桃の木の剪定【いつ・どのように】する?正しい栽培で実を収穫しよう

桃の木の剪定【いつ・どのように】する?正しい栽培で実を収穫しよう

桃の木を育てている人は、しっかりと育てておいしい桃を収穫したいという人がほとんどだと思われます。しかし、おいしい桃を育てるには、ただ水やりをするだけでは足りません。おいしい桃を育てるには、毎年の剪定と手入れが必要不可欠です。

そこで、今回は桃の木の剪定についてご紹介します。桃の木はYの字の樹形に仕立てることが大切なので、育てるときにぜひチャレンジしてみてください。また、収穫までに必要な手入れの作業についてもご説明します。桃の木の手入れの方法を知ることで、おいしい果実を楽しめるでしょう。

桃の木の剪定は【いつ・どのように】する?

桃の木の剪定をするときは、時期を守っておこなうことが大切です。なぜなら、剪定をすると木にダメージがかかるため、適切でない時期に枝を切ると、桃が弱る原因になります。そのため、しかるべき時期と方法で、桃の木を剪定しましょう。

剪定は「落葉期」にやろう

剪定は「落葉期」にやろう

桃の木の剪定は1~2月前後の「落葉期」におこないましょう。桃の木は気温が低いなかでも生き残るために、葉を落として成長をストップさせます。成長が止まっている時期は、剪定のダメージを受けにくいのです。

また、葉が落ちることによって、枝ぶりが見えやすくなります。そのため、枝の伸び方を見ながら剪定をすることができるでしょう。

桃の木剪定のポイント

桃の木を剪定するときは、枝同士が重ならないように意識して切ることがポイントです。桃は日光を好むため、枝同士が重なって影ができると、光合成の効率が落ちてしまいます。そのため、まんべんなく光が当たるように、交差している枝は片方を短くしましょう。

剪定方法:植え付け~4年目まで

桃の木の剪定方法は、植えつけてから4年目までと、4年目以降で変わってきます。植えつけてから4年目までは、おもに全体的な樹形を定着させるための剪定です。

植えつけた年の冬には、全体の形がYの字になるように剪定をして整えましょう。幹の両側から出ている形のいい枝を選び、残りはすべて幹から切り離します。

余分な枝を取り除いたら、幹の頂上から枝が分かれているポイントまで切断してください。形のいい枝を左右に残し、幹の頂上を切り落とすことで、桃の栽培に適したYの字型の樹形ができるのです。

剪定方法:4年目以降

植えつけてから4年以降からは、枝先に伸びてきた若い枝を、3分の1ほどの長さで剪定します。新しい枝を短く切り戻すことによって、桃の枝が無駄に長く伸びることを予防できるでしょう。

また、枝数が多くなってきたら、根元から剪定をして数を減らします。枝と枝の間隔を適度にあけることで、日当たりや風通しをよくできるのです。

もし、夏に先端の小枝が増えすぎているようなら、必要に応じて剪定しましょう。夏は成長期にさしかかるため、枝数が増えやすいのです。ただし、夏に太い枝を切ると、桃にとって負担が大きいため、小枝の剪定のみにとどめることが大切です。

剪定した枝は癒合剤でケア

太い枝を剪定したときには、切り口に癒合剤を塗りましょう。癒合剤とは、切り口を保護するための塗料です。

切り口が丸裸になっていると、雨風によってダメージを受けたり、病原菌が入ったりして、桃の木が弱る原因になります。そのため、癒合剤は雨風を防ぐだけでなく、殺菌成分も含んでいるタイプを選ぶと、剪定した桃の木の健康を保つことができるでしょう。

しかし、自力で剪定後のケアまでできる自信がない、という人もいるかもしれません。剪定や剪定後のケアに不安がある人は、剪定業者を利用することをおすすめします。剪定後のケアや、切った枝葉などのゴミの処理に注力している業者もいるので、剪定と一緒に任せることができるでしょう。

自力で業者を探す時間がない場合は、弊社から業者をご紹介させていただくことも可能です。お客様のご希望にできるだけ添えるよう、剪定後の処理などにも対応した業者をご紹介させていただきます。弊社をご利用していただくことで、自力で業者を探す手間を省き、早めの解決につながるでしょう。

桃の木を健康的に育てる秘訣は?

おいしい桃の実を収穫するには、桃の木の健康が欠かせません。果実は樹木から送られた養分の結晶ともいえるものなので、おいしく育てるには、桃の木の栄養状態がよいものであることが大切なのです。そのため、桃の木の剪定以外にも、健康的に育てるための手入れの方法を理解しておきましょう。

【1】育てる環境

【1】育てる環境

桃は日当たりのいい環境を好むため、1日をとおして影ができにくい位置に植えつけましょう。また、桃の木は強い湿気を嫌うので、風通しのいい場所で育てます。ただし、池や川の近くなど、常に土が湿っている環境では育ちにくいため、できるだけ水から離れた場所がおすすめです。

【2】肥料は年に3回

桃の木の肥料は、2月、5月、10月で3回に分けて与えます。なぜなら、桃は花や実をつけるために膨大なエネルギーを消費するからです。そのため、定期的に肥料を与えることで、花や果実を十分につけることができるでしょう。

2月の肥料は、春の開花に向けての栄養として与えます。化成肥料と有機肥料は、どちらも持続性が高いため、春になるまで効果が続くのです。春に栄養が足りていることで、桃の木が栄養をたっぷりと吸収できるため、春に多くの花を開花させることができるでしょう。

5月と10月でも、それぞれ化成肥料や有機肥料を使います。なぜなら、5月は開花が終了し、エネルギーを使い果たす時期だからです。

また、10月は果実が成熟する時期でもあるため、5月の開花後と同じように、栄養が不足しがちになります。そのため、追加で肥料を与えることによって、桃の木が衰弱するのを防ぐことができるでしょう。桃の木の栄養が十分に足りていれば、翌年に向けてたくさんの花芽をつけてくれるのです。

肥料を与えるときは、桃の枝先の真下あたりを目安に、10センチ前後の穴を掘って肥料を埋めましょう。桃の木は根の先端部分から栄養を吸収するため、株元から離れた位置に施肥をするのが効果的なのです。

肥料を埋める際は、桃の木を囲むように、複数個の穴を掘っておきます。株の周りに肥料を埋めることで、根全体で栄養を吸収できるでしょう。

【3】栽培に適した土づくり

桃の木を植える際は、赤玉土や鹿沼土といった水はけのいい土を用意しましょう。なぜなら、桃の木が排水性の高い土地を好むためです。また、パーライトという排水性や保水力に長けた資材も混ぜこむと、桃にとって育ちやすい環境をつくることができるでしょう。

さらに、腐葉土や有機肥料も混ぜこんでおくのがおすすめです。腐葉土や有機肥料は、土に混ぜることによって豊富な栄養を作り出します。そのため、最初から栄養のそろった土をつくることができるでしょう。

【4】病気・害虫対策

桃の木を育てるときには、病気や害虫にも注意が必要です。病気や害虫は桃の木を弱らせたり、実を食害したりする危険があるのです。そのため、病害虫の特徴と対策を知っておきましょう。そこで、以下では桃の木の病害虫と予防方法についてご紹介します。

・縮葉病(しゅくようびょう)
縮葉病とは葉が赤茶色に変色し、徐々に縮んでいく病気です。さらに、縮んだ箇所は、悪化すると膨張し、最後には白いカビに覆われてしまいます。広範囲で発症すると多くの葉が枯れるため、光合成ができずに木が弱ってしまう原因にもなるでしょう。

縮葉病の病原菌であるカビは、高温多湿な環境で発生しやすいため、剪定されていない木に発症しがちです。剪定されていない木は枝数が多いため、熱や空気がこもりやすくなります。そのため、定期的に剪定をして、風通しをよくすることで予防をしましょう。

・ナシヒメシンクイ
ナシヒメシンクイとはガの仲間で、幼虫期に果実を食害します。ナシヒメシンクイの幼虫は果実に穴をあけ、内部まで進んで食害するため、被害に遭った果実が収穫できなくなるのです。さらに、ナシヒメシンクイの被害は7~9月前後、ちょうど桃の実の成長シーズンに多くなりやすいといわれています。

そのため、7~9月前後にかけて農薬を散布して予防しましょう。また、穴があいている果実や、枝葉についているイモムシを見つけたら、回収して処分しましょう。

桃の木の健康を保つ基本は剪定にあり!

桃の木を病害虫から守るには、定期的な剪定が必要不可欠です。なぜなら、病害虫の多くは高温多湿な環境を好むため、剪定されていない木が狙われやすくなります。そのため、毎年剪定をしておくことが、有効な予防策になるでしょう。

しかし、桃を育てていくなかで、どうしても時間が取れなくなることもあるでしょう。桃の木の剪定が難しいときは、剪定業者に依頼をするという手段もあります。剪定の経験が豊富な業者に任せることで、早く作業を終わらせることができます。

業者に依頼をするときは、あらかじめ費用の相場を理解しておくことが大切です。費用相場を知ることで、適正価格で依頼できる業者を見つけられるでしょう。以下では、費用相場についてまとめてみたので、よろしければ参考にしてみてください。

  • 1~3メートル未満:3,000~5,000円前後
  • 3~5メートル未満:7,000~10,000円前後
  • 5メートル以上:15,000~18,000円前後

7メートルを超える大木になった場合、料金は応相談になることが多いです。さらに、業者によって料金は変動することがあります。そのため、最終的な値段が知りたい場合は、料金の見積りを出してもらうのがおすすめです。

また、見積りをお考えなら、ぜひ弊社サービスへご相談ください。弊社ではお客様のご負担をより少なくするために、無料で見積りをおこなう業者をご紹介させていただいています。

おいしい桃の実をならせる準備~収穫まで

桃の実は、実ったまま育て続けると、実のサイズが小さくなるおそれがあります。そのため、おいしい桃の実を育てるには、成長段階に合わせて数を減らし、いいものだけを厳選して残すことが大切です。そこで、以下では桃の花や実に関する剪定についてご紹介します。

【1】摘蕾

【1】摘蕾

3~4月前後になると、桃の花芽が膨らんでくるため「摘蕾(てきらい)」という作業をおこないます。摘蕾とは、花芽の数を減らし、いい位置についているものだけを残していく方法です。

花芽をすべて開花させてしまうと、花がすべて実になります。すべてが育ってしまうと、そのぶん栄養が分散されるため、小さく貧相な果実がたくさんできてしまうのです。そのため、数を減らすことで、残った花芽へ集中的にエネルギーを送ることができるでしょう。

摘蕾では、おもに枝先についた花芽を5つほど残し、残りは手やハサミで摘んでいきます。摘み取るときは、枝の上幹に生えた蕾を優先的に摘みましょう。上向きに生えた花芽が残っていると、上向きに育った実になるおそれがあるのです。そのため、自然な形として育てるには、下向きの花芽を残しましょう。

【2】摘花

全体的に花が咲いてきたら、摘花(てきか)をおこないましょう。摘花では、おもに「雄花(おばな)」という、中心の黄色い突起が数本ある花を摘み取ります。雄花を摘み取ったらバケツや桶の中に回収しましょう。

回収した雄花は、受粉に使います。雄花から花粉を回収し、人口的に受粉させることで、より多くの花を実に育てることができるようになるのです。受粉の方法については、次でご紹介します。

【3】受粉

桃には、放っておいても受粉できる「白鳳系(はくほうけい)」と、人口的な受粉の手助けがいる「白桃系(はくとうけい)」があります。白鳳系の場合、花粉をたくさん出すため、風に乗って高確率で雌花(めばな)まで到達できるでしょう。しかし、花粉の量が少ない白桃系の場合は、風に飛ばしてもうまく受粉ができません。

そのため、白桃系の場合は、人間が摘み取った雄花から花粉を採集し、受粉させます。受粉させるときは、綿棒や毛筆を使いましょう。

受粉の方法としては、まず雄花の突起を綿棒や毛筆で軽く撫でて、花粉をつけます。花粉をつけた綿棒や毛筆で、桃の木に残した雌花を撫でましょう。雌花には1本だけの突起があるため、突起に花粉をつけるように撫でてください。

以上の作業を、桃の木についているすべての雌花に対して施します。受粉が終わったら、実がなるまで育てましょう。

【4】摘果

5~7月にかけて、受粉した花が実に成長します。ほとんどの実が青く実ってきたら「摘果(てきか)」をおこないましょう。摘果とは、形の悪い実を間引くことで、いい実だけに栄養を与える方法です。

摘花では、おもにほかより小さな実や、穴のあいた実、形の悪い実を剪定していきます。枝1本に対して2個ほどの目安で残しておくと、おいしい実に育てることができるしょう。

【5】袋がけと除袋(じょたい)

残した実には、害虫に食べられないように袋をかけて育てていきます。ホームセンターや通信販売から果樹用の袋を購入し、残した実にかけましょう。袋がけをする際に、風で落ちる危険があるため、袋のヒモはしっかりと枝に結びつけておきます。

いよいよ収穫!タイミングの目安は?

果実の色がピンク色になってきたら、袋を外すタイミングです。袋を外したら、すぐにでも桃を収穫しましょう。成熟した桃は甘い匂いを出すため、そのまま放っておくと鳥や害虫が寄ってくることがあるのです。そのため、収穫したのちに、家の中で保管しておくのがおすすめです。

しかし、桃が実るまでの手入れが難しい人や、剪定する時間がない人もいるでしょう。桃の木の剪定や管理ができないと判断したら、剪定業者に依頼をしましょう。自力でやるよりも、業者に任せたほうが、確実性が高いのです。また、管理の方法を教わることで、今後から自力でおこなうための手本にもできるでしょう。

しかし、業者によっては休日や早朝、深夜に対応していない場合もあります。自分の時間に合わせて依頼をするのが難しい場合があるかもしれません。もじ、業者依頼でお困りの場合は、弊社からお客様の都合にできるだけ合う業者をご紹介させていただきます。また、弊社は24時間、無料で電話やメールを受けつけていますので、いつでもご相談ください。

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