ユッカ剪定のキホンまとめ|正しい剪定とお手入れで健康的に育てよう
ユッカは「青年の木」とも呼ばれており、細く先が尖った葉が特徴的です。多くの家庭では観葉植物として親しまれています。特徴的な樹形をしているユッカは、剪定の目的によって適切な時期が異なってくるのです。
そこで本コラムでは、ユッカの目的別の剪定時期や手順、健康的に育てるポイント、ユッカの増やし方などをご紹介していきます。ユッカを育てようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
ユッカの剪定【目的別】時期・手順を解説
ここでは、目的に応じたユッカの剪定方法についてご紹介していきます。基本的に植物の剪定は、目的によって剪定をする時期が変わってきます。正しい時期に適した剪定をおこなうことで、生長を促すことができるのです。ユッカを育てている方はぜひ参考にしてみてください。
【目的1】葉・枝を整える
ユッカを剪定する目的のひとつに葉や枝を整えることがあります。葉や枝を整えることで、樹木の風通しがよくなり、すくすくと生長をすることができます。葉や枝を整える程度であれば、冬場を避けた4~10月のどの時期でもかまいません。
【目的2】幹・太い枝を切る
ユッカの幹や太い枝を切る場合は、5~6月の初夏の時期におこなうのが望ましいでしょう。この時期に幹や太い枝を剪定することで、生長が盛んになる夏の時期に樹勢が強くなり、すくすくと育ってくれます。
ユッカ剪定のキホン手順
ユッカを剪定する際の基本的な剪定手順は以下のとおりになります。ひとつずつ確認していきましょう。
- 葉の先が茶色くなっていたり、焼けていたりして傷んでいる場合は、傷んでいる部分をカットする
- 葉の隙間から向こう側が見えないくらい葉が密集している場合は、葉の根元からカットする
- 枝がひょろひょろと間伸びしている場合は、枝の根元からカットする
- 幹が伸びすぎているときや背丈を低くしたいときは、整えたい箇所からカットする
- 幹や枝を切った後は、切り口から病害虫などの侵入を防ぐために癒合材を塗る
- ユッカを剪定し終えたら、日当たり良好で風通しがよい場所に移動させる
このようにユッカは、樹形に合わせて葉や枝を剪定するとよいです。とくにユッカを剪定し終えた後は、切り口にケアをおこなうことが重要です。切り口に施すケアについては、このあと詳しく解説していきます。
剪定した後はケアを忘れずに!
ユッカを剪定した後は、切り口に癒合材を塗るのを忘れないようにしましょう。癒合材を塗ることで、切り口から養分が流れていくことや雑菌が侵入するのを防ぐことができます。
しかし、剪定に慣れていない方は、剪定後のケアまで作業が回らないこともあるでしょう。そんなときはプロに依頼してみると安心できます。弊社は全国のさまざまな業者と連携しているため、お客様に合った業者をご紹介することができます。ユッカの剪定でお困りの際は、まずは一度お気軽にお電話をしてみてください。
ユッカを健康的に育てるには?
これまでユッカの剪定方法についてみてきました。ここからは、剪定以外に必要な日ごろの手入れに焦点を当ててご紹介していきます。
【1】日光に当てる
ユッカは日当たりのよい場所を好む性質があります。そのため、できるだけ屋外で育てることが望ましいでしょう。もし観葉植物として屋内で育てる場合は、太陽の光が差し込む窓辺に置いておくとよいです。
【2】水の与えすぎに注意
基本的に4~10月の間は、葉の表面が乾燥しないように、たくさん水を与えましょう。しかし、ユッカは非常に乾燥に強いという性質があります。そのため、水を与えすぎると根が腐敗してしまうことがあるので注意しましょう。
【3】肥料は適度に
ユッカに与える肥料は、5~9月ごろまで、1ヶ月に1回程度のペースでおこなうとよいです。肥料は、緩行性の種類で固形のものがおすすめです。しかし、肥料を与える頻度が多すぎると、生長しすぎてしまい、不格好になることがあるので注意しましょう。
【4】数年に1度植え替えしよう
ユッカは育ててから3~4年が経ったら、植え替えをおこなうとよいでしょう。植え替えをおこなう時期は、ユッカにとって生長期である5~9月ごろが適しています。
【5】病害虫対策も大切
ユッカをきれいに育てたいと思っている方は、害虫や病気を事前に予防しておくとよいです。病気や害虫を長い間放置してしまうと、葉が落ちて枯れてしまうことがあるので、見つけたらすぐに除去するとよいでしょう。
このように剪定以外にも、健康的なユッカを育てるためには日ごろの手入れが欠かせません。もしユッカの育て方に不安を覚えたりする場合は、業者に相談してアドバイスをもらうとよいでしょう。弊社は全国のさまざまな業者と連携して、お客様に合った業者をご紹介しています。まずは一度お電話をしてみてください。
ユッカの増やし方|挿し木をやってみよう
ここではユッカの増やし方についてみていきます。ユッカを増やす方法として挿し木と呼ばれるものがあります。挿し木とは、切り取った枝を土に挿すことで、数を増やすことができる方法のことです。興味がある方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
必要なもの
挿し木をおこなうときには、挿し穂(挿し木用の枝・茎)のほかに以下のようなものが必要となります。ひとつずつ確認していきましょう。
・剪定バサミ
剪定バサミは生長したユッカの枝を切り落とすのに使います。また剪定バサミでは切ることがむずかしい大きな枝や幹などはノコギリを使用して切るとよいでしょう。
・殺菌剤
殺菌剤は剪定バサミを殺菌するために使用します。とくに親株から挿し穂を切り落とすときは必ず剪定バサミを殺菌するようにしましょう。
・発根促進剤
発根促進剤とは、土壌や挿し穂の切り口にまぶしてつけることで、勢いよく根を張ることができ、生長を促してくれます。そのため、発根促進剤はひとつは用意しておくとよいでしょう。
・鉢
増やしたいユッカの数だけ鉢を準備するとよいです。
・用土
挿し木に使用する用土は、挿し木専用土やバーミキュライト、赤玉土の小粒の用土などを使用するとよいでしょう。
どの部分を切る?
ユッカは基本的に、剪定で切り取った枝や幹のどこの部分でも挿し木に使用することができます。また、基本的に挿し木をする時期は5~8月ごろが望ましいといわれています。この時期は暖かいため、多くの植物にとって生長期となります。ユッカにとっても比較的負担が少ないので、挿し木におすすめの時期です。
挿し木の手順
ユッカの挿し木をする手順は以下のとおりになります。
- 挿し穂を切り落とす
- 挿し穂についている葉を剪定バサミなどで切る取る
- 葉を切り取ったら、赤玉土やバーミキュライトなどの用土を用意する
- 用土に切り取った挿し穂を挿す(通常は2か月ほどで発根)
挿し木をした後のお手入れ
挿し木をした後は、土が乾かないようにこまめに水やりをおこないましょう。土が乾いていると、ユッカが十分に根を張らなくなるからです。1~2か月ほど経つと、ユッカが発根するので、そのまま栄養剤を与えるか大きな鉢を用意して植え替えをおこなうとよいでしょう。また育てる場所も、窓辺などできるだけ日当たりのよいところに移動させましょう。
このように挿し木でユッカを増やすことができるため、興味がある方は一度試してみてはいかがでしょうか。もし挿し木を考えているなら、剪定で切る場所が重要になってきます。そのため、ユッカの剪定とともに業者に相談してみるとよいでしょう。まずは一度お電話をお待ちしております。
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