ヤマボウシの育て方は比較的簡単?鉢植えでも地植えでも育てられる!

庭に彩りがほしくて、どんな庭木を植えようか迷っている人におすすめなのが、ヤマボウシという植物です。ヤマボウシは、白い可憐な花を咲かせるだけでなく、いちごのような見た目の実をつけることから庭のシンボルツリーとして人気があります。初心者でも育てやすいのですが、お手入れを間違えてしまうと花が咲かない場合もあります。
このコラムでは、ヤマボウシの育て方や実の活用方法についてご紹介します。地植えと鉢植えの場合をそれぞれ解説しますので、育てる際に参考にしてみてください。
ヤマボウシは害虫がつきにくい?初心者に優しい植物
ヤマボウシは害虫被害が少ないことから、初心者でも簡単に育てることができるといわれています。しかし害虫がつかないからといって、お手入れを怠ってしまうと美しい花が咲かない場合があるため注意が必要です。この章では、ヤマボウシの育て方の基本についてご紹介します。
ヤマボウシの特徴
ヤマボウシは、夏に花が咲き、秋には紅葉を楽しめる庭木としても人気があります。また、お手入れが簡単なほか、ほとんど剪定をしなくても自然な樹形を保てることから、初心者でも簡単に育てられる植物のひとつでもあります。
初心者でも管理が楽
ヤマボウシは、ほかの植物と違って水やりの頻度が少ないため、手間や時間をかけたくない人におすすめです。また、病害虫の発生率も低く、枯らす心配が少ないため、ガーデニング初心者でも安心して育てることができます。
ヤマボウシの実の活用方法
ヤマボウシは秋になると、食べることができる実がなります。ヤマボウシの実は、いちごのような丸みのある赤い形をしていて生でも食べることができます。味は、バナナのような甘さがあり、おいしいといわれています。また、実を加工して、ジャムや果実酒として活用することもできます。育てた際は、ぜひ試してみてください。
【ヤマボウシの育て方】鉢植えで育てるとき
ヤマボウシは鉢植えや地植えで育てることが可能です。ヤマボウシの育て方は鉢植えか地植えかによって異なります。この章では、鉢植えでの育て方について解説しますので参考にしてみてください。
植え付け方法
ヤマボウシは、種から育てると開花するまで8年前後かかるため、苗から育てるのが一般的といわれています。
苗を鉢に植えつける時期は、2月下旬~3月頃が適しています。用意した鉢の底に石を敷き、赤土と腐葉土を6:4の割合で混ぜたものを入れて植え付けてください。植え付けたら、根付きをよくするため、たっぷりと水をあげましょう。鉢の底から水が溢れるぐらいあげるのがポイントです。
水やり
植え付け後は、根が定着するまで定期的な水やりが必要です。春と秋は、土の表面が乾いたら水をしっかりあげてください。夏は、気温が高く、水が蒸発しやすいため、朝のすずしい時間に水をあげましょう。冬は、休眠期に入るため、水をほとんど必要としません。土が乾いてきたら水をあげてください。時期に合わせた水やりをおこなっていきましょう。
育て方のポイント
鉢植えで育てるときは、定期的な植え替えが必要です。なぜなら、植物が大きくなるとともに根も成長し、根詰まりを起こすおそれがあるためです。根詰まりを起こすと、必要な養分が全体に行き渡らなくなり、成長を妨げてしまうおそれがあるのです。
そのため、3年に1度は一回り大きいサイズの鉢に植え替えるようにしましょう。植え替え時期は、12月~3月が適しています。
【ヤマボウシの育て方】地植えで育てるとき
ヤマボウシを地植えで育てるときは、ほとんど水やりをしなくていいため、手間をかけずに育てることができます。しかし、育て方を間違えると美しい花が咲かなくなるおそれがあるため、ヤマボウシの正しい育て方を理解しておきましょう。
植え付け方法
ヤマボウシを地面に直接植え付けるときは、水はけのよい場所が適しています。苗よりも一回り大きいサイズに掘ってから植え付けてください。植え付けたら、苗の中心部分を周りよりも高めにすることで、水はけがよくなります。その後、根付きをよくするため、たっぷり水をあげてください。
水やり
植え付け直後以外は、水やりはほとんど必要ありません。自然の雨などで十分育ちます。しかし、夏場など、気温が高く土の乾燥が続くようであれば、水を与えてください。
育て方のポイント
ヤマボウシを地植えで上手に育てると、紅葉を楽しむことができます。ヤマボウシのキレイな色付きを楽しむのであれば、寒暖差が必要です。
昼と夜の温度差を大きくするには、家などの建物から離れた、日当たりと風通しのよい場所に植えましょう。風通しの悪い場所は、気温が変化しにくく、昼と夜の寒暖差が少ないのです。風通しのよい場所に植えることで初心者でもきれいな紅葉を楽しめます。地植えで育てるときは、ぜひ参考にしてみてください。
ヤマボウシの増やし方と剪定について
ヤマボウシの可憐な花やグリーンの葉でもっと庭を明るくしたいと検討している人は、数を増やしてみてはいかがでしょうか。ここでは、ヤマボウシの増やし方についてご紹介します。また、コンパクトに育てるための剪定のコツについても解説します。
増やし方
ヤマボウシは、接ぎ木(つぎき)で数を増やします。植物の増やし方には枝を土に植える挿し木と呼ばれる方法もありますが、ヤマボウシは挿し木での発根が難しい品種とされます。そのため、すでに発根している別の株を土台(台木)として枝とくっつける、接ぎ木という方法で増やすのです。
しかし、この方法は、接ぎ木する植物の切断面をピッタリとくっつける必要があります。自分で接ぎ木するのが難しいときは、プロに依頼することをおすすめします。
剪定方法
ヤマボウシを鉢などでコンパクトに育てるのであれば、剪定して整えてあげましょう。ヤマボウシの剪定時期は、休眠期に入る12月~3月が適しています。この時期に、「枝抜き」という剪定方法で切っていきましょう。
枝抜きとは、混みあった枝を間引く剪定方法のひとつです。混みあった枝を間引くことで、風通しがよくなり、ヤマボウシの成長もよくなります。混みあった枝や枯れてしまった枝を根元から剪定してあげましょう。
ヤマボウシは、10m以上の高い木になることがあります。そうなると脚立に乗って作業しなければならないため、脚立から落ちてケガをする危険がともないます。そういった場合はプロの業者に剪定してもらったほうがよいかもしれません。
業者選びの際は、多くの加盟店を取り扱っている弊社へご相談ください。弊社は全国の加盟店と提携しているため、お客様のご希望にそった業者を派遣することができます。剪定をお願いする際の費用や、ヤマボウシの育て方での不安があれば、いつでも気軽にご相談ください。
まとめ
ヤマボウシは、夏に花が咲くだけでなく、秋に食べられる実がなるため、シンボルツリーとして人気の植物です。初心者でも比較的簡単に育てることができるため、庭に彩りがほしい方は、ぜひ植えてみてはいかがでしょうか。
ヤマボウシは、目的に合わせて、鉢植えでも地植えでも育てることができます。しかし、鉢植えと地植えでは、ヤマボウシの育て方が異なるため、それぞれに合わせた育て方をするようにしましょう。
ヤマボウシをコンパクトに育てるなら、剪定が必要です。剪定には枝の見極めがとても重要です。自分で剪定するのに不安があれば、剪定のプロの業者に依頼しましょう。
剪定の関連記事
- ヒイラギの剪定はトゲに注意!安全におこなう方法や手順をご紹介
- クラリンドウの剪定は花後に!ほのかな甘い香りが漂う花を楽しもう
- しだれもみじの剪定のコツは時期を守る!色鮮やかなもみじの管理方法
- ヒバ剪定マニュアル|人気の庭木を美しく保つための方法・枯れる原因
- ブッドレアの剪定・育て方|蝶が集うイングリッシュガーデンにしよう
- 間違ったアボカドの育て方は葉が枯れる原因に!正しい手入れ法は?
- 庭木の剪定業者の選び方!4つのポイントと相場を知って納得の剪定を
- イヌマキの剪定の基本【いつどうする?】育て方もまとめました
- アケビの剪定は年に2回!?夏と冬におこなう剪定方法を紹介します
- 月桂樹の剪定に適した時期や方法は?収穫した葉っぱの使い方もご紹介