クラリンドウの剪定は花後に!ほのかな甘い香りが漂う花を楽しもう
クラリンドウは秋から冬にかけて白い花をつけ、甘い香りを出すのが特徴の植物です。生命力が強いため初心者でも育てることができますが、その一方で、成長するのが早いため、放っておくと育ちすぎてしまうおそれもあります。そのため、大きくなったクラリンドウを切りたいと考えている人もいるでしょう。
そこで、今回はクラリンドウの剪定方法についてご紹介します。クラリンドウの剪定は、花が咲き終わってからの12月ごろにおこなうのがおすすめです。正しい剪定時期と方法を知ることで、毎年の開花を楽しめるでしょう。
目次
クラリンドウの剪定は花後に!
クラリンドウは放っておくと背が高くなるため、毎年の剪定が欠かせません。しかし、クラリンドウ特有の白い花を楽しむなら、花が咲き終わってから剪定するようにしましょう。そこで、以下ではクラリンドウの剪定時期と方法についてご紹介します。
クラリンドウの剪定時期
クラリンドウの剪定時期は、花が咲き終わってからの12~1月前後が適切です。なぜなら、クラリンドウは花後2か月以降になると、すでに翌年の花芽をつけています。そのため2~3月ごろに剪定すると、翌年の花数が減ってしまうのです。
クラリンドウの剪定方法
クラリンドウの剪定では、おもに「刈り込み」という方法を使います。刈り込みとは、植物の表面を均一な長さにそろえる剪定方法です。クラリンドウは背が高くなりやすいため、冬のうちに強く刈り込んでおくことで、大きさをコンパクトにおさえることができるでしょう。
また、花をつけた枝は、つけ根から切り落としましょう。花をつけた枝を切り落とすことで、翌年に花をつける若い枝が育つようになるのです。
剪定をするときの注意点
クラリンドウは3~6月前後にかけて成長します。クラリンドウは成長するのが早いため、冬の剪定時期よりも前に大きく育つことがあるのです。そのため、サイズが大きくなりそうなら、3~6月のうちに剪定し、高さをおさえるのもいいでしょう。
クラリンドウの上手に育てるには?
クラリンドウは剪定だけでなく、日々の手入れも大切です。とくに、クラリンドウが花を咲かせるには、株が健康である必要があります。ここでは、クラリンドウに適した生育環境や手入れ方法など、クラリンドウの健康を保つために必要な情報をご紹介します。
そのため、しっかりと手入れをして、クラリンドウを健康に保ちましょう。健康なクラリンドウを育てることで、毎年の開花を楽しめるでしょう。
クラリンドウとは
クラリンドウとは、緑色の固い葉に、下向きに咲いた白い花をつけるのが特徴の植物です。成長するのが早く、そのまま育てると1メートル前後にまで育ちます。
寒さに弱いため、冬には葉が落ちて枯れたようになりますが、春になると再び萌芽します。ただし、霜の当たる部分で育てると、完全に枯死してしまうため、冬前には越冬の準備が必要です。
育てる環境
クラリンドウは日光を好みますが、西日などの強い日差しに当たると、葉が枯れるおそれもあります。そのため、育てる環境は、午前中だけ日光が当たり、午後は日陰になるような位置が望ましいです。
また、クラリンドウは寒さに弱いため、冬に霜が降ると株ごと枯れるおそれがあります。そのため、冬場は屋内に移動させて育てるか、霜が降らない軒下や、屋根の下で育てましょう。
地植えにして霜を防ぐのが難しそうなら、土の上に腐葉土やワラを敷いておくことがおすすめです。土の上をカバーすることによって、クラリンドウが完全に枯死するリスクを軽減できるでしょう。
手入れの方法
クラリンドウは基本的に雨水で生き延びることができます。しかし、鉢植えの場合は、1日に1回、土が乾いているか確認をし、乾燥していたら水を与えましょう。また、地植えや鉢植えに関係なく、夏場は乾燥しやすいので、1日1回は水を与えることが大切です。
肥料は月に1回与えましょう。クラリンドウは成長するのが早いぶん、エネルギーも多く消費するのです。そのため、月に1回、効果が長続きする化成肥料を与えるのをおすすめします。
植えつけ・植え替えの方法
クラリンドウを植えつけるときは、まず赤玉土と腐葉土を混ぜた土を、鉢のなかに用意しておきましょう。水はけが悪いと、湿気が根にとってダメージになるのです。そのため、水はけのいい赤玉土と、適度に保水性のある腐葉土を混ぜておきます。
また、クラリンドウは2年に1度植え替えをしましょう。植え替えるときは、根についた土を半分ほど落として移し替えます。
成長が早いクラリンドウは、2年もすると鉢のなかが根でいっぱいになるのです。放っておくと根詰まりを起こして枯れるおそれもあるため、地植えにするか、より大きな鉢に植え替えましょう。
花だけじゃない!クラリンドウの楽しみ方
クラリンドウは美しい花の見た目だけでなく、香りや、花後の実も楽しむことができます。また、株数を増やすことで、庭いっぱいに咲いた花を楽しむこともできるでしょう。そこで、以下ではクラリンドウの魅力や、増やし方についてご紹介します。
ほのかな香りや赤い実も人気の理由
クラリンドウは「グレープバニラ」という別名にふさわしく、バニラに似た甘い香りを放ちます。また、花後に残った赤い「がく」という部分は、花が咲いたように整った形をしているため、第2の花としても楽しめるでしょう。さらに、額の中心には深緑色の実をつけるため、赤と緑の色合いが魅力的です。
増やしたいときは”さし木”で
クラリンドウは、その生命力の強さを活かし「さし木」によって増やすことも可能です。さし木とは、1本の枝を株として育てることで発根させ、数を増やす方法をさします。株数を増やすことで、よりたくさんの花を楽しめるでしょう。そこで、以下ではクラリンドウの増やし方についてご紹介します。
- その年に生えた若い枝を切る
- 枝の切り口を30分ほど水につけておく
- つけている間、鉢のなかに水はけのいい赤玉土を用意する
- 枝を土にさす
- 日当たりのいい場所で育て、小まめに水やりをする
- 葉が生えてきたら完成
クラリンドウの枝をカットするときは、斜めに切ることを意識しましょう。斜めに切ることで切り口が広くなり、より水分を吸収できるようになります。たくさん水を吸うことで、発根しやすくなるでしょう。
お手入れに迷ったら弊社にご相談ください
クラリンドウは数を増やすことで、庭いっぱいに咲いた花を楽しめます。しかし、成長が早く、すぐに育ってしまいます。株数が増えれば、そのぶん手入れも大変になるでしょう。
自力でクラリンドウの剪定・手入れをするのが大変に感じたら、業者に依頼をすることをおすすめします。業者に任せることで、自力でおこなうよりも的確に剪定ができるのです。そのため、クラリンドウを長く楽しめるでしょう。
業者をお探しなら、ぜひ弊社へご相談ください。弊社では、お客様のご希望にできるだけマッチした業者をご紹介いたします。弊社から紹介することで、お客様自身で業者を探す手間も省けるでしょう。
まとめ
クラリンドウは白く美しい花を咲かせ、甘い香りを発するのが特徴です。しかし、魅力的な一方で成長が早いという特徴もあるため、すぐに大きくなってしまいます。そのため、花後に剪定をして、適度な大きさを保ちましょう。
クラリンドウを剪定するときは、表面を均等に切っていく「刈り込み」という方法でおこないます。刈り込みをすることで、すでに花をつけた古い枝を取り除き、若い枝を育てることができるでしょう。
クラリンドウはさし木で増やすこともできますが、数が増えればそれだけ手入れも大変になっていきます。そのため、手入れが大変に感じたら、業者に任せてみましょう。知識の豊富な業者に剪定してもらうことで、毎年の開花を楽しめるでしょう。
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