びわの剪定に適した時期・剪定方法とは?収穫アップに役立つ情報も!
びわの剪定は成長や収穫に大きく影響を与えるため、びわの木の状態によって適した方法をとることが大切となります。正しい知識をつけて、元気なびわの木を育てましょう。もしびわの剪定を自分でおこなうことが不安であるときは、プロに任せるのもおすすめです。
このコラムでは、剪定方法と、剪定をプロに依頼する際のポイント、おいしい実の収穫の秘訣をご紹介しています。剪定の方法にお悩みでしたら参考にしてください。
目次
びわの剪定には適した時期と方法がある!
びわの剪定は、適切な時期に正しい方法をとることが重要です。間違った時期の剪定でびわの木が弱ってしまうこともあります。剪定の際には気をつけてください。
びわの剪定時期
びわの剪定の時期は1年に2回あります。まず1回目は、花が咲き終わった後の2~3月です。2回目の剪定は、実の収穫が終わった後の9月ごろになります。
びわは、11月~1月ごろまでは開花しています。3月~4月になると実がつきはじめ、5月~8月が収穫時期となります。そして、また10月には花芽がつく、というサイクルで成長しているのです。
1回目の剪定をうまくすれば、大きな実をつけることができます。しかし、びわの実は枝の先につくられるため、枝を切りすぎると実付きが悪くなってしまいます。この時期の剪定では、成長の邪魔になる枝をなくす間引きをしておくことがおすすめです。
2回目の剪定は、木の形を整える剪定をします。木の大きさをコンパクトにしたいときや樹形を整えたい場合には、この時期にバッサリと剪定(強剪定)をしてください。ただし、びわの木は剪定に強い種類ではないため、剪定しすぎると弱ってしまうことがあります。何年もかけて少しずつ枝を切っていき、徐々に形を整えておきましょう。
剪定方法
びわの木に適している剪定方法は、おもに【間引き剪定】と【強剪定】のふた通りがあります。以下でそれぞれについて、詳しくご紹介します。
【間引き剪定】
間引き剪定とは、木の内側に伸びた込み入った枝や、ほかの枝の成長を妨げるとされる枝を剪定することです。不要な枝は木の幹近くから落としてください。この剪定によって日当たりや風通しがよくなり、実付きをよくすることができます。
【強剪定】
木のサイズや樹高を整える際におこなう強めの剪定方法です。びわの種類によって枝の伸び方が異なるため、種類ごとに剪定方法をご紹介します。
・横に枝が伸びる種類(田中びわなど)
上に伸びる種類の場合には、木の中心にある主幹を好きな大きさに切った後、主幹から分かれている主枝を3~4本残し、ほかの枝は落とします。主枝を残す際には、お互いの成長の邪魔をしないように30センチメートル以上の間隔をあけておきましょう。
・横に枝が伸びる種類(茂木びわなど)
木の中心である主幹から伸びる主枝を3本ほど残したら、あとの枝は好みの長さに切ります。横に伸びる種類は、杯状形といい杯のように平らな形状で育てることが望ましいです。杯のように主枝を残してください。
剪定のときの注意点
びわの枝は、新しい枝ほど実付きがよいです。剪定のときには枝の付け根に葉がついていない古い枝を選ぶようにし、間引きをおこなってください。新しい枝に更新していくと実のつき方がよくなります。
また、剪定のときには、切り口をきれいにすることがポイントです。ギザギザとしていると、そこに水などが溜まりやすくなり、病害虫の被害を受けてしまうことがあります。枝を切るときにはできる限り幹に近いところから、切り口が斜めになるように切り落としましょう。切り口には、癒合剤を塗っておくと保護されます。
剪定はびわにとって大切なことですが、びわの木の状態によっては、剪定をおこうと木が弱ってしまうことがあります。また、剪定のしすぎによって主幹に直射日光が当たると幹焼けを起こしてしまうことがあります。これにより樹皮が剥がれ、水が吸い上げられなくなると葉が出なくなり、次第に枯れてしまうことがあるのです。
このようなことがないように、剪定の量や時期はしっかり守っておこなうようにしましょう。びわの木の状態を見極めて自分で判断するのが難しいというときには、業者に依頼することもおすすめです。
また、びわの木は3メートルから10メートルほどまで大きくなります。無理をしてけがをしてしまうおそれがあります。びわの木の剪定は、成長や収穫に関わる作業です。また、安全面でも注意をしなくてはなりません。自分では難しいときにはプロの力も借りましょう。剪定業者を選ぶ際に、もしお困りのことがございましたら、弊社にご相談ください。
びわの剪定を業者に依頼する際に知っておきたいこと
びわの剪定は、木の状態と安全面を考慮しておこなわなければならないため、不慣れな人がやろうとすると大変な作業です。だからといって、プロの業者に依頼しようと思っても、費用や業者の選び方など気になることも多いでしょう。そのため、ここでは業者に依頼する際に知っておきたいことをご紹介します。
業者に依頼するときの費用相場
びわの木の剪定を業者に依頼するときに、一番に気になるのは費用かと思います。植木は大きさによって費用が変わってきます。びわの木は平均3~10メートルほどの大きさですので、3メートルほどであれば1本あたり6,000円以上、5メートル以上だと15,000円以上が相場となります。
この作業費用以外にも、業者に依頼するときには距離によって「出張費」や「駐車場代」「枝処分代」が加算されることがあります。枝処分代は、軽トラック1台ぶんくらいで、4,000~8,000円ほどです。自治体によっては、燃えるゴミとして枝を出せるところもありますので、各自治体にご確認ください。
業者を利用するメリット
業者を利用することで、自分で作業をする手間が省けます。素人では1日がかりの仕事でも、業者は慣れているため、数時間で終わらせてくれることもあります。
また、剪定は木の成長や収穫のために大切なことですが、美観としても大事な役割があります。植木が伸び放題であると、あまりよい印象ではありません。美しく剪定すると明るいイメージにすることができます。
信頼できる業者の選び方
業者を信頼するには、見積りをとってもらいましょう。見積りなしで作業に入り、予想外の請求があるとトラブルとなってしまいます。現地での見積りを無料でおこなっている業者もありますので、まずはしっかり見積りをとってもらってください。
つぎに、剪定費用の相場を知っておきましょう。見積りで出た料金が妥当であるのかは相場を知らなければ判断できません。インターネットで調べたり、ほかの業者にも見積りを依頼したりして、相場を知ることもおすすめです。比較できるものがあると、業者選びもしやすくなります。
剪定お助け隊では、無料見積りをおこなっています。作業日を決める前までは、いつでもキャンセルできますので、ご納得いくまで比較していただくことが可能です。24時間対応の電話相談から、お客様のご希望にあった業者を紹介できますので、お気軽にご相談ください。
おいしい実を収穫するためにするとよい作業
剪定のほかにも、おいしいびわの実を収穫するための作業があります。毎年実をつけるためには大切な作業ですので、しっかりおこなっていください。
・花もぎ(摘房・摘蕾)
びわは、多くの実をつけてしまうと次の年には栄養が足りなくなり、実をつけないことがあります。毎年実をつけるためには、花の数を制限してください。蕾をつむことを摘蕾といいます。開花前の10月にひと房につき、3分の1ほどをハサミで切って減らすと実の数が安定します。あまりに数が多くて房ごとなくすことを摘房といいます。
・摘果
3月から4月ごろにかけて、不要な実を取り除きます。これをおこなうことで、粒の大きな味のよいびわの実をつくることができるため、大切な作業です。ひと房につき、3つほど残しておきましょう。こぶりな木や弱った木は、実をひとつにするなどの調整をおこなってください。
・袋掛け
摘果のあとに実を守るために袋をかけます。傷がつきにくくなり、害虫の被害をなくすことができるため大切な作業です。ホームセンターなどに取り扱いがありますが、新聞紙でも代用は可能です。
・病害虫
びわはあまり病害虫の被害を受けることはありません。実をモモチョッキリという害虫に食べられることがありますが、袋掛けをはやめにおこなっておくことで防ぐことができます。しかし、枝が込み入っていると風通しが悪くなり、病害虫の被害を受けることがあります。不要な枝を間引きして風通しをよくしておきましょう。
・実がならない場合の原因と対処法
「びわは9年でなりかねる」ということばがあるほど、びわは実がなるのが遅いです。9年といかなくても、植えてから3~4年ほどは待ちましょう。待っても実がならないのは、剪定の時期が影響しているかもしれません。実の季節までは、大きな剪定は控えてください。
おいしい実を収穫するには、日ごろのお手入れも大切となります。手間をかけることで味のよいびわの実を収穫するチャンスが増えます。実をつけるにも剪定は大きく関わってきます。実がなりにくかったり、病害虫の被害にお悩みでしたら、業者に相談してみてください。
どこの業者に依頼すればわからないというときには、弊社にお任せください。お客様のご希望にそったお近くの業者をご紹介いたします。お気軽にご連絡ださい。
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