているなら…とりあえず無料相談
ここまで、業者に依頼するときの費用や業者の選び方をお伝えしましたが、とにかくまずは無料相談や見積りをとることをおすすめします。“剪定お助け隊”では無料で見積りや現地調査をおこなっております。初期費用の心配はいりませんので、ご安心ください。
弊社の無料相談窓口にお電話いただけたら、お悩みやご相談内容に応じて最適な業者をご紹介いたします。もちろん、さつき以外の植物の剪定もお受けしておりますので、ご希望条件などがございましたらお気軽にお電話にてお知らせください。ご相談お待ちしております。
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