楓の剪定は時期が大切!理想の形に仕上げる剪定方法・病害虫対策
楓の木は樹高が10メートルを超えることのある高木です。そのため、大きく美しい見た目にしたい人もいれば、サイズを抑えたい人もいるでしょう。楓を美しく見せるためにも、大きさを抑えるためにも、定期的な剪定が必要です。
そこで、今回は楓の剪定方法についてご紹介します。育てていくうえで注意しておきたい病害虫についてもご紹介するので、よろしければ参考にしてみてください。楓の剪定方法と注意点を知り、美しい見た目を楽しみましょう。
目次
楓の剪定に適した時期・剪定方法
楓の剪定には、適した時期と方法があります。また、剪定方法は2種類あるので、自分の目的に合わせて使い分けましょう。そこで、以下では楓の剪定に適した時期と方法についてご紹介します。
楓の剪定時期
楓の剪定時期は5~6月前後の春と、11~1月前後の冬です。楓は成長が早いため、小まめに剪定をしないと枝数が増えてしまいます。
しかし、春の成長期は、楓の枝のなかを水分が巡っているため、太い枝を剪定すると水分が抜け出て弱る原因になってしまいます。そのため、春には太い枝を切ってしまわないように気をつけながら、先端の細かい枝を減らす剪定をおこないます。
一方で、冬には成長がストップし、水の動きも止まるため、剪定にかかるダメージも軽減されます。そのため、太い枝を切ったり、枝数を多めに剪定したりするのに向いているのです。
樹形を整える剪定方法
楓の樹形を美しく仕上げたい場合は、まず、春に出てくる徒長枝(とちょうし)という枝を剪定していきましょう。徒長枝とは、上に向かって真っすぐに伸びる枝で、樹形が崩れる原因になります。そのため、根元から剪定することで、樹形を整えられるでしょう。
また、枝から上向きに伸びている新芽も、春のうちに剪定しておきます。なぜなら、上向きに伸びた新芽は、やがて枝になって上に伸びるからです。楓の場合、枝が横下に広がっていると美しい樹形に仕上がるため、上向きに伸びる枝は取り除いたほうがいいでしょう。
太い枝が折り重なっている場合は、冬に剪定します。折り重なった枝の片方を根元から剪定することで、日光がまんべんなく葉に届きやすくなるのです。また、適度に光をとおすことによって、楓特有の細やかな枝ぶりや葉の美しさを楽しめるでしょう。
枝を短くする剪定方法
大きくなった楓をコンパクトにしたい場合も、春の徒長枝を間引いておくことが大切です。徒長枝は長く育つ傾向が強いため、残しておくと、楓の樹形が崩れるうえ、大きく見えてしまいます。そのため、形を整えるときと同様、根元から剪定しましょう。
また、枝を短くするなら、長く伸びた枝を根元から間引いていきましょう。枝の途中でカットすると、切り口の近くから新しく芽が出るため、余計にボリュームが増えてしまいます。そのため、根元から間引くことで、サイズをコンパクトにできるのです。ただし、長い枝をたくさん切るのは、剪定のダメージが少ない冬にしましょう。
小さくした楓の姿を保ち続けるなら、枝に出てきた新芽も取り除きます。新芽は枝として育つため、新芽のうちに剪定することでサイズを抑えられるのです。
剪定の注意点
剪定をするときは、できるだけ手で枝を折るようにしていきましょう。楓は手で折った切り口のほうが、美しい樹形に育ちやすいのです。また、楓は刃物による剪定のダメージに弱いため、ハサミやノコギリでの剪定は避けるべきといわれています。そのため、太い枝を切るのに必要な場合のみ、ハサミやノコギリを使用しましょう。
太い枝を切ったときには、切り口に癒合剤(ゆごうざい)を塗ることも大切です。癒合剤とは、剪定口に病気の菌が入ったり、雨風などのダメージを受けたりしないよう、カバーするための薬剤です。楓は剪定口が放置されていると病気にかかることもあるので、しっかりと癒合剤を塗ってあげましょう。
もみじ盆栽の剪定方法
楓の仲間には「もみじ」という樹木もあります。もみじは、楓に比べると葉の切れ込みが深く、人が手を広げたような形をしているのが特徴です。きめ細かな葉のシルエットが美しいため、庭園や盆栽などに利用されます。
もみじの盆栽でも、剪定は必要になります。もみじの盆栽の場合は、剪定のダメージを軽減するため、冬の落葉期におこないましょう。もみじの木は、枝先が2股に分かれているのが理想的とされています。そのため枝先が3股に分かれている場合は、中心の枝をつけ根から剪定し、先端がYの字になるよう整えましょう。
しかし、楓やもみじは美しく仕上げるのが難しい植物なので、正しく剪定したつもりでも、樹形が悪くなるおそれもあります。そのため、樹形を美しく仕上げるなら、業者に任せるのがおすすめです。
技術のある業者に依頼をすることによって、自力でおこなうよりも美しく仕上がるでしょう。業者への依頼をお考えでしたら、ぜひ、弊社サービスをご利用ください。
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楓の剪定を業者に依頼するメリット
楓はとてもデリケートな樹木なので、剪定方法を間違えると弱ったり、枯れたりすることがあります。そのため、自力で剪定をすることに不安を感じた場合は、業者に依頼をしましょう。以下では楓の特徴を踏まえて、業者に依頼をするメリットについてご説明します。
楓の特徴
楓はもみじの葉とよく似ていますが、もみじと比べると切りこみが浅く、丸い形をしています。樹高は10メートルを超えるほどの高木で、秋になると鮮やかな紅葉をつける樹木です。自然な樹形や葉の色が美しいため、日本庭園の植木にも使われています。
楓は芽を出す力が強いため、枝を多めに切っても枯れるリスクは少ないです。しかし、すぐに新しい枝を生やすため、剪定する枝を間違えると、伸びてほしくない方向に枝を出して樹形が崩れることもあります。
また、楓は枝の途中で切ると、どんどん枝分かれして大きくなるため、慎重に剪定をしていく必要があります。そのため、楓の樹形を美しく保ち続けるには技術が必要なのです。
業者に依頼をするメリットとは?
楓の剪定を業者に依頼する一番のメリットは、美しい樹形に仕上げてくれるという点にあります。昔から「庭師」という職業があるように、樹木を美しく整えるには技術がいるのです。
とくに楓の場合、成長が早く、剪定をしてもすぐに枝が伸びてきます。そのため、知識と技術に長けた業者に任せてしまうのがよいのです。業者であれば、成長した後の姿も見越して剪定することができるからになります。
また、自分でおこなう手間を省けるというメリットもあります。初心者の場合、自力でおこなうと失敗のリスクがあるうえ、剪定に時間もかかってしまいます。経験豊富な業者なら早く作業ができるため、自分が手間暇をかけずに済むでしょう。
業者の費用相場
業者に依頼をするとなると、費用面が心配になる人もいるかもしれません。料金に不安がある場合は、剪定費用の相場を知っておきましょう。相場を知ることで、適正な価格を把握できるでしょう。適正価格を知っておくと、依頼後の金銭トラブルを避けることにもつながります。そこで、以下では業者の費用についてまとめてみました。
- 1~3メートル未満:3,000~5,000円前後
- 3~5メートル未満:6,000~8,000円前後
- 5~7メートル未満:14,000~18,000円前後
業者によっては、剪定ゴミの回収費や、出張料がかかることもあります。別途費用として加算される場合が多いので、剪定料金以外のオプション料金相場についてもご説明します。
- 出張料:6,000~10,000円前後
- ゴミ回収費(10キロ未満):100~150円
出張料の場合、依頼場所と業者との距離が近くなら無料になる場合もあります。そのため、費用を少しでも抑えたい場合は、近くにいる業者に依頼をするのもおすすめです。ただし、近場でも出張料がかかる場合もあるので、事前に電話で確認をしておきましょう。
近くの業者を探すのが難しい場合は、ぜひ弊社へご相談ください。弊社ではお近くの加盟店から業者をピックアップし、ご紹介させていただくことができます。また、出張料が無料になる業者もご紹介しています。そのため、自力で業者を探すより、弊社を利用したほうが、スピーディーに解決できるでしょう。
元気な楓を育てるためには病害虫に注意!
楓は剪定の方法や時期などのほかに、病害虫による被害にも注意が必要です。病害虫にかかると、葉が傷つけられるだけでなく、樹木全体が枯れる危険もあります。そのため、楓につきやすい病害虫の特徴を知り、対策しましょう。
楓の病気
楓がかかりやすい病気には、おもに「うどん粉病」や「すす病」があります。どちらも楓を枯らすことがある危険な病気なので、その特徴と対処法について理解しておくことが大切です。
うどん後病
うどん粉病は、葉の表面に白いカビが発生する病気です。表面を覆うカビが光合成を阻害するため、栄養を作り出せずに枯れてしまう危険があります。
うどん粉病の病原菌は、気温の高い環境を好みます。そのため、枝や葉が密生し、空気のこもりやすくなった楓の木に発生しやすいです。予防するなら、定期的に枝を剪定し、風通しがよくなるように状態を改善しましょう。
もし、うどん粉病を発症した場合は、白いカビがついている葉を取り除き、回収しましょう。病気にかかった楓の葉をそのまま残しておくと、雨風に当たって病原菌が飛散し、近くにある健康な木に感染するおそれがあるのです。
すす病
すす病は、葉の表面に黒い汚れがつき、徐々に広がっていく病気です。うどん粉病と同様にカビ菌でできているで、葉の光合成を妨げてしまいます。
そのため、発症しているのを見つけたら、黒く汚れている葉を取り除きましょう。また、発症していなくても、わずかな菌がついている危険があるため、殺菌剤も散布しておくことが大切です。
また、発症していない場合は、すす病の原因となる「カイガラムシ」という害虫を予防しましょう。カイガラムシの特徴と予防方法については、以下でご紹介します。
楓の害虫
楓につきやすい害虫には、おもに「カイガラムシ」と「テッポウムシ」がいます。それぞれ被害箇所や予防法が違うため、特徴を踏まえたうえでしっかり対策をおこないましょう。以下では、楓につく害虫の2種類をご紹介するので、よろしければ参考にしてみてください。
カイガラムシ
カイガラムシは丸い甲殻に覆われた小さな虫です。体の色は白や黒などさまざまで、大量のコロニーを作って寄生します。そのため、楓に白黒の粒が大量についていた場合、カイガラムシの存在を疑ったほうがいいでしょう。
カイガラムシによるおもな被害は、すす病の誘発です。カイガラムシは体から甘い液体を出し、すす病菌を誘発する細菌を呼び寄せます。そのため、カイガラムシに寄生されると、すす病を発症しやすくなるのです。
カイガラムシを退治するときは、専用の乳剤を使いましょう。カイガラムシの固い甲殻は、殺虫剤をとおさないため、害虫用の殺虫スプレーでは効果が薄いのです。そのため、虫を窒息させる効果をもつ乳剤のほうが、駆除しやすいといわれています。
カイガラムシがまだ発生していない場合は、定期的に剪定をして予防しましょう。カイガラムシは、枝数が多く、空気のこもっている場所で繁殖しやすいのです。そのため、枝を透かして風通しをよくし、適度に乾燥させることで発生のリスクを抑えられます。
カミキリムシ
カミキリムシは白黒の長い触覚をもち、体調が3~5センチ前後になる大型の昆虫です。全体的に体の色が黒く、胴体には白い斑点がついています。おもに木の皮を食べますが、木が枯れるほど食害されるケースは少ないです。
しかし、カミキリムシは寄生した樹木に穴を開け、なかに卵を生みつけます。孵化した幼虫は幹の内部から食害するため、木が弱って枯れる原因になるのです。そのため、木のなかに小さな穴が開いていたら、幼虫がいる危険も考えて対処しましょう。
退治をする際は、穴のなかに殺虫剤を噴射します。殺虫剤にはカミキリムシ専用の薬剤もあるので、効果の大きい殺虫剤を使うのがおすすめです。
また、カミキリムシは剪定されていない、弱っている木ほど狙う傾向があります。そのため、定期的な剪定をおこない、木の健康を保っておきましょう。さらに、木の幹に防虫ネットを張っておくと、より予防効果も高くなります。
手入れを大変に感じたら
病害虫を予防するには、楓の剪定が必要不可欠です。しかし、楓の剪定は、方法を間違えると今以上に枝数が増えるおそれがあります。そのため、うまく剪定できるか不安になる人もいるでしょう。
剪定に自信がないときは、業者に依頼をするのがおすすめです。剪定の知識をもつ業者に任せることで、楓を健康な状態で保つことができるでしょう。しかし、自分の目的に合った業者を探すのには、時間もかかるかもしれません。
業者探しが面倒に感じるときは、ぜひ弊社へお電話ください。弊社では、お電話いただいたお客様に、剪定業者をご紹介しています。お客様のご要望にマッチした業者をご紹介いたしますので、お悩みやご希望などあれば、ぜひご相談ください。
弊社から業者を手配させていただくため、お客様が業者を探す手間を省くことができるでしょう。弊社は年中無休でお電話を受けつけていますので、いつでもご利用ください。
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