【刈り込みと剪定】2つの違いは?刈り込みの基本をマスターしよう!
刈り込みも剪定も植物の枝や茎を切ることから、混同されることが多いです。しかし、刈り込みと剪定は、目的も方法も違います。剪定と刈り込みの違いをしっかり理解しておけば、お庭手入れで失敗するリスクを減らすことができます。
剪定と刈り込みを使い分けてより美しい外観になるよう、まずは作業に挑戦してみましょう。もし、難しければ業者依頼してみるのがオススメです。本コラムでは、剪定と刈り込みの違いや刈り込みの方法について詳しく解説していきます。
刈り込みと剪定は何が違うの?
刈り込みはさまざまな剪定方法の中の一つです。ここでは、より詳しく刈り込みとほかの剪定との違いをみていきます。刈り込みと剪定を使いわけて美しい外観の庭木を目指していきましょう。
時期
刈り込みや剪定は植物の特性にあわせておこなう必要があります。そのため、すべてに共通して「必ずこの時期に剪定をおこなう」というのはありません。ですが、刈り込みや剪定に適している時期のだいたいの目安はあります。
刈り込みは5月~6月ごろが適しています。だいたいの植物は成長期に入り、枝が伸びてくるため、枝の乱れが出てきやすいです。そのため、5月~6月に形を整える刈り込みをおこなうとよいでしょう。刈り込みの具体的な方法については後述します。
剪定は1月~3月、5月~7月、9月~12月ごろが適しています。冬の時期におこなう剪定は、不要な枝を枝元から切り落として樹形の骨格を作る剪定です。春から夏にかけては、春に開花して咲き終わった花を剪定したり、繁殖した枝を剪定して整えたりします。秋の時期は、夏に伸びた枝を透かしたり、乱れを整えます。
道具
刈り込みと剪定作業では使う道具が違います。刈り込みで使われる道具と剪定で使われる道具をそれぞれまとめました。
【刈り込み】
- 刈り込みばさみ
- バリカン
- ゴミ袋
- 軍手
- 脚立やはしご
【剪定】
- 剪定ばさみ
- 剪定ノコギリ
- ゴミ袋
- 軍手
- 脚立やノコギリ
刈り込みをおこなうなら、刈り込みばさみという柄が長く、ハサミが大きい道具を使います。刈り込みは、枝や葉をまとめて切っていくためです。また、バリカンで形を整えていきます。剪定に使う剪定ばさみは、1本ずつ不要な枝を切るために作られています。
目的
刈り込みは枝や葉をバサバサと切っていく作業です。剪定は枯れ枝や不要な枝を切る作業です。それぞれ以下のような目的があります。
【刈り込み】
- 高さや幅などの外形を整える
- 丸や三角、四角などの形にそろえる
- 見栄えをキレイにする
【剪定】
- 庭に合わせて植物が生長できるようにコントロールできる
- 病害虫予防ができる
- 生長を促進することができる
樹木の種類によって刈り込みに向き・不向きがあります。だいたいの生垣は刈り込むことができます。そのほかにはコニファーやカイヅカイブキに向いています。刈り込みだけでは、葉や枝が密集しすぎてしまうため定期的に剪定もおこなう必要があります。
刈り込み剪定のキホン
ここまで、刈り込みと剪定の違いについてご紹介してきました。しかし、刈り込みは‘’刈り込み剪定‘’とも呼ばれる場合もあります。少しややこしいかもしれませんね。この記事では、刈り込みと刈り込み剪定は同じものとして扱っています。
それでは、刈り込み剪定のやり方についてご紹介していきます。刈り込み剪定のやり方をマスターして、美しい外観の庭木に仕上げていきましょう。
刈り込み剪定の基本手順
刈り込み剪定をおこなうときは、まず庭木のできあがりを想像することが大切です。できあがりのイメージにそって剪定をしていきます。枝の切り口が表面に突き出てくる場合は、少し深めに剪定をしましょう。形が整ったら完成です。
刈り込み剪定の注意点
刈り込み剪定をおこなうときには「深く刈り込まないように注意」してください。花を咲かせて楽しむ木で、深く刈り込んでしまうと、花が咲かない原因になります。刈り込みばさみを裏にして、持つと深く刈り込まないので、初心者にオススメです。
剪定はプロに依頼する選択肢もある
剪定の方法が悪いと、植物は簡単に弱ってしまいます。とくに剪定初心者の方は、自分で作業することに不安があるかもしれません。剪定は自分で作業するだけでなく、プロに依頼する選択肢もあります。ここからは、業者に剪定を依頼するメリットや依頼したときの費用相場についてご紹介していきます。
業者依頼のメリット
剪定作業を業者に依頼すると以下のようなメリットを得ることができます。
・完成度の高い仕上がり
専門的な知識や技術をもちあわせたプロが、植物にあった作業をおこないます。知識や技術がない素人だと、不適切な作業で終わらせてしまうことがあるでしょう。プロに任せれば適切な方法で剪定してくれます。
・作業スピードが早い
経験が豊富な業者は、作業スピードが早いです。そのため、素人が剪定作業をおこなうよりも効率的におこなえます。
・定期メンテナンスを依頼できる
植物の種類によっては年に何回も剪定をおこなう必要があるものがあります。年に何回も剪定をするとなると、時間が取れなくてタイミングを逃すことも。定期メンテンナンスを依頼すれば、適切な剪定時期を逃すことなく剪定作業をしてもらえます。
・高所での作業も安心
何十メートルもの高さのある木になると、足場が悪くなり大変危険です。ですが、作業になれている業者であれば、高い場所での作業も安全にスムーズよく剪定できます。
自分で剪定をおこなうと、お世話の楽しさを味わえたり、庭木の状態を把握したりすることができます。ですが、剪定の知識や技術がないまま作業をしてしまうと、植物を弱らせてしまうかもしれません。剪定業者は剪定の経験と知識、技術を持っていますので安心して任せることができます。
剪定の費用相場
剪定を業者に依頼するとかかる費用は「作業費+処分費」で計算されることが多いです。作業費とは剪定作業をするときにかかる費用のことになります。処分費は剪定をしたときに出た枝を処分する費用です。
作業費は植物の大きさにより1本あたり○○円~と決められている業者がほとんどになります。剪定の費用相場は以下のとおりです。
(1本あたり)
- 低木(高さ0~3メートル未満):約1,000~5,000円
- 中木(高さ3~5メートル未満):約4,500~8,000円
- 高木(高さ5~7メートル未満):約9,000~20,000円
- 7メートル以上の高さ:別途・個別見積り
処分費は発生したゴミの量で金額が変わります。おおよそ500~8,000円が相場になります。相場に幅がある理由は、ゴミ袋1つ分なら安く済み、トラックにゴミ袋が山盛りになると高くなるからです。
業者に任せれば、剪定道具をそろえたり、失敗したりする恐れがありません。また、作業量が多いなら、業者に任せた方が楽になります。業者に依頼しようか迷われているなら、まずは相談をしてみてはいかがでしょうか。
「とりあえず相談をしたい……!」という方は弊社へご連絡ください。弊社は無料でお客様の相談を承っております。また、ご要望にあったお庭のメンテナンスをおこなうプロをご紹介しております。
まとめ
刈り込みとは庭木や生垣の形を整えるためにおこないます。刈り込みばさみやバリカンを使って、5~6月ごろに作業するのが目安です。
対して剪定は不必要な枝や茎を切ることで、健康を守りつつ生長を促したり、樹形を整えたりします。剪定では、1本ずつ切る用の剪定ばさみを用いて剪定作業をおこないます。
植物によって適切な剪定時期は違いますので、それぞれで確認しておくといいですよ。剪定作業は健康な植物を育てるために欠かせない作業です。そのため、少しでも不安や悩みがあるなら、業者に相談することをオススメします。
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