椿の育て方|初心者も失敗なし!椿を存分に楽しむ方法をご紹介します

美しい花を咲かせる椿を育てている方はとても多いことでしょう。現在育てていなくても、その美しい花に惹かれ、育ててみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
「椿は育てることが難しそう……」と感じていらっしゃるかもしれませんが、大切なポイントを知っていれば、簡単に育てることができるのです。
そこでこの記事では、椿を育てる際に気をつけるべきポイントを紹介していきます。椿を長い間楽しむ方法についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【椿の育て方】失敗なく花を咲かせるには?
せっかく育てるのなら失敗なく咲かせてきれいな椿を楽しみたいですよね。そこでまずは、椿の花を失敗なく咲かせるために大切なコツについてご紹介していきます。これから育てる人、すでに育てている最中の人、ともに確認していきましょう。
椿の特徴

きれいな椿を育てるためにはまず、椿の特徴について知っておくことが大切です。
椿はツバキ科ツバキ属の日本が原産の植物で、12月~4月の時期に花を咲かせます。椿といえば赤というイメージの方も多いと思いますが、そのほかにも白やピンクの花も存在しています。
そして、冬の時期から咲くということからわかるように、椿は寒さに耐えることができる植物です。そのため、気温の変化に強く、初心者でも育てやすいのです。
サザンカとの見分け方
そんな椿ですが、同じツバキ科のサザンカと見分けがつかないとの声をたまに耳にします。サザンカと見分けるための大きなポイントは「開花の時期」です。椿は12~4月に花を咲かせますが、サザンカは10~12月の時期に花を咲かせます。
そのほかにも、椿の花は立体的で厚みがありますが、それに比べてサザンカの花が平面的で花びらが薄いのです。これらの特徴を参考に見分けてみてください。
椿の育て方
椿は日当たりの良い場所、日陰どちらでも成長します、ただ、日当たりの良い場所では西日が当たらない場所を、日陰ではなるべく明るめの場所を選びましょう。
植え付けや植え替えは春の3~4月、または、秋の9~10月をおすすめします。鉢植え、庭植えともに有機質の肥料をあらかじめ底に入れておきましょう。その後は開花のあとに追い肥をしましょう。
水やりは土の表面が乾いてからで構いません。その代わり、水を与えるときはたっぷりとあげてください。さらに、開花の時期にはさらにたくさん水をあげる必要があります。その時期は注意して土の様子を見ておきましょう。
このように植える位置、肥料をあげるタイミング、水やりのタイミングに気をつけると椿はきれいな花を咲かせてくれます。
「椿を購入してみたけど椿の育て方がイマイチわからず悩んでいる……」という場合は、弊社にご相談ください。弊社には、植物ことに詳しい業者が多数加盟しております。
そして、剪定だけでなく育て方に関してなど、なんでもお悩みをお聞きいたし、対応いたします。椿の育て方でお困りの際は、ぜひ一度弊社にご連絡ください。
椿をもっと楽しもう!
椿の花ですが、鑑賞するだけではなく、ほかにも楽しみ方があるのです。ここからは、そんな椿の楽しみ方をいくつかご紹介していきます。
挿し木で花を増やす

椿は、挿し木をおこなうことで花を増やすことが可能です。挿し木とは、剪定をした枝や茎を用土に挿し、発根させることをいいます。鉢を用意して室内で育てると一年中楽しむことも可能です。
椿の挿し木は以下の手順でおこなうことができます。
- 鉢を準備して用土を作る(保水性がある赤玉土などを使うのがおすすめ)
- 挿し穂を用意する(挿し穂:健全な葉が4~5枚ついている10cm程度の茎)
- 土に植える部分(5cm程度)の葉を根元からカットし、切り口に発根剤を塗る
- 挿し穂を用土に挿す(5cmほど埋めるようにする)
- たくさんの水をあげる(土中に隙間ができないよう、多少ゆすりながら)
- 半日陰の場所におく(半日陰:直射日光が当たらない程度の明るい日陰)
- 土が乾かない程度に定期的に水やり
上記の手順をおこなうことで、うまくいけば3ヶ月ほどで椿は発根します。挿し木はお手入れをおこたると発根させられず、初心者には難しいともいわれています。時間があるときにチャレンジしてみるとよいでしょう。
椿は花だけでなく、実も楽しめます
椿の主役はもちろん花ですが、じつはほかの部分も楽しむことが可能なのです。実のなかにある種を使用することで椿油を作ることができます。椿油は髪に使用するととても艶のある髪の毛になります。そのほかにも、食用油としても活躍もします。
では、椿油の作り方をご紹介します。
- 1.実を集めて乾燥させる
椿油は400gの実に対して10㏄ほどしか摂れません。たくさんの実が必要です - 2.身を砕いて中身を加熱し、柔らかくしてからフードプロセッサーなどで粉砕する
- 3.茹でで、種と上澄みをすくって煮詰め、最後にこす
この流れで椿油を作ることが可能です。実がたくさんなったらぜひ挑戦してみてください。
椿を楽しむためにも害虫対策は忘れずに
気温の変化に強く、育てやすいとされる椿ですが、害虫の被害に遭うと残念ながら枯れてしまいます。そのため、強い花だからと気を抜かずに害虫の対策をしっかりと取ることが大切です。
椿の害虫被害としておもなものは、チャドクガです。チャドクガは、4~6月と8~9月に発生し、7~8月、9~11月に成虫に変化します。そして、その成虫が椿の花に卵を産み付け、そこで孵化した幼虫が椿の花を餌としてしまうのです。
そのため、幼虫の被害に遭わないためにも、害虫対策をあらかじめ取っておきましょう。有効な予防法としては、剪定してチャドクガの幼虫を見つけやすくすることや、ニームスプレーという樹木から作られるスプレー、また、木酢液スプレーという忌避剤を撒いてあげましょう。
椿の育て方に不安がある人はプロに相談しよう!
ここまで、椿を育てるにあたって大切となるポイントや椿の大敵であるチャドクガについてご紹介してきました。育てるのが簡単だとはいえ、やはり自信がないという方や、きれいな樹の形にしたい、害虫の処理は苦手だ……という方もいらっしゃるかと思います。そのような場合はプロに相談してみましょう。
プロに依頼することで得るメリット

この記事を読んでいる人のなかにはせっかく育てるのだからきれいな形の樹形にしたいという方もいると思います。プロの技があればきれいな形の椿の木を育てることが可能になります。
また、害虫被害に遭ってしまった際にもプロに依頼することで正しい処理をおこなってもらうことが可能となります。その他にも、あらかじめ害虫対策をおこなってもらうことも可能ですよ。
椿のお手入れはプロにお任せ
プロに依頼することで、よりきれいな椿の木を咲かせることや、害虫対策もおこなってもらうことが可能になるのです。
もし、育てることに自信がないという場合はよりきれいな花を咲かせたい!でも業者選びに迷っている……という場合はぜひ弊社までお問合せください。お電話での対応は24時間365日体制で受け付けております。ぜひお気軽にご相談ください。
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