ベゴニアの剪定|初心者にも簡単上級テク!長く美しく花を咲かせよう

ベゴニアは、初心者でも育てやすい丈夫な花とされ、ガーデニングでも人気の花です。しかし、そんなベゴニアも間違ったお手入れをすると、枯れてしまうおそれがあります。
ベゴニアはお手入れをきちんとやれば、華やかで美しい花を咲かせることができ、長く花を楽しむことができます。また、その方法は初心者でも比較的簡単におこなうことができます。
そこで、この記事ではベゴニアの剪定方法やお手入れ方法などについてご紹介していきます。ぜひ、この記事を参考にして、きれいなベゴニアの花を咲かせましょう。
目次
- 剪定はどんな植物にも必要!目的・方法を確認しよう
- 剪定をする目的とは?
- ベゴニアの剪定する前に、準備しておくもの
- ベゴニアの剪定方法は?
- 道具を買うのも、予想しながらの剪定がめんどくさい場合は?
- ベゴニアの切り戻し剪定~種類別~
- 切り戻し剪定のメリットとは?
- 切り戻し剪定の方法
- 剪定をする時期はいつがいいの?
- 剪定が面倒な場合はどうする?
- ベゴニア剪定のコツ・花がら摘み・摘心
- 花がら摘みの時期と方法
- 摘心の時期と方法
- 花がら摘みや摘心が難しい場合はどうする?
- ベゴニアが一年中あふれる庭に!
- ベゴニアの基本的な育て方
- ベゴニアの増やし方
- 手間はかけたくないけど、育てたり増やしたりしたい場合
- まとめ
剪定はどんな植物にも必要!目的・方法を確認しよう
剪定とは、枝や葉を切ることで植物の生長を促す作業のことです。植物の種類によって剪定をおこなう目的が異なっているため、正しいベゴニアの剪定方法を学びましょう。
剪定をする目的とは?

この項目はベゴニアに限らず、すべての植物に関係することですが、植物を剪定する理由はいくつかあります。
・生育を促す
枯れた枝や細くて花が咲かなそうな枝を切ることで、花が咲きそうな枝に、集中的に栄養を生き渡らせることができます。また、摘心という芽や蕾の段階で摘み取ることで、残った花に栄養を集中的に生き渡らせる方法もあります。
・見た目を美しくすることができる
枯れた枝や咲き終わった花、伸びすぎた枝や花を切ることで、若々しくて美しいバランスの取れた見た目を維持することができます。
・病害虫の予防ができる
日当たりや風とおしの妨げになりそうな枝や葉を間引くことで、日当たりや風とおしがよくなり、病害虫対策として有効です。
ベゴニアの剪定する前に、準備しておくもの
剪定の際には、植木ばさみなどのはさみが必要になってきます。茎や葉を手で切ったりひきちぎったりするはやめましょう。また癒合剤なども入手し、剪定後の切り口から菌が侵入を防いてください。
ベゴニアの剪定方法は?
ベゴニアの剪定にはさまざまな方法があり、目的によって剪定方法を変えていきます。剪定方法は、以下のとおりです。
・強剪定
枝の付け根に近い位置で茎を切る剪定方法です。強剪定をしたあとの切り口からは、太くて勢いのある茎が生えてきます。茎が変な方向に伸びたり、風とおしや日当たりの邪魔になったりする茎を間引く時には強剪定がおすすめです。
・弱剪定
強剪定とは逆に、茎の先端あたりで剪定することを弱剪定と言います。弱剪定では、切り口からは細い茎が生えてきます。茎の先だけが病害虫の被害に遭った場合などにおこなうことが多い剪定方法です。
・切り戻し剪定
伸びた茎を途中で切り、花の大きさやバランスを保つ剪定方法です。剪定したあとに伸びる茎の方向や、風とおし、日当たりを想定しながら剪定しましょう。
・花がら摘み
咲き終わった花を取り除く剪定のことです。生育期にやることで、そのあとも花が咲いたり枯れた花につく病気を防いだりする効果があるのです。
道具を買うのも、予想しながらの剪定がめんどくさい場合は?
剪定のためだけに道具を買いそろえるのがめんどくさかったり、どの茎をどう切るかがわかりづらかったりする場合は、業者に頼みましょう。業者に任せれば、花にあった剪定をおこなってくれます。
弊社のコールセンターでお客様の花のお悩みを相談していただければ、お客様のお悩みを解消してくれる業者を手配させていただきます。
ベゴニアの切り戻し剪定~種類別~
ベゴニアの剪定で最も大切な剪定方法は、切り戻し剪定です。切り戻し剪定をうまくやることで、見た目がよくなったり花つきがよくなったりします。この項目では、切り戻し剪定のメリットや種類ごとの剪定方法をご説明します。
切り戻し剪定のメリットとは?

ベゴニアはほかの花よりも生育が旺盛で、葉も花もたくさんつけます。それを放置すると葉や花が込み合い、日当たりや風とおしが悪くなってしまうのです。このような事態を防ぐためにも、切り戻し剪定が必要になるのです。切り戻し剪定をおこなうことで、株がリフレッシュし、次の花もつきやすくなります。
切り戻し剪定の方法
基本的には、全体の高さがそろうように切り戻してください。そうすることで、茎が不ぞろいに伸びるのを防ぐことができます。
また、新しい花を咲かすために、花が咲かなくなったり枯れたりした花も切っていきましょう。その際は、脇芽と呼ばれる葉や茎の付け根から出る芽がある節の少し上で切ってください。その部分から、新しい茎が伸びて育っていきます。
剪定をする時期はいつがいいの?
剪定の時期は、ベゴニアの品種によっても変わっていきます。品種による剪定時期は、以下のとおりです。
・木立性ベゴニア・四季咲きベゴニア
木立性ベゴニアと四季咲きベゴニアは、年間をとおして切り戻し剪定が可能です。生育が旺盛な5~10月上旬は、ある程度短く剪定しても問題ありません。それ以外の冬の時期は生育が弱ってきているので、込み合った葉や枝を整理する程度にしましょう。
・根茎性ベゴニア
あまり直射日光を必要とせず、適度な湿度を好む根茎性ベゴニアは、そこまで切り戻し剪定を必要としません。6~8月の梅雨時や真夏などの高温多湿な時期に、込み合った葉や枝を整理する程度で大丈夫です。
・球根ベゴニア
球根ベゴニアの開花時期は4~7月中旬ですが、初夏の花が終わったあとは株を半分くらいの高さに切り戻しましょう。こうすることで、秋にも花がつきます。
・エラチオールベゴニア
冬に花を咲かせて葉や茎などが込み合っている場合、切り戻して新しい花を咲かせましょう。その際は、脇芽がある節の少し上で切ってください。また、花の終わりを迎える5月下旬~6月中旬には、株を半分くらいの高さに切り戻してください。
剪定が面倒な場合はどうする?
この茎は切っていいかどうかを判断しなければいけない、ましてや生育旺盛なベゴニアは、少しの期間で葉や茎を伸ばすので、剪定が面倒ですよね。そんな場合は、業者に任せましょう。
弊社にご連絡いただければ、定期的にベゴニア剪定をおこなってくれる業者をご紹介いたします。
ベゴニア剪定のコツ・花がら摘み・摘心
切り戻し剪定以外にも、ベゴニアの剪定には花がら摘みや摘心が必要になってきます。この項目では、花がら摘みや摘心、剪定のコツについてまとめました。
花がら摘みの時期と方法

花がら摘みは、花が咲き終わったものから順にやっていきます。やり方は、花のつき方で変わっていきます。
1本の茎の先端にひとつだけ花が咲くタイプのベゴニアは、付け根からはさみで切り落としましょう。1本の茎に複数の花をつけるタイプのベゴニアは、花が終わったものからひとつずつ花を摘み取っていきましょう。
茎の先に複数の花をつけるタイプは、ほとんどの花が咲き終わったあとに茎の付け根から切っていきます。自然に落下した花は、腐敗や病気の感染を防ぐため、放置せずに取り除きましょう。
摘心の時期と方法
摘心は、苗の状態の時におこないましょう。そうすることで、ボリュームのある株に育てることができます。
やり方としては、苗の先端についた芽を指でつまむように折り取りましょう。この際に、新しい芽を出すために、先端から2番目にある脇芽のすぐ上をつまんでください。
剪定のコツ
剪定をおこなう際は、必ず脇芽を確認してください。脇芽は、ベゴニアの場合は葉の付け根についています。脇芽の少し上を切ることで生育が促され、新しい茎が伸びて新しい芽や花ができます。
花がら摘みや摘心が難しい場合はどうする?
摘心は、不要な芽を摘み取ることで残った芽の生育を促すやり方です。芽の選択を間違えると、きれいな花が咲かなくなるおそれがあります。摘心が難しいと感じた場合は、業者に依頼しましょう。
弊社にご連絡していただければ、お客様のお悩みや理想の咲き方をかなえてくれる業者を手配させていただきます。
ベゴニアが一年中あふれる庭に!
ベゴニアの剪定やお手入れをきちんとすることで、一年中花が咲いたりたくさんのきれいなベゴニアで庭をあふれさせることができます。この項目で、ベゴニアの基本的なお手入れや増やし方を説明します。
ベゴニアの基本的な育て方

ベゴニアを育てる際、水を与える頻度は土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。また、水をやる際は葉や茎は直接かけないようにして、葉っぱは霧吹きなどで水を与えましょう。
土に含まれている水が高温にならないために、夏の時期の水やりは早朝に行ってください。また、ベゴニアは高温が苦手なので、真夏などの30度を超える時期には打ち水をするのもよいですね。
肥料は、肥料障害が起こりやすい真夏や発育が鈍くなる冬は与えないようにしましょう。生育がよい品種のものは、5~6月や9~10月の間に液体肥料を2週間に1回与えます。球根ベゴニアは、気温が下がって地上部が枯れ始めたら肥料をやめてください。
ベゴニアの増やし方
ベゴニアには、天芽挿しという芽の先端を土に挿すやり方で増やすことができます。やり方は、以下のとおりです。
- 勢いのある茎を2~3節つけて切る。この際、天芽があるか確認する。
- 上の部分の葉を2~3残してカットする。
- 湿らせたバーミキュライト(鉱物を原材料とした土)に茎を挿す
- 直射日光の当たらない場所に置いて、土が乾いたら水やりする
- 1か月ほどで根が出るので、新しい葉が出てきたら鉢植えに入れ替える。
暑い時期は根が張りにくいので、4~5月頃か9月下旬~10月上旬におこないましょう。
手間はかけたくないけど、育てたり増やしたりしたい場合
植物は、お手入れが大変だったり増やすのに手間がかかったりします。楽に育てたり増やしたりしたい場合は、業者に依頼しましょう。弊社では剪定だけでなく、お客様のお庭にあった花の手入れもできる業者を紹介させていただきます。
まとめ
ベゴニアの剪定の際、誤って切りすぎてしまったり大事な茎を知ってしまったりと、剪定にはリスクがつきものです。また、種類によって剪定の仕方が違ったり剪定の頻度も変わったりしてきます。
ベゴニアの手入れは剪定だけでなく、基本的な水やりや肥料やり、花がら摘みや摘心とやることがたくさんあるのです。すべてを完璧にできないけど、きれいな花を咲かせたいとお考えであれば、ぜひ弊社にご連絡ください。
お客様の理想に合わせて、剪定などのお手入れをさせていただきます。
剪定の関連記事
- 庭の手入れを楽にするコツ【便利道具・簡単DIY】をお教えします!
- カーネーションの剪定はコツがある?お手入れ・花の楽しみ方もご紹介
- レンギョウの剪定時期は12月から?剪定方法や育て方・植え方を解説
- パキラ剪定の時期と方法を紹介!パキラは挿し木で増やすこともできる
- 椿の育て方|初心者も失敗なし!椿を存分に楽しむ方法をご紹介します
- 剪定の意味|なぜ必要なの?目的から切るべき枝の見分け方まで解説!
- 剪定料金の決まり方・相場はいくら?単価制・日当制・追加費用の内訳
- ソヨゴの剪定時期は12月~2月!剪定方法と育てるポイントを解説
- 樫の木の剪定は暖かい時期に!剪定の注意点・業者選び方を紹介します
- フェイジョアの剪定は春!育て方・果実の収穫・お手入れも解説します