【キンメツゲ】はどんな木?きれいな生垣をつくる5か条を解説!
生垣は庭に緑を取り入れつつ目隠しや防音、防風をおこなうことができます。また、生垣に使う木によっては季節ごとの変化を楽しむこともできます。生垣に使われる木はたくさんの種類があって、どの木にしようかと迷う方もいるのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは生垣におすすめの、キンメツゲについてご紹介していきます。また、キンメツゲの生垣をつくる際のポイントについても解説しています。生垣に使う木でお悩みの方やきれいな生垣をつくりたいという方は参考にしてみてください。
目次
【キンメツゲ】は初心者にもおすすめ!
キンメツゲは、生垣として人気が高い「イヌツゲ」の仲間です。漢字では「金芽黄楊」と書き、新芽が非常に明るい黄緑色なので、日の当たり方や見る角度によっては名前のとおり金色に見えるのが特徴的です。イヌツゲと同様に一年中葉を付けている常緑樹なので、葉が落ちる落葉樹と異なり、冬の間も生垣として機能してくれます。
キンメツゲが初心者におすすめの理由
キンメツゲは以下の点から、初心者におすすめの生垣といえます。
・病気に強い
生垣は壁や塀と違って生きている木を使っているため、しっかりとお手入れをしていないと病気にかかってしまうケースがあります。
生垣が病気にかかると、葉の量が減って目隠し効果がなくなったり、葉が枯れて見栄えが悪くなったりしてしまいます。しかし、キンメツゲは病気に強いので、初心者でも安心して生垣にすることが可能です。
・暑さや寒さに強い
キンメツゲは耐暑性と耐寒性が高く、国内の幅広い範囲で育成できます。雪が降る地域でも育成可能です。しかし、日陰を嫌う植物なので、日当たりの悪い場所は避けて植えるようにしましょう。
・成長がゆるやか
初心者が生垣にする木を選ぶ際に盲点になりがちなのは、剪定頻度です。生垣は枝葉が混み合ってきたら剪定をおこなわなければなりません。そのまま放置していると、枝葉が伸び放題で景観が悪くなったり、病害虫が発生して生垣が弱ったりするおそれがあるため、剪定は欠かせない作業です。
しかし、生長の早い木を生垣にすると何度も剪定をおこなう必要がります。剪定作業は意外と手間が多いため、何度も剪定をやるのは面倒です。その点、キンメツゲはゆっくりと成長する木なので剪定回数が少なく、手間がかかりにくいのです。
初心者でも育成の手間がかかりにくいキンメツゲですが、回数は少ないとはいえど剪定は欠かせない作業です。剪定は慣れていないとなかなかうまくできないので、気軽にキンメツゲの生垣を楽しみたいという方は業者に剪定を依頼することをおすすめします。
しかし、数多くある剪定業者を見比べてその中から業者を選ぶのは面倒と感じる方もいるかもしれません。そのような場合は弊社の相談窓口にお電話ください。お客様のご要望に合わせた、剪定のプロをご紹介します。
【キンメツゲ】きれいな生垣をつくるポイント
せっかくキンメツゲの生垣をつくるのであれば、きれいな生垣に仕立てあげたいですよね。そこで、ここではきれいな生垣をつくるためのポイントについてご紹介していきます。生垣をつくる際の参考にしてみてください。
【1】年2回の剪定
キンメツゲは成長が遅いため、年に2回剪定をおこなえば十分きれいな状態を保てます。具体的な剪定タイミングは、成長が一時的に止まる6月~7月ごろと、休眠期に入り枝がしばらく成長しなくなる9月~10月ごろです。
【2】植え付けの間隔
キンメツゲは葉の密度が高い木なので、高い目隠し効果がある生垣になってくれます。しかし、葉が密集して育つ関係上、植え付けをおこなう間隔に注意しないと、ぎっしりした窮屈な見た目の生垣になってしまいかねません。そのため、キンメツゲの植え付けは30cm程度の間隔を空けるようにしましょう。
また、アルカリ性の土壌を好む樹木なので、植え付けをおこなう前に地面に石灰をまいておくと元気に育ちやすくなります。
【3】支柱の使用
生垣をつくる場合は基本的に苗木から育て上げます。その際、キンメツゲの横に支柱を立てて、ヒモでキンメツゲの枝をくくりつけてあげるとまっすぐ育ち、きれいな生垣をつくることができます。
【4】水やり
キンメツゲは特別乾燥を嫌うというわけではないため、基本的には雨が降る限りは水やりの必要はありません。しかし、土が乾燥している状態が長く続くと樹木が弱ってしまうため、雨が降らない時期が長く続く場合は水やりをしてあげてください。
【5】施肥
キンメツゲは栄養が豊富な土壌を好み、しっかりと肥料をやると葉色がよくなってきれいな生垣にすることができます。2月ごろに根本に穴を掘って有機肥料を与えてあげましょう。
きれいなキンメツゲの生垣をつくるうえで、剪定も欠かせない作業です。しかし、今までやったことがない方にとって植物の剪定は意外と難しく、思ったとおりに剪定をおこなえないというケースもあるかもしれません。
「生垣をきれいに剪定したいが自信がない……」という方は、弊社にご相談ください。弊社にご相談いただければ、剪定のプロをご紹介させていただきます。キンメツゲの剪定はプロに任せて、きれいな生垣を楽しみましょう。
キンメツゲを育てるなら気を付けたいこと
初心者でも安心して育てやすいキンメツゲですが、害虫に注意する必要があります。ここでは、キンメツゲに発生しやすい代表的な害虫をご紹介します。
ハマキムシ
ハマキムシ(葉巻虫)は、ハマキガという蛾の幼虫で、イモムシのような見た目の害虫です。葉を食べるだけでなく、名前のとおり葉を巻いて自分の住処にしてしまいます。巻かれた葉は見栄えが悪いだけでなく、日の当たる面積が小さくなり光合成ができなくなって枯れてしまうおそれがあります。
不自然に巻かれていたり、ほかの葉とくっついていたりする葉っぱがある場合は高確率でハマキムシが発生しているため、見つけ出して捕殺しましょう。
殺虫剤で駆除するのもひとつの手ですが、くるんだ葉に薬剤が阻まれてしまうため効果が出にくいです。そのため、殺虫剤を使用する場合は葉に成分が浸透するタイプのものを使用しましょう。
ハマキムシの成虫は一度に約200個の卵を産むため、苗木のうちはとくに注意していないとふ化したハマキムシに葉を食べつくされて木自体が枯れてしまうおそれがあります。キンメツゲの苗木がある程度大きくなるまでは、防虫ネットを被せておいて成虫に産卵されないようにすることをおすすめします。
ハダニ
ハダニはサイズこそ0.3~0.5mmほどと非常に小さいですが、繁殖力が強くあっという間に増え、葉の栄養を吸って枯らしてしまう害虫です。栄養が吸われた葉は白っぽくなるため、ハダニがいるサインになります。また、クモのように糸を吐く性質があるため、葉に細い糸が張っていたらハダニがいる可能性があります。
ハダニは風に乗って飛んでくるため、防ぐのが難しくとても厄介です。しかし、水が非常に苦手なため霧吹きなどで水を噴射すれば撃退することができます。大量に発生している場合は、殺虫剤を使って駆除しましょう。
生垣をつくるうえで、害虫トラブルは切っても切れない問題です。害虫による被害を防ぐためには、剪定などの際に早期の段階で害虫を発見することが重要になってきます。しかし、素人が生垣につく害虫の予兆を見つけ出すのはなかなか難しいです。
弊社でご紹介している業者は、剪定の際に害虫を発見した場合にその場で駆除をおこなうことも可能です。せっかくの生垣を害虫にダメにされたくないという方は、ぜひ弊社にご相談ください。プロの力を借りて、気軽にキンメツゲの生垣を楽しんでください。
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