カイヅカイブキ剪定のコツ|育てやすいからこそ樹形にはこだわりたい

カイヅカイブキは、丈夫で比較的育てやすいことから、庭木として人気のある植物のひとつです。ただし、カイヅカイブキは剪定しないと大きくなりすぎてしまうため、整えてあげる必要があるのです。そこで、この記事では、カイヅカイブキの剪定にスポットを当ててご紹介していきます。
カイヅカイブキの剪定には、コツがあります。コツをおさせて適切な剪定をすることで、樹形バランスがよくなるだけでなく、病害虫の予防にもつながるでしょう。
目次
カイヅカイブキの剪定~基本編~
カイヅカイブキを育てる上で、基本となる剪定方法を知っておく必要があります。なぜなら剪定といっても、時期や方法を間違えてしまうと、枯れてしまうおそれがあるからです。そうならないためにも、基本的な剪定方法についてわかりやすくご紹介します。
カイヅカイブキは剪定して高さを調整する

カイヅカイブキは剪定が必要です。放置すると6~9m以上の高さになってしまうため、剪定して高さを調整する必要があるのです。またカイヅカイブキは手入れを怠ると、樹形が悪くなるといわれています。そのため定期的に剪定をして、樹形をきれいに保つとよいです。
カイヅカイブキの剪定時期
カイヅカイブキを剪定する時期は、5月~6月が適してします。この時期は、太い枝を大胆に短く切る「強剪定」をおこなっても、植物へのストレスが少ないといわれているのです。そのため、樹形を小さくしたいときはこの時期におこなうことをおすすめします。
逆に、冬は剪定をひかえてください。冬は日照時間が短く、剪定してしまうと枝葉に栄養が届きにくいため、枯れてしまうおそれがあるのです。
カイヅカイブキの剪定方法
カイヅカイブキの剪定は、「芽摘み」と「切り戻し」をする方法があります。それぞれ、どのような剪定方法なのかを詳しくご紹介します。
・芽摘み
芽摘みとは、春先から伸びる新芽を摘むことです。カイヅカイブキは芽摘みをおこなうことで、きれいな見た目を保つことができるほか、植物の成長がよくなるといわれています。新芽は柔らかいため、手で簡単に摘むことができます。手で摘むことができない固くなってしまった新芽は、剪定バサミなどの道具を使って切っていきましょう。
・切り戻し
切り戻しとは、伸びすぎた枝を切ったり短くしたりことで、樹形を整えることです。切り戻しをすることで、不要な枝を減らすことができます。その結果、植物の栄養が必要な枝全体に行き渡るだけでなく、風通しがよくなって病害虫の予防にもつながるのです。
切り戻し剪定のやり方は、徒長枝(ほかの枝よりも成長が早くて勢いよく飛び出ている枝)や絡み枝(ほかの枝に絡んで枝同士が傷つきやすい枝)といった不要な枝を、根元や枝の途中で切ってきます。切ることで、その箇所からより健康な枝が生えやすいといわれているのです。
カイヅカイブキの剪定は手間がかかりますが、見た目を美しく保つには、かかせない作業です。しかし剪定といっても、どの枝を切ればよいか判断が難しい場合があります。そんなときは、剪定のプロの業者に依頼するのもひとつの方法です。
剪定のプロは、どんな木でもスピーディーに剪定して樹形を整えることができます。剪定する枝の見極めが難しいなどの不安があれば、剪定のプロに頼ってみましょう。
カイヅカイブキの剪定~応用編~
カイヅカイブキは剪定ひとつで、いろんな樹形を楽しめることができます。マツのような見た目や、楕円形にも整えることができるため、目的に合わせて自分の好きなデザインにしてみてはいかがでしょうか。そこでこの章では、思い通りの樹形にするための、剪定のプロも意識しているようなコツをご紹介します。
カイヅカイブキの剪定【コツその1】高さを揃える

はじめに、どのぐらいの高さにしたいか確認しましょう。高さが決まったら、伸びた枝葉を剪定して揃えてください。生垣としてカイヅカイブキを植えている人は、高さを揃えるときれいな見映えになります。高さを決めたら調整しながら少しずつ剪定することで、失敗が少ないといわれているのです。
カイヅカイブキの剪定【コツその2】横幅の調整
カイヅカイブキの横幅を小さくしたいときは、刈り込みたい位置まで枝を切り落としましょう。このとき、葉を全部落とさないように注意が必要です。葉が全部なくなってしまうとその枝から徐々に枯れてしまい、元に戻ることはありません。そうならないためにも、葉を残しながら全体を整えるように慎重におこなってください。
失敗しないコツは、年月をかけて少しずつ刈り込むことです。一気に刈り込んでしまうと誤って切ってしまうおそれがあるため、少しずつ剪定していきましょう。剪定は焦らずゆっくりとおこなうと、初心者でも失敗が少ないといわれています。
カイヅカイブキの剪定での注意点
カイヅカイブキは、春以外で強剪定をしないように気をつけてください。春以外で強剪定をしてしまうと「先祖返り」という葉が発生するおそれがあるのです。先祖返りとは硬いトゲ状の葉で、触ると痛いだけでなく、樹形も悪くなります。またこの葉になってしまったら、二度と元に戻ることがないといわれているのです。
先祖返りはこまめに弱剪定をすることで予防することができるので、手間を惜しまずおこなうことをオススメします。
カイヅカイブキは、剪定でいろんな樹形を楽しむことができます。正しい剪定方法を理解して、自分の好きな形にしていきましょう。ただし、剪定が上手くできていないと残念な印象になってしまうおそれがあります。素敵な印象にしたいのであれば、プロの力に頼ってみてはいかがでしょうか。
弊社は、日本全国の加盟店と提携しているため、お客様の希望にそった業者を派遣することが可能です。「自分の好みのデザインにしてほしい」「シンプルに高さを揃えてほしい」などの要望があれば、相談してみてください。一緒に素敵な庭木に育てていきましょう。
カイヅカイブキはこまめなお手入れで美しく育つ!
この章では、カイヅカイブキの魅力と上手な育て方についてご紹介します。こまめなお手入れをして、健康でより美しいカイヅカイブキを育てていきましょう。
カイヅカイブキの魅力と育て方のコツ

カイヅカイブキの魅力は、緑が美しいことです。また庭木としてだけでなく、生け垣としても育てることができるので、非常に汎用性の高い種類だといえるでしょう。
そんなカイヅカイブキは、初心者でも育てることができる木だといわれています。ほかの木と比較してこまめなお手入れが必要でないため、育てやすいのです。カイヅカイブキが気になる方は、以下の育て方や注意点を確認して、購入を検討してみるとよいかもしれません。
・カイヅカイブキの育て方
カイヅカイブキは日光が大好きなので、日当たりがよい場所が適しています。また乾燥にも強いため、水はけのよい場所がおすすめです。とくに水やりをする必要はないですが、夏などの暑い日に土の乾燥が続くようであれば、湿らす程度に水やりをおこないましょう。
・カイヅカイブキの育て方の注意点
カイヅカイブキの近くには、ナシ類の植物を育てないようにしてください。カイヅカイブキには、赤星病という病気にかかりやすいのです。カイヅカイブキには、この病気に強いので影響はないのですが、ナシ類に寄生すると枯れてしまうおそれがあるのです。
カイヅカイブキの魅力と育て方のコツ
カイヅカイブキは以下の病害虫が発生しやすいので確認していきましょう。
・ハダニ
ハダニは、植物の葉に寄生する害虫です。カイヅカイブキの葉から養分を吸いとってしまうため、その箇所が白っぽく変色することがあります。数が多いと見た目が悪くなりやすくなるため、見つけたらすぐ殺虫剤で駆除しましょう。
・カイガラムシ
枝などに寄生する害虫です。この害虫は、美観を損ねるだけでなく、木の成長を妨げてしまうおそれがあるため見つけたら、すぐに駆除してください。薬剤を散布するのが効果的といわれています。
・赤星病(あかぼしびょう)
枝に菌が寄生して赤いまだら模様になり、見映えが悪くなります。この病気はやっかいなことに、カイヅカイブキにはさほど影響はないのですが、風にのってほかの植物に被害がでる場合があります。近くにナシやリンゴなどの実のつく木があると、葉や実に感染して育たなくなるおそれがあるほか、枯れてしまうおそれがあるのです。被害を出さないためにも早めに薬剤を散布するなどして対処しましょう。
カイヅカイブキを美しく育てるには、剪定が大切です。手間を惜しまず、丁寧に剪定することでより健康にも育ちます。剪定する時間がない人や、効率よく剪定してほしい場合は、弊社にご相談ください。どんな庭木でも、丁寧にご対応させて頂きます。
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