マサキの剪定時期とは?見栄えよくする方法・育て方・生垣にする方法

マサキの剪定時期とは?見栄えよくする方法・育て方・生垣にする方法

マサキは緑の葉が1年中みずみずしく美しい常緑樹で、潮風や大気汚染にも強いため庭木や生垣によく使われています。水や肥料もそれほど必要ないため育てやすいマサキですが、夏に剪定すると枯れてしまう場合があります。

マサキは成長が早いため、見栄え良く育てるには剪定が必要です。ここでは、マサキの剪定方法や時期、育て方や植え方、害病虫についてご紹介します。夏の前の適切な時期に剪定をおこない、庭や生垣をきれいに保ちましょう。

マサキの剪定は夏にやってはいけない!?

マサキの剪定は夏におこなってはいけません。夏に剪定をおこなうと、葉に隠れていた新芽が直射日光にさらされて日焼けを起こして枯れてしまいます。日差しが強い7月から9月の剪定は避けましょう。

湿気で枯れる?育ったマサキの剪定時期

剪定の時期は、年に2回で春と秋がおすすめです。マサキは6月くらいから小さな白い花を咲かせます。花が咲く前の5~6月に1回目の剪定、秋は日差しがやわらかくなった10月頃に形を整えるくらいの刈り込みをすると良いでしょう。

特に5~6月の剪定は大切です。日本では6月から梅雨に入ります。梅雨の前に剪定することで、葉に適度なすきまを与え、風通しを良くして環境を整えましょう。

葉が密集し風通しが悪くなると湿気が溜まり、植物にとっては衛生的ではありません。病気や虫の被害が発生しやすくなり、葉や茎から弱っていきます。

そのため、梅雨に入る前には剪定しておくことをおすすめします。病害虫に弱いマサキにとって、梅雨前の剪定は重要です。

基本的なマサキの剪定方法

マサキは成長が早いため、刈り込み時期や方法についてはそんなに神経質にならなくても大丈夫ですが、花や実を楽しみたい場合は、開花前に深く刈りこむことは避けましょう。

マサキの剪定方法は「透かし剪定」「切り戻し」「刈り込み」の3種類です。透かし剪定は、葉や枝が混みあっているところを剪定し、風通しを良くします。マサキを自然な形で楽しみたいかたにおすすめです。切り戻しは枝の半分から3分の1辺りで剪定する方法で、短く切り戻すことで、古くなった株を再生して新しい枝の成長を促進します。刈り込みは形を整えるために伸びてきた枝を剪定する方法です。マサキは生垣だけでなく、お好みの形に刈ってお庭のインテリアにすることもできます。

マサキの種類の中にはベッコウマサキやギンマサキなどの葉に縁取りのあるものやオウゴンマサキのように黄斑のあるものがあります。このような葉を斑入りと呼びます。斑入りのマサキを育てていると、まれに普通の斑入りでないマサキが紛れることがあります。

これは、品種改良されたマサキが先祖帰りしたもので、斑入りのマサキを育てていると品種改良前のマサキが生えることがよくあるのです。斑入りでないマサキが出てしまったときは要注意です。そのままにしておくと、繁殖して景観が悪くなるため、早めに切り落としましょう。

高く育ったマサキの剪定方法!【自分でやる方法】

マサキは生育が早く、大きいものでは6メートルにまで育ちます。自分で剪定しやすい高さは大体1~1.5メートルといわれています。それ以上の高さになると、脚立を使ったり、剪定ハサミを伸ばしての作業となりますので、注意が必要です。

自分で剪定をする場合に必要な道具は、剪定ハサミや刈り込みハサミなど剪定に必要なハサミ、脚立(ハシゴ)、軍手です。大きく伸びすぎたマサキはこの道具を使って、刈り込みをし、木の形を整えましょう。

木の近くに車や家の窓、壁がある場合は、傷をつけないように注意してください。また、大きくなり過ぎた木を刈る場合、脚立などにのぼり慣れない作業をすることになるので、ケガをするおそれがあります。十分に注意して作業してください。

高く育ったマサキの剪定方法!【業者に依頼する場合】

高く育ってしまったマサキの剪定は、業者に依頼することもできます。庭木1本から料金を設定している業者や、職人1人当たりで料金設定している業者などさまざまです。6メートルくらいの木であれば、1本13,000円から17,000円くらい、職人1人当たり1日15,000円から30,000円くらいが相場のようです。

生垣の剪定は、1メートルあたりの単価を設定している業者が多いのですが、高さが3メートル以上になるとほとんどの業者で別途見積りが必要になります。業者に依頼する際には、まず見積りを取って、剪定にかかる料金を明確にしましょう。

3社くらいで相見積りを取れば、作業内容と料金を比較して検討できるため、よりよい業者を見極めることができます。1本から対応してくれるなど、希望に沿った剪定をしてくれる業者を選定してください。

自分で刈り込みをした場合、間違った刈り込み方をすると、刈り込んだところから細い枝などが出て、さらに状況が悪化してしまう場合もあります。業者に依頼すればそんな心配もなく、きれいに剪定してもらえますし、慣れない作業で怪我をする心配もありません。マサキが高く育ち過ぎないように年に1回か2回依頼をして剪定してもらうのもいいでしょう。

弊社でも、ご希望に沿った業者をご紹介することが可能です。高く育っていなくても、剪定の依頼をお受けできます。ぜひお気軽にご相談ください。

マサキの育て方をおさらい!きれいな花を咲かせるコツ

マサキの花は6月から7月に咲きます。薄い黄緑色を帯びた白い小さな花がたくさんつけるのが特徴です。花や実を楽しみたい場合は、開花前に強い刈り込みをおこなうことは避けましょう。ここでは、マサキの植え付け方法と生垣の作り方、育て方などをおさらいしていきます。コツをつかんで、マサキをきれいに育てましょう。

マサキの植える方法と生垣の作り方

マサキの植え付けは春と秋におこないます。水はけの良い場所を選び、事前に土に肥料を混ぜておくとよいでしょう。半日陰でも育ちますが、明るい場所に植えるほうが成長が早いです。植え付けから1年くらいは土の表面が乾いたタイミングで、水をたっぷりと与えましょう。

肥料は2月頃に有機質肥料を施しておけば大丈夫です。生育が悪い場合は様子をみて緩効性肥料を与えましょう。

生垣を作る場合は、まずマサキの種類を決めましょう。マサキにはキンマサキ、ベッコウマサキ、ギンマサキ、オウゴンマサキなどの種類があります。それぞれ、色や葉の模様が違います。キンマサキやオウゴンマサキは輝いているような金色に輝きます。

また、ベッコウマサキやギンマサキは葉に縁取りがあり、これもきれいです。好みに合った種類を選んで生垣を作りましょう。マサキは意外と落ち葉が多い樹木です。新芽が出る季節は葉が一斉に落ちる傾向にあります。キンマサキなどは特に新芽が膨らむと葉がなくなってしまうため、目隠しのために生垣を作る際は注意が必要です。

マサキは横に広がらず、縦に伸びていくため、生垣に最適な植物です。マサキを植え付けたら、定期的に刈りこみや剪定をおこない、形を整えましょう。

マサキは剪定に強いため、強く刈りこんでも問題ありません。自然な形の生垣にしたい場合は、透かし剪定をメインにおこない、きれいに形を整えたい場合は理想の形に刈り込みをしましょう。

生垣の間に空間ができてしまった場合は、木の枝を紐などで固定して、隙間を隠すようにしてください。マサキの枝がやわらかいうちに横に流しておくと、そのまま枝が固く固定されます。刈り込みすぎると、生垣がスカスカになって景観が悪くなるので注意しましょう。

マサキの育て方と増やし方について

マサキは挿し木をおこなって増やすことができます。挿し木をおこなうのに適した時期は6月から7月の梅雨の時期がおすすめです。挿し木をすると大体1か月半くらいで根が生えます。根が生えたら肥料を与えましょう。

植え付けてから1年未満は根づきが弱いので、たっぷりと水を与えることが重要です。春から夏にかけての、まだ葉がやわらかい季節特に水切れに注意して土が乾かないようにしましょう。植え付けてからから1年以上経てば、しっかり根づくので、頻繁な水やりは必要なくなります。

庭植えの場合は、2月頃に有機質肥料を与えてください。肥料は株元の周辺に埋めておきます。

マサキにつく虫やかかりやすい病気とは

マサキの肉厚できれいな葉は虫たちの大好物です。また、生育環境が悪いと病気にも感染してしまいます。放置すると枯れてしまったり、害虫に葉を食べつくされてしまったりして、生垣がスカスカになってしまうこともあるそうです。マサキにつく虫やかかりやすい病気を把握し、適切な予防や対処をおこないましょう。

マサキにつく虫やかかりやすい病気とは

マサキには、ミノウスバやコウマダラエダシャク、ツノロウムシなどの害虫が付きやすいです。ミノウスバは腹部がオレンジがかったガの一種ですが、その幼虫がマサキの葉を侵食します。

ミノウスバの幼虫は黄緑色の体に縦に黒い筋が入っており、細い毛が生えています。コウマダラエジャクはガの一種で、成虫は羽が白く褐色の斑点があり、鳥のフンに擬態しているような害虫です。この幼虫はシャクトリムシの仲間でマサキの葉を侵食し、食べつくしてしまいます。

ツノロウムシはカイガイラムシの仲間で、白いロウ物質で身体を覆っています。木の枝などに白くて丸いものがついている場合はツノロウムシの可能性が高いです。樹液を吸うため木が弱ってしまう上に、ツノロウムシの排泄物にカビの一種であるすす病菌が寄生して、葉がカビで覆われてしまう被害もあります。

マサキがかかりやすい病気はうどんこ病です。うどんこ病とは、糸状菌といわれるカビの一種でうどんこ病にかかると、葉や茎がうどんの粉を被ったように白くなってしまいます。このカビが葉や茎にたくさん発生すると、光合成がおこなえずに枯れてしまいます。また、風に飛ばされて、ほかの葉や植物に付着して被害が拡大するおそれがあります。

個人でもできる予防方法と対応について

ミノウスバやコウマダラエダシャクの幼虫を見つけたら、木を揺らして振り落として捕殺しましょう。しかし大量発生した場合はきりがありません。木に殺虫剤を吹きかけて、幼虫を駆除してください。繁殖して成長するにつれ、食べる量も多くなるため、こまめに殺虫剤を撒いて幼虫を駆除することが予防に繋がります。

ツノロウムシが付いている場合は、こすり落とすか、枝を切り取って処分してください。予防には幼虫が孵化する6月~7月頃に薬剤を散布すると効果的です。

うどんこ病を予防するには、環境を整えてあげることが大切です。うどんこ病は乾燥した環境を好むため、適度な湿度を保つように心がけましょう。定期的な水やりは効果的です。また、葉や枝を整理して風通しを良くし、日当たりを確保するなどのお手入れも重要です。

また、定期的に薬剤を散布して予防すると安心です。うどんこ病は5月~6月と9月~11月頃に発生しやすいため、それより少し前に薬剤を散布しましょう。

うどんこ病にかかった葉や茎を見つけたら、すぐに切り取って処理してください。早めに発見して取り除くことが大切です。病気の範囲が広く、切り取りでは対応しきれない場合は薬剤を散布して対処しましょう。

薬品を使うことに抵抗があるときは

薬剤を使うことに抵抗がある場合、またはどんな薬剤を使えばいいかわからない場合などは業者に依頼して散布してもらうことも可能です。お庭110番では、薬剤散布だけでなく施肥や消毒などの相談などもしていただけます。365日24時間電話でご相談を受け付けておりますので、お気軽にお電話ください。

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