山椒の木剪定しないとどうなる?トゲが邪魔だし面倒…育て方と活用法

山椒の木をお庭などで育てれば、花や実を収穫して香辛料や薬味として利用することができます。自分で育てた山椒の木の花や実を使って料理を作るのは、じつに楽しいでしょう。ただし、花や実を上手に実らせるには、お手入れが必要です。

樹木のお手入れには剪定などの少し難しいものもありますが、ポイントを押さえれば心配ありません。このコラムでは山椒の木の剪定方法やお手入れの注意点について解説します。日ごろのお手入れに活用して、山椒の木を楽しんでください。

山椒の木の剪定はなぜ必要?いつ・どこをカットする?

山椒の木のお手入れでもっとも難しいと感じるのは、枝を切る剪定でしょう。剪定をする意味や方法について解説していきます。

剪定をする目的

剪定をする目的

山椒の木はそれほど枝が乱れることはありませんが、放っておくと3mほどの高さにまで成長してしまいます。あまり大きくなりすぎると管理が大変ですし、山椒の木の枝にはトゲがあるので、枝が伸びすぎると危険です。そのため、剪定で枝を切ることで大きさを調整するのです。

また、枝葉が密生すると内側の日当たりが悪くなって、枯れこんでしまうこともあります。湿気がこもることで蒸れて害虫や病原菌が発生してしまう場合もあるのです。剪定で枝葉の数を減らすことで日当たりを確保し、内側まで風が通るようにして、樹木の健康を維持できます。

不要な枝を取り除くことでほかの枝へ効率よく養分が回るようにして、成長を促進する効果もあります。花や実のつきをよくするためにも、剪定は効果的なのです。

剪定に適切な時期

剪定は枝を切ってしまうことなので、樹木にとってはストレスが大きいお手入れです。できるだけ負担を減らすために、樹木の体力がある時期を選んでおこなう必要があります。

山椒の木の剪定に適した時期は、12月~3月ごろです。落葉樹である山椒の木は、冬になると葉を落として休眠期に入ります。休眠期の山椒の木は体力を蓄えて眠っている状態なので、枝を切っても十分に耐えられるのです。

剪定の方法

自然の樹形が美しい山椒の木は、それほど強く剪定をする必要はありません。あまり強く枝を切りすぎると、切られた枝を伸ばすことに養分を使ってしまって、花や実のつきが悪くなることがあります。

不要な枝を間引くように切り取る程度で十分です。不要な枝は枯れた枝や病気の枝、下向きや内側に向かって伸びる枝、1本だけ勢いよく伸びる枝などです。このような枝があれば、根元から切り落としましょう。

伸びすぎた枝は途中で切り落とします。その場合、中途半端な位置で切るとそこから枝が伸びて、樹形が乱れてしまうことがあります。枝が分岐している節目の根元で切り落とすのがポイントです。今以上大きくならないように制限するには、枝の先に新しく出た芽を摘み取ってしまう方法もあります。

山椒の木の枝にはトゲがあるので、剪定をする際にはケガをしないようにゴム手袋などを着用するとよいでしょう。また、今年伸びた新しい枝には花がつくため、花を咲かせたいのなら短い枝は切らずに残しておきます。

このようなポイントを踏まえて剪定をおこなえば、花や実を収穫して山椒の木を存分に楽しむことができるはずです。次の章では、山椒の花や実を収穫できる時期や、活用方法についてご紹介します。

山椒の木のある生活は素敵!収穫から活用法まで

山椒の木は花や芽などをあらゆるお料理に活用できる魅力的な樹木です。山椒の木にはどんな利用方法があるのかみていきましょう。

山椒の芽の収穫と活用

山椒の芽の収穫と活用

山椒の木は3月~4月ごろになると、新しい枝の新芽をつけます。山椒の木の新芽は「木の芽」と呼ばれ、天ぷらにしたりお吸い物に入れたりといった方法で利用されます。叩くと香りが強く出ることから、ハーブのようにお料理に添えられることも多いです。大きさを調整するために山椒の木を剪定して摘み取った芽を活用すれば、一石二鳥です。

山椒の花の収穫と活用

4月~5月ごろには、黄色い花をつけます。山椒の花は「花山椒」と呼ばれ、酢漬けや佃煮に調理されることが多いです。山椒の花はひとつひとつが小さく、1本の木からそれほど多くの量は取れないことから贅沢品として扱われていて、贈り物にされることもあります。

山椒の実の収穫と活用

花が咲いた後、6月~7月ごろに小さな実をつけます。最初は青く、次第に赤くなるのが特徴です。赤くなると皮が硬くなるので、青いうちに収穫しましょう。山椒の実は「青山椒」と呼ばれ、塩漬け、佃煮などに使われます。硬くなった実は砕いて「粉山椒」になり、調味料や薬味として利用されます。

山椒の栄養素

山椒の芽や花、実は食べるとピリッと辛いですが、この辛みのおもな成分は「サンショオール」というものです。サンショオールには内臓の働きを活発にして、食欲を増進させたり冷え性を改善したりといった効果があるといわれています。

また、山椒の独特でさわやかな香りは「シトラール」という成分でできています。この香りには脳を活性化させ、気持ちをリラックスさせる作用もあるとされているのです。そのほかにも、山椒には抗酸化作用があるとされる「セレン」、高血圧の予防に効果があるとされる「カリウム」などが含まれており、栄養満点の食材なのです。

このように余すところなく活用できる山椒の木ですが、樹木としてはどんな特徴があるのでしょうか。次の章では、山椒の木の特徴について解説します。

山椒の木ってどんな植物?基本をおさえて上手く育てよう

山椒の木を健康に育てて花や実を楽しむには、まず山椒の木の性質を知っておく必要があるでしょう。ここでは、山椒の木の基本的な特徴と育て方をみていきます。

特徴と環境

特徴と環境

山椒の木は冬になると葉が落ちる落葉樹です。樹木としては比較的背の低い低木に分類され、自生しているものでも樹高は3m~5mほどです。

多くの山椒の木は雌雄異株(しゆういしゅ)といって、オスの木とメスの木があります。オスの木には花は咲きますが、実はなりません。また、メスの木であってもその木1本だけでは受粉ができず、実をつけることができないのです。

オスの木とメスの木をそれぞれ育てるか、メスの木であれば、別の場所にあるオスの木から花粉を採取して人工授粉させることも可能です。また、朝倉山椒という品種は雌雄同株なので、1本だけでも実をつけられます。

育てる環境は、午前中は日が当たり、午後に日陰になる半日陰が最適です。山椒の木は暑さと乾燥に弱いため、日差しが当たり続けると弱ってしまいます。一方で極端な多湿も嫌いますので、適度に水はけのよい土壌に植えつけるのがよいでしょう。

種まき・植えつけ

種から山椒の木を育てる場合、種まきは3月ごろにおこなうとよいでしょう。苗木を植える場合、植えつけは休眠期である12月~3月ごろが適しています。ただし、厳しい寒さや霜には弱いので、12月のはじめか3月ごろの、できるだけ暖かい時期がよいでしょう。

お手入れ

山椒の木は根が浅く、地中から水を吸い上げられる量が少ない特徴があります。そのため、土が乾いていたらたっぷりと水やりすることが大切です。乾燥しやすい夏場には、木の根元にワラなどをかぶせるマルチングをして保湿することもあります。

肥料は休眠期の2月ごろに、有機肥料を与えるのがよいでしょう。花や実を収穫した後には木が弱ることがあるので、その場合も有機肥料を与えて体力を回復させます。

そのほか、生育に応じて剪定もおこないましょう。ただし、山椒の木は剪定などのお手入れに注意点がいくつかあります。次の章でくわしく解説します。

山椒の木は繊細……注意すべきポイントをおさえよう!

山椒の木は環境があえば育てやすい樹木である一方で、非常に繊細な面もあるのです。元気に育てるには、環境やお手入れ方法に注意が必要です。ポイントをおさえておきましょう。

植え替えは難しい

環境の変化に敏感な山椒の木は、土壌や気温、日の当たり方などが急激に変わると弱ってしまうことがあります。鉢植えで育てる場合には、頻繁に場所を移動させることは避けましょう。

また、植え替えもできるだけ控えるのが好ましいです。根が浅い山椒の木は根が傷つくと水分を吸収できなくなり、枯れてしまうリスクが高まります。鉢植えの場合は2~3年に1度のペースでおこない、根についた土はほぐさないようにします。地植えの移植は基本的にできないと考えたほうがよいでしょう。

湿度の管理が難しい

乾燥に弱い山椒の木は基本的にやや湿った環境を好みますが、一方で極端な多湿も嫌います。乾燥すれば水が不足して弱り、土の湿度が多すぎると根腐れを起こすことがあるのです。木の状態や土壌の水はけ具合によって水やりの頻度を変えたり、ワラなどをかぶせて保湿するマルチングをしたりといった細かな調整が必要です。

収穫できるまで時間がかかる

種から山椒の木を育てる場合、収穫ができるまで成長するのには3年ほどかかります。若木のうちに葉や新芽を摘んでしまうと負担が大きく、弱って枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

病害虫に注意

山椒の木によく発生する害虫には、アゲハチョウの幼虫があります。木の葉を食べるアゲハチョウの幼虫が発生するとあっという間に山椒の木の葉を食い尽くされてしまうのです。

また、白絹病という病気にかかることもあります。木の根元に白い絹のようなカビがつく病気で、高温多湿の環境で発生することが多いです。治療法はなく、木の根元に発生するのでこの病気にかかった木はもう抜いてしまうしかありません。そのため、発生しないように予防することが大切です。

害虫や病気の原因となるカビは、湿度が高いと発生しやすくなります。とくに湿った環境を好む山椒の木は、病害虫の被害にあいやすいリスクがあるのです。こまめに剪定をすることで木の内側に日当たりと風通しを確保し、適度な湿度を保つことで病害虫の発生を予防できるでしょう。

このように、山椒の木を育てるには注意しなければならないことがたくさんあります。とくに木の健康と美しい樹形を保ち、効果的に収穫をできるようにするには、適切な剪定のお手入れが欠かせません。山椒の木の剪定が上手にできるかどうか不安だという場合には、剪定業者に任せてみるのもよいでしょう。

剪定業者は樹木の特性や剪定方法を熟知していますので、山椒の木を元気にする適切な剪定をおこなってくれます。業者を探すのが面倒な場合や、利用したことがないので不安だという場合には、ぜひ弊社にご相談ください。

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