カーネーションの剪定はコツがある?お手入れ・花の楽しみ方もご紹介
キレイなカーネーションの花を咲かせようと思ったら、花が咲くまでと咲いたあとのお手入れが大切です。花が咲くまでと咲いたあとのお手入れ次第で、翌年に開花する花の良し悪しが決まります。
とくにカーネーションの剪定を怠ってしまうと花つきが悪くなり、うまく咲かなくなります。カーネーションの花をたくさん咲かせ、長く楽しみたいなら剪定は欠かせません。本コラムでは、カーネーションの剪定やお手入れ方法を解説していきます。ぜひ、このコラムを参考に正しい剪定方法を実践し、美しい花を咲かせてください。
目次
カーネーションの剪定あれこれ
カーネーションを育てるなら、ステキな花をたくさん咲かせたいですよね。カーネーションの花を確実に咲かせたいなら、剪定のお手入れをしましょう。剪定作業をサボってしまうと、花つきが悪くなる原因になります。ここからは、剪定のタイミングや剪定の方法についてご紹介していきます。
剪定のタイミング
カーネーションの剪定は「開花」を軸に剪定をおこないます。剪定作業は花が咲き終わったあとにおこなうのが基本です。
カーネーションは4月~6月に花を咲かせます。そのため、6月を過ぎたごろから作業をおこないましょう。おこなう作業としては、「花がら摘み」と「切り戻し剪定」があります。詳しいやり方は以下で紹介していきます。
また、小さな苗から育てている場合は「摘芯」という剪定をおこないましょう。カーネーションの苗を植えてから、3~4週間後が目安です。摘心をすることで茎がたくさん増え、花つきがよくなります。
剪定の方法
カーネーションの剪定方法についてみていきましょう。カーネーションの剪定には苗が成長してからおこなう「摘心」と、開花後におこなう「切り戻し剪定」「花がら摘み」があります。では、それぞれ詳しい方法を解説していきましょう。
・摘芯苗を植えて、茎が伸びてきたら、株元から半分ぐらいの場所で、先端の芽を摘み取ります。そうすると、わき芽がでてくるので枝数が増えて、花つきがよくなります。
・切り戻し株元から5~10センチぐらいの高さになるように茎を切り戻します。混みあっている場所があれば、風通しがよくなるように透いてください。
・花がら摘み花が咲き終わったら、花がついている枝を分岐しているところから切り取ります。花は咲き終わったあとも養分を吸うので、キレイな花を続けて咲かせるためにも摘み取りましょう。
カーネーションをより長く楽しもうと思ったら、剪定だけではなくお手入れも大切です。具体的な方法は次でご紹介します。
カーネーションのお手入れをマスターしよう
カーネーションはほかの植物にはない注意点があります。そのため、正しいお手入れの仕方をおこなわないと、カーネーションが枯れてしまうこともあるのです。
ガーデニング中級者向きとされるカーネーションも、注意点に気をつければ長く楽しむことができる植物です。ここからは、カーネーションを育てるために知っておくべきことをご紹介していきます。
水やりと施肥
カーネーションのお手入れで欠かせない水やりと肥料について詳しく解説していきます。
・水やり土が白っぽく乾燥してきたら、水をたっぷりあげてください。鉢植えで育てている場合は、鉢底から水が流れ出るぐらい与えるようしましょう。
カーネーションは土中の湿気が多いと根腐れを起こします。そのため、与えすぎには注意してください。ですが、蕾ができるころや成長期にはたくさんの水が必要になるため、水切れに気をつけてください。
また、水は直接株元に与えるようにしましょう。葉やつぼみ、花に水がかかってしまうと、カビが生えたり、傷んだりする原因になります。
・肥料カーネーションの苗を鉢や庭に植えるときは、緩効性の肥料を土に混ぜ込みます。そのあとは、開花時期と真夏、冬の時期以外に肥料を与えてください。カーネーションの株元を年中しっかりさせておくために、定期的な肥料やりが大切です。緩効性の置き肥なら月1回、液体肥料なら月3回が目安になります。
水やりや肥料のお手入れを怠ると、花つきや生育に不調がでますので、気をつけましょう。
育てる環境
元気なカーネーションを育てたいなら、育てる環境が重要です。とくにカーネーションは高温多湿に弱いので、夏の管理がとても大切になります。外気温が30度を超えると、花つきや生育が悪くなります。風通しのよい涼しい場所で育てましょう。
また、カーネーションは日当たりがよく乾燥した場所を好みます。日当たりがよい場所で育てると、たくさんの花を咲かせることが可能です。日照不足になると、葉が黄色くなったり、つぼみが開かず枯れてしまったりすることもあります。また、寒さにも弱いため、冬の間は寒波が直接当たらないようにしましょう。
病害虫対策
ときにカーネーションは病害虫にかかることがあります。カーネーションがかかりやすい病害虫は「灰色カビ病」「アブラムシ」です。
灰色カビ病は、カビが原因で葉が灰色になり、枯れてしまう病気です。カビは湿度が高いと発生しやすくなります。梅雨の時期に発生しやすい病気なので注意しましょう。
アブラムシは葉や茎に寄生し、草木から汁を吸います。アブラムシは病原菌を媒介するため、見つけたら殺虫剤で駆除しましょう。
苦労して咲かせたカーネーションの花を、母の日などの贈り物として利用すると、とてもステキです。また、花束にして贈り物にする以外にも、カーネーションにはさまざまな利用法があります。さまざまな楽しみ方を以下でご紹介しますので、あわせて参考にしてみてください。
カーネーションの花の楽しみ方
キレイなカーネーションの花をたくさん咲かせたら、なにかに利用して楽しんでみるのもいいでしょう。ここでは、カーネーションの花の楽しみ方をご紹介します。楽しみ方を知れば知るほど、育てることがより楽しくなることでしょう。
【1】一輪挿し
カーネーションの花の楽しみ方に「一輪挿し」があります。花束で飾るのもステキですが、一輪挿しで飾ることで、こだわりのあるインテリアとして利用することができます。花瓶のデザインや配置の仕方など少しでも変わるだけで雰囲気が変わります。
カーネーションを花瓶で飾るときは定期的に水を入れ替えましょう。腐った水はカーネーションによくありません。また、茎を日ごとにカットしていくことで、茎が水でふやけてドロドロになるのを防ぎます。
【2】押し花
カーネーションの花を押し花にしてみるのもオススメです。花が枯れる前のキレイな状態のときに押し花にしましょう。押し花は、お花の水分をキッチンペーパーでよく拭き取っておきます。
平らな板とキッチンペーパー、新聞紙を2枚ずつ用意します。平らな板・新聞紙・キッチンペーパーの順に置いた上にカーネーションをのせます。カーネーションの上から、キッチンペーパー・新聞・平らな板をのせたら、ラップをして暗い場所で1週間放置するとできあがります。
【3】ドライフラワー
ドライフラワーにして部屋に飾ってみるのもステキです。ドライフラワーは、日光の当たらない風通しのいい部屋で、逆さに吊るしておけば完成します。吊るしておく期間は1~2週間程度です。
カーネーションを美しく咲かせるには、剪定や普段のお手入れが大切です。ですが、以外と手間がかかってお手入れがサボりがちになってしまうこともあるでしょう。「自分だけですべての手入れをするのは大変!」と感じたら、プロに依頼してみてはいかがでしょうか。
弊社ではお庭まわりのメンテナンスの知識が豊富な剪定業者をご紹介しております。お手入れが大変、お手入れの仕方に不安があるという方はお気軽にご相談ください。
まとめ
キレイなカーネーションをたくさん咲かせようと思ったら、剪定と普段のお手入れが大切です。剪定は開花時期を基準におこないます。カーネーションが咲き終わったタイミングで 「切り戻し剪定」「花がら摘み」の作業をしましょう。また、苗を植えたばかりのときは、植えてから3~4週間後に「摘芯」をおこないます。
普段からは水やりや肥料のタイミングに気をつけてお手入れをしてください。キレイなカーネーションが咲いたら、一輪挿しや押し花、ドライフラワーなどに利用して楽しみましょう。もし剪定やそれ以外の手入れで困ることがあれば、せっかくのカーネーションが枯れてしまうような事態になる前に、剪定業者に相談してみることをおすすめします。
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