花桃の木|剪定の失敗で花が咲かない?正しい方法や基本の育て方解説
花桃(ハナモモ)の木は、剪定の方法や時期に注意しなければなりません。間違った方法で剪定をおこなうと、花が咲かなくなることがあります。また、日ごろの手入れを怠ると、花つきが悪くなるので注意しましょう。
本コラムでは花桃の木の剪定方法やお手入れの仕方をご紹介していきます。このコラムを参考に、正しい剪定方法やお手入れ仕方で、健康的な花桃を育てていきましょう。
目次
花桃の木剪定|間違った方法で花が咲かなくなることもある
花桃の木は、花を観賞するために品種改良された樹木です。色鮮やかな赤やピンク、白の花をちゃんと咲かせるには、剪定によるお手入れが大切になります。適切な方法で剪定をおこなわないと、花が咲かなくなることがあるので注意が必要です。ここからは、基本の剪定方法についてご紹介していきます。
剪定目的
剪定とは「植物の不要な枝や茎を切り取る作業のこと」です。剪定は植物の形を整えたり、成長を促したり、花つきや実つきをよくするためにおこなわれます。また、剪定をおこなうと風通しや日当たりがよくなるため、病害虫予防の効果があります。
剪定の時期
花桃の木の剪定は、必ず適切な時期に作業をおこないましょう。剪定に適した時期は3~5月・7~8月・1~2月の3回です。適切な時期に剪定をおこなえば、花が咲かないという最悪の事態を防げることができます。
3~5月は花が咲き終わったころになります。咲き終わってからすぐにおこなわないと、新しく伸びた枝や花芽を剪定することになるので、翌年に花が咲かなくなります。この時期の剪定は、樹形を整えて大きさを調整するのが目的です。
7~8月は成長期に伸びた不要な枝を剪定していきます。不要な枝を残しておくと、栄養が分散されキレイな花を咲かせることができません。1~2月は枝を付け根から剪定をして、間引くことで風通しや日当たりがよくなるようにしましょう。
剪定の方法
剪定の方法について解説していきましょう。適切な剪定ができているかで、キレイな花が咲くかが決まります。
3~5月は全体の1/3程度の長さが残るように枝を剪定していきます。外側を向いている新芽の上で剪定をすると、キレイな樹形を作ることができます。新芽の下から切ってしまうと、芽が伸びなくなるので注意してください。
7~8月は、株元から伸びる細い枝や幹から直接伸びた枝を剪定していきましょう。1~2月は枯れ枝や交差している枝、上や下向きに伸びている枝、内向きに伸びている枝を枝元から剪定していきます。
自分で剪定することに不安がある方は剪定のプロに依頼してみるのもいいでしょう。とくに剪定初心者の方はプロに任した方が安心できます。
キレイな花桃の花を咲かせたいなら弊社へご相談ください。弊社では、どのような庭木にも対応した剪定のプロをご紹介しております。剪定の経験、知識が豊富なプロに任せれば、確実にキレイな花桃の花を咲かせることができますよ。
花桃の木|花が咲かない原因は病気・害虫のせいかも......
植物を剪定する目的に病害虫予防があります。剪定をおこなうと、風通しや日当たりがよくなるため、病害虫が発生しにくい環境を作ることができるからです。
すでに長いこと剪定のお手入れをしておらず、花が咲かなくて悩まれている方は、病害虫が原因かもしれません。花桃の木で気をつけるべき病害虫について解説していきましょう。
寄り付きやすい害虫
花桃の木に寄り付きやすい害虫は「アブラムシ」「カイガラムシ」です。アブラムシは繁殖力が強く、すす病を媒介します。すす病は、すすがついたように葉が真っ黒になる病気です。また、アブラムシは樹液を吸うため木を弱らせます。
カイガラムシは枝や茎、葉に寄生します。貝殻のようなものが木についていたら要注意です。すす病やこうやく病を媒介します。こうやく病とは、幹や枝の表面が白や褐色などの菌でできた膜ができる病気です。また、アブラムシと同様に樹液を吸うため、木を弱らせます。
かかりやすい病気
花桃の木がかかりやすい病気に、「モモ縮葉病」「枝折病」があります。モモ縮葉病は新しく生えた葉がかかりやすい病気です。葉が縮れたり、膨れ上がったりします。モモ縮葉病にかかると最悪の場合、枯れてしまうこともあるのです。
枝折病は枝が折れる病気です。カビが原因とされています。カビの菌が枝のなかに侵入するとヤニが漏れるため、枝が枯れたのち折れてしまいます。
病気や害虫の対策もプロにお任せ!
若木は、新芽が伸びる機会が多いため、先述のモモ縮葉病をはじめとした病気にかかりやすい傾向があります。そのため、病害虫が発生しないように、剪定をおこない風通しや日当たりをよくしておきましょう。
しかし、きちんとお手入れをおこなっていても病害虫がまったく発生しないとはいいきれません。そのため、花桃の木の生育をおこなっていくなかで、不安があるならプロに相談しましょう。
弊社へご相談いただければ、剪定作業だけでなく病害虫の対策に対応したプロをご紹介します。花桃のお手入れでお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。
花桃の木|基本の育て方をマスターしてきれいな花を咲かせよう
自己流で、花桃の木をお手入れしている方もいるのではないでしょうか。適切なお手入れの方法でおこなわないと花つきが悪くなったり、花が咲かなくなったりします。よりキレイな花桃を育てるために、基本の育て方をマスターしましょう。
基本のお手入れ
まずは基本的なお手入れ方法から見ていきます。
・育てる場所花桃の木は比較的成長する速度が早いとされています。鉢植えで育てるのは向いていないため、十分な場所を確保できる庭で育てましょう。また、日陰で育てると不要な枝が伸びやすく、花つきが悪くなります。そのため、日当たりのよい場所で育てましょう。強風が吹くと、倒れたり折れたりすることもあるので、風が直接当たらない場所がオススメです。
・土作り花桃の木は水はけのよい土を好みます。植えつける1週間前に、掘り起こした土に腐葉土や堆肥を2~3割ほど混ぜ合わせておきましょう。
・水やり植えつけてから根つくまでは、土が乾いたら水をたっぷり与えるようにしてください。根つくまでの目安は2週間です。そのあとは基本的に降雨でよいでしょう。しかし、7月~9月までは日照りが強く土が乾燥しやすいので、朝と夕方に水をたっぷり与えましょう。
・肥料2月~3月に緩効性化成肥料や有機肥料を、根本から離れた場所に与えます。また、苗木を植えて間もないころは、花芽ができたら9月にも肥料を与えるとよいでしょう。
花桃は成長が早く、育てる環境が悪いと花つきが悪くなります。そのため、ゆとりをもって育てられる場所や日当たりがよい場所に植えましょう。よりキレイな花を咲かせるため、土を乾燥させないように水やりをおこなったり、肥料を与えたりしましょう。
花桃の木の増やしかた
花桃の木は挿し木で増やすことができます。5月~6月におこなうのがオススメです。枝を10~15センチほどの長さに切り、先端についている葉を2~3枚だけ残して、それ以外の葉はすべて切り落とします。
枝の切り口は斜めにカットして1~2時間ほど水につけておきましょう。ホームセンターなどで販売されている挿し木用の土や鹿沼土、赤玉小粒用の土に挿します。
風の影響がない日陰で、たっぷり水を与えて、土が乾かないように管理します。根が生えてきたら、鉢や地面に植え替えをしましょう。
花桃の木をこまめに手入れしているのになぜか花が咲かない、木が弱っているときがあります。もしそのようなことにお困りなら、プロに相談してみるのも一つの手です。
花桃の木の育て方に悩んだら弊社へご連絡ください。庭木のメンテナンスをおこなうプロの剪定業者をご紹介いたします。
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