【ブルーベリーの剪定】夏と冬で変わるってホント?実を増やすには

【ブルーベリーの剪定】夏と冬で変わるってホント?実を増やすには

ブルーベリーは、うまく育てることができれば自宅でも果実を楽しむことができます。ブルーベリーの果実がつくようにするためには、日頃の水やりや肥料やりなども重要ですが、枝を短くする剪定も大事な手入れです。適切な剪定であれば、質のよいブルーベリーをつくることも夢ではないでしょう。

この記事ではブルーベリーの剪定で、夏と冬それぞれの時期ごとの説明からはじまり、剪定する枝の見分け方や木の元気がないときの対処法を紹介していきます。それぞれの項目について詳しく解説していますので、ブルーベリーを育てる上で便利な情報となるでしょう。

ブルーベリーの剪定は【夏・冬】の年2回!

質のよいブルーベリーをつけるためには、果実にしっかりと栄養がいくように剪定することが大事です。そのままだと、余計な枝や葉に栄養が消費されるので、取り除いていきます。ここではブルーベリーの剪定で、夏と冬それぞれの方法を紹介します。

【ブルーベリー】についておさらいしよう

【ブルーベリー】についておさらいしよう

ブルーベリーは、日本だけでなく世界中で親しまれている小果樹です。品種によって、暑さや寒さへの耐性や果実の味などが異なります。一般的なブルーベリーの実については、つきはじめのころは緑色で、成長していくと赤くなっていき、6~9月ごろには青紫色に熟します。

夏の剪定【5月下旬~6月中旬】

ブルーベリーの剪定を夏におこなう際は、木を小さく整えていきましょう。冬は枝先に花芽がつくために、枝を短くすると実がつく数を減らしてしまいます。そのため、花芽がつく前の夏頃におこなうのです。夏といっても7月以降からは花芽がつきはじめるので、5月の下旬~6月の中旬までには剪定を終わらせておきましょう。

冬の剪定【落葉後~2月下旬】

ブルーベリーの実をつきやすくよりおいしくするためには、落葉してから2月の下旬までの間におこなう、冬の剪定が重要です。年数ごとの剪定方法については、以下のようにおこないます。

1・2年目

植えてから1、2年目のブルーベリーは、まず枝や幹を成長させる段階になります。このころのブルーベリーは実をつけてもおいしく食べられるものではありません。実をつけたままにしておくと木の体力を消耗してしまうので、もとになる花芽をすべて取り除きます。また、直径が2~3mmに満たないほどの細い枝があれば、栄養がとられないように剪定ばさみで切っておきましょう。

3・4年目

3・4年目では、太い枝の横からこまごまとした枝がいくつか生えてくるようになります。実つきのよい太い枝に栄養が集中するように、細い枝は根元から取り除きましょう。このとき、回復を早める癒合剤で切り口を保護しておくと、病害虫が侵入しにくくなります。

また、実のつきをよくするために、枝に残す花芽の個数を調整します。花芽を育てる数を絞ることで、果実の質を高めることができるのです。直径2~3mmほどの枝には花芽を1~2個残して、直径3mm以上の枝には花芽を3~4個残して枝を短く切り落としましょう。

5年目以降

植えつけてから5年目以降になると、根元付近から上に大きく飛び出すサッカーという枝や、幹から上に向かってよく伸びるシュートという枝が発生することがあります。サッカーやシュートのような勢いの強い枝があると、栄養がその枝に集中してしまうのです。果実に使われる栄養が少なくなるので、サッカーやシュートは根元から切り取っておきましょう。

植え付け直ぐの木の場合

植えつけて間もない苗木では、新しく芽が出た枝を短く整える摘心をおこないます。摘心をおこなうと、切り口から複数の新しい枝が伸びてくるので、実がつく枝を増やすことができるでしょう。

摘心は5~6月ごろにおこない、30cm以上の新しい枝を探して、枝全体の3分の1を切り落とします。このとき、外側を向いている花芽付近を切り落としましょう。内側を向いている花芽を残してしまうと、新枝が成長したときに、幹やほかの枝にぶつかる危険性があるので注意してください。

剪定する枝の見分けかた

剪定するべき枝を知らないと、枝を切りすぎてブルーベリーにダメージを与えることがあります。そのため、剪定する枝や場所を知り、ブルーベリーにかかる負担を最小限に抑えることが大事です。ここでは、ブルーベリーの剪定する枝や剪定する場所について紹介します。

基本的な剪定する枝

基本的な剪定する枝

剪定する枝はおもに、内側で密集している枝と外に伸びすぎている枝です。内側に密集している枝を取り除くと、風とおしがよくなるので病害虫予防になります。また、湿気がたまりにくくなることから、ブルーベリーの生育もよくなるでしょう。

そして、外に伸びすぎた枝を取り除くと、内側まで日光が当たりやすくなります。日当たりがよいと、光合成も活発になり、木や実を成長させるための栄養を生み出すことができるのです。

花芽がついている枝の剪定

花芽がついている枝は、残しておく花芽の少し上を切るようにしましょう。少し上で切るようにしないと、花芽を傷つけてしまうことがあるのです。花芽を切り落とすと、ブルーベリーの果実がつかなくなるので、個数の調整や根元から枝を間引くとき以外では、切り落とさないように心がけましょう。

自力で難しいときは剪定業者に相談

ブルーベリーの剪定は夏や冬といった季節ごとだけでなく、剪定する枝の太さや状態によっても方法が変わってきます。もし、自力で剪定するのが難しい場合は、剪定業者に依頼してみるのもよいでしょう。

依頼すれば、業者が代わりに作業をおこなってくれるので、剪定で悩むことがなくなりますし、時間も取られなくなるでしょう。さらに、知識や経験が豊富な業者が剪定するので、慣れていない人が剪定するよりもきれいな仕上がりが期待できます。

とくに弊社では無料見積りができますので、お試しとして現地を調査してもらい、後から作業を任せるかどうかを決められるのです。また、コールセンターでは剪定業者に関しての相談をすることもできます。弊社について気になることがありましたら、お気軽にお電話ください。

ブルーベリーに元気がない!原因と対処まとめ

ブルーベリーは元気がなくなると、葉や枝が茶色く枯れ、実をつけなくなるなどの症状が発生します。そこで、ブルーベリーの枯れや実がつかなくなったときの原因と対処法や、病害虫の対策について紹介します。

木が枯れてきた

木が枯れてきた

ブルーベリーの木が枯れてきたときは、以下の原因が考えられます。

・水不足
ブルーベリーは乾燥に弱いので、水が不足すると枯れることがあります。夏場は日差しで地面が乾燥しやすいので、多めに水やりをおこないましょう。また、実を収穫した後は水を与えておかないと、次につく実の付き具合が悪くなりますので、忘れずに水やりをしましょう。

・肥料やけ
肥料を与えすぎると、肥料で濃くなった土壌を中和するために、ブルーベリーの根から水分が出てくる肥料やけを起こすことがあります。肥料を与えるときは、3月・5月・8~9月の年3回だけにしておきましょう。

・土の相性
ブルーベリーは、酸性の土壌で育てましょう。もし、ph測定器で土壌の酸性度が5.0よりも高かった場合は、ピートモスという酸性の改良用土を使うか、酸性肥料をまくなどして土壌を酸性に近づけることができます。ブルーベリーはph4.0~5.0が適しているので、その値に近づけることが重要です。

また、水はけが悪いと木が弱ってしまいます。粘土質のような水はけの悪い土壌の場合は、木材チップなどを混ぜて、水はけを改善しましょう。

・植木鉢の容量不足
鉢植えの場合は、植木鉢の容量よりもブルーベリーの根が大きくなると、鉢の中で根詰まりが起こります。根詰まりが起こると、水はけが悪くなったり根が腐ったりして、やがて水をうまく吸収できずに枯れてしまうのです。

実がつかない

ブルーベリーの実がつかなくなったときは、以下の原因が考えられます。

・1種類の品種で育てている
ブルーベリーの実がつかない原因としては、ほかの品種と受粉すると実がつく、自家不和合性の品種しか育てていないことです。白と赤の混じった実がつくラビットアイ系のブルーベリーは、1種類の品種では実をつけることができませんので、複数の品種を同時に育てましょう。

・品種が気候に合っていない
また、寒地向けのノーザンハイブッシュを暖地で、暖地向けのサザンハイブッシュを寒地で育てるなど、品種が気候に合ってないことも実がつかない原因となります。おもに関東付近が寒地と暖地の目安なので、関東以西では暖地向けの、関東以北では寒地向けのブルーベリーを育てるとよいでしょう。

・日光や肥料の不足
ほかにも、日当たりが悪いために光合成を十分におこなえないことや、肥料が足りないことから、実をつくるための栄養が不足することもあるでしょう。日当たりや水はけがよい場所に地植えするか、鉢植えを移動させて適切な時期に肥料を与えましょう。

害虫や病気にかかった

ブルーベリーは、実や花に灰色のホコリがつく灰色かび病にかかると、実がつかなくなることがあります。さらに、コウモリガの幼虫やシンクイムシなどの害虫が、枝や茎の芯を食い破ることで、果実に栄養が届かなくなるのです。病害虫は、風とおしや日当たりの悪い場所を好むので、枝の剪定をおこなって、風とおしや日当たりを改善しておきましょう。

また、土壌を改善してくれるイメージがあるミミズも、ブルーベリーにとっては有害です。ミミズが土壌中の有機物を分解してしまうと、phの数値が上がってアルカリに近づいてしまいます。酸性を好むブルーベリーは、土壌がアルカリ性になると実のつきが悪くなるので、ミミズを駆除できる椿油粕などをまくとよいでしょう。

大切な木を枯らさないためにできること

ブルーベリーの木を枯らさないためには、日頃から剪定や肥料やりなどの手入れや病害虫対策などに気を使うことが大事です。また、木の異変にはすぐに気づけないと、せっかくのブルーベリーの実が収穫できないといったことも起こりえます。

しかし、数ある手入れをすべて自力でこなすのは手間も体力もかかってしまいます。少しでも、ブルーベリーの管理にかかる手間を減らすには、剪定作業を業者に依頼する方法があります。

ブルーベリーの剪定は夏と冬の年2回であり、何度も剪定業者に依頼しません。また、業者に適切な剪定をしてもらうことで、ブルーベリーの生育がよくなり、今後の管理が楽になることも期待できます。

もし、業者へ任せることを検討していましたら、全国各地に加盟店がある弊社では、すぐに剪定を依頼することができます。ブルーベリーの木1本からでも剪定を受け付けていますので、電話相談してみてはいかがでしょうか。

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