ラベンダーのお手入れ方法をご紹介!育てかた・剪定・増やしかた

ラベンダーのお手入れ方法をご紹介!育てかた・剪定・増やしかた

ラベンダーには定期的な剪定が必要です。なぜなら、ラベンダーは湿った環境を嫌うため、葉が生い茂っていると枯れる危険があるのです。

しかし、ラベンダーを育て始めたばかりの場合、具体的な剪定方法が知らないという人もいることでしょう。知らないまま、なんとなく剪定をしてしまうと、剪定が原因で枯れてしまうこともあるため要注意です。

そこで、今回は正しいラベンダーのお手入れ方法についてご紹介します。また、ラベンダーの増やし方もご説明するので、ぜひ参考にしてみてください。正しい育て方と増やし方を知ることで、ラベンダーを長く楽しめるでしょう。

ラベンダーのお手入れには剪定が必要!

ラベンダーを健康に保つには、定期的に剪定をすることが大切です。ラベンダーの剪定は2種類あり、それぞれ適切な時期と方法でおこないます。以下では、ラベンダーのお手入れの一環である剪定方法についてご紹介します。

ラベンダーは湿った環境が嫌い

ラベンダーは湿った環境が嫌い

ラベンダーは湿度の高い環境を嫌います。そのため、長く湿度の高い環境に置かれ続けると、弱るおそれがあるのです。

とくに、剪定をしていないラベンダーは、株の内部の湿度が上がりやすいとされています。剪定をせずにいると、枝の数が増えて風通しを悪くするため、ラベンダーの内部が湿ってしまうのです。そのため、定期的に剪定して風通しをよくし、適度に乾燥させましょう。

ラベンダーの基本的な剪定方法

ラベンダーの基本的な剪定は、花が咲き終わってからの9~12月までの間におこないます。なぜなら、ラベンダーは開花までは成長力が強く、剪定をしてもすぐに生えてくるからです。そのため、花後で成長が遅くなる時期に剪定をすると、すぐに茎が伸びてしまうのを防げるでしょう。

ラベンダーの剪定では、おもに茎の剪定をおこないます。茎の剪定をする際は、地面に近い部分を切っていきましょう。土の近くに茎が集まっていると、湿気がこもりやすいのです。そのため、茎の付け根から剪定していき、地面近くの茎を減らしていきます。

また、茎が密集していると、ラベンダーの内部まで空気がこもってしまうおそれがあります。そのため、適度に全体の茎を取り除くことで、茎同士の間隔をあけましょう。枝を間引く際、枯れ茎があれば一緒に取り除いてください。

さらに、ラベンダーには花の剪定も必要になります。花が色あせて枯れたら、花の付いた茎を剪定しましょう。剪定をしても、切り口より下に芽が残っていれば、翌年も成長してくれるのです。

また、花が咲いているうちに、収穫もかねて剪定をするのもおすすめです。花はそのまま花瓶の中で育てたり、ドライフラワーにして飾ったりすることで、見た目や香りを楽しめるでしょう。

ラベンダーには「強剪定」も必要

ラベンダーには、普通の剪定のほかに「強剪定」が必要になります。強剪定とは、茎を多めに剪定する方法です。

ラベンダーの強剪定は、6月の梅雨前におこないましょう。梅雨後の湿気に弱いため、茎が生い茂っていると枯れる原因にもなります。そのため、梅雨の時期に向けて剪定をすることで、蒸れを防止できるのです。

ラベンダーの強剪定は、おもに枯れてしまった茎や長く伸びすぎた茎を、根元近くからすべて剪定します。不要な茎をすべて取り除くことによって、全体的な数を減らすことができるでしょう。

強剪定のタイミングに注意

ラベンダーの強剪定は、庭や鉢植えに植え付けてから2年目におこないましょう。1年目は、まだ根が土に定着していないため、剪定のダメージに弱いのです。そのため、強剪定によって枯れるおそれがあります。

しかし、強剪定をしないまま放っておくと、茎部分が木のように変化する「木質化(もくしつか)」という現象が起こることもあります。木質化すると花や葉を付けなくなるため、最終的には枯れるおそれもあるのです。そのため、植え付けて2年目以降からは、毎年強剪定をおこないましょう。

ラベンダーのお手入れの基本とよくあるトラブル

ラベンダーは剪定のほかにも、日常的なお手入れをおこなうことも大切です。とくに、ラベンダーはトラブルが起こると、花が咲かなくなることがあるのです。そこで、以下ではラベンダーのお手入れの方法についてご説明するので、育てる際にお役立てください。

ラベンダーってどんな植物?

ラベンダーってどんな植物?

ラベンダーは緑色の葉に、鮮やかな紫の花が特徴的です。一見は草花のように見えますが、じつは低木の仲間なので、大きくなるにつれて根元が木のように固くなります。

また、化粧品や入浴剤に「ラベンダーの香り」と記載してある商品が世の中に多く出回っているように、ラベンダーは独特の甘い香りから香料にも利用されます。さらに、ハーブとしても楽しめるため、料理や飲み物に入れて味わうことも可能なのです。

ラベンダーの育て方

ラベンダーの育て方では、おもに水やりと肥料やりが大切になります。とくに、ラベンダーは庭植か鉢植えかで育て方に違いがでてくるため、ご自身のラベンダーに合った方法でおこないましょう。そこで、以下では水やりと施肥の方法についてご紹介します。

・水やり

ラベンダーの水やりのタイミングは、茎や葉が下向きになったときです。また、茎の状態を見てわからない場合は、土の表面が乾燥していないか確認してみましょう。土が湿っていなければ水を与えてください。

ただし、梅雨の時期になったら、鉢植えは雨の当たらない場所に移動させておきましょう。鉢植えのラベンダーは、雨に当たり続けると根腐れを起こす危険があるのです。また、水を与えすぎても、根腐れの原因になります。

根腐れを起こすと、土の表面にカビが生えたり、株が弱ったりして、最終的には枯れてしまいます。そのため、屋内で保管しながら、土の表面が乾かない程度に水をあげて育ててください。

・肥料

ラベンダーの肥料は、おもに植え付け前と毎年の春に与えます。ラベンダーを植え付ける前には、土に有機肥料を混ぜ込みましょう。有機肥料は効果が長続きするうえ、土中で豊富な栄養を作るため、長期間ラベンダーの根に栄養を与えることができるのです。

植え付け後は、毎年の春に化成肥料を与えます。ラベンダーは初夏に花を咲かせる際、膨大なエネルギーを消費するからです。そのため、開花後に弱らないよう、春のうちに栄養をたくさん与えておきましょう。

ただし、鉢植えの場合は春と秋に肥料を与えてください。鉢植えはスペースが限られているぶん、土の量が庭植より少ないため、土から吸収できる栄養が少ないのです。

ラベンダーの病害虫

ラベンダーを育てていくうえでは、病気や害虫に注意しましょう。基本的に病気や害虫に強いラベンダーですが、いちど発病したり寄生されたりすると、枯れるおそれがあるのです。そのため、ラベンダーに付きやすい病害虫を知り、事前に予防をしましょう。

・病気
ラベンダーに発生する病気には、うどん粉病があります。うどん粉病は葉の表面に白いカビが発生する病気です。白いカビが光合成を阻害するため、植物が枯れる原因になるのです。うどん粉病は湿った環境で発生しやすいため、定期的にラベンダーを剪定して予防しましょう。

・害虫
ラベンダーは春になると、アブラムシが発生しやすくなります。アブラムシは無数のコロニーで植物に寄生し、樹液を吸って弱らせる被害を出すのです。

そのうえ、アブラムシは繁殖力が強いため、放っておくと周辺の植物にまで寄生し、被害を拡大させます。アブラムシを予防するなら、事前に防虫剤をまいておきましょう。

ラベンダーの花が咲かないときは

ラベンダーを育てていると、「しっかり育てていたのに花が咲かない」といったトラブルが発生するかもしれません。花が咲かない原因には、病気や害虫によるラベンダーの衰弱が考えられます。そのため、病害虫が発生していたら、殺菌剤や殺虫剤をかけて対処しましょう。

また、花が咲かない原因が、剪定方法の場合もあります。伸びすぎた茎を剪定する際、茎の一部が残っていると、再び生え直るのです。そのため、全体的な栄養が分散され、開花するための養分が残らなかったと考えられます。伸びすぎた枝を間引くときには、茎の付け根からしっかりと剪定しましょう。

お庭を鮮やかに!ラベンダーの増やしかた

ラベンダーが好きな人は、数を増やして庭を彩りたいと思うかもしれません。ラベンダーは剪定した茎を使って、繁殖させることができます。そのため、増やし方と、繁殖後のラベンダーのお手入れ方法を知ることで、うまく繁殖させられるでしょう。そこで、以下ではラベンダーの繁殖方法についてご紹介します。

ラベンダーは「挿し木」で増やそう

ラベンダーは「挿し木」で増やそう

ラベンダーは茎を収穫することで、挿し木として繁殖させることができます。挿し木とは、植物の枝や茎を苗として育てることで、株数を増やす繁殖方法です。そこで、以下では挿し木の手順についてご紹介します。

  1. 今年に生えてきた若い茎を、10センチ前後の長さで収穫する
  2. 切り口を30分ほど水につけておく
  3. 待っている間に鉢植えを用意し、鉢底石を入れて通気性をあげる
  4. 鉢底石の上に園芸用の土を入れておく
  5. 30分経ったら、切り口に発根剤を塗る
  6. 用意していた土に、茎を半分まで挿す
  7. 日当たりのいい場所に置いて、1日に1回は水やりをする
  8. 1週間ほど経って軽く引いてみる。引いて簡単に抜けなければ成功

挿し木に使う茎は、切り口が斜めになるようにカットしましょう。切り口が斜めになっているほうが、水をよく吸って根を出しやすいのです。

ラベンダーを植え付けるには

発芽したラベンダーは鉢植えや庭に植え付けます。ずっと同じポットの中で育てていると、小さなポットの中に根が密集して弱るおそれがあるのです。そのため、さらに広い鉢に植え替えるか、庭へ植え付けましょう。

鉢植えに植え付ける際は、鉢に鉢底石を敷いておき、その上から赤玉土や鹿沼土といった水はけのいい土を乗せましょう。鉢の3分の1ほどの高さまで土を入れたら、ラベンダーの株を新しい鉢に入れます。株元が隠れるまで土を追加したら、日当たりのいい場所で育てましょう。

ただし、鉢植えの場合は何度も植え替えをしないよう、あらかじめ大きな鉢の中で育ててください。ラベンダーは植え替えによるダメージに弱いため、何度も植え替えると弱るおそれがあるのです。

庭植にする場合は、土の中の小石を取り除いてから、植え付けたい場所に赤玉土や鹿沼土を混ぜます。そして、鉢植えのラベンダーを植え替えたら、土をかぶせて育てましょう。

お手入れが大変だと思ったら

ラベンダーを増やすことによって、庭を華やかにできます。しかし、そのぶんラベンダーの量も増えることになるため、お手入れが大変に感じるかもしれません。

自力で手入れをするのが難しいと感じたら、業者に依頼をして代行してもらうのがおすすめです。プロにお手入れをしてもらうことによって、ラベンダーを長く楽しむことができるでしょう。また、自力でおこなう時間や手間を省くこともできるのです。

しかし、どうやって業者に依頼をしたらいいか、わからない人もいらっしゃることでしょう。もし業者依頼で不安があるときは、ぜひ弊社へご連絡ください。

弊社は加盟店の中から、お客様の要望に合った業者をご紹介させていただきます。そのため、お客さまが自力で業者を探す手間もかからないでしょう。弊社では24時間無料でお電話を受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

ハーブや鑑賞用の花としても利用できるラベンダーは、湿度の高い環境を嫌います。そのため、空気がこもらないよう、毎年の秋に剪定をする必要があるのです。

さらに、植え付けてから2年目以降は、育ちすぎた茎をすべて間引く「強剪定」もおこないます。梅雨が来る前に大幅に枝数を減らすことで、梅雨後に蒸れるのを予防できるでしょう。

また、ラベンダーのお手入れでは、病害虫にも注意しなければなりません。ラベンダーはうどん粉病やアブラムシが原因で枯れることがあるため、定期的に剪定したり、防虫剤をまいたりをすることで予防します。もし、発生した場合には、殺菌剤や殺虫剤を散布して対処しましょう。

しかし、ラベンダーを繁殖させると、手入れが行き届かず病害虫にかかってしまうこともあるかもしれません。そのため、手入れが大変だと思ったら、無理せず剪定業者に依頼をすることをおすすめします。業者に任せることで、ラベンダーが元気に育つよう手入れをしてくれるでしょう。

ユーカリ剪定の基礎を解説!正しい剪定には健康と美しさを保つ効果が

ユーカリ剪定の基礎を解説!正しい剪定には健康と美しさを保つ効果が

生命力が強く生長が早い樹木であるユーカリは、剪定の手入れが欠かせません。しかし、経験のない人にとっては剪定をする意味や方法がよくわからないし、難しく感じるでしょう。

もしも剪定の方法を間違ってしまうと、ユーカリが弱って枯れてしまうこともありえますので、剪定の意味や方法を理解しておく必要があります。

このコラムではユーカリの基本的な剪定方法と、ユーカリにトラブルが発生したときの対処法についてご紹介します。ユーカリを健康に美しく育てていきたい方には役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

なぜユーカリは剪定が不可欠なの?

そもそもなぜ、ユーカリは剪定をしなければいけないのでしょうか。剪定の意味がわからなければ、おこなう理由もわからないでしょう。まずは、ユーカリの特徴と剪定の必要性について解説します。

ユーカリの特徴

ユーカリの特徴

ユーカリは、乾燥した土壌でも育つ生命力がとても強い樹木です。生長が早く、樹高が25m以上になることもあります。お庭に植える木でこれほどの大きさになってしまうと管理するのが大変ですので、剪定で調整する必要があるのです。

剪定をする目的

ユーカリを剪定することには、おもに次のような目的があります。剪定の効果がわかれば、剪定をする意味も納得できるでしょう。

■大きさを調整
放っておけばどんどん大きくなってしまうユーカリですが、伸びた枝を剪定することである程度の大きさを保ったまま育てることができるのです。枝葉をすっきりとまとめることは、見た目の形をきれいに保つことにもなります。

■病害虫を防止
ユーカリの根や葉を食べてしまう害虫が発生したり、病気にかかったりすることもあります。害虫や病気は日当たりが悪かったり、木の内側に湿気がこもったりすることで発生しやすくなるのです。剪定で混みあった枝を取り除いて日当たりと風通しをよくすることで、害虫や病気の発生を予防する効果があります。

剪定に適した時期

できるだけ負担をかけずに剪定をするには、ユーカリに体力がある時期におこなう必要があります。ユーカリの場合、剪定は4月~5月ごろと、9月~10月ごろが適切です。もっとも成長する夏の前に不要な枝を取り除く剪定をして、成長期が過ぎた秋ごろに伸びた分の枝を元に戻すように切るのがいいでしょう。

剪定をしないとこんなデメリットが…

剪定をせずにユーカリを長期間放置していると、伸びすぎた枝が電線に接触したり、隣家に侵入したりしてトラブルになることがあります。大きくなりすぎる前に剪定をしておくことで、トラブルを防ぎましょう。

また、ユーカリは地上部が高く生長するのに比べて根が浅いという性質がありますので、成長しすぎると風などで倒れてしまうこともあるのです。剪定で風通しをよくしてやることで風の抵抗を減らし、倒れるのを防ぐことができます。

ユーカリの剪定方法

大きく生長するユーカリには剪定が必要ですが、剪定とはどのようにおこなえばよいのでしょうか。上手に剪定をするために、剪定の基本的な方法を知っておきましょう。

【1】”摘心”で生育をコントロールしよう

【1】”摘心”で生育をコントロールしよう

ユーカリを剪定する大きな目的である大きさを調整する剪定が、摘心という方法です。枝の先端にできた新芽を摘み取ってしまうことで、それ以上枝が伸びないようにするのです。枝の先に小さな新芽の葉がついていますので、これをその下にある葉のすぐ上で切り取りましょう。

【2】”透かし剪定”で快適な環境を整えよう

木の内側に枝が密集している場合には、透かし剪定という剪定方法で枝の数を調整します。内側に伸びる枝やほかの枝とからまる枝などは不要な枝ですので、切り取ってしまいましょう。

枝を切るときには、その枝が生えている根元部分から切り落とします。長く伸びすぎた枝を調整するために切る場合には、枝の途中ではなく葉のすぐ上のところで切るようにしましょう。中途半端な位置できるとそこからは新芽が出てこなくなり、枝先が突き出して見栄えが悪くなってしまいます。

自分での剪定はリスクがある!

剪定には適した時期と方法があります。正しくおこなわなければダメージが大きくなり、回復できずに病気になったり、枯れてしまったりすることがありますので、注意が必要です。

また、剪定で体の一部を切られたユーカリはそのダメージを取り戻そうと、切られたところから新たに枝を伸ばそうとします。そのため、剪定後の枝の伸び方を計算しながら枝を切っていかないと、かえって樹形を乱してしまうこともあります。

ユーカリには花が咲きますが、剪定で花の芽を切り落としてしまったり、ユーカリが弱ったりすると花が咲かなくなる場合もあるのです。このように、自分で剪定をすることにはいくつかのリスクがあることも覚えておきましょう。

失敗しない剪定をしたいのなら、業者に依頼するのが確実です。技術と知識をもったプロであれば、間違いのない剪定をしてくれるでしょう。剪定業者を利用したことがないのでよくわからないという場合には、剪定お助け隊にご相談ください。剪定お助け隊に電話で相談すれば、状況に応じてお近くの剪定業者をご紹介します。

元気なユーカリを育てるためにできること

ユーカリは生命力が強くて育てやすい樹木ですが、元気に育てるためにはいくつかポイントがあります。ユーカリに起こるトラブルを避けるためにも、ユーカリの特性と適切な育て方を知っておきましょう。

1.病害虫対策をおこなう

1.病害虫対策をおこなう

ユーカリは基本的には病害虫に強い樹木ですが、クロロシスやうどんこ病という病気にかかることがあります。クロロシスは鉄分不足によって起こり、かかるとほかの病気への抵抗力が減退してしまうのです。

うどんこ病はカビが原因で起こります。葉をうどん粉のような白いカビが覆うことで光合成が阻害され、最悪は枯れてしまうこともあるのです。

害虫では、ハダニやコガネムシが発生することが多いです。ハダニはユーカリの葉に寄生して養分を吸収して腐らせ、コガネムシはユーカリの根を食い荒らします。

病気は肥料や殺菌剤、害虫は殺虫剤で対処することができますが、一度病気や害虫の被害にあった部分はもう回復はしません。被害を拡大させないためには、被害にあった部分を早めに剪定で切り取ることが大切です。また、剪定は病原菌や害虫の発生を予防するためにも重要です。

2.水やりは控えめに

乾燥した環境でも元気の育つユーカリは、頻繁に水やりは必要ありません。基本的には自然に降る雨だけで十分です。水をやりすぎて土が常に湿った状態になっていると、根腐れを起こしてしまうことがあります。

ただし水がまったくいらないわけではありませんので、夏場などに雨が降らず、土が乾燥しているときにはたっぷりと水を与えます。必ず土が乾燥してから水やりをするようにしましょう。

鉢植えの場合は根腐れに注意

比較的根が浅いユーカリは鉢植えで育てることも多いですが、鉢植えのユーカリは、とくに根腐れを起こすことが多いです。その理由は、ユーカリの根に対して鉢が大きすぎると土のなかの水を根が吸収しきれずに残り、常に湿った状態になってしまうからです。

ユーカリの根に適したサイズの鉢を選び、土が乾ききってから水をやりましょう。

こんなときどうする?ユーカリ栽培のお悩み

ユーカリを育てていると、さまざまなトラブルが発生することもあります。ユーカリによく起こるトラブルと、その対処法をご紹介します。

葉っぱが変色してる…

葉っぱが変色してる…

葉の色が悪くなってきたという場合には、根腐れや病気のおそれがあります。葉が茶色く変色している場合は根腐れが考えられるでしょう。鉢植えの場合は鉢から引き抜いて根腐れした根を切り取り、土を変えて植え替えをします。庭植えのユーカリは植え替えができませんので、水やりを控えて様子をみましょう。

葉が白っぽく変色しているときの原因は、クロロシスやうどんこ病が考えられます。クロロシスの場合は鉄分を含む肥料を与え、うどんこ病の場合は殺菌剤を使いましょう。被害を拡大させないために、病気に侵されてしまったユーカリの葉を剪定で取り除くことも必要です。

元気がない…枯れてきているのかも

葉がしおれたりかさかさしたりという場合は、水が足りないのかもしれません。ユーカリは乾燥に強いですが、まったく水がない状態が続けば元気がなくなってしまいます。土が乾燥しているときには十分に水をやりましょう。

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしているということも考えられます。ユーカリの根の大きさに対して鉢が小さすぎると、根の先端が詰まって十分に水分を吸収できなくなるのです。適切な大きさの鉢に植え替えましょう。

幹が細くて倒れそう…

ユーカリは上に高く伸びようとしますので、高さに対して幹が細いことが多いです。これはユーカリの性質ですので、元気がないわけではありません。ある程度高さのあるユーカリを育てる場合には、支柱をつけて支えるようにしましょう。また、風で倒れないようにするには、剪定で枝の数を減らすのも効果的です。

もっと大きくしたい!増やしたい!

ユーカリは生育旺盛なので肥料はそれほど必要ありませんが、必要に応じて生育期に緩効性肥料などを少量与えるとより活発になります。ただし、ユーカリが弱っているときに肥料を与えすぎるとかえって逆効果になることもありますので、注意しましょう。

ユーカリは、挿し木や種まきで増やすこともできます。挿し木は6月~7月ごろ、種まきは4月~5月ごろにおこなうとよいでしょう。

お悩みごとなら早めに業者へ

ユーカリを育てているときのトラブルや悩みは、剪定で解決することもあります。ユーカリにトラブルが発生し、このまま枯れてしまうのではと不安があるときには、剪定業者を頼ってみると解決策がわかるかもしれません。

状況に応じた適切な対処をしてくれる剪定業者は、剪定お助け隊を使えばみつけられるでしょう。剪定お助け隊には数多くの剪定業者が加盟していますので、ユーカリがどんな状態なのかを電話で相談すれば、それに対処できる業者を探し出します。相談は無料ですので、ぜひ一度相談してみてください。

剪定やお手入れを業者に依頼するときの費用

業者に依頼するとなると、気になるのは費用ですよね。剪定業者の費用とはどれくらいかかるものなのか、その相場と業者選びのポイントをみていきましょう。

業者依頼の費用相場

業者依頼の費用相場

剪定業者の料金はおもに、時給制と単価制があります。時給制は作業員が作業をした時間や日数で料金を計算し、単価制は剪定する木の大きさと数で計算する方式です。それぞれの費用相場は以下のようになっています。

■時給制

  • 1時間あたり/約2,000円~3,000円×作業員の人数
  • 1日あたり/約15,000円~30,000円×作業員の人数

■単価性

  • 3m未満の木/約1,000円~5,000円×木の本数
  • 3m~5m程度の木/約5,000円~9,000円×木の本数
  • 5m~7m程度の木/約9,000円~17,000円×木の本数

7mを超えるような大きな木に関しては、別途に見積りが必要な場合が多いです。また、上記の剪定の作業費とは別に、出張費や切った枝の処分費、車の駐車料金などが料金に加算されることもありますので、ユーカリの剪定を業者に依頼する際には、事前に見積りを取って料金の詳細を確認するのがよいでしょう。

失敗しない業者選びのポイント

剪定の業者を利用したことがないという人にとっては、どうやって業者を選んだらいいのかよくわからないですよね。そこで、剪定業者を選ぶ際のポイントについて解説します。

■1本から対応してくれる
一般家庭のお庭にある庭木は、数が少ないこともあるでしょう。庭木1本だけのために業者に依頼するのは申しわけないと感じる人もいるかもしれません。しかし、そんな少量の仕事でも引き受けてくれる業者こそ、誠実で良心的な業者だといえるでしょう。

■要望を聞いて見積りを提示してくれる
正式に依頼を確定する前に、料金の見積りを提示してくれることはもちろん重要です。さらに、ただ事務的に料金を計算するだけでなく、木の状態を調べて依頼者の要望を聞き、必要な作業を提案して見積りを作製してくれる業者は頼りになります。

■相見積りを取る
ひとつの業者だけから見積りを取ってもそれがいいのか悪いのかよくわからないでしょう。複数の業者から見積りを取り、料金やサービス内容を比較することで、より良い業者を選び出すことができます。

ユーカリ以外の剪定もおまかせください

剪定お助け隊にはたくさんの剪定業者が加盟していますので、ユーカリを含めさまざまな樹木の剪定に対応することが可能です。もちろん庭木1本からの依頼にも対応しています。

電話でのご相談後、紹介した業者の作業員が現地に伺い、見積りを作製します。この時点でキャンセルすることもできますし、改めて別の業者を紹介することも可能です。

いくつかの業者に相見積りを取る際のひとつとして検討していただくことももちろん大歓迎ですので、ぜひ一度相談してみてください。電話での相談は24時間無料で受けつけています。

つつじの育て方のポイントは日光!正しいお手入れで花を咲かせよう!

つつじの育て方のポイントは日光!正しいお手入れで花を咲かせよう!

つつじは、色鮮やかなピンクの花びらが印象的で、庭木として人気のある植物です。子供のころに公園で、花の蜜を吸ったりした経験をした人もいるでしょう。そんなつつじですが、育て方を誤ってしまうと、かわいらしい花が咲かなくなるおそれがあります。

この記事では、つつじの花を咲かせるための正しい育て方や、お手入れ方法についてわかりやすくご紹介します。花をたくさん咲かせるためのつつじの育て方のコツも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

つつじの育て方をマスターしよう!

実際に、つつじを育てている人や、これから育ててみたい人のために、つつじの育て方をわかりやすくご紹介します。つつじは、育て方を誤ってしまうと花が咲かないほか枯れてしまうおそれがあるのです。育て方のコツを押さえて、花をたくさん咲かせましょう。

植え付け方

植え付け方

つつじは、種から育てる場合は花がつくのに時間がかかるため、苗から育てる人が多いといわれています。苗の植え付けは、気候が安定している4月もしくは10月が適しています。地植えで育てる場合は、地面より15cmほどの深さを掘って植え付けましょう。

それ以上深いと、根が呼吸できなくなり、枯れてしまうおそれがあります。鉢植えの場合は、二回りほど大きい鉢に新しい土を追加して植え付けましょう。つつじを植え付けたら、水をたっぷりあげてください。

水やり

つつじは乾燥が苦手のため、こまめに水やりをおこなってください。夏など気温が高く、土が乾燥するようであれば、1日に数回たっぷり水を与えましょう。土を乾燥させないことがポイントです。

逆に、冬は休眠期に入るため、あまり水を必要としません。水をあげ過ぎてしまうと根腐れを起こすおそれがあります。そのため、土が乾いてきたら水をあげる程度でじゅうぶんです。

剪定時期・方法

つつじの剪定時期は、5月が適しています。つつじは、夏に花芽をつける性質があり、夏以降に剪定すると翌年の花付きが悪くなるおそれがあるのです。そのため、剪定する時期に注意が必要です。

剪定方法は、枝の根元を切ってしまうと花芽が出にくいといわれているため、枝の先端から2~3cmの長さまで短くしていきましょう。混みあった枝を切って風通しをよくすることで、害虫予防にもつながります。

花をたくさんつけるコツ

つつじは、日当たりのよい場所においてあげると、花をたくさんつけます。そのため、育てるときは、長時間日光が当たる場所に置くことがポイントです。

日陰でも育てることができますが、日光不足だと栄養が全体に行き渡らなくなり、花の量が減ってしまうおそれがあるのです。そのため、つつじの花をたくさんつけたいのであれば、育てる環境に気をつけてください。

基本的な性質をおさらい!もっとつつじを楽しむには?

つつじは、かわいらしい花を咲かせることで人気の植物です。そんなつつじですが、自分でも簡単に数を増やすことができます。また、つつじは、目的によってさまざまな形を楽しむことができるのです。この章では、つつじの魅力や活用方法についてご紹介します。

つつじの魅力

つつじの魅力

つつじは、元号の「令和」でも話題となった万葉集にも出てくるほど、日本人になじみ深い植物のひとつです。近年では、日本以外でも、イギリスなどの海外でも見かけることが増えており、鮮やかな花で人々を魅了します。

つつじとさつきは、花の形が似ていますが、まったくの別物です。その違いは下記のとおりになります。

つつじの特徴

  • 花の咲く時期:4月~5月
  • 花の特徴:花びらの大きさは7cm、おしべの数は5~10本
  • 葉の特徴:光沢がない

さつきの特徴

  • 花の咲く時期:5月~6月
  • 花の特徴:花びらの大きさは5cm、おしべの数は5本
  • 葉の特徴:光沢がある

つつじの増やし方

つつじの増やし方で、一般的なのが挿し木という方法があります。挿し木とは、切った枝を土に植えて、根を成長させて増やすことです。

つつじを挿し木で増やす方法はまず、花が咲き終わった6月に、成長のよい枝を切り落とします。切った枝は、水をはったコップに数時間浸してください。その後、土に挿してしばらく置いておきましょう。根が出るまで、たっぷりと水やりをおこないましょう。根が出始めたら、育てたい場所に植え付けて完了です。

生垣として楽しめる

つつじは生垣として楽しむ人も多いといわれています。しかし、生垣として楽しむ場合は、植える間隔に注意が必要です。つつじの株同士の間隔が狭いと枝葉が密集し、風通しが悪くなるほか枯れてしまうおそれがあります。また、間隔が広すぎると隙間ができやすく生垣として楽しむまでに時間がかかることがあるのです。

そのため、生垣としてつつじを楽しむのであれば、55~60cmほど空けて植え付けると失敗が少ないといわれています。つつじの育て方をマスターして庭や玄関などのシンボルツリーとして彩ってみてはいかがでしょうか。

つつじの育て方には注意点も…

つつじは、初心者でも育てやすい植物ですが、お手入れを怠ってしまうと花の数が減少してしまうおそれがあるのです。つつじを育てるにあたって、知っておかなければならない特性や注意点について詳しく解説します。

育て方の注意点

育て方の注意点

つつじを育てていて、花の数が年々少なくなってきたら、植え替えをしてみてください。つつじは、忌地(いやち)といって同じ場所で長い間育てていると土の性質が変化し、植物の生育が遅れてしまうことがあります。これを防ぐためにも、3年に一度は植え替えをして、土を新しくすることをおすすめします。

かかりやすい病害虫

つつじは、もち病という病気にかかることがあります。この病気は、雨が多い梅雨に発生するといわれています。もち病の症状は、おもちのように膨らみ、葉が丸くなるのです。原因は、雨による日照不足が原因といわれています。そのため、もち病にかかった葉は手で摘み取るほか薬剤を散布して対処してください。

つつじは、ハダニという害虫が寄生しやすいといわれています。ハダニは、葉の養分を吸いとって変色させるだけでなく、さらには被害が大きいと枯れてしまうおそれがあるのです。そのため、ハダニを見つけたら、すぐに駆除しましょう。数が多いときは、殺虫剤をまくと効果があるといわれています。

お手入れする時間がない人はプロに依頼

つつじの花をたくさんつけるのであれば、しっかりとお手入れをすることが大切です。お手入れが面倒なほか、剪定する枝の見極めが難しい人は、剪定のプロの業者に依頼してみてはいかがでしょうか。業者は、経験豊富なのでスピーディーに対応してくれるだけでなく、簡単にできるお手入れ方法を教えてくれます。つつじの育て方に不安があれば、プロの意見を参考にしてみてください。

業者をお探しの際は、日本全国の加盟店と提携している弊社へご相談ください。どんな庭木でも1本から、ご依頼をお受けいたします。立ち合いする時間がなくてもかまいません。ご相談していただければ、立ち会いなしでもしっかりと作業をおこなえる剪定業者をご紹介いたします。お客様のご希望にそった業者を派遣しますので、ぜひ気軽にお電話ください。

まとめ

つつじは、初心者でも育てやすいのですが、間違ったお手入れをすると花が咲かなくなるおそれがあるので注意が必要です。つつじの育て方をマスターしてより多くの花を咲かせていきましょう。

つつじは、挿し木で数を増やすことができます。そのため、庭を自分好みのデザインにするほか生垣として楽しんでみてはいかがでしょうか。育て方によって、いろんな活用法があるので、すてきな庭に彩ってみてください。

つつじの花をたくさんつけるには、日光が必要不可欠です。また、剪定して風通しをよくすると害虫予防にもつながります。正しいお手入れをして、つつじを育てていきましょう。つつじの育て方に不安があったりお手入れする時間がなかったりする場合は、プロに依頼して、楽に管理するのもひとつの方法です。

幸福の木(ドラセナ)の剪定と育て方|初心者OK葉を楽しむ観葉植物

幸福の木(ドラセナ)の剪定と育て方|初心者OK葉を楽しむ観葉植物

幸福の木と呼ばれるドラセナは、室内のインテリアとして人気です。幸福の木は比較的管理がしやすく、育てやすい観葉植物であるということが、大きな理由といえます。樹木には剪定などのお手入れが欠かせませんが、幸福の木にはそれほどこまめな剪定が必要ないのです。

ただし、幸福の木を育てるのにはいくつか注意点もあります。このコラムでは、幸福の木の剪定や育て方を解説します。育てるのに必要な環境やお手入れを理解することで、健康で美しい幸福の木を維持していくことができるでしょう。

幸福の木(ドラセナ)の切り戻し剪定について

幸福の木は基本的に、それほど頻繁な剪定は必要ありません。ただ、お手入れのひとつとして2~3年に1度は剪定をすることで、きれいな樹形と木の健康を維持することができます。ここでは、幸福の木の剪定について解説します。

剪定の意味と必要性

剪定の意味と必要性

剪定とは、おもに木の枝を切って整えるお手入れです。木を剪定することには、以下のような理由があります。

・大きさを調整する
幸福の木は上に向かって伸び続ける性質があり、放っておくとどんどん大きくなってしまいます。室内で育てている幸福の木があまり大きくなりすぎるとスペースを取り、ほかのインテリアとのバランスも悪くなってしまうでしょう。木の枝を適切な長さに切ることで、管理しやすい大きさに維持することができるのです。

・枝数を増やす
自然の状態では、幸福の木は幹を上に伸ばすだけで、枝や葉の数は増えていきません。剪定で枝を切ると、切った部分のわきから新しい枝が生えて枝が増えていきます。枝を増やすことで、葉が生い茂った見栄えのよい樹形を作ることができるのです。

・日当たりと風通しをよくする
枝葉が増えすぎると木の内側に日陰ができ、日当たりが悪くなります。風通しも悪くなるので湿気がこもり、害虫が発生したり、カビなどが発生して病気になったりすることもあるのです。剪定をして枝葉の数を適度に減らし、日当たりと風通しをよくすることで、木の健康を保つことができます。

剪定の時期と方法

剪定には、おこなうのにふさわしい時期があります。幸福の木の剪定に最適な時期は、5月~6月ごろです。日差しの強い真夏や寒い冬に剪定をすると、木が弱ってしまうことがあるので注意しましょう。

5月~9月ごろになると、幸福の木は枝葉を伸ばす成長期に入ります。元気のあるこの時期に剪定をすることで木への負担が少なく済むのです。剪定後に木が十分に回復できるよう、成長期の前半におこなうのがよいでしょう。

剪定は切り戻しという方法でおこないます。伸びすぎた枝をちょうどいい長さのところでカットするのです。カットするときには、枝についている新芽の少し上でカットするようにしましょう。新芽は枝のこぶのように出っ張っているところにあります。新芽を残してカットすることで、新しい枝が生えてきてきれいな樹形になります。

幸福の木の葉は枯れても落ちない性質がありますので、変色してしまっている葉は手やハサミで摘み取ります。部分的に変色している葉は変色している部分をカットして、見栄えがよくなるように葉先を三角形に整えましょう。

幸福の木を上手に育てるには、剪定のほかにもいくつかポイントがあります。次の章では、幸福の木の育て方について解説します。

幸福の木(ドラセナ)の育て方

幸福の木は観葉植物として、室内で育てることが多いでしょう。ここでは、室内で育てる場合の注意点やポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。

育てるのに適した環境

幸福の木は日陰でもある程度育ちますが、日当たりがよい場所のほうが葉の色づきがよくなります。日の当たる窓辺やベランダに置いておくのがよいでしょう。ただし、真夏の強い日差しが当たり続けると弱ってしまうこともあります。レースのカーテンを閉めて遮光するか、夏の間は日陰に移すとよいでしょう。

もともと熱帯地域の植物である幸福の木は寒さに弱い傾向がありますので、ベランダで育てているなら、冬の間は室内に入れるのがよいでしょう。ただし、エアコンの風が直接当たっていると乾燥して弱ってしまいますので、置く場所には注意が必要です。

水やりと葉水(はみず)

5月~9月の成長期には、水やりがとても大切です。土が乾いたら鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしましょう。ただし、真夏の気温が高いときには、土の中の水の温度が上がって根が弱ったり、蒸発した水蒸気にあたって葉が弱ったりといったことがあります。夏場の水やりは朝や夕方の比較的涼しい時間帯におこなうのがよいでしょう。

冬場は幸福の木の成長が止まり、あまり水を必要としなくなります。この時期に水やりをしすぎると根が蒸れて根腐れを起こすことがありますので、土が乾いて2~3日してから水をやる程度で十分です。

観葉植物のお手入れには、葉水も重要です。霧吹きなどで葉に水をかけます。葉水には葉焼けや乾燥を防ぎ、ホコリを落とす効果があります。高温多湿の熱帯地域の植物である幸福の木は葉の湿度を保つことで元気がよくなり、葉の色つやがよくなる効果もあるのです。

植え替え

水やりをしたときに、水があまり土に染み込まないようになったら、鉢の中が根でいっぱいになっている可能性があります。そのままだと水を十分に吸収できなくなりますので、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

植え替えは、幸福の木の成長期である5月~9月におこなうのが最適です。これも剪定と同様に、木に十分に体力があるときのほうが、環境の変化に耐えられるからです。ただし、日差しが強い時期に植え替えをすると弱ってしまう場合もありますので、真夏は避けたほうがよいでしょう。植え替えは、次の手順でおこないます。

【植え替えの手順】

  • 新しい鉢に底石と土を入れておきます。
  • 幸福の木を古い鉢から引き抜き、根についた土を3分の1ほど落として根をほぐしましょう。
  • 幸福の木を新しい鉢に入れたら、上から土を入れて隙間をふさぎます。
  • 最後に鉢を少しゆすりながら水をやり、土と根をなじませます。
  • 植え替え直後はあまり強い日に当てないように、明るめの日陰に置いておきましょう。

害虫

幸福の木にはハダニ、カイガラムシなどの害虫が発生することがあります。これらの害虫は幸福の木の養分を吸い取ってしまいます。

ハダニの発生を防ぐには、葉水が有効です。ハダニは水分を嫌いますので、こまめに葉水をして葉を湿らせておくことで寄りつかなくなります。カイガラムシは暗くて風通しの悪い環境で発生しやすくなります。枝葉が混みあっているときには、剪定をして日当たりと風通しを調整しましょう。

また、害虫の被害にあった枝葉は放っておくと病気になり、そこから病気が広がって木全体が枯れてしまうこともあります。そうならないために、被害にあった枝葉を剪定で取り除くことも大切です。幸福の木を剪定することには、害虫から木を守る効果もあるのです。

観葉植物として人気のある幸福の木ですが、育てる環境に注意が必要な樹木でもあります。次の章では幸福の木の特徴についてご紹介します。

幸福の木(ドラセナ)とはどんな木?

これから幸福の木を育てたいと考えているなら、幸福の木の特徴を理解しておく必要があるでしょう。どんな樹木を育てようか迷っている人は、以下を参考にしてみてください。

ドラセナが幸福の木と呼ばれる由来にはさまざまな説があります。有力なのは、ハワイで「幸福の木」と呼ばれているコルジリネ・ターミナリスという樹木と似ているからという説です。本来の「ハワイの幸福の木」は日本で育てるのは難しいことから、見た目の特徴が似ているドラセナが日本では幸福の木として広まったといわれています。

幸福の木ことドラセナは、熱帯アジアやアフリカなどの熱帯地域に自生する常緑樹で、およそ50種の品種があります。種類によって樹高が2mほどにおさまるものもあれば、20mほどまで成長するものもあるのです。

大きく成長する種類の幸福の木をお庭で育てたいという人もいるかもしれませんが、庭植えで育てられるのは「ドラセナ・ドラコ」などのごく一部の品種に限られます。寒さに弱い幸福の木を庭植えで育てるのは難易度が高いでしょう。

冬場だけ鉢に植え替えて室内で育てるという方法もありますが、お庭から鉢に植え替えをするのはかなりの手間です。大きく育ってしまうとそれも難しくなります。もしもお庭に木を植えて育てたいと考えているのなら、ほかの樹木を選んだほうが無難かもしれません。

庭木の剪定なら弊社におまかせください!

お庭に植えるなら、ある程度の大きさのある樹木を植えたいと思うでしょう。室内で育てられる幸福の木などは剪定のお手入れも比較的簡単ですが、庭植えの場合は少し面倒です。大きな樹木は管理が難しく、剪定にも手間がかかります。しかし放っておくと大きくなりすぎて、手に負えなくなってしまうこともあるのです。

剪定が難しいと感じたら、剪定業者に任せるのもひとつの解決策です。剪定業者に任せてしまえば手間も省けますし、失敗して枯らせてしまう心配も少なくなるでしょう。剪定業者を探す際には、ぜひ弊社にご相談ください。弊社に加盟している多数の剪定業者のなかから、最適な業者を無料でご紹介します。

【ハクチョウゲの剪定】基本まとめ|お手入れ方法もお教えします

【ハクチョウゲの剪定】基本まとめ|お手入れ方法もお教えします

ハクチョウゲはコンパクトな樹形で、白く小さい花をつける植物です。とても丈夫な植物で、手入れもほとんど必要なく育てることができます。また、花後に剪定をおこなうことでより多くの花を楽しむことができるとされています。

しかし、ハクチョウゲの剪定時期には注意が必要です。剪定の時期を間違うと、かえって手入れの回数が増えたり花が咲かなくなったりすることもあるのです。

そこで本記事では、ハクチョウゲの剪定の時期や普段のお手入れ方法について解説していきます。さらに、寿命が短いハクチョウゲを長く楽しむ方法もあわせて触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ハクチョウゲの剪定はいつが最適?

 

ハクチョウゲは刈り込み剪定をおこなうことで、生垣としてもよく利用されています。また、うつくしい花を咲かせることから生垣だけでなく、お花自体を楽しみたいという方は多いでしょう。

そこで、刈り込み剪定のほかに花を多く咲かせたい方にぴったりな、ハクチョウゲの剪定方法についても紹介していきます。

剪定時期と方法

ハクチョウゲの剪定はいつが最適?

剪定の時期は春から秋頃までが可能とされています。通常剪定は、枝の芽の方向を考えて剪定していくことに対し、刈り込みではそれをおこないません。枝の芽の向きは考えずに、内側ではなく、表面の伸びた枝木や葉を切り落としながら剪定していきます。

ハクチョウゲは植物自体が強く、芽を出しやすいため多くの枝木が生えてきます。そのため、刈り込みによってハクチョウゲを枯らすなどの心配はあまりいらいないでしょう。春から秋ごろにかけて、成長した枝木が樹形を崩すようなら、その都度刈り込みをおこないます。

樹形を整えるなら秋

じつは、ハクチョウゲには二度の成長時期があります。春頃から成長してきた枝が、7月頃にいったん成長をストップする一度目の成長時期、夏ごろに成長を再開し10月頃に成長を再び止める二度の成長時期があるのです。

そのため、刈り込みの時期によっては、一度刈り込んで整えた樹形が二度目の成長時期に樹形を崩す恐れがあるのです。そのため、樹形を整える場合は、7月頃や10月頃、二度の成長時期の終わりごろに刈り込みをおこなうと、樹形を維持する手入れの回数を減らすことが可能になります。

花を咲かせるなら花後

ハクチョウゲの花を楽しみたい場合には、3月頃~4月前半には剪定をおこなわないことが大切になります。なぜなら、ハクチョウゲは5月頃~7月頃に花を咲かせるため、3月頃~4月頃に、新芽を付け始めている可能性が高いのです。

そのため、花が咲く前に剪定してしまうと、本来咲くはずだった新芽ごと切り落とすおそれがあるのです。このことから、花を多く咲かせたい場合には、花後の花が咲き終わった段階で剪定することをおすすめします。

ハクチョウゲのお手入れ方法

 

ハクチョウゲは剪定の時期を間違えなければ、少ないお手入れで樹形を整えたり、花を咲かせたりして楽しむことができます。しかし、より元気にハクチョウゲを育てていくためには、剪定だけでなく、肥料の使い方や適した環境など、基本のお手入れ方法も知っておく必要があるでしょう。

施肥

ハクチョウゲのお手入れ方法

基本的に無理に与える必要はありません。より新芽を増やしたいときやハクチョウゲに枯れ葉、枯れ木が見受けられるなど、元気にさせたいときに少量使うとよいでしょう。

肥料を施す時期として、2月~3月頃に寒肥として肥施します。寒肥とは、根の休眠時期に与える肥料のことで、最大限に根への負担を減らすことができるのです。また、根の休眠の終わる春頃に肥料の効果を発揮し、成長を助けてくれるメリットがあります。

施肥する際は、ハクチョウゲの株の回りを一周かこむようにスコップで溝をつくっていきますが、同時にハクチョウゲの根も切っていきます。このとき、休眠状態の植物の根は、周りの影響を受けにくく、土を掘り返したり根の先が切られたりしても、あまりダメージを負いません。

それだけでなく、溝に少量の肥料を散布することで、切れた根は新たな根をつくろうと活動を活発化させます。うまく肥料を使うことで、より元気なハクチョウゲにすることが可能となります。

育てる環境

ハクチョウゲは初心者でも育てやすく、半日陰と言って日光のあたりがまばらな場所でも元気に育てることができます。ただし、花を多く咲かせたい場合は、日当たりのある場所のほうが好ましいとされています。

ハクチョウゲが日光を浴びることにより、花が多く芽吹くためです。また、あまりに暗い場所や湿度が高くなってしまう環境では、ハクチョウゲは弱ってしまい枯れるおそれもあるため注意が必要です。

寿命が短いハクチョウゲ|長く楽しむためには?

 

ハクチョウゲは10年程度で徐々に株が弱ってしまい、枝木が枯れ始めたのち、最終的には木が枯れてしまいます。そのため、あまり寿命は長くありません。

ここでは、少しでも長くハクチョウゲを楽しむための方法を紹介します。ハクチョウゲは、寿命は短くとも方法次第で増殖させることが可能なのです。

挿し木

寿命が短いハクチョウゲ|長く楽しむためには?

挿し木とは、植物の枝などの一部を切り取り土に挿しておくことで発根させ、増殖させる方法のことです。ハクチョウゲは比較的発根しやすいとされ、挿し木にも向いています。

挿し木の時期として、春~秋頃が適しているとされています。また、挿し木に使う枝は剪定で不要になったものでも構いません。

10センチ~20センチ程度を切り取り、1時間~2時間程度水につけておきましょう。そこから、挿し木用の土に枝が折れないように挿します。挿し木用の土とは、水はけも良く通気性の高い土壌のことで、ホームセンターなどで購入が可能です。

挿し木の際は、あらかじめ割りばしなどを使い、土に穴をあけておくとスムーズにおこなえます。挿したあとは、たっぷりと水やりをおこない風通しのよい場所で管理しましょう。

土が乾いているなど、乾燥があれば水やりを適宜おこなう必要があります。季節によって期間に差はありますが、早ければ1ヶ月程度で発根させることが可能です。

株分け

株分けとは株本体を2等分し、1つの植物を、2つに増殖させる方法です。株を土から掘り起こしたのち、根についた土を払い落して根を等分に分け半分に切断します。

株分けをおこなったあとは、1つは元の土へ、もう1つは新しい場所に植えます。その後、しっかり根付くまで水やりを欠かさないようにおこないましょう。

順調にいけば約1ヶ月程度で株が根付き、定着すれば新たなハクチョウゲが育っていくでしょう。ただし、株分けの作業は、株を掘り起こすことで根にストレスを感じさせるおそれがあるので注意が必要です。

株分けがうまくいかずに、育たない場合もあるため、作業は慎重におこないましょう。ハクチョウゲの元気がないと感じる場合や株分けをおこなうのが不安という方は、剪定のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

プロであれば、豊富な知識と確かな方法で、ハクチョウゲを復活させることができるでしょう。剪定お助け隊では、24時間365日お電話でのご相談を受け付けております。

不安や疑問に感じることがあればお気軽にお申し付けください。ご希望に合った最適な業者を紹介することができます。

まとめ

ハクチョウゲはコンパクトな樹形で、白く小さい花や葉をつける植物です。とても丈夫な植物で、手入れもほとんど必要なく育てることができるでしょう。

花をきれいに咲かせたい場合や無駄のない剪定をおこないたいなら、適切な時期にハクチョウゲの剪定をおこなう必要があるのです。うっかり花の芽を切ってしまうと、予想より花が咲かなくなってしまうことにもなりかねないので注意しましょう。

また、ハクチョウゲの寿命は決して長くはありません。しかし、ハクチョウゲ自体を増やすことで、長く楽しむこともできます。

ハクチョウゲを増やしたい方や、剪定に自信がないなど育成に不安がある方は、一度業者に相談してみることをおすすめします。業者であれば適切な方法でハクチョウゲを育てることができるでしょう。

西洋ニンジンボクの剪定・育て方|爽やかな色の花・ハーブとして活用

西洋ニンジンボクの剪定・育て方|爽やかな色の花・ハーブとして活用

西洋ニンジンボクは、開花の時期になると青紫色の花を咲かせ、庭に爽やかな雰囲気をもたらします。また、香りもよいためハーブとして活用されることもある植物です。

丈夫で育てやすい木なので、庭木として栽培されることもありますが、生育が旺盛なため、適切な剪定が必要です。正しい西洋ニンジンボクの剪定方法を知り、バランスのよい美しい木に育てましょう。

また、これから西洋ニンジンボクを育てたいと思っている方のために、西洋ニンジンボクの魅力と育て方についてもご紹介します。剪定以外にも必要なお手入れ方法を詳しく解説しますので、栽培の際にお役立てください。

西洋ニンジンボクの剪定|「いつ」「どこを」切るの?

西洋ニンジンボクの剪定は、切りすぎないことが重要です。もともと枝の数が少ないので、切りすぎてしまうと、スカスカのボリュームのない木になってしまいます。枝が少ないとそのぶん花の数も減ってしまうので、開花時期でも華やかな印象が薄れてしまうでしょう。

また、西洋ニンジンボクは比較的樹高の低い木に分類されます。しかし、生育が旺盛なために横に広がって成長し、周りの植物にぶつかってしまったり、近隣の敷地に入り込んでしまったりするおそれがあるのです。

適切な剪定時期と剪定方法、剪定作業をおこなう際の注意点について解説しますので、以下を参考に実践してみましょう。

剪定時期

剪定時期

西洋ニンジンボクの剪定時期は、2月下旬~3月です。樹高の高い木ではありませんが、生育の旺盛な木なので、放っておくと伸びすぎた長い枝が出てきてしまいます。

春以降に成長した枝に花を咲かせるので、無駄に長い枝が出て、開花の時期に木のバランスが悪くならないよう、冬に剪定をおこないましょう。

剪定方法

剪定には必要な道具があります。どのような道具を使うか、種類と用途を覚えましょう。

・植木バサミ
同じ形の2枚の刃で、細い枝を切るのに使用します。刃先が細く、枝の長さの微調整などの細かい作業にも最適です。

・剪定バサミ
形状の異なる2枚の刃で、太い枝を切るのに使用します。刃の形状の違いは、太い枝をしっかりと押さえて切れるように考えられたものです。

・剪定のこぎり
剪定バサミでも切れないような太さの枝や、幹を切るのに使用します。一般的なのこぎりよりも小型で、片手で使うことができるのが特徴です。

・脚立
木の上部など、高い場所での剪定に使用します。西洋ニンジンボクは、比較的樹高の低い木ですが、身長よりも高い高さまで成長すれば、上部に手が届かないこともあるでしょう。そのような場合に使うことをおすすめします。

道具がそろったら剪定をはじめましょう。西洋ニンジンボクは、成長していくなかで自然と樹形が整います。そのため、樹形をつくるような大掛かりな剪定は不要です。ただし、全体的に木を小さくしたい場合は、短めに枝を切って樹形をつくる剪定をおこなってもかまいません。

枯れてしまってる枝・幹に向かって伸びている枝・ほかの枝に比べて明らかに長い枝など、樹形からはみ出している枝をおもに剪定しましょう。

剪定をおこなううえでの注意点

剪定作業は、のこぎりやハサミといった刃物を使う作業です。道具の扱いを誤れば、ケガにつながるおそれもあります。とくに、はじめて剪定をおこなう場合や庭木のお手入れに慣れていない場合は、うまくできるか不安という方もいるでしょう。

そういった方は、剪定を業者に依頼しましょう。必要な枝の選別も道具の扱い方も、剪定作業に慣れているプロなら心配いりません。まずは弊社にご相談いただき、お悩みを具体化して解決に適した業者を選びましょう。

西洋ニンジンボクの魅力はたくさん!

西洋ニンジンボクは、さまざまな魅力があるにも関わらず、庭木としてはあまり有名な植物ではありません。

そこで、インパクトのある名前の由来なども含め、西洋ニンジンボクの魅力についてご紹介します。より楽しんで西洋ニンジンボクを育てられるよう、特徴や活用法を知りましょう。

また、西洋ニンジンボクを育てるうえで大敵となる病害虫についても、症状と対処法を解説します。病害虫から西洋ニンジンボクを守り、爽やかな花を咲かせましょう。

西洋ニンジンボクの特徴

西洋ニンジンボクの特徴

西洋ニンジンボクは、樹高1~3メートルと比較的低めのシソ科の木です。寒さにも暑さにも強いため、育てやすい植物といわれています。

葉の生え方が朝鮮ニンジンに似ているヨーロッパの木ということで、西洋ニンジンボクという和名がついていて、「チェストツリー」という別名もあります。7~9月の暑い時期に咲く青紫の花は、庭に爽やかさを与えてくれるでしょう。

西洋ニンジンボクの活用法

西洋ニンジンボクはハーブとして活用されることがあり、葉はこするとミントのような香りがします。ハーブティーにして飲むのがもっとも簡単な活用方法です。

また、花が咲き終わったあとに実る実は、スパイスのような強い香りがします。乾燥してすり潰すと、コショウに似た味わいのスパイスになるので、料理に使用するのがおすすめです。

西洋ニンジンボクのハーブは、女性のホルモンバランスを整える効果があると言われています。ストレスを抱えがちな方は、西洋ニンジンボクを育ててハーブを活用してみてはいかがでしょうか。

気をつけるべき病害虫

西洋ニンジンボクは病害虫に強いので、あまり過敏に病害虫を気にかける必要はありません。しかし、まったく被害にあわないわけではないので、かかるおそれのある代表的な病気と害虫を1つずつご紹介します。

・病気
気をつけておきたい病気はうどん粉病です。うどん粉病は、葉や茎に白い粉のようなカビが生える病気で、真冬以外どんな季節でも発症するおそれがあります。

一部の被害なら葉が傷むだけですが、被害が広がると木の成長の妨げになるので、早めに殺菌剤を散布して対処しましょう。

・害虫
寄りつくことのある代表的な害虫は、アブラムシです。新芽や葉の裏に寄生して養分を吸い取り、木を弱らせます。排泄物や分泌物が病原菌の繁殖の原因になることもあるので、殺虫剤を散布して早めの駆除が必要です。

殺菌剤や殺虫剤の効果は一時的なもので、効果が切れればまた被害にあう危険性があります。定期的に薬剤散布をおこない、長期的な病害虫予防をしましょう。

西洋ニンジンボクの大きな魅力は、花と香りです。そして、美しい花と香りを楽しむためには、こまめなお手入れが不可欠です。定期的におこなう必要のある剪定や病害虫対策は、プロの力を借りましょう。

どのような業者に依頼すべきかわからないときは、弊社にご相談ください。西洋ニンジンボクの剪定から病害虫対策まで、徹底した庭木のお手入れをおこなう業者をご紹介します。

西洋ニンジンボクの育て方マニュアル

西洋ニンジンボクの剪定や病害虫対策だけでは、お手入れ内容として不十分です。ここでは、西洋ニンジンボクの基本のお手入れ方法と、木が弱りやすい冬のお手入れ方法について解説します。

また、西洋ニンジンボクを気に入って本数を増やしたい方のために、西洋ニンジンボクの増やし方もご紹介します。正しいお手入れ方法と増やし方を駆使して、庭を西洋ニンジンボクで彩りましょう。

基本のお手入れ

基本のお手入れ

西洋ニンジンボクを育てるとき、まずおこなうのが3~4月の植え付け作業です。先述のとおり、西洋ニンジンボクは春以降に伸びた枝に花を咲かせます。つまり、春から夏にかけてが、もっとも生育が旺盛な時期なのです。

鉢植えの場合は、底に鉢底石を入れて、上から一般的な培養土を入れ、そこに植え付けます。庭に直接植える場合は、水はけのよい腐葉土を混ぜた土に穴を掘って植え付け、緩効性の化成肥料や油かすなどをまきましょう。どちらもしっかりと植え付けたら、土からじんわり水が見えるくらいたっぷり水やりをします。

しっかりと木が根付いてからも、肥料は2~3月に緩効性の化成肥料や油かすなどを与えますが、少し乾燥気味の環境を好むので、水は雨だけで十分です。

そして、根付いた西洋ニンジンボクは、四方に太い根を張り巡らせるため、基本的に別の場所に植え替えることができません。風とおしと日あたりのよい、生育に適した環境が保てるよう場所を考えて植えましょう。

増やし方

西洋ニンジンボクを気に入って増やしたいと思ったら、挿し木で増やすことができます。挿し木とは、今育てている木の枝を一部切って土に挿す方法です。

西洋ニンジンボクの場合は、前年に伸びた枝なら3月、当年に伸びた枝なら9月に挿し木をおこないます。時期の違いは、古い枝と新しい枝の芽吹きのタイミングの違いからくるものです。

枝を切るときは、なるべくまっすぐ伸びている枝を選び、2~3節のところで斜めに切りましょう。切ったら、切り口に近い部分の葉を取り除き、水につけておきます。しばらくそのままにしておけば切り口から水を吸収するので、水を吸ってずっしりとした枝を土に挿しましょう。

挿し木をおこなう際の土は、水はけのよいものが好ましいとされています。赤玉土という粒に水を長く蓄える土がおすすめです。

冬の管理

西洋ニンジンボクは、寒さに耐性のある木ではありますが、マイナス5度を下回ると根が枯れるおそれがあります。そのため、気温が低い地域では、西洋ニンジンボクの冬越し対策が必要です。

鉢植えの場合は、室内に移動させるなど、冷気にあたらないような対策をしましょう。庭に直接植えている場合は、木の移動ができません。根元にワラを敷いたり、腐葉土を敷いたりして、根の周りの保温効果を高めましょう。

西洋ニンジンボクのお手入れは、剪定がとても大切です。しかし、それに気を取られて肥料を与えたり冬に備えての対策をしたりするお手入れを怠ると、生育の妨げになり、最悪の場合枯れてしまうおそれもあります。

西洋ニンジンボクを育てるうえで、少しでも疑問や不安のある方は、プロに相談して楽しく育てていきましょう。

庭木のお手入れに詳しい業者はたくさんあります。どこに相談すればよいのかわからないという方は、弊社にご相談ください。必要なサービスをおこなう業者をご紹介することはもちろん、無料で見積りをおこなっていますので、費用面でも安心して業者を選ぶことができます。

ソテツ剪定でさわやか南国ムード復活!目的別の対処法&育て方のコツ

ソテツ剪定でさわやか南国ムード復活!目的別の対処法&育て方のコツ

ソテツは剪定をしなくてもよいといわれることもありますが、放っておくと幹や葉が巨大化してしまうので、適度に整えておくことできれいに保つことができます。とくに古い葉はしっかり処理しておくことで、景観もよくなります。

このコラムでは、ソテツの葉をきれいに整えるための剪定方法と、育ちすぎて巨大化してしまった場合の対処法を紹介します。ソテツを健康的に生き生きと育てるには、剪定は欠かせません。適切な対処をおこない、元気でさわやかなソテツにしましょう。

ソテツの剪定方法と時期【葉を整える】

ソテツの剪定をするのに決まった時期や頻度はありません。しかし、理想のサイズや形を保つためには、定期的に葉を剪定することが必要となります。剪定では、思い切って丸坊主と呼ばれる方法をとる場合もあります。古い葉は枯れてしまうので、取り除いてきれいなソテツにしましょう。

ソテツをスッキリ整えるための剪定方法

ソテツの剪定方法と時期【葉を整える】

ソテツはほかの樹木のように枝が出てくるわけではありません。葉を整えるために剪定をおこないます。剪定の時期に決まりはありませんが、新芽が出てくる夏の時期が適しているといわれています。ソテツの新芽は幹の先につきます。新芽が芽吹いているのか確認してから剪定しましょう。

ソテツの剪定方法は丸坊主といって古い葉をすべて落とす方法と、元気な葉だけを残しておく方法の2つあります。ソテツを丸坊主にして新芽が伸びてくるのを待つのか、葉を楽しみながら新芽も育てていくのか、好みで選んでください。

古い葉をすべて落とす方法であれば、新芽が出てきたころに葉を付け根から切り落としてください。葉を少し残しておく場合には、変色してしまった葉や枯れた葉、水平より垂れてしまった葉を選んで剪定しましょう。このときにも、葉の付け根から切り落とすようにします。

ソテツはたまに「不定芽」とよばれる芽が幹から生えてくることがあります。大きくて見栄えが悪いときには、剪定してしまっても構いません。この不定芽は、こぶしほどの大きさに育ってから切り取ると、株分けとして育てることができます。ソテツを増やしたいときにはおすすめです。

ソテツの古い葉を取り除く剪定のポイント

ソテツの古い葉を取り除く際には、付け根から切り取ることが最大のポイントです。葉の途中で切断してしまうと、変色してしまったり、その部分だけのこってしまったりして不格好です。幹がぼこぼことしてしまい、美観が悪くなってしまうため、根元から切り落とすようにしてください。

ソテツが大きく育ってしまうと剪定が大変になってしまいます。剪定しようとしても手が届かなかったり、量が多かったりして自分ではできないという問題が出てくることもあるかと思います。そんなときには業者に相談することをおすすめします。

業者を探すことで何か困ったことがございましたら、ぜひ弊社にご連絡ください。24時間年中無休で電話相談に対応しております。

巨大化したソテツの剪定【高所の葉や幹を切る】

ソテツの成長はゆっくりです。しかし、樹齢によってはかなりの大きさにまで育ってしまうことがあります。生育状態がよいと5メートル以上の大きさになり、巨大化したソテツを剪定だけで管理するのには、限界を感じることもあるかもしれません。ここからは、ソテツの剪定の注意点と、成長を止めたいときの対処法をご紹介します。

高所での剪定での注意点

巨大化したソテツの剪定【高所の葉や幹を切る】

高さのあるソテツの剪定は危険をともないます。はしごに登る必要があるくらいの大きさまで成長してしまったときには、2人以上で剪定をおこなうようにしてください。作業の際にははしごを固定し、常に危険がないように気をつけましょう。とくに、地面が不安定な場所では、はしごが倒れやすいため大変危険です。無理のない程度におこなってください。

もしも、手が届かなかったり、これ以上は危険だと思って作業をやめたりした場合には、自分の身を守るためにも、無理はいけません。剪定のプロに相談しましょう。

幹の高さを低くするには

大きく育ちすぎてしまって幹の高さを調節したいというときには、ソテツは伐採しか方法はありません。ほかの樹木であれば芯止めとよばれる剪定方法により、主幹を切り落とすことによって背を低くすることができます。しかし、ソテツではこの方法がとれません。

ソテツは成長点が主幹の先にあるからです。仮に主幹を切り落としてしまうと、成長することができなくなり、枯れてしまうのです。大きくなりすぎて手に負えなくなってしまったときには、伐採という方法をとることになります。

ソテツの伐採方法

ソテツを伐採するには、幹をチェーンソーやナタで切り落とします。最初から根元付近で切ってしまうと、ソテツが思わぬ方向に倒れたときに危険です。上から複数回に分けて切り落としましょう。

伐根する際には、ソテツの根は細かいものが絡まっており、手作業で伐根するのは難しいです。切り株に除草剤をまいて枯らしてから取り除くとスムーズです。

しかし、長年育てたソテツを伐採してしまうのは、もったいないと感じたり、寂しさを覚えたりするかと思います。そんなときには、切り落とす前に株分けしておくこともできます。

幹から不定芽が出ている場合には、こぶしほどの大きさまで育ってから切り離し、鉢に植えることで新たに育てることができるのです。

業者に依頼したときの費用相場

幹が育ちすぎてしまってから、自分で剪定や伐採をおこなうのは大変な労力が必要となります。さらには、高所での作業は危険ととなりあわせとなりますので、剪定や伐採をおこなうのが難しそうだと判断したら、業者にお任せしたほうが安心です。

業者に剪定を依頼した際の費用相場としては、樹高3メートル未満であれば2,000~5,000円ほどで依頼できます。3メートルより大きくなると、5,000~10,000円ほどが相場です。業者に伐採を依頼した際には、3メートル未満であれば8,000円からが相場となります。

ただし、伐採の場合には、樹高だけでなく幹の太さも費用に関わってきます。また、作業費や出張費、ごみ処理費などが加算されていきます。業者によって価格設定が異なりますので、見積りをおこなって作業費用がいくらかかるのか、必ず明らかにしましょう。

また、複数の業者に見積りを依頼する「相見積り」をすれば、より安く、信頼できる業者を知る機会となります。業者に依頼する際には、ぜひ相見積りをしてみてください。

弊社に加盟している多くの剪定業者は、現地調査と見積りを無料でおこなっております。相見積りに関しても、ご相談をいただければ対応させていただくことが可能です。もし見積り書にご納得いただけない場合は、キャンセルも無料でおこなえます。こちらが提示させていただく金額にご納得していただいてからの作業となりますので、ご安心ください。

ソテツの育て方|健康に育つコツ

異国情緒あふれるソテツは、庭に植えてあると一気に華やぎます。ソテツを健康的に育てて魅力を最大限に引き立てましょう。ここでは育て方のコツをご紹介いたします。

基本的な育て方

ソテツの育て方|健康に育つコツ

南国に育つイメージのあるソテツですが、じつは九州や沖縄など日本で自生している植物です。日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。水はけの悪い土や湿度の高い地域では、弱ってしまうこともあるので、育てるうえで環境が大切です。

乾燥に強いため、根付いた後は水やりの必要はありません。鉢植えの場合には、土が乾いてから水やりをおこないます。あまり水をやりすぎると根腐れをおこしてしまうおそれがあるので注意してください。

ソテツは花を咲かせるまでに、10年以上の期間を要します。花の時期は6月~8月となっておりますので、その時期をよく意識しておくとよいかもしれません。おしべは大きな松ぼっくりのような形をし、めしべは毛の生えた球状の形をしています。

冬越し方法

前述したように、ソテツは暖かい土地で自生する植物です。そのため、冬の寒さには弱いことから、氷点下を下回る地域で育てる場合には、幹にワラを巻いて防寒をしましょう。この冬に幹を囲うことを「こも巻き」とよびます。株が小さいうちは鉢植えで、冬の間だけ室内で育てるのもよいでしょう。

ソテツは病気などにかかりにくく、育てやすい植物です。しかし、よりステキにするためには、特性やコツを捉えたお手入れをすることが大切となってきます。自分でうまくいかないという場合や、プロの手でさらに磨きをかけたいというときには、ぜひプロに相談してみてください。

弊社でも、剪定の相談を受け付けています。24時間いつでも電話受付していますので、まずはご相談ください。ご相談いただいた内容から、お客さまのご希望にあった業者をご紹介できます。プロの手を借りると、さらに美観をよくすることができます。ステキな庭づくりへの近道として、プロに頼ってみてはいかがでしょうか。

松の剪定|難しいけど自分で挑戦!枝や葉のどこを切ればいい?

松の剪定|難しいけど自分で挑戦!枝や葉のどこを切ればいい?

松の木は丁寧なお手入れを必要とし、美しい樹形を保って育てることが難しい植物です。とくに、松の剪定はプロでも難しいといわれており、慣れない方の作業は樹形を崩すおそれがあります。

そこでこのコラムは、そんな難しい松の剪定に挑戦したいと思う方に向けて、失敗しにくい剪定方法や剪定の際に気を付けておくべき注意点などを解説します。

剪定方法を知ることができても、自力での剪定を難しいと感じる方もいるでしょう。そういった方のために、松の剪定を業者に依頼する場合の、費用や依頼の流れなどもご紹介します。松を傷めることなく育てていくために、後悔しない選択の参考にしてください。

松の剪定で心がけること

松を剪定する際には、作業を始める前に知っておきたいことがあります。それは、服装と基本的な流れや理想的な樹形についてです。

それぞれのポイントを解説しますので、剪定をおこなう前に確認するようにしましょう。

松剪定をおこなう服装

松剪定をおこなう服装

剪定をおこなう際は、長袖長ズボンを着用します。これは、松の木に限ったことではありませんが、松の木の場合は、捨ててしまっても構わないような服であることがポイントです。

松の木からは「松やに」という分泌物が出るのですが、剪定をおこなうと、その松やにが必ず服に付着します。一度付着した松やには、落とすことがとても難しいので、捨ててもよい服か汚れ作業にしか使わないような服を着用しておこないましょう。

また、作業時に松の木の奥に手を入れることがあるので、「松の葉がチクチクと当たって気になる」ということのないように、ゴム手袋を着用することをおすすめします。

剪定の流れ

松の木は、剪定をおこなう正しい順番があります。それが、「上から下へ」と「奥から手前へ」です。上から下の順で枝を落とすのは、落下した枝葉が、下部の枝に溜まって重みで形が崩れたり、下の枝を傷つけたりしないようにするためです。

先に下部の枝を整えてしまうと、あとから形を直すことができないので、ほかの枝への影響が大きい場所から作業します。奥から手前の順におこなうのも、同じような理屈です。手前の葉が茂っていると、奥の枝の剪定はしにくいように感じます。

しかし、奥に手を入れて作業をしていると、手前の枝に腕が当たってしまうことがあるのです。これも、先に整えられたものをあとから直すことはできないので、先に奥の枝を剪定します。

基本の形と見方

松の小枝は、Y字になっているものが美しいとされる基本的な形です。あらゆる角度から枝を確認し、美しい形に調整しましょう。

Y字に残す枝を見極めるのにもっとも適しているのが、枝を上から見ることです。遠目で小枝を見ても、形まで捉えることができないので、小枝に近い場所で上から形を確かめましょう。

枝の形が確認できたら、今度は枝の重なりを確認します。ある程度の密度は必要ですが、枝葉の多すぎる松はうっそうとしていて美しくありません。下から見上げるようにして枝の重なりを見て、多すぎる枝を落とします。

そして、細かい形や重なりが確認できたら、木のそばを離れて全体のバランスを見るようにしましょう。松の木自体のバランスはもちろん、お庭全体から見た松の木がどうなっているかというのも確認することができるので、とても重要なポイントになります。

松の剪定はプロでも難しい!

松の剪定はプロでも難しいといわれています。自分で作業をするのに、少しでも不安のある方は、業者に剪定を依頼しましょう。

業者選択に不安がある方は、弊社にご相談ください。弊社には、全国各地に加盟店が存在しますので、松の剪定経験が豊富な業者を紹介することができます。費用の見積りは無料で承っておりますので、お気軽にご相談ください。

松の剪定方法

ここでは、「日ごろのお手入れも剪定も自分でおこないたい」という方のために、自分でおこなう松の剪定方法をご紹介します。

必要な情報は、剪定の時期・種類・道具・方法の4つです。そして、この4つに加えて、松を健康に育てるためのお手入れについても、詳しく解説しますので参考にしてみてください。

剪定時期

剪定時期

松の剪定は、4~6月に1回と、10~1月に2回の年に3回おこないます。春の剪定は、秋の剪定を楽におこなうための下準備のような役割をしています。

年に3回の剪定を毎年しっかりとおこなうことで、樹形の整った美しい松の木が育ちます。剪定を何度もおこなうのは面倒かもしれませんが、ひとつひとつの作業自体は難しいものではないので、適した時期に剪定をおこないましょう。

剪定の種類

剪定の種類は芽摘み・もみ上げ剪定・透かし剪定の3種類があります。芽摘みは、一ヶ所からいくつも出る新芽を減らす剪定で、4~6月におこないます。

もみ上げ剪定は、伸びすぎた枝や古い葉を取り除く剪定です。透かし剪定は、枝の数を減らして枝同士に隙間をつくり、風通しや日あたりをよくするための剪定です。もみ上げ剪定と透かし剪定は、10~1月におこないます。

剪定の道具

松の剪定に使用する道具は6つです。それぞれどのように使うものなのか詳しく解説します。

・植木バサミ
細い枝を切るのに適したハサミです。枝の先のほうの細い枝葉を落とすのに使用します。形を整えたあとに、細かい微調整をするときにも使えます。

・剪定バサミ
やや太い枝を落とし、松の樹形を整えるのに適したハサミです。柄の長さが短いものと長いものがあるので、高所の作業が必要な背の高い松の場合は、柄の長いものがおすすめです。

・剪定用のこぎり
ハサミで切れないような、太くて強度のある枝を切断するのに使用します。大胆に形を変える場合は、太い枝を落とす必要があるので、用意しておくとよいでしょう。

・脚立もしくは三脚
大きく成長した松の木は、腕を上に伸ばすだけでは作業できないほどの高さになります。小枝の形を上から確認するためにも、高い位置での作業が必要になるので、脚立や三脚は必須です。上に乗って作業をするのに、足場が安定するものであれば、脚立でも三脚でも種類は問いません。

・ブルーシート
松の木は、小枝や細かい葉などのゴミが大量に出ます。作業後の掃除が楽に済むよう、あらかじめ松の木の周りにブルーシートを敷いておくとよいでしょう。

・ゴミ袋
剪定作業が終わったら、落とした枝葉はゴミ袋に入れて処分します。量が多くなればなるほど重くなるので、簡単にやぶれない強度のあるゴミ袋を用意しましょう。

剪定方法

剪定の時期や種類を確認し、道具がそろったら、剪定作業に入ります。3種類の剪定方法をそれぞれご紹介します。

・芽摘み
4~6月におこないます。松の木は、一ヶ所から複数の芽が出ます。そのうち、黄色くて長い芽を根元から取り除き、短くて細い芽を2~3個残します。芽摘みは道具が不要なので、手で根元から折って取り除きましょう。

また、新芽とは色の異なる茶色い芽が出ていることがあります。これは松の花芽なのですが、花を楽しむ目的がなければ、花芽はすべて取り除きましょう。

・もみ上げ剪定
10~1月におこないます。松の木は熱さや乾燥に強く、よく日の当たる夏は成長しやすい時期です。そのため、夏に伸びすぎてしまった枝や葉を減らします。

木の先端には芽があります。その芽から生えている葉は3分の1の量、芽よりも下に生えている葉はすべて手でむしりとってしまいましょう。

とくに、枯れた葉が残っていると、ほかの葉の成長の妨げになります。枯れ葉を残さないよう丁寧に取り除きましょう。

・透かし剪定
10~1月におこないます。道具を使って枝を切り、全体の風通しや幹への日あたりをよくしましょう。流れは先述した松の木の見方の通りです。

まずは上から枝の形を確認し、次に下から枝の重なりを確認します。細かい部分を確認したら、松の木から離れて木全体のバランスを考え、剪定後の樹形のイメージを固めます。

あとは、イメージに近づけるように、上から下へ、奥から手前への順で少しずつ枝を落としていきます。このとき、枝が中途半端に切断されていると、樹形が崩れる原因になるので、根元からしっかりと切断しましょう。

松のお手入れについて

松のお手入れは、剪定だけではありません、ほかにどのようなことに注意してお手入れすれば健康な木を育てることができるのか、そのポイントをご紹介します。

・水やり
松の木は乾燥に強く、植え付けてから2年以上経過しているものであれば、水やりの必要はありません。

・肥料
肥料は、与えなくても問題なく成長します。しかし、肥料を与えることで葉の色が鮮やかになることがあります。濃く鮮やかな色の葉を楽しみたい方は、2~3月に緩効性化成肥料を与えましょう。根の周りの土にまくだけでよいので、難しい作業ではありません。

・病害虫
松の木の大敵は病害虫です。病気は、害虫の排泄物が付着してカビが発生する「すす病」に注意すればよいですが、問題は害虫です。

松の木には、カイガラムシやアブラムシ、ハダニなどさまざまな害虫が寄り付きます。枝葉を食い荒らす虫もいれば、樹液を吸って木を弱らせてしまう虫もいます。殺虫剤を定期的に使用して防ぐことも大切ですが、風通しの悪さは害虫が寄り付く原因になります。剪定も怠らずにおこないましょう。

お庭の松剪定で失敗したくない方は…

ご紹介した方法は、比較的挑戦しやすいものです。しかし、剪定は失敗しにくいようにと慎重におこなえばよいものではありません。ときには不要な枝を大胆に落とすことも必要です。

大胆な作業が難しく、失敗が怖いという方は、無理せず剪定のプロである業者に任せましょう。業者に依頼する際は、弊社にご相談いただければ、お悩みやご要望をお電話にてお聞きして、お住まいの地域などを考慮して対応可能な業者をご紹介します。

松剪定をプロに相談するとどうなるの?

自分でおこなう松の剪定方法を見て、「自分で作業するのは難しい」と感じた方は、これからご紹介する業者に依頼した場合の依頼の流れや費用面などにご注目ください。どのような業者に依頼するか検討する際の参考になるでしょう。

気になる費用

気になる費用

まず気になることのひとつは、必要な費用です。樹木の剪定費用は、木の高さが基準となって決まります。

松の剪定の費用相場は、15,000~20,000円です。ただし、これは高さが7メートル未満であった場合の金額です。7メートル以上の高さの木は、相場が決まっておらず、別途見積りという対応をしている業者が多いです。

とくに、松は樹形を整えて適切な剪定をおこなうのが難しいので、業者によっては高さに関わらず、松の木は別途見積りという対応をしていることもあります。

また、剪定する木ではなく、剪定にかかる時間で費用を決めている業者もあります。費用を決める条件については、業者に連絡して詳細を確認するとよいでしょう。

依頼の流れ

実際に業者に依頼する場合、どのような流れで剪定作業がおこなわれるのでしょうか。依頼から作業完了までの流れを、順を追って説明します。

まずは依頼したい業者を、インターネットなどを使って探し、電話もしくはメールで剪定の相談をしましょう。すると、樹木の大きさや状態を確認するために現地調査が必要なので、その日程を合わせることになります。

日程を合わせた日に業者が来たら、松の木の調査は業者がすべておこないます。業者から何か聞かれることがあれば、わかる範囲でよいので、詳細を答えるようにしましょう。

そして、その場もしくは近い日に調査結果をもとに作成された見積りができます。見積り内容を確認して、金額や費用の割り振りなどに納得いくようであれば、剪定作業の依頼をしましょう。施工日は業者と相談して決定し、当日は業者が剪定作業をおこないます。

作業当日は、業者によって立ち会いが必要な場合もありますので、詳細は業者に事前に確認しておくことをおすすめします。

業者選びのポイント

最後に、業者を選ぶ際のポイントをご紹介します。松の剪定経験の有無も大事ですが、松に木に限らず、剪定を依頼する際に確認しておきたいポイントがあるので、覚えておきましょう。

・明確な見積り
業者の出す見積りのなかには、専門用語が多く使われていて、依頼者にとってわかりにくいものがあります。しかし、お金を払うのは依頼者なので、理解できないものでは意味がありません。

細かいところまでしっかりと確認し、不明点や疑問点については業者に確認をとるようにしましょう。

・丁寧な説明や対応
電話やメールでの相談時や、現地調査の際に、丁寧な言葉を使っているか、依頼者にわかるように状況説明をしているかなどを注意してみておきましょう。

その時点であいまいな説明や、適当な対応をとるような業者は信頼できません。大切な庭木を任せるのですから、丁寧な対応の業者を選びましょう。

・時間の管理
現地調査の際に来訪時間を守るなど、時間の管理をしっかりとおこなう業者も信頼できるでしょう。剪定作業は、作業時間で費用を決める場合もあります。余計な時間をかけることなく、効率的に作業をおこなう業者がおすすめです。

これらの紹介した条件を満たす業者は全国に数多く存在します。しかし、そのなかからどの業者に依頼するかを決めるのは難しいでしょう。

そのようなときに、利用していただきたいのが弊社のサービスです。条件を満たした業者をご紹介することはもちろん、複数の業者から相見積りをとることもできますので、自分で何度も別の業者に連絡する必要がなくなります。

大切に育てた松の木を美しく保ち続けるために、納得のいく業者選択しましょう。

イチジクの剪定方法や適した時期をご紹介!おいしく育てて収穫しよう

イチジクの剪定方法や適した時期をご紹介!おいしく育てて収穫しよう

夏から秋にかけて旬の果物のひとつがイチジクです。イチジクは、比較的簡単に育てることができるため、庭木に植えて毎年収穫を楽しんでいるご家庭もあるのではないでしょうか。

育てやすいのはうれしいことですが、環境がよいとイチジクはぐんぐんと成長していきます。あまりにも大きくなったら、剪定を考えなければいけませんよね。しかし剪定の仕方によって、次の収穫の出来が変わってきてしまいます。

そこで、今回はイチジクの剪定方法や時期についてご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

イチジクの剪定時期や方法は?

ここではさっそくイチジクの剪定の仕方についてご説明していきます。おいしいイチジクをたくさん収穫するためにも、正しい剪定方法を理解しましょう。

イチジクの剪定時期

イチジクの剪定時期

イチジクは冬の寒い時期に剪定するのがよいです。春には成長をはじめますし、品種によっては秋まで実をつけるものもあります。また、冬は休眠期になるため、剪定時に樹液が多く出てしまうことを防ぐこともできます。そのため、だいたい11月から3月頃の間におこないましょう。

イチジクの剪定方法

イチジクにはたくさんの品種がありますが、その中でも大きくわけて「夏果」「秋果」「夏秋果兼用」の3種類があります。それぞれ芽のつき方が違うため、剪定の方法も異なります。品種ごとに適した方法で剪定しましょう。

夏果
夏果のイチジクは枝の先に芽をつけ、翌年に実がなります。そのため、剪定のときに芽のついた枝を落としてしまうと、イチジクが実らなくなってしまいます。実をつけたい枝は切らないように注意してください。

秋果
秋果は夏果と違い、実をつける年の春に芽をつけます。そのため、夏果のように、芽を気にしながら剪定をする必要はありません。長すぎる枝を切ってしまいましょう。

夏秋果兼用
夏果と秋果と両方の特徴をあわせもつのが、夏秋果兼用の品種です。芽のつけ方も夏果や秋果と同じです。前年伸びた枝に夏果の芽がつくので、夏果用の芽をいくつか残して剪定をします。そうすることで、まず残った芽は夏果が実ります。そして、剪定することで脇枝を出させれば、秋果の芽をつけさせることができるのです。

リフレッシュ剪定

リフレッシュ剪定とは通常の剪定とは違い、古い主枝から新しい主枝へ、リフレッシュさせることを目的とした剪定です。主枝とは幹から直接伸びた枝です。これによってイチジクの状態を常に若く保つことができます。若い状態を保つことができれば、しっかりと成長することができますし、イチジクの実の収穫量も安定させることができるでしょう。

リフレッシュ剪定の方法は、新しい太い枝を主枝として残し、古い主枝を切ってしまいます。この剪定には品種ごとの違いはないので、一度挑戦してみてはどうでしょうか。

剪定時の注意事項

枝を剪定すると、切り口が残ります。この切り口をそのままにしておくと、雨での腐食や、病害虫が発生する原因になりかねません。

ホームセンターなどで、切り口を保護することができる塗布剤が販売されています。そちらを切り口に塗っておくとよいでしょう。

剪定は難しそうだと思ったら

イチジクの剪定は、失敗すると次の収穫に影響が出てきてしまいます。「どう剪定すればよいかわからない」など、不安がある人は業者に依頼してみてはいかがでしょうか。業者に依頼することで、ご自宅のイチジクに適した方法で剪定してもらうことができます。

弊社では複数の業者をご紹介することができます。また、見積りの請求は無料です。お電話は24時間いつでも受け付けておりますので、いつでもご相談ください。

イチジクの育て方をご紹介!

ここまでイチジクの剪定についてご説明してきましたが、ここからはイチジクの育て方についてご紹介します。おいしいイチジクに育てるためにも、お世話の仕方を確認してみましょう。

まずは植えつけをしよう

まずは植えつけをしよう

イチジクは鉢植えか庭植えかによっても、少し育て方が変わってきます。まずはそれぞれの植えつけの方法をご紹介します。

鉢植え
時期は3月中旬~下旬におこないましょう。春になる直前におこなうことで、ちょうどよいタイミングで成長期をスタートできます。

土は赤玉土や腐葉土を使うとよいです。赤玉土はほとんどの植物と相性のよい弱酸性で、養分が豊富に含まれた腐葉土との組み合わせは、ほかの植物にもよく利用されています。

根がしっかりと張るまで倒れないように支柱と一緒にイチジクを浅めに植えつけます。鉢植えは乾燥しやすいので、表面にわらを敷いて、乾燥を防ぎましょう。

庭植え
時期は12月~3月の間がよいです。この期間はイチジクが休眠しているので、成長を妨げることがありません。

根の大きさ2倍程の穴を掘り、穴の下半分まで有機肥料などを入れます。その上に掘った土を戻しながらイチジクを植えつけてください。肥料が直接根に触れることがなくなり、肥料の与えすぎを防ぐことができます。

鉢植え・庭植えともに、地表から50cm程のところでイチジクの枝をカットしてください。そうすることで、後々樹形を整えていくことができます。

基本的なお世話

水やりや肥料などをはじめとした、基本的なお手入れは以下のとおりです。

水やり
イチジクは水きれに弱いです。水きれとは土が乾燥してしまい、植物が水を吸収できず、そのままにしておけばイチジクが枯れてしまう危険があります。乾燥しやすい鉢植えは毎日1回、夏場の暑い時期は2回、水やりをしましょう。

庭植えは水を含むことができる容量が限られている鉢植えに比べると乾燥しにくいですが、それでも夏場は乾きやすいので注意が必要です。そのため、土が乾いていたら、お水をあげましょう。

肥料
肥料は11月~1月の間に元肥、6月~9月には追肥を与えます。元肥は植え付け時や、植え替え時に土の中に施す肥料で、追肥は成長に合わせて栄養を補うために与えます。

化成肥料は即効性がありますが、効果が切れるのが早いですし、与えすぎると根が枯れてしまうことがあります。化成肥料は少量にして、効果が長く続き、土壌を改良することもできる有機肥料を多めの配合にするとよいでしょう。

摘果
イチジクは基本的に摘果はいりません。摘果とは栄養を集中させるために、余分な実を摘むことです。

ただし、あまりにもたくさんの実がついてしまうと、栄養が分散されます。栄養が分散されると、実が小さくなったり、甘みが少なくなってしまったりします。そのため、1つの枝に6~10個ほどになるよう摘果するとよいです。

害虫
イチジクの大敵はカミキリムシです。幼虫が木に穴をあけて中に入り、木の内側を食べてしまいます。とくに根のあたりを食べられてしまうと、栄養がいきわたらなくなり、あっという間にイチジクが枯れてしまうこともあります。

カミキリムシの幼虫がいる場合、枝に穴があいていますし、穴からおがくずのようなものが出ているので、注意して見てみましょう。また、成虫による被害はありませんが、卵を産みつけられるおそれがあるので、駆除してしまったほうが安心です。

病気
葉にはさび病、実には疫病があらわれることがあります。さび病になると葉の裏側にまだらな茶色が発生し、症状がひどい場合は実の成長が止ってしまいます。疫病になってしまった実は、表面に茶色いまだらな模様があらわれた後にカビが生えてしまうので、食べないほうがよいでしょう。

3種類の仕立てを解説!

イチジクの仕立て方には、鉢植えに向いている「開心自然形」、庭植えに向いている「杯状形」、どちらでも使える「一文字仕立て」の3種類があります。育てやすさなども変わってくるので、イチジクを育てる環境に合わせて、適した仕立てにしていきましょう。

開心自然形
鉢植えでおすすめなのが開心自然形です。この仕立ては主枝を3本とし、残りを剪定します。冬になったら伸びた主枝を30cm程で再び剪定します。後は毎年、主枝から枝が伸びていくので、適宜混みあったところを間引いていきましょう。

間引くとは枝をもとから剪定してしまうことです。間引くことによって栄養が分散されず、いきわたるようになります。また、影ができるところが少なくなり、しっかり光合成ができますし、風とおしもよくなり病害虫の予防にもなります。

杯状形
杯状形は庭植えに向いた仕立てです。主枝を4本残して、冬に50cm程に剪定します。その後は冬に芽を2つ程残して剪定し、混みあったところを間引きましょう。

一文字仕立て
一文字仕立ては2本の主枝を地面と平行に伸ばしていく仕立てです。高さが出ないため、お手入れや収穫が簡単になります。

方法は植えつけの際に、20cm~50cm程の高さで枝を切ります。2年目の冬に、主枝となる2本を残して剪定してください。残した主枝は左右にひもと真っすぐな棒などを使って誘引し、一文字になるよう固定します。誘引とは枝を固定することによって、樹形を整えることです。

その後、主枝から結果枝が上に伸びるようになるはずです。毎年収穫後の冬になったら、結果枝の芽を1つか2つ残して剪定しましょう。

収穫

イチジクは80日程で成熟します。収穫に適した時期が近くなると、急激に熟してしまいます。タイミングを逃すと熟し過ぎてしまうので、色つき具合や、やわらかさに注意して収穫しましょう。

また、早く収穫したい人はオイリング処理をするとよいです。通常より7日~10日程早く収穫できるようになります。この処理は実が大きくなって色つき始めたころにおこないます。

方法は簡単で、サラダ油やごま油などの植物性油をスポイトを使って、実の穴から1、2摘たらすだけです。植物性油に含まれるオレイン酸から、エチレンという実の成熟を促進するホルモンが発生し、早く収穫できるようになります。

弊社では依頼者のご希望に合う業者をご紹介することができます。剪定はもちろん、そのほかのお手入れについて相談に乗ることができる業者もありますので、お悩みの際にはぜひご連絡ください。

イチジクの剪定はプロにお任せ!

ここからは、イチジクの剪定を業者に任せるときにかかる費用と、業者の選び方についてご紹介します。自分で剪定するのは難しそうという人は、業者への依頼を検討してみてください。

イチジクの剪定にはいくらかかる?

イチジクの剪定にはいくらかかる?

イチジクの剪定にかかる費用には、まず業者の人件費が挙げられます。業者の人件費は、作業にかかる人数が増えると上がりやすいです。

そしてイチジクの本数や、大きさによっても費用が変動します。本数が多かったり、イチジクが大きかったりするほど、料金が上がります。値段の設定は業者によっても違うため、見積りをとって確認しましょう。

そのほかにも、出張費や剪定後のゴミの処分費などがかかる場合があります。業者に相談すれば、契約前に無料で見積りをとってもらえるところが多いです。そちらを利用して、まずは料金と費用の内訳についてよく確認をとりましょう。

業者の選び方

よい業者を選ぶためには、1社だけではなく、複数の業者に見積りをとりましょう。業者によって値段設定やサービス内容が違うため、見積りをとることによってしっかり比較ができるようになります。

弊社にお問い合わせいただければ、複数の業者の見積りをお出しすることができます。1社ずつ連絡を取らずとも、一度連絡していただくだけでいいので、大変便利です。ぜひご利用ください。

ヤマボウシの剪定をして元気に育てよう!剪定時期・方法をご紹介

ヤマボウシの剪定をして元気に育てよう!剪定時期・方法をご紹介

ヤマボウシは、風通しや日当たりをよくするため、定期的に剪定をおこなう必要があります。しかし、「剪定方法がわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、この記事では、ヤマボウシの剪定方法についてご紹介します。ほかにも、ヤマボウシの剪定を業者に依頼するときの費用・メリット・業者の選び方、よくある栽培のお悩みやその対処法についてもご紹介します。

ヤマボウシの剪定にお悩みの方は、ヤマボウシを元気に育てるためにも、以下の内容を参考にしてみてください。

ヤマボウシの剪定でベストな時期は冬!

ヤマボウシの剪定時期は12月~2月です。この時期はヤマボウシが休眠期に入っているため、剪定によるダメージを受けづらいのです。

ただし、12月~2月におこなったとしても、剪定を間違った方法でおこなえばヤマボウシが弱ってしまうかもしれません。そこで、ここではヤマボウシの正しい剪定方法をご説明します。

剪定の目的

ヤマボウシの剪定でベストな時期は冬!

ヤマボウシは自然に樹形が整うため、「剪定しなくてもよいのでは?」という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ヤマボウシを健康に育てるためにも剪定は重要なのです。剪定をおこなうことで、日当たりや風通しをよくすることができます。その結果、ヤマボウシが十分に光合成をおこなうことができたり、害虫の発生を防いだりすることができるのです。

また、万が一枝が伸び放題になっている状態でも、剪定をおこなうことで見た目を整えることができます。そのため、定期的に剪定をおこなうようにしましょう。

冬の剪定方法

12月~2月におこなう剪定では、まず不要な枝を取り除く必要があります。不要な枝とは、以下のような枝のことです。

  • ほかの枝に絡んでいる枝
  • 枯れている枝
  • 幹の方向に生えている枝
  • 徒長枝(真上に向かって真っすぐ伸びている枝)

これらの枝は、樹形を乱したりほかの枝の生長を阻害したりするおそれがあります。そのため、切り落としてしまいましょう。また、これらの枝を取り除いた後は、上下左右のバランスを見ながら樹形を整えていってください。

冬以外に剪定したい場合は

ヤマボウシは軽い剪定であれば、一年中おこなうことが可能です。もし冬以外に剪定をおこなう場合は、先ほどご説明した不要な枝を根元から切り落とす程度にとどめましょう。

剪定時の注意点

ヤマボウシの剪定をおこなうときは、余分な葉芽は切り取り、「花芽」を切らないように注意しなければなりません。冬に剪定をおこなうときにはすでにヤマボウシの花芽が生えていて、それを切り取ってしまうと花がつかなくなってしまうのです。

葉芽と花芽は、芽の形状に着目すれば見分けることが可能です。花芽が丸みを帯びてふっくらしているのに対し、葉芽は細いのが特徴です。剪定をおこなうときには、このような特徴から花芽を見極めてみてください。

もし、「自分では花芽を切ってしまいそう……」という方は、剪定業者に相談することをおすすめします。誤って花芽を切り取ってしまうと花が咲かなくなってしまうので、自分で剪定をおこなう自信がない方は、業者に任せるのがおすすめです。

弊社では、全国に多数ある加盟店の中から、ヤマボウシの剪定をおこなう業者をご紹介します。ヤマボウシの剪定についてお悩みの方は、ぜひ弊社までご連絡ください。

ヤマボウシの剪定を業者に依頼する場合

ここからは、ヤマボウシの剪定を業者に依頼したときの費用やメリット・業者選びのコツについてご紹介します。以下の内容を参考にして、自分に合った業者を探してみてください。

気になる費用は?

ヤマボウシの剪定を業者に依頼する場合

ヤマボウシの剪定を依頼するときの費用は、業者によって「日当制や時給制(1日や1時間で料金を計算する)」のところと、「単価制(庭木1本で料金を計算する)」のところに分けられます。

費用相場は、日当制は15,000~30,000円程度、時給制は2,000円~3,000円程度です。また、単価制の場合は木の高さによって料金が異なり、樹高が3m未満なら3,500円程度、3m~5mのときは7,000円程度、5~7mのときは16,000円程度が相場です。

ただし、正確な料金は業者によって異なります。そのため、より詳細な料金を知りたい場合は、剪定業者に見積りを依頼するとよいでしょう。

このとき、複数の業者に見積りを取ると、より多くの業者の費用を知ることができるため、予算内に収まる業者を見つけられる可能性が高まります。そのため、見積りを取るときには、なるべく複数の業者に依頼するとよいでしょう。

業者に依頼するメリット

「業者に依頼すると結構費用がかかるな……」と思った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、業者に剪定を依頼すれば、以下のようなメリットがあります。

  • 失敗する心配がいらない
  • 仕上がりがキレイ
  • 樹高が高い場合は、転落するリスクを回避できる
  • 手間がかからない

ヤマボウシの剪定をおこなうときは、費用だけではなく、これらのメリットを考慮して自分でおこなうのか・業者に依頼するのかを決めるとよいでしょう。

業者選びはここに注目!

もし、ヤマボウシの剪定を業者に依頼するときは、以下のようなことに注目してみてください。

【実績が多いか】
実績が多いということは、それだけ多くの人に選ばれていることです。そのため、実績が多い業者は信頼できるといえるでしょう。実績は、ホームページに記載されていることが多いので確かめてみてください。

【見積りが無料】
見積りが無料の業者を選ぶことで、見積り料金を気にせずより多くの業者の費用を知ることができます。予算内に費用を収めるためにも、見積り無料の業者に依頼するとよいでしょう。

【追加料金がかからない】
追加料金がかからない業者を選ぶことも重要です。見積りをおこなったとしても、作業後に追加料金がかかる場合もあり、「こんなに費用がかかるなんて……」と後悔してしまうこともあります。このようなことを防ぐためにも、追加料金がかからない業者を選ぶのがよいでしょう。

「剪定お助け隊」はご相談を受け付けています!

弊社では、全国に多数ある加盟店の中から、その状況に応じた業者をご紹介します。24時間365日受付対応しているため、いつでもご相談いただくことができます。

また、見積りも無料でおこなっているため、料金に納得したうえでご依頼いただくことができます。もちろん、正式な見積り後からの追加料金はかかりませんので、作業後に想定外の費用を支払う心配もありません。ヤマボウシの剪定についてお悩みの方は、まずは弊社にご相談ください。

ヤマボウシについてよくあるお悩み

ここからは、ヤマボウシを育てていくうえでのよくあるお悩みをご紹介します。「ヤマボウシがうまく育たない……」ということを防ぐためにも、以下のことを参考にしてみてください。

花が咲かない・花つきが悪い

ヤマボウシについてよくあるお悩み

花がつかないときには、原因が剪定にある場合と、環境や水不足にある場合があります。それぞれの原因について、以下にまとめました。

【剪定が原因のとき】
花芽がつきはじめていない6月頃に剪定をおこなうと、花芽の場所がわからないまま剪定をおこなうことになり、花がつかなくなってしまうおそれがあるのです。

また、花芽を誤って取り除いてしまった場合にも、花が咲かなくなったり花つきが悪くなったりします。先ほどご紹介したように、花芽はふっくらしていて丸みを帯びているのが特徴なので、剪定の際にこういった芽は取り除かないようにしましょう。

【環境や水不足が原因のとき】
育てる環境が悪かったり水不足が起きていたりする状態でも、花がつきにくくなります。ヤマボウシは水はけや日当たりが悪い場所ではうまく育つことができず、花がつきにくくなってしまうのです。

また、水不足のときにも花がつきにくくなります。鉢植えの場合は夏に水やりをおこないましょう。また、庭植えのヤマボウシは基本的には水やりはいりませんが、真夏に日照りが続くときには水をたっぷりと与えてください。

葉や枝が枯れてきた

葉や枝が枯れてきた場合は、さまざまな原因が考えられます。そこで、葉や枝が枯れてしまう原因を、以下にまとめました。

【水の与えすぎ】
水の与えすぎによって、「根腐れ」を起こすおそれがあります。根腐れとは、その名のとおり根が腐った状態のことです。根腐れをおこすと、ヤマボウシが枯れてしまう原因となるので、水の与えすぎには注意してください。

【乾燥】
また、乾燥のしすぎもヤマボウシを弱らせてしまう原因となります。真夏は乾燥しやすいので、土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えるようにしてください。

【寒さ】
寒さが強すぎる環境では、ヤマボウシが弱って枯れてしまうおそれがあります。ヤマボウシを枯らさないためにも、寒さの強い地域では室内で育てるようにするとよいでしょう。

【日光の当たりすぎ】
日光が当たりすぎると「葉焼け」を引き起こすおそれがあります。葉焼けとは、日光が当たりすぎて葉が変色してしまうことです。葉焼けを引き起こすと株全体が枯れるおそれもあります。葉焼けを防ぐためにも、直射日光が長時間にわたって当たる場所で育てないほうがよいでしょう。

葉が白くなってきた

葉が白くなってきた場合には、うどんこ病にかかっているおそれがあります。うどんこ病とは、葉に白い粉がかかっているように見える病気です。うどんこ病にかかると、被害を受けた部分は光合成をおこなうことができずに弱ってしまうおそれがあります。

これを放置しておくと被害がほかの場所にも進行するおそれがあるので、被害が受けた葉は早めに取り除いてしまいましょう。また、うどんこ病は風通しが悪い場所で発生しやすいので、定期的に剪定をおこないましょう。

ヤマボウシの栽培でお困りのときは……

ヤマボウシの栽培でお困りのときには、剪定だけでも業者に依頼してみることをおすすめします。剪定は、方法を間違えると花が咲かなくなったり病気を引き起こしたりするおそれがあり、とくに重要な作業だからです。

そのため、「うまく育たない」「剪定に自信がない」という場合は、業者に依頼して、正しい方法で剪定をおこなってもらうのがよいでしょう。

弊社では、全国に多数ある加盟店の中から、状況に応じた業者をご紹介します。24時間365日電話受付しているので、ご都合のよい時間帯にいつでもご相談いただくことができます。ヤマボウシの剪定にお困りの方は、お気軽に弊社までご連絡ください。